他の種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:03 UTC 版)
A. sarcophagus、A. arctunguis、A. libratus(ゴルゴサウルス)の他に、複数のアルバートサウルスの種が命名されてきた。これらは今日では他の種の若年個体のシノニムか疑問名と見られており、アルバートサウルス属には分類されていない。 1930年、アナトリー・ニコラヴィッチ・リアビニンは中国から産出した歯に基づいて Albertosaurus pericolosus Riabinin, 1930 を命名したが、これはおそらくタルボサウルスに属する。1932年にフリードリヒ・フォン・ヒューネは Dryptosaurus incrassatus (Cope, 1876) を本属に移動し、Albertosaurus incrassatus とした。1970年にデイル・ラッセルはゴルゴサウルス属をアルバートサウルス属に内包し、Gorgosaurus sternbergi Matthew & Brown, 1922 を Albertosaurus sternbergi へ、Gorgosaurus lancensis Gilmore, 1946 を Albertosaurus lancensis へ改名した。前者は今日では Gorgosaurus libratus の幼体と考えられており、後者はティラノサウルスかナノティラヌスとされた。1988年にグレゴリー・ポールはモンタナ州ヘルクリーク累層から産出した小型のティラノサウルス科骨格標本 LACM 28345 に基づいて Albertosaurus megagracilis Paul, 1988 を記載した。これは1995年に新属ディノティラヌス Dinotyrannus Olshevsky, 1995 に移され、Dinotyrannus megagracilis (Paul, 1988) Olshevsky, 1995 とされた が、現在ではティラノサウルス・レックスの幼体と考えられている。また、1988年にポールが Alectrosaurus olseni Gilmore, 1933 を Albertosaurus olseni に改名した が、一般に受け入れられなかった。1989年に Gorgosaurus novojilovi Maleev, 1955 をブリン・メダーとロバート・ブラッドレイが Albertosaurus novojilovi に改名し、現在ではタルボサウルスのシノニムとみなされている。 有効なアルバートサウルスの骨格に基づいて他の属へ再分類された種も2例ある。1922年にウィリアム・ディラー・マシュー(英語版)は A. sarcophagus を Deinodon sarcophagus に改名し、1939年にドイツの古生物学者オスカー・クーン(英語版)は A. arctunguis を Deinodon arctunguis に改名した。
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