ブルースワットとメインサポーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 02:12 UTC 版)
「ブルースワット」の記事における「ブルースワットとメインサポーター」の解説
ブルースワットとは、元々シグが国連に働きかけたことで組織された対エイリアン特殊迎撃チームである。その活動や存在は世間には極秘であり、詳細な創設経緯や組織系統なども劇中では明かされていない。本部は表向きは城南地質学研究所としてカムフラージュされており、建物の奥に本部の施設がある。だが、物語第1話でエイリアンにインヴェードされた不破主任の破壊工作で本部は壊滅。生き残ったショウとサラとシグの3人は研究所放火の犯人扱いされた上、火災の際に死亡したとマスコミに報じられた。 以降3人は、表向きは死んだことを逆手に取って、エイリアンへのゲリラ戦を展開。長きに渡る戦いの最中、セイジとスミレほか少数ながらも協力者たちを得ていき、スペースマフィアを壊滅させた。 だが、彼らの活躍が世間には一切公表されることはなかったため、次作重甲ビーファイターの特別編に登場した際には誰にも知られていなかった。 鳴海 翔(なるみ しょう) / ショウ 隊員NO.153。戦闘時にはメタリックブルーのアーマーを装着する。24歳 身長182.6cm 体重68.6kg。一人称は「俺」。 元トライアスロン選手で、各地の大会で優勝を繰り返してきた賞金稼ぎとして名を馳せたため、「スポーツ荒らしのプロ」とも呼ばれていた。その実績を買われてブルースワットに入隊。当初は金にがめつい性格でボーナスをせびっていた。組織が壊滅して報酬が得られなくなった途端に次のトライアスロンに出場するために脱退しようとしたが、自転車の修理に立ち寄った先でスペースマフィアの暗躍を偶然目の当たりにして、悪化する事態を放ってはおけず、戦い続けていく。 戦闘時もストイックなサラや沈着冷静なシグと対照的に熱血漢で楽観的。シグに「勘ピューター」とチャカされることもあるヤマ勘は割と的中率が高い。反面、他人の意思を汲んだり尊重する思いやりや優しさは誰よりもある。インスタントラーメン「ヤマちゃんのスペシャル激辛麺」が大好物。蛇と歯医者が嫌い。 スペースマフィアとの戦いを終えた後、プラチナムの遺志を継ぎ、宇宙に旅立つ。 ビーファイター特別編ではカブトの招待状と勘違いした果たし状を送りつけられてビーファイターと対決。初対戦のビーファイターを圧倒するもシグに止められて誤解を解いた。基本的に世間に認知されない戦いを続けていたために拓也たちには全く知られていない。当人たちもそれに甘んじていたが、後期になるとエイリアンの存在を世間に認知してもらおうとする動きが度々見られた。また、以前カブトにインチキ商品を売り付けられたことがあり、少々因縁がある。 美杉 沙羅(みすぎ さら) / サラ 隊員NO.071。戦闘時にはメタリックパープルのアーマーを装着する。22歳。一人称は「私」。 勝気でストイック。常に大人のメイクで決めつつ、エレガントなファッションを好む。一方では、自室には大きなぬいぐるみをいくつか置いているという少女的な面も見られる。 元ロサンゼルス市警察SWAT部隊のメンバーで、そのころにインヴェードされていたテロリストとの戦いに遭遇、同僚・ジョンの制止も聞かずに自らの過信から状況を見極めずに飛び込んだ挙げ句にジョンを亡くし、自分以外のチームも全滅したことから「地獄帰りのサラ」と呼ばれるようになった。その後スワットを辞めて放浪していたところをブルースワットに請われる。射撃と格闘術に長けている。 第6話では、ディクテイターでシグを誤射させてしまったことがトラウマとなり、銃を握れなくなってしまうが、ショウからの発破とシグのテレパシーから発せられた「ワンチャンス、ワンショット」の言葉でトラウマを克服。 スペースマフィアとの戦いを終えた後、ショウと共に宇宙に旅立つ。 シグ 隊員NO.011。戦闘時にはガンメタルのアーマーを装着する。5人の中ではリーダー的存在。 スペースマフィアによって壊滅されたエイリアン特殊部隊・スペースSWATの生き残りにして、緑色の血を持つエイリアンであり、地球年齢で800歳。3年前、スペースマフィアを追って地球に降り立つもインヴェードに罪悪感を抱いていた矢先、交通事故で脳死状態となりながらも息子・ザジの移植手術のためにコールドスリープ中の地球人広瀬剛の存在を知り、苦渋の末、広瀬にインヴェード。以降、国連に籍を置く形でブルースワットの設立に尽力した。なお、シグの本来の姿は光に包まれていたために全貌は明らかになっていない。口が堅く自身もエイリアンであることはブルーリサーチ開設当初までショウやサラには秘密にしていた。 人間以上の聴力を持ち、テレパシーやサイコキネシスに読心術といった超能力も使える。視覚は人間のそれに準ずるため、インヴェードの探知はできない。また、人間として社会知識に乏しい一方、逆にエイリアンの言語翻訳や地球では未知の技術・機械装置から作戦の推測などブルースワットのブレーン役を務める。ブルースワットの中では超能力を駆使し食料を調達するのも彼の役目である。 剣術の心得もあるようで、日本刀でエイリアンと戦うこともあった。 やや強面な顔つきながら一人称は「私」で基本的に丁寧語で会話し、冷静な性格から暴走するショウを制止することも多かったが、ザジやジスプのことなどになると自身や広瀬の感情が優先して逆に平静さを失うこともあった。ビーファイター客演時も当時と同じように丁寧語でしゃべっておりショウから「相変わらず固いな」と言われている。また、そのころには、髭を生やしていたが、周りからの反応は微妙だった。 終盤、ミール獣の歌声やマザーブラバムの攻撃をきっかけに血の色の変化や広瀬剛の肉体から容易に分離できない事態をさらし、梨奈の口から長期のインヴェードによる、彼との完全な同化が起きつつあることを告げられる。そしてジスプを倒した時には完全に同化しており、超能力も消えてしまう。だが同時に彼自身も、ザジを息子として愛するようになり、元のエイリアンに戻ることよりも広瀬剛としてザジと共に生きることを選ぶ。広瀬 剛(ひろせ ごう) シグがインヴェードしている肉体の人物。1984年に交通事故で脳死状態となり、ザジへの臓器移植用に(事故当時の医療技術では移植が不可能であり、技術が発達するまで)コールドスリープされていた。生前の広瀬剛はシグの回想シーンでのみ登場する。 宇佐美 星児(うさみ せいじ) / セイジ コンピューターの知識に精通するメガネが特徴のプログラマーの天才少年で、ブルースワットのサポーターを自称する。1975年7月7日生まれの18-19歳。一人称は「僕」。 中泉シンクタンクのエンジニアだったころ、ブルースワットの組織について盗聴・ハッキングなどで把握しており、ブルースワット壊滅後シグたちに連絡を取ったところを中泉シンクタンクの所長にインヴェードしたエイリアンに捕らえられ、ショウたちに助け出され仲間となる。シグ曰く「ブルースワットのサテライト」というポジション。その頭脳を駆使して情報収集・武器・装備の改良・各種薬品や探知機の開発などで活躍する。 若干の遊び感覚が抜け切らない態度や、迂闊に戦線に出てブルースワットの足を引っ張ったり、ある化学薬品を精製しながら中和剤を作らず、その薬剤を浴びたショウを危うく爆死させそうになったりと危機感の薄さが目立つが、物語の進行に伴い徐々に成長していく様子を見せた。 麻生 すみれ(あそう すみれ) / スミレ ブルースワットの3人が設立したブルーリサーチにアルバイトとして雇われた大学生。一人称は「私」。 当初は遅刻や何も仕事がないブルーリサーチの事務所で昼寝など、なかなかの怠け者だったが、すぐに事務所を空にするショウたちや事務所に出入りするセイジに疑念を抱いていた。次第に後を付けはじめ、鳥羽の墓前に供えてあったショウと鳥羽の写真から過去を調べるうちに、ショウたち3人が死んだことになっている事実を知るに至り、ブルースワットの活動に強引に参加、仕方なくショウたちに認められてからは仲間として行動する。 加入直後は先走りやおっちょこちょいが目立ち、扱い方を知らないミサイルランチャーを逆向きに発射して訓練中のショウたちを危うく殺しかけるという大惨事を招きかけたこともあった。直後にガバナーの端末を触ったことで偶然ながら行方不明になっていた偵察衛星・SS17を発見するという強運を発揮。皆に内緒で後述のブライアンの隊員教育を受ける。ブライアンの教育プログラムはかなり厳しいものだったが、短期間で全ての課題をこなしてしまうなど、学習能力はそこそこ高い。教育プログラムを受けて以降は避難誘導や情報収集などの後方支援に撤するようになり、ショウたちにとって彼女もなくてはならないサポーターとなった。
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