ナイフ ナイフの概要

ナイフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/24 15:15 UTC 版)

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ナイフ。
インドのナイフ。
シク教徒の伝統的なキルパン(Kirpan)
キッチンナイフ類(キッチンで使う、調理用ナイフ類)
フォールディングナイフ(折りたためるナイフ)

概要

ナイフは人類が使う道具類の中でも特に基本的なもののひとつである。人類は石器時代にすでにナイフを使用していた。石器時代、青銅器時代、鉄器時代とナイフは武器としても使われた。→#歴史

現代でも野外で活動する際に重要な道具である。植物を切りとったり、藪を切り開いたり、動物を解体したり、調理したり、食事に使ったり、自然物を加工(工作)して道具を作ったり、...と様々な用途に用いられている。特に都市生活や文明から離れれば離れるほど、ナイフの有無は生死の問題(生き延びることの 可 / 不可)にもかかわってくる。 (現代の)人間が独りで文明から隔絶された環境に置かれても、ナイフがあるだけで、その生存確率は数倍にも跳ね上がる[2]。そして現代でも兵士などが携行し、いざという時には戦闘に用いている。

用途ごとにさまざまなナイフがつくられている。調理用(キッチンナイフ)、食事用(テーブルナイフ、バターナイフ、オイスターナイフ 等々)、工作用、ハンティング用(ハンティングナイフ)、ダイビング用(ダイビングナイフ)...といった具合で、用途に合わせて、大きさ・形状・材質・刃の入れ具合 等が工夫されているものがある。たとえば鉛筆けずりに用いるために作られたナイフは小ぶりでペンケースなどに入れておけるように出来ており、キッチンナイフの中でも肉用ナイフは刃が大きく丈夫で切れ味は良く、それのチーズ用ナイフは刃が薄く刃先が波打っており、テーブルナイフのうちの肉用ナイフは刃の背に指を当てて快適な形状になっており概して優雅なフォルムに仕上げており、バターナイフは(手のひらにすっぼり収まるほど小さめで)バターがとれればよいので刃がほぼ無く、ペーパーナイフでは封筒にさしこんで開封しやすいようにとても細い刃だが皮膚は切れない程度に刃は落としてある...といった具合である。→#分類

刃の部分の材料は歴史的に見ると、石、青銅、鉄と推移してきたが、現代ではステンレスやさまざまな鋼、特殊な合金、セラミックなどが用いられている。→#素材・材料

硬質な素材であればどんな物からでも作成し、実用に供することができる。その素材は時代とともに変化し、より加工し易く、より硬質で磨耗しにくい物に移り変わり、その加工技術も千差万別である。機能を維持するためのメンテナンス方法も、素材に応じて異なる。

ナイフは使い方によっては人を傷つけたり人の命を奪ってしまうものであり、「危険な凶器」とも成り得る。それ故、多くの法治国家ではナイフの携帯に関して制限や規則が設けられている。たとえば日本国内では銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)や軽犯罪法により規制されている。ダガーのような実質的に武器として発達した形状のものに関して従来は「ナイフ」に分類され販売されていたが、2008年の秋葉原通り魔事件を契機として2009年の銃刀法改正に伴い「剣(武器としての刃物)」として刃渡り5.5cmを超えるものの所持(所有)が禁止されるようになった[3]。→刃物#法規制を参照

ナイフは実用以外の用途として、美術品宗教悪魔祓いなどの儀式道具にも用いられ、象徴(記号)としても重要な意味を持っている[4]

なお、ナイフはプレゼントすると「友情が切れる」とする文化圏や、運気が下がる、とする文化圏があるので、贈り物には適しているかどうか相手の文化を確認したり、贈る場合に工夫をする必要がある場合もある。→#ナイフの贈答を巡るジンクス

歴史

石から作られた物は2500万年前、銅製の物は約1万年前、青銅製のナイフは近東の職人によって5千年前に製造されたものと信じられている[5][4]



  1. ^ 脇差を意味する しょうとう は含まない。漢語刀子(とうす)にほぼ相当する。
  2. ^ 鄭仁和訳編 『アメリカ陸軍サバイバルマニュアル3サバイバル・ノート』 朝日ソノラマ、1992年6月。ISBN 4-257-05080-2
  3. ^ 平成20年銃刀法改正警察庁では2009年7月4日までに廃棄などするようにとしている)
  4. ^ a b The Semiotics of the “Christian/Muslim Knife”: Meat and Knife as Markers of Religious Identity in EthiopiaSigns and Society Volume 3, Number 1 | Spring 2015 フルミネンセ連邦大学 Tilahun Bejitual Zellelew
  5. ^ "The Knife" Forbes Ewalt、David M. 2005. 、August 31.
  6. ^ The Norwalk Hour, 1961 May 31, p. 29. “How Did the Jackknife Get its Name?”. www.news.google.com. 2011年2月4日閲覧。「ジャック」という単語の一般的な用法として、「通常より小型のものを指す」と解説されている。
  7. ^ なお、切り裂きジャックとは英語圏で名前の分からぬ男を暫定的に「ジャック」と呼ぶ習慣によるものであり、「ジャック」からジャックナイフを連想しがちであるが、関係はない。日本語で言えば「切り裂き権兵衛」といったところである。また何故か日本では飛び出しナイフをジャックナイフと呼ぶ誤解が蔓延しているが飛び出しナイフは英語圏ではスイッチブレードナイフと呼ばれる。
  8. ^ 最大はブレード87本、141機能、重さ1キロという「ウェンガー・ジャイアントナイフ」。同社の全ての機能を組み込んだらどうなるだろうということで実用性度外視で作られたという。ドイツ・ゾーリンゲンに本社を置くフリードリヒ・オルバーツ社の「マイスター100」に至っては、ツールブレードを含めたブレードの数が100というものも存在している(『ナイフマガジン』1992年6月号・ワールドフォトプレス)。日本国内の価格は当時120万円で、最高のクラフトマンにより一品ずつ仕上げられる高級品とのこと。ハンドル長110mm・厚み60mm・重量950g。
  9. ^ http://www.victorinox.com/jp/app/content/history_page
  10. ^ a b Ontario ASEKガーバー LMF2等
  11. ^ 例えば『ツーリング図鑑』(編:アウトライダー編集部 ISBN 4-88672-098-6)によれば、野宿を含むアウトドア・ツーリングにおいて「大げさなサバイバルナイフは全く必要ない」とした上で、シンプルなポケットナイフを、料理に凝るならまな板・包丁セットを勧めている
  12. ^ Deejo PocketKnife
  13. ^ 日立金属工具鋼株式会社
  14. ^ 武生特殊鋼材
  15. ^ a b Mission Knives
  16. ^ [1]
  17. ^ ロシア人がかつぐ縁起あれこれ(ロシアNow)
  18. ^ 中国人に絶対プレゼントしてはイケない「不吉」な贈り物とは?(まぐまぐニュース!)
  19. ^ Etiquette and Protocol: A Guide for Campus Events p.70
  20. ^ International Gift Giving Etiquette - Indonesia





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