エッソとは? わかりやすく解説

えっ‐そ〔ヱツ‐〕【越×俎】

読み方:えっそ

《「荘子逍遥遊の、料理人仕事怠けても、神官が俎(まないた)をうばって料理人代わりをすることはないという故事から》自分職分をこえて、他人の事にまで口出し干渉をすること。


えっ‐そ〔ヱツ‐〕【越訴】

読み方:えっそ

[名](スル)「おっそ(越訴)」に同じ。


越訴

読み方:オッソ(osso), エッソ(esso

一定の順序経ないで、直接上級官司訴えること


エッソ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/10 03:36 UTC 版)

エッソ
Esso
日本で展開していた頃のスタンド(2008年)
種類 石油, 燃料
所持会社 エクソンモービル
使用会社 同上
使用開始国 アメリカ合衆国
主要使用国 カナダ
イギリス
使用開始 1911年
関連ブランド MobilゼネラルExpress
旧使用会社 日本東燃ゼネラル石油EMGマーケティング、JXTGエネルギー
(現:ENEOS
ウェブサイト エクソンモービル公式サイト(英語)
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エッソ (Esso) は、エクソンモービルおよびその関連会社によって使用される商標名である 。イースタン・ステーツ・スタンダード・オイル Eastern States Standard Oil の略。日本でのブランドはEMGマーケティング合同会社であったが、後に東燃ゼネラル石油、現在はさらにJXTGエネルギー(現:ENEOS)に吸収合併及びENEOSブランドへ統合され、日本からエッソ(Esso)ブランドは姿を消すこととなった。

スタンダード・オイル・トラストの解体

ロックフェラースタンダード・オイル反トラスト法により企業分割されたとき、同社が持つ商標の多くは分割後の企業が担当していた地域に合わせて権利が与えられた。「SO」はその一つであった。「Esso」はスタンダード・オイルを意味する「S」「O」の発音からトラスト解体後にスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーが作った商標である。

スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーは、1926年3月にIG・ファルベンインドゥストリーが50%支配するドイツガソリン社へロイヤル・ダッチ・シェルと25%ずつ資本参加した。1927年にIGと協定、IGへ資金提供する見返りに、原油精製で水素を添加する技術をIGが世界規模でプールしてスタンダードにライセンスした。1929年11月、IGと合弁でSIG社を設立した。趣旨は1927年と変わらないので、スタンダードが8割を出資する代わりに、IGがSIGへ水素添加分野特許を使うドイツ以外での実施をライセンスした。このときIGは3000万ドル相当のスタンダード株式を取得し、実施による収益の2割をもらう権利を得た[1]

その後、SIGは水素添加分野の特許権をスタンダードの子会社International Hydrogenation Patents Co. に譲渡した。そしてスタンダードはIHP株50%をシェルに売却した。このとき、IHPのライセンス業務に際してエンジニアリングを担当する会社International Hydrogenation Engineering & Chemichal Co.オランダハーグに設立された。1933-34年、IHPはインペリアル・ケミカル・インダストリーズへ水素添加特許の排他的実施権とIHP収入の1割をもらう権利を得た[1]

この特許プールは国際カルテルであって、石油精製に関する各種標準規格の土台となった。パテントプールはライセンス料を下げるのが存在意義であるが、それを主張するときに歴史的な事例は顧みられない[2]

商標をめぐる問題

スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーは、他のスタンダード・オイルと互いの営業地域を侵さないというマーケティングの協定を持っていた。しかしトラスト解体後に他社の営業地域を侵すようになった。一例として1930年代初めに3つのガソリンスタンドがスタンダード・オイル・オブ・インディアナの領域である中西部で開業した。問題を複雑にしたのはラジオのコマーシャルで「Esso」と「SO」の区別が付かないことであった。訴訟が次々と起こされ、中西部で「SO」の商標を使用する権利を持つスタンダード・オイル・オブ・インディアナが勝訴した。

このためスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーは、「Esso」の商標をアメリカ国内では旧来の自社営業地域以外で使用できなくなってしまった。そのため、同社は「ハンブル」「オーバルE」など群小石油会社をことごとく合併してはそれぞれの商標を使用する方法を選択した。

EncoのマークとEncoブランドのSS(1961年、シアトル

1960年頃、全米統一商標としてEnergy Company(燃料会社)の略である「Enco」を使用することに決定。米国の一部の州での採用を経たのち「Esso」に代わる全世界商標に採用すべく準備を進めていたが、「エンコ」が日本の俗語で「エンジントラブル(エンジン障)」を意味していたことから日本のエッソ・スタンダード石油が待ったをかけ、全世界商標への採用は中止となってしまった。

1974年、他のスタンダード・オイルと誤解されず、かつ全世界で会社にとって不利益な意味とならない言葉として「EXXON」を採用。全米で使用を開始したが、それでも「エクソン」と「SO」の区別が付かないとして以前と同様の状況が発生した。

現在スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーはエクソンモービルである。一方スタンダード・オイル・オブ・インディアナはアモコ(BPの一部)である。

エッソの商標はアメリカ合衆国では使用されていないが、アメリカ合衆国以外の国では現在も使用されている。カナダにおいてエッソはインペリアル・オイル配下のガソリンスタンドで使用される。スタンダード・オイルおよびその後継の会社が、アメリカ合衆国を始めとする諸国でエクソンに商標を変更したとき、カナダなど諸外国ではそれがエッソのまま継続された。


日本での展開

ESSOブランドのSS(日本)
2000年代頃に展開されていたカラーリング(京都市内の店舗でありネオン部分の色が白となっているが赤が標準である。日本での展開は終了しENEOSに変更になっている。)

日本では1961年にそれまでのスタンヴァック(スタンダード・ヴァキューム・オイル)が本国で解体されることに伴い、ジャージー・スタンダードの日本法人としてエッソ・スタンダード石油株式会社として設立され、「Esso」ブランドでガソリンスタンドの展開を開始した。

当初は「Enco」ブランドも検討されたが、前述の理由により採用されなかった。その後「EXXON」ブランドが作られたものの、「クソ」の語感が不快に感じるという配慮からこちらも採用されず「エッソ」のブランド名を継続採用している。1982年にエッソ石油株式会社に改称。

1999年のエクソンモービル発足(実質的にスタンヴァックの再集結)により、2000年に米エクソンモービル傘下の有限会社に改組し、2002年にモービル石油有限会社などと合併し、エクソンモービル有限会社となった。ガソリンスタンドのカラーリングも変更した。当社子会社に東燃ゼネラル石油(石油精製・ゼネラルブランドのガソリンスタンドを運営)が置かれている。この統合以前はエッソブランドはモービルブランドの3分の2程度の店舗数であった。

1998年、消防法改正によってセルフサービスステーションが解禁になったのを受け、モービル・ゼネラルと共に「エッソ エクスプレス(Express)」を展開している。「クイック&イージー」をキーワードに、誰もがすぐに、気軽に利用できるセルフSSとしている。「エッソ エクスプレス(Express)」として認証を受けて営業するには(洗車場の完備、カフェスペースの有無、トイレの広さ、給油レーン数などを総合的に判断)ある程度の規模以上である必要があり、小規模店舗はその標章を掲げることはできない。認証店舗では給油プリカや洗車プリカ、スピードパス(現在はEnekey)と呼ばれるエクスプレス独自のサービスも行っていた。

また、オイル交換などを行うMobil1Center(現在のEnejet CarCare。Mobilブランドのオイルを独占的に取り扱っていた。)、1DAY車検などを行う民間車検工場(福岡県の一部店舗)、ドトールコーヒーショップセブン-イレブンとの併設店なども存在する。

1995年から1997年にかけて『ルパン三世』を起用した実写合成のテレビCMを放映していた(マッキャンエリクソン製作、葵プロモーション制作)。ルパンが運転する車の前に虎(いわゆるエクソン・タイガー)が現れ、追いかけるとエッソのスタンドに辿り着き、店員のサービスなどをアピールするものであった。95年版のCMは、初代ルパン三世役の山田康雄がルパンの声を当てた最後の作品となっており、OVA『ルパン三世 Master File』にも収録されている。

テレビ番組では「クイズタイムショック」(テレビ朝日)や「ビートたけしのスポーツ大将」(テレビ朝日)や「ギミア・ぶれいく」(TBS)、「水曜ロードショー」(TBS)などのスポンサーを務めていた。

ガソリンの品質保証に関してはエッソ・スタンダード石油(1961年 – 1982年)→エッソ石油(1982年 – 2002年)→エクソンモービル有限会社(2002年 – 2012年)→EMGマーケティング合同会社(2012年 - 2017年)が行い、ENEOSに統一される2018年の直前までJXTGエネルギー株式会社が行っていた。

給油機のメーター横に品質保証に関するお知らせ として品質保証を行う会社名のシールが貼られていた。

CMソング

2010年代以降

エクソンモービル有限会社以降の新規出店やモービル・ゼネラルブランド店のリニューアルオープン後については、エッソブランドに移行していた。2012年エクソンモービル有限会社[7]東燃ゼネラル石油に売却、EMGマーケティング合同会社に改称。2017年1月に親会社東燃ゼネラル石油に吸収後、同4月ENEOSブランドで知られるJXエネルギーに吸収合併され、同社がJXTGエネルギーに社名変更された。

2017年9月6日JXTGエネルギーは、全国展開しているサービスステーションの「ENEOS・エッソ・モービル・ゼネラル」の4ブランドをENEOSに統一すると発表[8][9]。2017年7月末時点で1803店舗あったエッソのサービスステーションは、2019年7月をもってすべてENEOSブランドに統一された[10]

エッソ・モービル・ゼネラルのセルフサービスステーションについても、ブランドの統一工事がはじまる2018年10月から、新たなセルフサービスステーションブランド「ENEOS Enejet」に順次統一された[10]

その他

制服

  それぞれ左胸にネームプレートを着用する。ネームプレートのデザインについては各SSや運営会社によって若干異なる。

脚注

  1. ^ a b I.G. Farben Control Office of the Decartelization Branch, Economics Division, of the Office of Military Government for Germany, Activities of I.G. Farbenindustrie AG in the Oil Industrie, 1946, p.152-155.
  2. ^ 平松幸男 技術標準に含まれる特許の問題に関する考察 2007年
  3. ^ a b c エッソ・スタンダード石油社内報『エッソ・ジャパン』1962年4月号(創刊号)、48頁。NDLJP:1786418/29
  4. ^ 「エッソのジングル」ソノシートのジャケットに記載
  5. ^ a b 「わが町のエッソ」非売品ソノシート(ES-001)のジャケットに記載
  6. ^ [1]クニ河内ホームページ
  7. ^ エクソンモービルは日本法人エクソンモービル・ジャパン合同会社を新設するが同社とは取引関係以外事実上別
  8. ^ SSブランドの「ENEOS」への統一について”. ENEOS Corporation (2017年9月6日). 2024年7月25日閲覧。
  9. ^ JXTGエネ、全給油所「ENEOS」に統一 「エッソ」は終了”. 日本経済新聞 (2017年9月5日). 2024年7月25日閲覧。
  10. ^ a b SSブランド統一に関わるスケジュールおよび施策について”. ENEOS Corporation (2018年1月15日). 2024年7月25日閲覧。

関連項目

  • 頭文字D・・・主要キャラの勤めるスタンドとして、原作コミック(第3巻カバー絵や樹の勤務先に関する発言など)においてESSOと明記されている。なお原作のみならず、勤務先として登場する実在のブランドはすべてENEOSに統合されたものである。(TVアニメ版は架空のスタンド、実写版及び後継作であるMFゴーストではENEOS、新劇場版ではゼネラル)
  • お早うネットワークNRN、エッソ・スタンタード石油時代に協賛スポンサーを務めていた)

外部リンク


エッソ(Esso)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:26 UTC 版)

エクソンモービル」の記事における「エッソ(Esso)」の解説

「エッソ」も参照 地球を表す楕円形の中にEsso」(Eastern States Standard Oil頭文字)の文字入り、Eは算用数字の3を左右逆にたような丸みのある字体となる。ペットマークは虎で、「エッソタイガー」ないし「タンゴタイガー」と呼ばれる。 このほか、オリジナルキャラクターとしてオイルのしずくをかたどった「ドロップボーイ」(エッソボーイ/和名:いってきくん)と「ドロップガール」(エッソガール/和名:しずくちゃん)がある。 「Esso」はスタンダード・オイル・トラストが解体された後に誕生したスタンダード・オイル・ニュージャージー(のちのエクソン)の商標であり、 米国東部州スタンダード・オイル という意味だが、 分割後のスタンダード・オイル各社当てられ商標「SO」と混同する とされ、現在米国では使用されず、代わりに社名にもなった「EXXON」を使用している。全米で「Esso商標使用できなくなったため、代わりにエナジーコーポレーションを示す「Enco」に改名し続いて全世界商標を「Enco」に切り替える計画立てたが、日本法人当時エッソ・スタンダード石油)からの「Encoエンコ)は日本ではエンジン故障意味する俗語である」という意見により使用取り止め、「EXXON(エクソン)」に変更したブランド名変更当初日本法人エクソン名乗る予定であったが、「クソ」という部分不快に感じるとの配慮から、エッソを商標名とし続けた。 なお「Esso」の商号は、日本では戦前航空機用潤滑油として一部使用されてきたが、1961年にスタンバック社が解体されエッソ・スタンダード石油設立された時より本格的に使用された。

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