ナイフに向かない鋼材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:58 UTC 版)
以下に参考までにナイフの素材に向かない鋼材を挙げる。ただしこれは刃そのものに関してのみの話で、ハンドル(柄)の部分に使われる場合はその限りでは無い。 18-8ステンレス鋼(JIS:SUS304、AISI:304) 代表的なステンレス鋼で食品設備、一般化学設備、原子力用、建築、家庭用品に使用される、炭素0.08%以下、クロム18%、ニッケル8%を含む。「ステンレス流し台」や一般の食器などにも多用されている。硬度的にはかなり柔らかく、一般的なナイフの刃としては全く向かないが、必ずしも切れ味を必要としないテーブルナイフ等にはむしろ用いられることが多い。滅多に錆びないことから生活用品の素材としては「高級ステンレス」とまで呼ばれて好まれている。ハンドル素材としても適切であるため、アーミーナイフであるカミラスの「マルチツール US」のように、折り畳み式ナイフの部品に使われている製品もある。素材としてはオーステナイト系と呼ばれ、非磁性体である。 通常の熱処理をしても刃物としての焼きが入らない(硬化しない)。
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