黄金の夜明け団
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黄金の夜明け団(おうごんのよあけだん、英語: Hermetic Order of the Golden Dawn)は、19世紀末のイギリスで創設された西洋魔術結社である。黄金の暁会とも訳され、G.D.と略名される。現代西洋魔術の思想、教義、儀式、実践作法の源流になった近現代で最も著名な西洋隠秘学組織である。
注釈
- ^ 江口之隆は「マサース」、ヘイズ中村は「マザース」、吉村正和は「マザーズ」とカナ表記している。
- ^ 原語はラテン語で「Ordo Rosae Rubeae et Aureae Crucis (R. R. et A. C.)」。「紅い薔薇と黄金の十字の教団」の意。澁澤龍彦は「紅薔薇黄金十字」[1]、江口之隆は「ルビーの薔薇と金の十字架」団と翻訳[2]。
- ^ 英国薔薇十字協会は、秘教的な事柄に関心をもつ少数のフリーメイソン(フリーメイソンリーの会員)によって1866年に結成された[3]。メイソンのみで構成された団体ではあるが、フリーメイソン組織ではなく[4]、メイソンリーに付属する秘教研究会のような存在であった(黄金の夜明け団とは異なり、魔術は研究対象ではなかった)[5]。1870年代から1880年代にかけて、同協会ではいくつかの儀式や、カバラやフリーメイソンの象徴性についての講義などが行われていた[6]。
- ^ 黄金の夜明け団の「神殿(英: temple)」は一般にテンプルと和訳される。フリーメイソンリーなどでいうロッジの代替名である[8]。ロッジはメイソンリーを構成する組織的ユニットであり、第1に「特定の集会所に属する会員で構成される組織」、第2に「その構成員が集会を催す会場(建物)」という2つの意味を併せもつ[9]。元来は建築に従事する石工の設営する仮小屋を指したが、メイソンリーにおいては組織や会合を指す抽象的概念となり、また、その集会所はメイソンリーにとって重要なソロモン神殿の象徴ともみなされた[10]。
- ^ この創立譚はあくまで神話である。前述の暗号文書がウェストコットの偽造でないことはほぼ確実であるが、その入手経路について現代の研究者はウェストコットの主張を必ずしも額面通りに受けとっていない[11]。そして、その後に行われたシュプレンゲルとの文通はウェストコットの捏造であろうと考えられている[12][6]。
- ^ 「真の自己」を指す造語[18]。
- ^ 短期間で退団。
出典
- ^ キング & 澁澤訳 1978, p. 90.
- ^ 江口 & 亀井 1983, p. 50.
- ^ Goodrick-Clarke 2008, p. 196.
- ^ 吉村 2013, pp. 52.
- ^ 吉村 2013, pp. 62–63.
- ^ a b Goodrick-Clarke 2008, p. 197.
- ^ 吉村 2013, p. 64.
- ^ 有澤 1998, p. 37.
- ^ 有澤 1998, pp. 276–277.
- ^ 有澤 1998, pp. 277–278.
- ^ 吉村 2013, pp. 63–64.
- ^ 吉村 2013, p. 65.
- ^ 江口 & 亀井 1983, pp. 65–66.
- ^ 江口 & 亀井 1983, p. 65.
- ^ キング & 江口訳 1994, pp. 134–135.
- ^ 江口 & 亀井 1983, pp. 93–94.
- ^ リガルディー編 & 江口訳 1993b, 訳者解説.
- ^ a b 吉村 2013, p. 67.
- ^ 吉村 2013, p. 73.
黄金の夜明け団
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創設者の一人のウィリアム・ウィン・ウェストコット(英語版)は、ドイツの魔術結社のアンナ・シュプレンゲル(英語版)という人物と文通したと称し、彼女を通じて「秘密の首領」から魔術結社・黄金の夜明け団の創設許可を得た、と宣言した。 メイザーズとウェストコットはブラヴァツキー夫人の友人であり、神智学協会と黄金の夜明け団は友好的な関係にあった。ブラヴァツキーが死亡すると、1892年にメイザーズは「秘密の首領」とつながったと宣言し、黄金の夜明け団の第二団であるクリスチャン・ローゼンクロイツ伝説による「ルビーの薔薇と金の十字架団」に多くの儀式を提供した。
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