テン・イヤーズ・アフターとは? わかりやすく解説

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テン・イヤーズ・アフター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/14 18:38 UTC 版)

テン・イヤーズ・アフター
ドイツ・シュパルト公演(2015年8月)
基本情報
別名 The Jaybirds(1961年 - 1966年)
出身地 イングランド ノッティンガムシャー州ノッティンガム
ジャンル ブルースロック[1]
活動期間
レーベル
公式サイト ten-years-after.co.uk
メンバー
旧メンバー
  • アルヴィン・リー(ボーカル・ギター)
  • レオ・ライオンズ(ベース)
  • ジョー・グーチ(ギター)

テン・イヤーズ・アフターTen Years After)は、イングランドブルースロックバンドである。

1960年代に隆盛したハードブルースの代表的グループ。後のハードロックを形成する過渡期において、重要な役割を果たした。1974年に解散したが、1980年代以降から再始動している。

概要

ブルースをベースにジャズリズム・アンド・ブルースなど、多様なセンスを持ったハードロックの原型とも言える楽曲をプレイしていた。ギタリストアルヴィン・リーが弾くマシンガン・ピッキングは当時のギターの中でも異彩を放っている。

バンド名は「バンドが10年後も存続しているように」という願いに由来する。1974年に解散したため叶わなかったが、その後に再結成した。

略歴

1970年。上から時計回りにレオ・ライオンズ、リック・リー、アルヴィン・リー、チック・チャーチル。

[2]1961年頃、ノッティンガムにてイヴァン・ジェイを中心として発足。翌1962年に「The Jaybirds」を結成。1965年ロンドンへ進出し、メンバーの変遷を経た翌1966年からアルヴィン・リー(ボーカル、ギター)、レオ・ライオンズ(ベース)、リック・リー[注釈 1]ドラムス)、チック・チャーチル(キーボード)の顔ぶれで「テン・イヤーズ・アフター」を名乗って活動を開始した。

1967年セルフタイトルのファースト・アルバムで早くも賞賛を受け、1968年には初の全米ツアーを行った[3]1969年8月には「ウッドストック・フェスティバル」に出演して、「アイム・ゴーイング・ホーム」の演奏[注釈 2]で人気を確固たるものとした。

1972年5月に「プロコル・ハルム」とのジョイント・コンサートで初来日を果たす。1973年6月、アルバート・ハモンドを伴って再来日を果たした際、ライオンズのあまりにも激しいプレイのため、ベース・ギターの弦が切れたのは有名である。

1974年に解散。アルヴィン・リーはソロで活躍した。ライオンズはマイケル・シェンカー時代の「UFO」の音楽プロデューサーとして名を馳せた。

1975年、アメリカでのフェアウェル・コンサートのため一時的に再結成し、8月4日のサンフランシスコのウィンターランドでのコンサートなどを行なった。1983年には8月28日のレディング・フェスティバルに出演するために再結成し、それに先立って7月1日のロンドン「マーキークラブ25周年記念コンサート」にも出演した。

再始動

ドイツ・ハノーファー公演 (2009年8月)

1988年頃から本格的に再始動し、翌年8月に15年ぶりのアルバム『アバウト・タイム』を発表。

2003年、アルヴィン・リーに代わり、ジョー・グーチが加入。

自主レーベル「Ten Years After Records」を設立し、2004年に第一弾アルバム『Now』を発表。

2013年3月6日、アルヴィン・リーがスペインにて外科手術の際の予期せぬ合併症のため死去[4]。同年12月30日、ライオンズ、グーチが脱退し、「Hundred Seventy Split」の活動に専念する[5]

2014年、マーカス・ボンファンティ(ギター/ボーカル)、コリン・ホッジキンソン(ベース)が加入。

2017年、9年ぶり13枚目のアルバム『A Sting in the Tale』を発表[6]

2024年9月、リック・リー、チャーチル、ボンファンティ、ホッジキンソンのラインナップが終了し、2025年初頭に新しいラインナップを公開する予定であるとリック・リーより発表された[7]

メンバー

現ラインナップ

  • マーカス・ボンファンティ (Marcus Bonfanti) - ボーカルギター (2014年– )
  • チック・チャーチル (Chick Churchill) - キーボード (1966年– )
  • コリン・ホッジキンソン (Colin Hodgkinson) - ベース (2014年– )
  • リック・リー (Ric Lee) - ドラムス (1966年– )

旧メンバー

1968年のグループショット
  • アルヴィン・リー (Alvin Lee) - ボーカル、ギター、ブルースハープ (1966年–2003年) ※2013年死去
  • レオ・ライオンズ (Leo Lyons) - ベース (1966年–2014年)
  • ジョー・グーチ (Joe Gooch) - ボーカル、ギター (2003年–2014年)

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • テン・イヤーズ・アフター・ファースト』 - Ten Years After (1967年)
  • ストーンドヘンジ』 - Stonedhenge (1969年)
  • 夜明けのない朝』 - Ssssh (1969年)
  • クリックルウッド・グリーン』 - Cricklewood Green (1970年)
  • 『ワット』 - Watt (1970年)
  • 『スペース・イン・タイム』 - A Space in Time (1971年)
  • 『ロックンロール・ミュージック・トゥ・ザ・ワールド』 - Rock & Roll Music to the World (1972年)
  • 『バイブレーションズ』 - Positive Vibrations (1974年)
  • 『アバウト・タイム』 - About Time (1989年)
  • Now (2004年)
  • Roadworks (2005年)
  • Evolution (2008年)
  • A Sting in the Tale (2017年)

ライブ・アルバム

  • イン・コンサート』 - Undead (1968年)
  • 『ライヴ!』 - Recorded Live (1973年)
  • 『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト』 - Live at the Fillmore East 1970 (2001年)
  • Roadworks (2005年)
  • The Name Remains the Same (2014年)

日本公演

出典[8]

1972年

  • 5月4日 東京・日本武道館
  • 5月6日 大阪・大阪厚生年金会館
  • 5月7日 大阪・フェスティバルホール

1973年

  • 5月18日 名古屋・名古屋市公会堂
  • 5月19日 京都・京都会館
  • 5月21日 大阪・大阪厚生年金会館
  • 5月22日 大阪・大阪厚生年金会館
  • 5月23日 東京・日本武道館

脚注

注釈

  1. ^ アルヴィン・リーとの血縁関係はない。
  2. ^ 映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』(1970年)に収録された。

出典

外部リンク




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