乾坤一擲
乾坤一擲とは、いちかばちかの思い切った勝負を意味する表現である。読み方は「けんこんいってき」。主に「乾坤一擲の大勝負」のような言い回しで用いられる。「一擲乾坤を賭す」ともいう。乾坤一擲の類語としては、「天王山」「ルビコン川を渡る」「一六勝負」などが挙げられる。要はイチかバチかの大勝負ということである。
乾坤一擲の「乾」と「坤」の字は、それぞれ天地の「天」と「地」を意味する。「一擲」は「(サイコロを)1回だけ投げる」ことを意味する。天がでるか、はたまた地がでるか、意を決してサイコロを振る、といった意味合いの表現と解釈できる。
英語では「乾坤一擲」は stake everything のように表現しうる。stake=賭ける、 everything=なにもかも、という意訳である。
乾坤一擲の由来
乾坤一擲は、中国の唐の文人・韓愈が、項羽と劉邦の対決を評して述べた言葉に由来する。劉邦と項羽は戦いの末、鴻溝の地を二分して和解した。しかし、劉邦の配下である張良と陳平が、劉邦に対して「項羽の兵は疲弊しているので好機である」と話したため、劉邦は項羽を追撃して勝利をおさめた。韓愈は、この劉邦の大勝負を「乾坤一擲」という言葉で表現した。「乾坤一擲」の語を使った例文・表現例としては「乾坤一擲の大勝負」が挙げられる。ただし、「乾坤一擲」という言葉そのものが「大勝負」の意味合いを含んでいるため、「乾坤一擲」と「大勝負」とで意味の重複が生じている(なかば重言である)。
けんこん‐いってき【▽乾×坤一×擲】
乾坤一擲(けんこんいってき)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 18:18 UTC 版)
「KAGETORA (プロレスラー)」の記事における「乾坤一擲(けんこんいってき)」の解説
ファイヤーマンズキャリーの体勢で相手を担いでからファイヤーサンダーで相手の頭部からマットに落とす技。
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