エッソス東部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 10:08 UTC 版)
ドスラクの海 ドスラク人が住む広大で平坦な草原。ドスラク人は銅色の肌をし、戦闘に長じた遊牧民で、固有のドスラク語を話し、独特の文化を持つ。ドスラク人はカラザールと呼ばれる部族単位で暮らし、それぞれがカール-族長-と呼ばれる首長に率いられている。カラザールはカスと呼ばれる集団に分かれ、それぞれがコスと呼ばれる長に率いられる。ドスラク人は熟練した騎手であり、馬は食糧になり、輸送に用いられ、種々の原材料となり、戦争に用いられ、そして社会的な地位を決める、ドスラク人の文化における最も重要な存在である。ラザール人など他の種族をしばしば略奪する。 唯一の持続するドスラクの都市は、ヴァエス・ドスラクと呼ばれ、ドスラク人の首都の役割を果たす。都市はドスラクが襲撃した都市から奪った彫像であふれる。市の境界の中では血を流すことを禁じる法があり、これを侵した者は呪われる。市の入り口には二頭の巨大な青銅の雄馬が蹄を宙に浮かせてアーチを形作る。 ラザール ドスラクの海の南にある半乾燥性の土地。牧草地と丘からなる地域であり、銅色の肌、平べったい顔、そしてアーモンド型の眼をもつ平和的な種族であるラザール人が住む。大部分は羊飼いであり、ドスラク人からは〈仔羊人〉と呼ばれ、しばしばドスラク人に略奪される。ラザール人は〈偉大なる羊飼い〉と呼ばれる神を崇め、全ての人間は一つの群れの一部であると信じる。 赤の荒れ地 クァース エッソス大陸南東部の、〈夏の海〉と〈翡翠海〉をつなぐ海峡を見下ろす位置にある。東西南北をつなぐ商業と文化の架け橋である都市。富を誇示するその建築物は壮大な景観となる。それぞれ30フィート(9メートル)、40フィート(12メートル)、50フィート(15メートル)の高さの三重の壁に囲まれ、それぞれの壁は種々の動物、戦争の場面、そしてさまざまな男女の交わりの彫刻で飾られる。街の建物は薔薇、菫そして琥珀などの色合いを帯びる。高く細い塔が街中に聳え立ち、あらゆる広場を噴水が飾る。幾千もの鳥や木々や花々が街を埋め尽くす。 クァース人は、麻織物と絹織物と虎の皮をまとった丈高く色白の人々だと描かれ、女性は一方の乳房をむき出しにしたガウンを纏い、男性はビーズ飾りのついた絹のスカートをはく。奴隷たちがクァース人に奉仕する。古代の王と女王の子孫である〈純粋人〉たちが街を統治し、防衛もつかさどる。市の覇権を巡って、3つの主な豪商達のグループがお互いに競い合い、〈純粋人〉に対抗している。〈十三人組〉、〈トルマリン協会〉、〈古来の薬味者ギルド〉(〈古来の薬味者組合〉)の3つのグループである。 クァースは東方のあらゆる場所でいまだに恐れられ敬われる、唇が青に染めた黒魔導師(黒魔術師)で有名であるが、彼らの力と威信は年月と共に衰えて来た。クァースは〈弔問者〉(〈悲しげな男たち〉)と呼ばれる暗殺者の組合の本拠でもある。
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