ブルース・ロックとは? わかりやすく解説

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ブルースロック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/29 05:38 UTC 版)

ブルースロック
Blues rock
様式的起源 エレクトリック・ブルース英語版
ロック
文化的起源 1960年代初期 - 中期
イギリスアメリカ
使用楽器 エレクトリック・ギター
ドラムス
ベース
派生ジャンル ブギー・ロック
ヘヴィメタル[1][2]
ハードロック
パンク・ブルース英語版
サザンロック
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ブルースロック (blues rock) は、ロック音楽ジャンルの一つ。1960年代以降のロックの中で、白人ブルースをロック的なスタイルで演奏したジャンルである。ブームイギリスで始まり、アメリカでも演奏するミュージシャンが現れた。

概要

ルーツはB.B.キングマディ・ウォーターズエルモア・ジェームスらのブルースであり、その模倣から始まった。エレクトリック・ギターバンドの主役となり、よりも即興による演奏に白人のブルース・ファンの関心が集まった。スタジオ録音作品では、エレクトリック・ギターの即興演奏がブルース・ロックの魅力を特徴づけていたが、一部のバンドは、実際のライブでは爆音ともいえる大音量で演奏を繰り広げた。それがハードロックに継承された側面もある。

イギリスでは1961年に、アレクシス・コーナーがスキッフル仲間だったシリル・デイヴィスを誘い、ブルース・インコーポレイテッド[3]を結成し、ブルースロック・ブームのさきがけとなった[4]。さらにコーナーはエレクトリック・ブルースを演奏するだけでなく、ブルースのためのライブハウスまでオープンさせた。コーナーのバンドには、ジャック・ブルースディック・ヘクストール=スミス[注 1]も在籍していた。また、ライブ・ハウスの客にはミック・ジャガーブライアン・ジョーンズスティーヴ・マリオットエリック・クラプトンらもいた。後にローリング・ストーンズアニマルズもブルースロックを演奏し始めた。ブルースロックを演奏するアメリカのミュージシャンとしては、ポール・バターフィールド・ブルース・バンド[5]マイク・ブルームフィールドジョニー・ウィンターらが有名である。なお、フリートウッド・マックチキン・シャック、サヴォイ・ブラウンを「三大ブルース・バンド」と呼ぶのは日本独自の表現であり、サヴォイ・ブラウンはイギリスでは特に評価が低かった[6]

主なミュージシャン

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 後にコロシアム結成に参加した。
  2. ^ ファーストとセカンドがブルースロック・アルバム。その後、プログレッシブ・ロック寄りにかわっていった。

出典

  1. ^ Weinstein, Deena. Heavy Metal: The Music and its Culture. DaCapo, 2000. ISBN 0-306-80970-2, pg. 14.
  2. ^ Christe, Ian. Sound of the Beast. Allison & Busby. p. 1. ISBN 0-7490-8351-4 
  3. ^ http://www.discogs.com/ja/artist/425700-Blues-Incorporated
  4. ^ Blues-Rock”. 2020年8月5日閲覧。
  5. ^ http://www.allmusic.com/album/live-mw0000206588
  6. ^ 『ピーター・バラカンのわが青春のサウンドトラック』162ページ。光文社。
  7. ^ Fleetwood Mac 2020年12月2日閲覧
  8. ^ 『ピーター・バラカンのわが青春のサウンドトラック』165ページ。光文社。

ブルース・ロック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:21 UTC 版)

ハーモニカ」の記事における「ブルース・ロック」の解説

ジョン・メイオール John Mayall (1933 - ) チャーリー・マッスルホワイト Charlie Musselwhite (1944 - ) キム・ウィルソン・ファビュラス・サンダーバーズのハーモニカ奏者ポール・バターフィールド Paul Butterfield (1942 - 1987)

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ブルース・ロック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 01:19 UTC 版)

ポピュラー音楽」の記事における「ブルース・ロック」の解説

イギリスでは黒人ギタリストによるブルース白人模倣し、ブルース・ロックが生まれる。元がギターブルースであるため、エレキ・ギター長大即興特徴としている。エリック・クラプトン中心とするクリームなどが代表。このジャンルはやがて「最もロックらしいロック」や「ロック主流」と呼ばれるハード・ロックディープ・パープルレッド・ツェッペリンブラック・サバスなど)、さらにはヘヴィ・メタルなどへと続いていく。

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