ナイフの贈答を巡るジンクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 18:13 UTC 版)
「ナイフ」の記事における「ナイフの贈答を巡るジンクス」の解説
ナイフは、贈答品としてはジンクス(や迷信)と結びつけられることがあるため、贈る方法や贈る相手を考慮するべき場合がある。 ナイフをプレゼントに使うと、贈った側と贈られた側の間の友情が「切れ」てしまうというジンクスを信じている人もいる。よって、ナイフを贈る場合はナイフに小銭を張り付けておいて、ナイフを受け取った人が受け取ると同時に贈り手にその小銭を返すと「買った」ことになって縁起の悪さは解消される、という考えがある。ロシアでは、ナイフを贈ることは「敵意」を表しているとして避逃される。どうしてもナイフの受け渡しがされる場合は、やはりナイフのお返しに小額でもお金を渡して「買った」ことにする。ナイフを贈った人がそういう回避策を知らず、ナイフそのままで贈られた場合は、受け取った側は自分で小銭をとりだして贈り手に渡せば良い。そうすればやはり「買った」ことになり、「不吉ではない」とされる。 またナイフはもともと「一族の権力」と結びつけられることが多かったので、それを贈られるということは良くない、刃物は(自力で)買うべきものだ、と感じられている可能性がある。なお、王などの主君が臣下に刃物類を贈る、ということは古今東西で行われている。その概念枠に当てはめてみると判るが、刃物をタダで受け取ると、受けとり手はまるで贈り手の臣下になってしまったような図式となってしまう。だから、それを避けて「買った」という形にすべきだ、という心理も想定できる。 中国では「運気」が落ち縁起が悪い、と思われるので贈り物としては不適切とされる。他、ラテンアメリカやインドネシアのムスリムでもナイフの贈り物は忌避される。
※この「ナイフの贈答を巡るジンクス」の解説は、「ナイフ」の解説の一部です。
「ナイフの贈答を巡るジンクス」を含む「ナイフ」の記事については、「ナイフ」の概要を参照ください。
- ナイフの贈答を巡るジンクスのページへのリンク