登場惑星・星域・宙域
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「宇宙一の無責任男」の記事における「登場惑星・星域・宙域」の解説
地球 ラアルゴン人を含むほぼ全ての知的高等生命体の発祥の地であり、惑星連合(のちの汎銀河共和国)の首都星。「ぶちこわしの一週間」以降およそ5000年の間人類は離れていたが、その後一部の人間が帰還して復興させ、人類文明の中心地となった。しかし地上に居住するのは一部の特権階級のみで、地球外に住む一般市民たちとの格差は大きい。 ラムザン ラアルゴン帝国の首都星。星の首都としてベヒモスがあり、ベヒモスの中心に皇帝の居城であるゴザパレスがある。赤色巨星と化した恒星ARA-IIIの周囲を公転している。いつ太陽が爆発するかわからない状態のため、星をあげての移住先を探していた。 ブルネイ 太陽系から程近いプロキシマ星系にある惑星。南半球のアキツシマ亜大陸に惑星連合宇宙軍艦隊の総司令部がある。地球型惑星で風光明媚、「宇宙の真珠湾」と呼ばれるほどの隠れた観光名所ともなっている。 カイヒン 惑星連合とラアルゴン帝国が停戦協定を結ぶ予定だった惑星。ラアルゴン皇帝ゴザ15世が事故により死亡し、協定は実現しなかった。 ムスペルヘイム 灼熱の惑星。監獄がある。 ラジェ ハロルド・カトリの故郷。 R222宙域 タイラー指揮下の「阿蘇」がロナワー提督率いる高速戦艦16隻を撃破した宙域、辺境。 アルデバラン宙域 中佐に昇進したタイラーが、ミフネ中将よりパトロールを命じられた宙域。銀河の辺境で、貴重な鉱物が産出する惑星もなく、赤色巨星D-25のような「航行に支障をきたす事象」も多数あることから開発は行われていない。しかし、この宙域に配備となったタイラー率いる「あさなぎ」を狙ってドナン艦隊が来襲したことから、一大決戦が行われたこともある(汎アルデバラン会戦)。後述する惑星カイテや汎アルデバラン会戦のラアルゴン名の由来となった惑星ベコンベラもこの宙域にある。 ビシュラム ラアルゴン帝室の保養惑星。ほぼ開発されず、自然がそのままの形で残されている。のちにタイラーファミリーの別荘「アカネ館」が建設される。 ザクソニア ラアルゴンにつらなる辺境の惑星。悪質な風土病が残る。 ボラン ラアルゴンと惑星連合の開戦当初、ラアルゴンが要衝として確保していた惑星。惑星全土が要塞化されており、様子見兼捨て駒として投入された日系部隊18万人とその護衛艦隊がなすすべなく消滅した。のちにロック・タイラー伯爵艦隊によって制圧され、武装解除された。 ハナー中将によって制圧された惑星。ラアルゴンにとって地球攻略に必要な惑星であり、ここを失ったことによって地球攻略が10年は先送りになった。このボランがロック・タイラーによって攻略されたボランかどうかは不明。 プロキオン星域 タイラーが「そよかぜ艦長」として初陣を飾った星域。圧倒的不利な状況下において劇的な逆転劇を演じた。 ボゾン 暗殺用アンドロイドのハルミの出身地と偽装された惑星。 メネキス バラゴム(ゲッショウ)の出身惑星。R275宙域のはずれにある、ラアルゴンとの最前線に近い、補給基地として重要拠点。テラフォーミングなしで移住できた数少ない居住地であるが、構成大気の約8割がヘリウム(地球は窒素)のため、聞こえる音が異常に甲高くなるという欠点があり、そのため高額で窒素を購入している。 重要拠点であるにもかかわらずまともな支援は行われていないため、敵であるラアルゴンの支援(懐柔工作)に好意的な者も多い。 ヤンマイ グエン・ホー・ミンの故郷の惑星。家族達は壮健だが祖母は死去している。 ホロシリ 北海道系移民が銀河辺境ネサコ宙域ネサップ恒星系に発見した惑星。旧名幌尻。首都ハスカップ。高速で自転しているため、一日は3時間。しかし公転は極端な楕円形のため、遠日点は太陽―冥王星ほどの距離があるのに対し、近日点は太陽―地球程度の距離になるため、1公転周期(およそ298年)のうちごく短期間を除いてひたすら冬が続く。そのため、士官が兵士を恫喝する時に「ホロシリ送りにするぞ」という言葉を使うことがある。実際に、リュフラン元帥の不興を買ったフーリエ中佐が短期間ではあるが「ホロシリ送り」となっている。 もとは独立した惑星国家だったが、宇宙歴6882年におこった暴動事件により自治権を剥奪され惑星連合の直轄地となる。人口22万人、全員が屯田兵(老若男女を問わず)。 豊富な地下資源(チタン、金、銅、マンガン、ボーキサイト等)を産出するものの、その資源を惑星連合に無料同然で接収され、不満が燻っていたところに自動攻撃衛星システムの試作品(ドグラ・マグラ)が配備されたことを奇貨とし、ジェイコブ・ランカー少尉を首魁として反乱を起こすが鎮圧される。その余波として、破壊されたドグラ・マグラが集束して人口太陽化し、温暖な気候をもつ惑星へと変化していった。 フレスコ コジロー・サカイの故郷、農業惑星。 エダジーマ カスミガウラー星系に属する惑星。惑星連合宇宙軍の宇宙軍兵学校がある。 カイテ ラアルゴンの錨泊地(オメガ泊地)があった惑星。ガス状星雲に覆われており、液体重金属の海が存在する。天然の要衝であり、更にラアルゴンが鉄壁の防御を敷いていたため、惑星連合が数度にわたって突撃作戦を敢行したが全て失敗に終わっている。乾坤一擲の航空機による攻撃と無限粒子砲(試作)の砲撃によって泊地は壊滅した。泊地に至る宙域の途中にパンゲワン隧道がある。 ボルス ネプトレウスの戦いによって武勲を立てたドムが、叙爵、領土として与えられた地。ただしボルスの全てではなく、このうちのコロワン大陸のみ。 コルバー 惑星連合所属の惑星国家の一、デネブ宙域に位置する。規模は小さいが軍事・経済で独自のブロックを持ち、食料・資源の自給率が高いので長期の篭城戦にも耐える。アシュランによる宇宙支配をよしとせず反乱を起こす。しかしアシュランによって反乱討伐に狩り出されたタイラー艦隊に簡単に降伏した。 アルペル コルバーとは銀河中心核をはさんで反対側にある厳寒の氷河惑星、ザンギエフの出身惑星。 ゴロンボ 惑星連合宇宙軍元帥の地位を捨てたタイラーが隠遁していた惑星。流通している通貨はクレジットではなくエンドル。大きく発展してはいないものの、完全中立惑星としてラアルゴン本星・地球を含む多方面への中継貿易拠点として極めて活気がある。また、あらゆる種類のギャンブルが公営として運営されており、一夜にして巨万の富を築く者、一夜にして巨万の富を失う者、一夜にして失った富を取り戻す者など、ギャンブルに関するストーリーには事欠かない。 無責任カルテットの時代においてもそのエネルギーは衰えることがなく、記憶を失った状態でブラック・セラフィムから逃がされたエドが荷役作業員として働いていた。 ダルーン ミラ宙域にある惑星で、宇宙海賊たちの拠点のひとつ。軍艦ごと脱走した軍人くずれのたまり場で、海賊になった途端地球人もラアルゴン人も仲良くする場所。ラアルゴンとの停戦がかなったあとは活動を活発化させており、悪名高い宙域となっている。 フォークト 銀河最辺境の惑星、最前線基地がある。謎の敵によってダメージを受けたメルバが修理に立ち寄った。 クロフト スピカ宙域にある惑星。シード教徒による銀河間移民船建造ドックおよび建造中の船があった。タイラーの意を受けたイサムによって完膚なきまで破壊される。 アモン、アイドラ、イズン、エッダ、ホレイショ、ミドラ、ランベル 全てシード教の麻薬プラントがある惑星。銀河辺境の特定パターンにしたがって集中している。しかし発展途上の星ばかりで、収集した麻薬の精製、完成した麻薬の移送、販売にも支障をきたすレベルだった。 カリオン シード教徒が収集した麻薬を集積、精製、販売する本拠地がある惑星。地球型、大気組成A、環境特A、開発度B、人口280万人。南半球にある島が本拠地。しかしイサムらが攻撃を仕掛けた時は引き払ったあとだった。 トコス ラアルゴン帝国の領土の一。ゴザ15世がこの惑星に生息するトキイロスナヤドリに関する研究を行った。 エヌド ラアルゴン帝国の領土の一、砂漠の惑星。砂蛔虫(サンドスカリド)が生息している。 ヒンメル ラアルゴン帝国の領土の一。毛玉獣(ムバップ)が生息している。 バウラル 7つの大陸を持つ惑星。ラアルゴンの前線に近い、文字通りの最前線。艦載機の航続距離でも十分にラアルゴンの補給線を圧迫できる。ネオパンゲア大陸に海兵隊との雑居基地であるマスターソン航空基地があり、第247ポルックス方面基地航空団、通称「バウラル航空隊」が駐留している。母艦を失ったサカイとシラギクが配属となった。 プロポスビル星系 惑星連合とラアルゴンの遭遇戦がおこった星系。この戦いによって駆逐艦レイバーン艦長ドムが軍功をあげた。 浮遊惑星L34 馬頭星雲銀河環礁にある惑星。修理ドックを含む前線基地がある。 ゲルニカIV Λ456宙域にある惑星。惑星連合率いる15隻の艦隊とラアルゴン率いる8隻の艦隊が戦いとなり、ラアルゴン艦隊が勝利した。 ブベル ラアルゴンにおける紫ワインを産する惑星。ワングが愛飲していた。 ポルト、ベラミデ、カイワウ、ソラッチ それぞれ、惑星連合における高級ワインを産する惑星。 ネプトレウス宙域 ゴザ15世の弔い合戦と称して侵攻してきたラアルゴンを迎撃した宙域。複数の進路で進軍してきたラアルゴンはこの宙域で合流と補給を行おうとしたが、その間隙を狙われ敗退、撤退を余儀なくされた。 イプシロン宙域 ラアルゴンと惑星連合の決戦があった宙域。惑星連合艦隊司令官はハナー中将。近来まれに見る大勝利だったと年金係の老兵達は語った。 ハレック リゲル宙域にある惑星の一。銀河中央からワープを駆使して3日の距離。辺境ではあるがド辺境ではない。惑星表面の大半が砂漠であり、唯一の産業が観光(砂漠に点在する奇岩めぐり)というケチな惑星。 ルクサー 地球がある銀河系から14万8000光年離れた位置にあるM779星雲の一惑星。自然動物を守る「聖域」として、あえて開発せずにいる。また、必要を超えた機械類の持ち込みも禁止されており、住民の生活は西暦の中世とあまりかわりない。「スリーピング・ビューティ計画」参加者およびリーダーの選別を目的とした偽装組織「ピープル」がある。 フーロン イプシロン宙域に勢力を張る中堅惑星国家。中華系華僑による移民国家で、共和国中央部と一線を画した独特の文化圏を持つ。漢字では「虎龍」と書く。主要産業は貿易中継と観光。徹底的な平和的実利主義思想を持ち、惑星連合とラアルゴンが戦争中は、両国の密輸の橋渡しを行って勢力を伸ばした。人口約50億。首都メイコン(美港)。戦争を好む民族ではないが、自らの利益を守るためなら勇敢に戦う。 リガ 新興の通勤住宅惑星、だった。「リガの惨劇」によって死者・行方不明者24万8千人、罹災者130万人を出す。惨劇の跡地であるタカシマダイラ団地跡は再開発されず荒地のまま放置されている。 ポアザン エドとケンがブラックセラフィムへ偽装入信するために選んだ惑星。新興宗教にも比較的寛容のため、2人はお布施集めに苦労した。 ピンチョ 記憶を取り戻し、逃げるようにゴロンボをあとにしたエドが潜伏した惑星。開発途上で雇用条件も良くない。 ポルポ エドの行方を尋ねてきたマチコに対し、メグミが教えた惑星の名。エドの行き先であるピンチョとはゴロンボをはさんで反対方向にある。 エルフィン カツヤとセラフ・カルキンの戦いの時、ブラック・セラフィムが人質同然に陣を構えた惑星。首都メタポリス、人口7億8000万人。フランソワーズの叔父が住んでいる。 アラド 「流れ星一番」号が目的地としていた惑星。離着陸基地であるサルム港でマチコがエドを待っていたが、再会はかなわなかった。 イサーン 辺境にある不景気な惑星。主要産業は悪質ドラッグ「シュープリーム」の原料となるラベンダーヘンプ。貧富の差が激しく、それゆえの幼児虐待や少女売春などが日常的に行われている。銀河で唯一小乗仏教が残る地であり、町並みなども東南アジア(特にタイ)をイメージさせるつくりとなっている。流通通貨はバーツ。 ヒルン 名前に反して夜ばかりの惑星。銀河では数少ない性転換手術を公認している惑星。イツマが「男」となるために向かおうとしていたが中止となった。 イスカリオテ 風来坊となったベルファルドが就職したSIM社およびナナビシ銀行がある惑星。 セランテ 皇太子テロ事件においてバグジーを守ったバァムに与えられた惑星。新興の辺境惑星で、肥沃ではあるが住民感情は複雑と言われていた。しかし住民は純朴で屈強、軍を興すには最適の地だった。のちにバグジー=スレイ帝国の首都星となる。セランテの1年は銀河標準時の2年半。 オト、ガルバ 惑星セランテの外周にある木星型惑星。特にガルバには土星と同じく輪があり、メタンと重水素が採取可能。 レガ エッソが「やっと」就職内定をもらったスローン金属がある惑星。バグジー=スレイ帝国に占領され、エッソの内定もご破算となった。 スタナム 銀河辺境にある惑星。スズの埋蔵量が豊富で、銀河中央の半値で買える。ベルファルド・コーポレーションがスズの買い付けに行ったが、その帰途にエグゾゼ・カンパニーの攻撃を受けた。 オメガG-III 構成物質に鉄が含まれないため地磁気を発せず、そのために発見されなかった惑星。スタナムの帰りに攻撃を受けたベルファルドが不時着した。宇宙殖民時代に遭難の末この惑星にたどり着いたとおぼしき原住民(原始レベルまで文明が後退していた)がおり、彼らは自分の住む世界(惑星含む)を「デアウラ」と呼んでいた。鉄がないかわりに金・プラチナ・イリジウムといった貴金属、希少金属が豊富で、原住民の武器も純金製の斧だった。 スロボ 特筆すべき事項のない、辺境の荒涼とした惑星。第2衛星にプロテックスがある。 プロテックス TAC社私設艦隊の中継基地がある衛星。TAC社にとっては最重要拠点のひとつであり、プロテックス陥落は再建不能な致命傷を負うことを意味する。バルバロイの陣に大打撃を受けたイツマ艦隊がプロテックスを背にして戦おうとするが、ベルファルド指揮下の「そよかぜII」によって危機を免れた。 マイオリンガ 辺境中の辺境、クマオンA-17星系にある惑星。地球およびセランテとほぼ等距離にあり、ベルファルドによる第3勢力の首都星として最適と評価された。 ヘッケルλー44 地球とマイオリンガの間にある恒星。新天地を目指した「そよかぜII」を補足拿捕(あるいは撃沈)しようとした帝国艦隊が、「双方無傷で離れたい」と考えたベルファルドの機転に敗れ、取り逃がした。 カナン 三国志時代にあって、厳正非武装中立を守っていた惑星。その住民構成は聖職者が7割を超え、嗜好品もほとんどなく、日々を祈りに費やしている。イツマとの戦いでエネルギーに欠乏をきたしたスレイが、補給のために立ち寄った。そこで知り合った大司教と懇意になり、バグジーとノーイの婚礼を執り行った。 天神 ラアルゴンとは太陽系をはさんで反対側に位置する辺境の惑星。構成民族の大部分(あるいは全員)が日系。巌(殊衝)が住職をしていた寺がある。 二本松 巌(殊衝)が住職をしていた寺がある、とされる惑星。無責任黙示録1巻では惑星天神二本松町から六郷に行っているが、5巻ではウエキ・タケは惑星二本松の寺に赤子(巌)を捨てたと述懐している。 また、リュフランへの復讐を果たした巌(タイラー)が終の住家とした惑星ともなっている。これは、真・無責任艦長6巻でタイラーの実家である寺が移転する前は二本松にあったと現住職(ベルリネッタの夫)が語っていることから。 六郷 惑星連合の新兵訓練施設がある惑星。巌はこの地で訓練を受けた。 ネオベガス ボランでの決戦をからくも逃れた巌たちが潜伏していた惑星。風光明媚な観光惑星で、主要産業はカジノ。巌たちはこの地でベルリネッタたちと面識を得た。
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