御伽学園生徒・職員
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「オオカミさんシリーズ」の記事における「御伽学園生徒・職員」の解説
荒神 洋燈(あらがみ らんぷ) 声 - 斧アツシ モデル作品は『アラジンと魔法のランプ』(ランプの魔人)。御伽学園の創設者であり学園長。また大財閥「荒神グループ」の代表。 新しく社会に入る人間が使えない人材ばかりであることに怒り、使える人材を育てるために御伽学園を創設した張本人。学園の様々な行事などに関わる。また学園内からも生徒を監視、操作するため御伽銀行を創設する。要するに、御伽学園の裏のボス。ついでに御伽花市のボス。 莫大な資産と人脈と権力を持っており時折厳しさも見せるが、女好きかつ悪趣味(学園祭の金券に自分の顔を印刷するなど)であるため生徒からは「エロ爺」などと呼ばれあまり尊敬されていない。 雪女やリストなど学園長の監視下、保護下にあることを快く思わない生徒もいる。 御伽銀行を勤めあげたメンバー全員にはそれぞれ3つの願いが叶えられることを約束している(基本的に卒業後)。 白馬 王子(はくば おうじ) 第1巻第五章登場。御伽学園高等部に在籍していた。キャラクターのイメージは「白馬の王子」。 ボクシング部部長で、アマチュア全国大会の高校生チャンピオン。学園の運動部が所属する体育会の重鎮。御伽学園ミスターコンテストで1位だった、名の通り王子様スマイルが良く似合う男。 最終章で正体を現し、鬼ヶ島高校の不良を使って涼子を襲わせ、ピンチに現れるヒーローを演じて自分の物にしようとした。またアマチュアに留まったのは、プロになると強い相手がいて自分が勝てないからという理由だった。 最終的には頭取達に連行され、社会的に抹殺されたのち御伽学園から追放された。 アニメでは登場していない(不良を嗾けたのは羊飼士狼に変更)。 灰原 かかり(はいばら かかり) 声 - 早見沙織 第1巻第七章に登場。御伽学園1年生。モデル作品は『シンデレラ』。 大路 明弘(おおじ あきひろ) 声 - 赤羽根健治 御伽学園2年R組。モデル作品は『シンデレラ』。通称「テニスのおーじさま」。 吉備津 桃子(きびつ ももこ) 声 - 甲斐田裕子 第2巻最終章に登場(第1巻で名前のみ登場)。御伽学園高等部の風紀委員。モデル作品は『桃太郎』。苗字は吉備津彦命(桃太郎のモデルの一人)からきている。 風紀委員なのに風紀に真っ向から喧嘩を売るような制服(ヘソ出しミニスカセーラー服)を着用する女子高生。愛称は桃ちゃん先輩。胸が女子高生レベルではないほど大きく、涼子や林檎曰く「反則」。極度な快楽主義者で快楽追求に余念がなく、目に付いたら他人の不遇すら無視できない。風紀委員をやっているのはその一環として自分にとって快適な生活環境を維持するためである。両刀使いで腕前は「一度でも相手をするとコロっといっちゃう」という。中等部のころ涼子を気に入り、自分の子猫ちゃんにしようと付きまとう。また亮士のことも気に入っているようで、彼に対しては過剰なまでのスキンシップを行っている。犬(犬塚)・猿(猿渡)・雉(雉野)の下僕がいる(加えて浦島君もその仲間である)。 犬塚(いぬづか) 声 - 松岡禎丞 第2巻最終章で登場。モデル作品は『桃太郎』。桃ちゃん先輩の下僕その1。違いがわかるマゾ。また痛みを強さに変えることが出来る男。かつて桃ちゃんのダブルきび団子による『甘美なる痛打』を食らいマゾとおっぱいに覚醒。下記の猿渡、雉野と共に義兄弟の契りを交わし「おっぱいサミット」という頭の悪い会議の主要メンバーとなる。 野球部では正捕手を務め、花咲の女房役として、部活や試合で剛速球の衝撃を思う様堪能している。また、確実に球を受け取り快感を得るために、相手チームの研究は欠かさない(打たれると受けられる球数が減るため)。 おバカキャラだが、受ける球によってピッチャーのコンディションや精神状態、意気込みが分かったりするため、才能はある(曰く、「違いの分かるマゾ」)。将来の夢はプロ野球選手になって様々な投手の球を受ける事だという。 猿渡(さるわたり) 声 - 金光宣明 第2巻最終章で登場。モデル作品は『桃太郎』。桃ちゃん先輩の下僕その2。かなりの巨体。 雉野(きじの) 声 - 青木強 第2巻最終章で登場。モデル作品は『桃太郎』。桃ちゃん先輩の下僕その3。モヒカンヘアで、作者曰く「雉というより鶏」。 宇佐見 美々(うさみ みみ) 声 - 釘宮理恵 第2巻に登場。御伽学園高等部2年。モデル作品は『ウサギとカメ』。名前の由来はウサミミ。背の低いロリ属性で、清純可憐な外見とは裏腹に黒いという林檎とキャラが被っている少女(よく地の文や周囲からも指摘され、そのたびに林檎と声を合わせて否定する)。小学校のころクラスメイトの乙姫をいじめた過去を持つが、その頃は家の事情と乙姫の境遇に苛立っていたためで、本来気に入らないことがあれば直接口に出し、自分で悪いと認めた事には真摯に頭を下げられる、強かで潔い性格。 五人姉弟の一番上の姉で、弟妹達のためにクーラーを手に入れようと必死になるなど、家ではいいお姉ちゃんのようである。第6巻にて乙姫と和解、以後ライバルとして関係は続く。 陸上でオリンピックに出て金メダルを獲ると言う夢(正確に言うとその金メダリストというネームバリューを利用する夢)を持っている。本気かどうかは不明ではあるが、スポーツ推薦で大学進学を決めたり部活に比較的真面目に参加していたりするなど単なる冗談では無いらしい。 下桐 すずめ(したきり すずめ) 声 - 矢作紗友里 1巻より登場しているが、絵での初登場は8巻。モデル作品は『舌切り雀』。御伽学園放送部の部員。自称「天使のさえずり」。昼休みの放送や、御伽学園主催の大規模なイベントの司会などで登場する。そのため学園長とも顔見知り。ハイテンションなアニメ声が特徴で、文中での彼女の発言には語尾に「☆」・「★」が付く(一応、普通の声も出せる)。また非常に腹黒く、発言も毒舌。放送中にあまりに発言が過激になりすぎると、部長に舌を引っ張られて放送を中断させられる。 地蔵 亜美(じぞう あみ) 声 - 高橋美佳子 第3巻に登場。第9巻(スピンオフ)ではメインヒロイン。御伽学園高等部2年。モデル作品は『笠地蔵』。宇佐見とは同じクラスで、クラス委員長。艶やかな黒髪に白い肌、母親譲りの眼力抜群な切れ長で凛々しい瞳という、涼しげでお堅い雰囲気の漂う美少女。しかし、傷つきやすく落ち込みやすい一面もある。クールビューティ6人姉妹の末っ子。家事は全般的に得意。 家族の影響から、若い男性が極端に苦手。また、「肌を見せるのははしたない」という理由で夏でも冬服を着るなど、偏った貞操観念をもつ。父親が鍵屋のためか、ピッキング技術を身につけている。学校では優等生そのものだが、放課後にある秘密を抱えている。 花咲 仁(はなさき じん) 声 - 山口太郎 第3巻・第9巻(スピンオフ)に登場。御伽学園高等部2年。モデル作品は『花咲か爺さん』。野球一筋の高校球児で野球部のエースピッチャー。甲子園出場の立役者となるほどの実力者だが、高校生とは到底思えない老けた外見と物腰のせいでミーハーなファンが寄り付かない。一人称は「ワシ」。 作中でも度々地の文で「枯れている」と表現されるほどの図太さと冷静沈着さ、達観振りを見せ、男前過ぎる気配りスキルも併せ持つファザコン殺し。ただし中身は制御が出来るだけで年相応に性欲もある。ある時期から、正体不明の通い妻による炊事洗濯部屋掃除まで完全無欠の生活サポートを受けるようになり(通称『花咲さん家のブラウニー事件』)、謎の不法侵入者の調査依頼のため、御伽銀行の門を叩く。 彼の放つ球は涼子の動体視力をもってしても全く見えない程に速い。 豚田三兄弟(とんださんきょうだい) 声 - 丹沢晃之(長男・高(たかし)) / 最上嗣生(次男・広(ひろし)) / 乃村健次(三男・太(ふとし)) 御伽花市のグルメ情報誌刊行を活動内容とする、御伽学園美食クラブの創設メンバー。モデル作品は『三匹の子豚』。 御伽学園三大デブ(3人合計400kgオーバー)の通り名を持つ三つ子。長男は語尾に「ブー」、次男は「ブヒ」を付けて喋り、三男はボス口調だが普通の語尾。活動が滞ったことによる同好会への格下げ処分に反発し、断食ならぬ断風呂デモによって部室棟を悪臭地獄に変え、占拠してしまう。生徒会からの依頼を受け潜入した涼子達に対して、パーティーゲーム形式の勝負で立ちはだかるものの、りんごの機転により宮崎駿ネタ満載でこき下ろされつつ撃退される。事件解決後は御伽銀行のアフターケアもあり部の活動を再開している。 ヘンゼル & グレーテル 声 - 岡本信彦(ヘンゼル) / 井口裕香(グレーテル) 御伽学園高等部生徒会の会長と書記を務める双子の兄妹。モデル作品はグリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』。 ドイツ人と日本人のハーフ。あからさまに兄妹の一線を超えており、下宿先であるおかし荘でも隣部屋だったのを壁を破壊してスイートルーム(文字通りの意味)にしてしまった。兄妹にとって互いの事以外は無関心であり他人などどうでもいい存在として十把一絡げの扱いだが、それが誰に対しても公明正大な態度であると周囲には捉えられているため、ヘンゼルは公平かつバランス感覚を求められる生徒会長には適任な人物として高い評価を得ている。グレーテルも本来は副会長に推薦されていたが兄妹で生徒会を牛耳っているイメージがつくのを嫌って辞退した。 もっとも、グレーテルはともかくヘンゼルはこの異常なまでの共依存の関係を多少は何とかしなければならないと思っているらしく、秘密裏に御伽銀行に依頼を持ち込んだことがある。 白雪 姫乃(しらゆき ひめの) 声 - 福井裕佳梨 第5巻に登場。御伽学園高等部3年。モデル作品は『白雪姫』。美人でスタイルも性格も人当たりも良く、ミス御伽学園コンテスト1位にもなっている。唯一の欠点はくいしんぼうなこと。母親が再婚して生んだ7人の弟妹(七つ子)がいる。頭も悪くないが家計への負担を考え、進学せずに就職しようとしている。 林檎の異母姉にあたり、林檎(とその母親)が赤井家に入ったのと入れ替わりに彼女(と彼女の母親)が家を出たことから、彼女の依頼に最初は林檎が避けていた。一方、彼女の方も林檎のことを気にかけていて、プールで溺れて林檎に救われたことから二人の間のわだかまりが消えた。その後、林檎が荒神学園長に自ら頼み込んで、彼女に奨学金が支給されることになった。 ジャック 第5巻に登場。御伽学園高等部3年。モデル作品は『ジャックと豆の木』。園芸部部長で小柄な背丈とそばかす顔、作業用オーバーオール型の改造学生服が特徴。「ジャック」とは、御伽学園創設初期から秘密裏に進められて来た「とある計画」の責任者として、歴代の園芸部部長が継承してきた称号であり、本名は不明。作者曰く『カリスマのある馬鹿』。 火村 真知子(ひむら まちこ) 声 - 佐藤聡美 第4巻に登場。御伽学園高等部2年で涼子や林檎、亮士のクラスメイト。モデル作品は『マッチ売りの少女』。 成績はそこそこ良く奨学金を貰っている。父親が作った借金で貧乏になり毎日バイトに励んでいる。バイトの途中、おかし荘から出てくる亮士を見て「大きな家(おかし荘)から出てきた=お金持ち」と連想し一目惚れする。亮士にアタックするためにベタな出会い方(パンを咥えた真知子と亮士が通学路でばったりぶつかる)をする。それから亮士を「ダーリン」と呼び、涼子に宣戦布告する。 御伽銀行(とOBの弁護士)の協力で親が作った借金を帳消しにしてもらった(親は真知子のバイト代を持って逃げてしまったが、真知子は探す気はない)。その後、おかし荘の6号室(亮士の部屋の隣)に引っ越す。歓迎パーティーの時、亮士に告白しようとするが亮士が涼子の話ばかりするので諦める。しかし、それでも亮士の優しさ、強さを知り一層好意を寄せる。 涼子に亮士の事をどう思っているのか尋ねた時は一見諦めるような発言をするが、自分はまだ亮士の事が好きだから諦めないと改めて宣戦布告する。 木崎 まとい(きざき まとい) 第5巻に登場。御伽学園高等部3年。モデル作品は『はだかの王さま』の(女)王様。 一見は容姿端麗の美人、実は学生達の間で広まっていたストリーキングの犯人で、犯行理由が「自分に注目して欲しいから」というもの。巨乳の持ち主で亮士に鼻血を出させるほど(涼子は不機嫌になったが)。スタイルはモデル並み(冷静が地のアリスですら驚愕した)。 アパートに住んでいる。親からは育児放棄され、生活や身だしなみに関する基本的、常識的なことを知らずに今まで生活してきたためだらしない(例を挙げるならシャンプーを知らず石鹸で髪を洗う、下着をつけない等多数)。部屋はゴミだらけで涼子を筆頭に林檎、乙姫、亮士で片づけたが、乙姫が手配したトラック数台分にもなった。また、そこに出現したGを素手で掴むほど日常化していた様子(掃除後バルサン使用)。乙姫の指導のもと女らしい礼儀作法や仕草等を学び、夏休み明けの学園では注目の的になる。 猫宮 三郎(ねこみや さぶろう) 声 - 梶裕貴 第6巻に登場。御伽学園高等部3年。背は低く後輩と勘違いされやすいが、かなりの美青年。通称・猫さん。モデル作品は『長靴をはいた猫』。 人助けをするのが趣味。林檎曰く、御伽銀行の商売敵。アニキと呼ばれるほどおおらかな性格。すばしっこくなかなか捕まえることができない。素早さを生かし放たれるキックは強力で鬼ヶ島高校の不良たちを一発でダウンさせるほど。台詞の語尾が「ニャ」になることがあるがこれは単純に噛んでいるだけで、その際本人は何事もなかったように言いなおす癖を持つ。 亮士に対人恐怖症克服の特訓をして、これにより亮士は人前でもヘタレなくなった。過去に不良に絡まれていた自分を助けてくれた涼子を見捨てて逃げたことを恥じており、その反動として見返りなく人助けをするようになった。本人は十分な強さを身につけながらも涼子に顔を合わせることができなかったゆえに、対人恐怖症でありながら涼子に向き合い告白した亮士のことを尊敬している。 田貫 まこと(たぬき まこと) 第8巻に登場。御伽学園高等部2年。モデル作品は『分福茶釜』と『かちかち山』のタヌキ。 少々化粧が濃いもののタヌキの耳のように結った髪とたれ目、ハスキーボイスの持ち主で涼子と同じくらい背が高い。一見するとゴージャスなひらひらのドレスが印象的な美人に見えるが、実は男。自称「恋多き乙女」。 宇佐見の紹介で御伽銀行に恋の相談にやってくるが、前述の理由でいつも恋が実らずにいる。反面、芯の通った男を見抜く眼力には優れ、過去に惚れた男達に恥じぬよう、常に『後腐れのない良い女』であるよう勤めている。 彼が認めた男は総じてレベルが高いため、玉砕した男子は皆、女子から告白されている。 ちなみに男らしさを全く持っていないわけでは無く、美々と間違いを起こした時は断髪してまで責任を取ろうとした(すぐに美々の勘違いである事が判明し、お流れとなったが)。 白鳥 真昼(しらとり まひる) おかし荘に住む御伽学園高等部1年。モデル作品は『みにくいアヒルの子』の白鳥。名前は第2巻で登場しており、第10巻にてようやく出番が回ってきた。 両親はすでに亡くなっており親戚の家に引き取られる。重度の近眼のため眼鏡を常用しているが、眼鏡を外すと実は同年代の子と比べて抜群のスタイル・顔立ちと他の女子と比べ物にならないくらいに優れた容姿の持ち主。しかし、それが原因で同い歳の従姉妹、阿比留奈美子と仲が悪くなり家を出て、おかし荘に住むことになる。他の女子と比べられることを嫌い、前髪を伸ばす等だらしない恰好をしていた。食事時には顔を出すが普段は目立たないようにしている。そんな真昼を見兼ねた阿比留が御伽銀行へ依頼をする。 過去の阿比留との一件以来、性格にかなり問題があるが、雪女に「あの子(真昼)と容姿だけで比べられたらこの世の女の99.999%が負ける」と言わせるほどの美人。ナルシストの林檎も負けを認めたほど。作者曰く「白鳥さんはオオカミさんシリーズに登場する女性キャラの中で一番美人」(第10巻あとがきより)。
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