艦隊司令官とは? わかりやすく解説

艦隊司令官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 04:24 UTC 版)

銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟」の記事における「艦隊司令官」の解説

肩書は特に断りなければ登場時のもの。物語開始時点では第12艦隊まであり、パエッタ、パストーレ、ムーアアスターテ会戦それ以外同盟による帝国領侵攻作戦時である。第13艦隊アスターテ会戦後に新設、第1415艦隊は「神々の黄昏作戦発生応じる形で新設される。 クブルスリー (Kubersly) 第1艦隊司令官中将。後に統合作戦本部長シトレ後任)、大将。 →#軍首脳部 パエッタ (Paetta) 声 - 徳丸完(旧) / ふくまつ進紗(D) 第2艦隊司令官中将ヤンの上官(本編開始時)。後に第1艦隊司令官クブルスリー後任)。乗艦パトロクロスいかめしい顔つき中年軍人同盟軍将軍中でも歴戦勇将だが、自分見解固執し幕僚意見聞こうとしない悪癖を持つ。また、ヤンに対してはその経歴評価しつつも、およそ軍人らしくない態度かつ20代将官地位にあることに悪感情を抱く。ただし、アスターテの会戦負傷した際には「用兵としてのの手腕を(見せてくれ)」と言って即座に指揮権譲渡しており、また、神々の黄昏作戦事前会議でも内心ヤン期待掛けていた。 本編最初の戦闘であるアスターテ会戦において第2艦隊率いてラインハルト率い帝国軍を討つべく行動起こすダゴン殲滅戦故事倣った第4、6艦隊との大包作戦勝利を確信したところ幕僚ヤンからラインハルト各個撃破策を取って同盟軍追い込まれる可能性具申されるが、これを上記悪癖ヤンへの悪感情から却下してしまう。その後も、ことごとくヤン進言無視して時間浪費し、第4、6艦隊壊滅させられ最後に自分たちが数で勝る帝国軍急襲される。そして旗艦パトロクロス被弾によって肋骨が肺に刺さる重傷負い事後ヤン託すその後、予め事態想定したヤンによって第2艦隊半減する救われる)。 その後第2艦隊解体され第13艦隊編成され、パエッタ自身アスターテ会戦での負傷によって帝国領侵攻作戦には参加しなかった。同戦役後に統合作戦本部長就任したクブルスリー後任として第1艦隊司令官着任するその後ラグナロック作戦では第1艦隊司令官として事前作戦会議登場しビュコック指揮下でランテマリオ星域会戦に臨む(注:原作中では第1艦隊中核とする部隊ビュコック直接指揮したとあるのみで、そこに具体的にパエッタが参加していたという明示的な記述はない。OVA版では参加確認できる)。戦後去就は特に記述され生死不明であったが、物語終盤オーベルシュタインの草刈りによるラグプール刑務所へ収監者として名が登場しその後起こった刑務所暴動によって命を落とす劇場版第2作新たなる戦い序曲』ではトリューニヒト派の軍人とされ、箔を付けるために、勝てるはずのアスターテ会戦指揮官選ばれたことになっているルフェーブル (Lefebres) 声 - 今西正男(旧) 第3艦隊司令官中将座乗艦ク・ホリンOVA版)。 帝国領侵攻作戦参加し作中ではアムリッツァ星域会戦前にワーレン艦隊猛攻受けたとあるのみで詳細不明である(アムリッツァ星域会戦前に参加しておらず、戦死または捕虜となったことが暗示されている)。 OVA版ではアムリッツァ星域会戦前哨戦一つであるレーシング星域戦いにおいてワーレン艦隊交戦し被弾し護衛艦と盾にしていた小惑星の間に座乗艦挟まれ沈没戦死する。 パストーレ (Pastolle) 声 - 佐藤正治(旧) / 石井康嗣(新) / 目黒光祐(D) 第4艦隊司令官中将座乗艦レオニダス。 パエッタから「百戦錬磨」と評される将官物語開始冒頭アスターテ会戦において、第2、6艦隊共同ラインハルト率い帝国軍包囲殲滅ようとしたが、他の艦隊より最も艦艇数が少なかったこともあって、ラインハルト各個撃破策の最初標的となる。交戦状態になってラインハルトの策を読めず「敵の司令官用兵知らぬ」と軽んじた発言行い大した抵抗もできず、ファーレンハイト艦隊攻撃によってまたたく間壊滅させられ戦死する反応遅さから、ラインハルトには無能者と呼ばれる劇場版第2作新たなる戦い序曲』ではトリューニヒト派の軍人とされ、箔を付けるために、勝てるはずのアスターテ会戦指揮官選ばれたことになっているアレクサンドル・ビュコック 第5艦隊司令官中将。後に宇宙艦隊司令長官ロボス後任)、大将のち元帥詳細は「アレクサンドル・ビュコック」を参照 ムーア (Moore) 声 - 平野正人(旧) / 櫻井トオル(D) 第6艦隊司令官中将ラップの上官。座乗艦ペルガモン豪放だが粗野な性格知られる将軍物語開始冒頭アスターテ会戦において、第2、4艦隊共同ラインハルト率い帝国軍包囲殲滅ようとしたが、ラインハルト各個撃破策によって第4艦隊交戦の報を聞くとパエッタと同様に救援向かい第4艦隊壊滅させた帝国軍からは次の標的として狙われる幕僚には第2艦隊ヤン同様に敵の意図見抜き適切な献策をしたラップいたものの、これを無視するさらには敵の急襲に対してラップ反対無視して敵前回頭するという愚行冒しメルカッツ艦隊攻撃ですぐに壊滅状態陥る。敵の降伏勧告を「無能であっても卑怯者にはなれん」と言って拒絶しラップ部下巻き込んで玉砕する。 劇場版第2作新たなる戦い序曲』ではトリューニヒト派の軍人とされ、箔を付けるために、勝てるはずのアスターテ会戦指揮官選ばれたことになっている藤崎版ではより悪辣な人物として描写されており、ラップ進言ことごとく拒絶して暴力まで振るい最期は自らの死を認識する間もなく座乗艦攻撃され死亡する。 ホーウッド (Hawood) 声 - 小川真司(旧) / 藤井隼(D) 第7艦隊司令官中将座乗艦ケツアルコアトルOVA版)。 帝国領侵攻作戦参加し作中では帝国焦土作戦物資欠乏したがために占領地民衆暴動発生したことや、キルヒアイスが「すでに第7艦隊敗走させていた」とあるのみで詳細不明OVA版では原作でのわずかな記述掘り下げられる形となっており、物資欠乏した占領地域の治安維持に頭を悩まさせられ配下のヴァーリモントに食糧問題解決するよう命令するその後ドヴェルグ星域キルヒアイス艦隊遭遇し降伏するノイエ版では原作通りキルヒアイス艦隊交戦して追い込まれるが、これ以上戦う必要はないと放置される。しかし、無謀なアムリッツァへの集結を行う第13艦隊助けるためにこれを追撃するキルヒアイス艦隊追いかけ再度交戦ヤン事後託すアップルトン (Appleton) 声 - 石森達幸(旧) / 宝亀克寿(D) 第8艦隊司令官中将帝国領侵攻作戦参加し作中ではもっぱら第8艦隊として名前が出るのみでその動向人物像詳細不明アムリッツァ星域会戦前哨戦においてはメックリンガー艦隊猛攻受けたとあるが、逃げ切ったようで、続くアムリッツァ星域会戦参戦する第13艦隊ヤン艦隊)と隣接した宙域陣形を敷くが、その間強引にビッテンフェルト艦隊突入され、その猛々しい猛攻により壊滅する(そこでビッテンフェルト勝利を確信してヤン艦隊壊滅させようと勝ち急いだために、ヤン逆襲を受け、同会戦帝国側の唯一の敗北者になる)。最終的にアップルトン自身戦死したのか投降したのかは不明OVA版では明白にアムリッツァ星域会戦参加しており、ビッテンフェルト艦隊攻撃によって旗艦クリシュナ損壊恒星アムリッツァに墜落していく中で脱出拒み、艦と運命共にする。 アル・サレム (Al Salem) 声 - 北川米彦(旧) / 酒井敬幸(D) 第9艦隊司令官中将帝国領侵攻作戦参加し作中ではアムリッツァ星域会戦前にミッターマイヤー艦隊猛攻を受ける。この時、追撃するミッターマイヤー艦隊俊敏すぎて標的第9艦隊追い抜いてしまい、「疾風ウォルフ」の異名を取るようになったというエピソードがある。そのような混戦の中で、肋骨を折る重傷負い副司令官のモートン指揮権委譲したところで登場終えその後去就不明である(第9艦隊自体は、その後モートン活躍全滅免れている)。 OVA版ではロボスがアムリッツァへの集結命令出した時点では生存確認できるが、その後登場せず、DVDパッケージ裏の解説では戦死したことになっている(ただし、月刊OUT』の銀河英雄伝説特集記事では単に「負傷となっている)。道原版ではヤン台詞で、アムリッツァ星域撤退する前に戦死したとある。 ウランフ (Uranff) 声 - 大林隆之介(旧) / 桜井敏治(D) 第10艦隊司令官中将アッテンボローの元上官色黒筋骨逞しく両眼は鋭い壮年軍人古代地球世界半ば征服した騎馬民族血を引く勇将であり、用兵家・戦術家として一流同盟軍の諸提督なかでも市民からの人気も高い。ヤンビュコックからも高く評価信頼されるヤンボロディンと共にその死を惜しみ、せめてどちらかでも生きていれば、ラインハルトとの戦い楽になっただろうと評する作中での登場帝国領侵攻作戦事前会議の場から。フォーク作戦説明に対して提督として率先して極めて常識的な疑問呈し、「高度の柔軟性維持しつつ、臨機応変対処する」の迷言引き出させる。その後侵攻作戦ではラインハルト焦土作戦に対して同盟軍全体危機陥る中、ヤンから撤退案をまず初めに打診され、その妥当性認めて賛同するその後、アムリッツァ会戦前哨戦においてビッテンフェルト艦隊急襲を受け、数や士気に勝る相手対し勇戦する。包囲されても艦隊統制失わず敵陣突破での脱出策を講じて多く自軍逃すことに成功するも、ウランフ自身戦死遂げる。残存兵力ヤン艦隊合流し、アムリッツァ会戦に臨むこととなる。 外伝では『星を砕く者』に登場する第三次ティアマト会戦においてビュコックと共に自己能力過信するホーランド対処困り彼の戦死後戦場混乱収める第4次ティアマト会戦にも登場し、ミュッケンベルガー率い帝国軍本隊強襲して戦果挙げるも、ラインハルト救援によって退けられる。 各派作品では、後に登場したアッテンボローウランフ指揮にあったという設定、また外伝2巻『ユリアンのイゼルローン日記』において全滅防いで残存兵力率いた明かされたことから、ウランフ最期シーンにおいて信頼するアッテンボロー事後託す描写が多い。 藤崎版では最期の殿任務に関して戦闘員含め退艦命令を出するものの拒否され僚艦ウランフ意向無視して帯同するなど、部下から信頼されている描写がある。また、ビッテンフェルトその最期戦いぶり敬意表し敬礼する描写もある。 ルグランジュ11艦隊司令官。中将救国軍事会議メンバー。 →#救国軍事会議 ウィレム・ホーランド 声 - 堀川仁(千) 第11艦隊司令官。中将本編開始時点では故人外伝星を砕く者』『千億の星、千億の光』の登場人物座乗艦エピメテウスOVA版)。 ロボス派の有力軍人容姿雰囲気鋭く引きしまっており、32歳で艦隊司令中将となる異例出世遂げ将来を嘱望されている少壮指揮官。自らを同盟歴史上英雄アッシュビーに擬え、その用兵には多大な自信を持つ。その兵法常道無視した艦隊運用は敵からも見事と賞され一定の戦果挙げる一方でラインハルトビュコックウランフといった物語における一流用兵家からは欠点手厳しく批判され最終的に戦死している。 時系列上の初登場第6次イゼルローン攻防戦で、当時ロボス配下分艦隊司令少将。この時、総司令ロボス作戦具申行い、これが彼が目をかけている少壮参謀フォークと同じものであったため採用される(これはロボスホーランド作戦能力疑問視していたということではなく分艦隊司令参謀という役割分担正しく見極めていたことによる)。要塞攻略という目標達成できなかったものの、戦闘での働き評価され間もなくして第11艦隊司令任命される第3次ティアマト会戦ではビュコックウランフといった歴戦用兵家と出撃するが彼らを軽んじ協調無視した独断行動用兵常識理屈無視した艦隊運用を行う。これは結果としてミュッケンベルガー率い帝国軍混乱せしめるが、冷静に欠点見抜いていたラインハルトには通用せず、限界点達したところをわずか1回主砲斉射三連旗艦撃たれ戦死、続く第2射で艦隊混乱に陥り壊滅させられる。その死はロボスを非常に後悔させ、それが遠因グランド・カナル事件呼ばれる戦闘事故引き起こしている。 藤崎版では英雄願望古参軽視する態度原作通りだが、自らを風に例える艦隊指揮能力の高さは見せかけではなく非凡なものとされている。ラインハルト艦隊軽視するともなくまた、第3次ティアマト会戦での戦死も、斬新な戦術弱点見切ったラインハルト1枚上手だったというものに変更されており、戦死後ラインハルトから称賛されるボロディン (Borodin) 声 - 池田勝(旧) / 木村雅史(D)12艦隊司令官。中将部下からの信頼厚く充分に円熟した用兵家と称される勇将作中での登場活躍ほとんどないが、ヤンウランフと共にその死を惜しむほどの指揮官であり、有望な人材多く抱えるローエングラム陣営に対して、せめて、最低でもウランフと共に生きていれば互角戦い望めたとまで言わしめる同様にビュコックからの評価高くウランフ次いで信頼できる評される本編においては直接登場したのはアムリッツァ会戦前哨戦のみであり、そこでルッツ艦隊急襲され、わずか8隻になるまで抵抗したが、最期ブラスター頭部撃ち抜き自殺するもっぱらその名は上記通りヤン述懐などで登場するのみである。外伝では『星を砕く者』『千億の星、千億の光』に端役ながら登場しており、ヴァンフリート4=2戦いや、第4次ティアマト会戦参加している。 ヤン・ウェンリー 第13艦隊司令官詳細は「ヤン・ウェンリー」を参照 ライオネル・モートン (Lionel Morton) 声 - 大木正司(旧) / 坂口候一(D) 第9艦隊副司令官。少将。後に第14艦隊司令官、中将沈着さと忍耐力には定評のある指揮官年齢40代半ば功績からいえば中将になっていてもおかしくないが、士官学校出身ではないことが出世になっていることを示唆されている。初登場アムリッツァ星域会戦で、この時は第9艦隊副司令を務め負傷したアル・サレムに代わって艦隊全体指揮執ることとなり、その活躍全滅を防ぐことに成功するその後第8次イゼルローン攻略戦において、ハイネセンから要塞帰還するヤン指揮下に入り活躍するランテマリオ星域会戦先立ち新設の第14艦隊司令官に任じられ中将に昇進し、ビュコックと共に迎撃にあたる。第5陣ワーレン艦隊善戦する戦力差は覆せず、苦戦したところをヤン艦隊救われ合流する。続くバーミリオン星域会戦に、ヤン指揮下で臨むが、途中より参陣したミュラー艦隊猛攻真っ先に受け戦死する。 ラルフ・カールセン (Ralph Carlsen) 声 - 新井量大(旧) 第15艦隊司令官。中将豪胆で鳴らす偉丈夫ランテマリオ星域会戦先立ち新設の第15艦隊司令官に任じられ中将に昇進する。ラグナロック作戦において、新参の中ではモートンと共にヤン信頼できた艦隊指揮官一人で、ランテマリオ会戦でも勇戦し、その後ヤン指揮下で戦う。戦後は、キャゼルヌフィッシャー同じく「動くシャーウッドの森」には参加せずそのまま降伏して自宅待機の身となる。 その後ビュコック指揮下でマル・アデッタ星域会戦参加し寡兵ながらミュラーファーレンハイト相手勇戦し、両者焦らせ活躍をする。しかし、最期新たに投入されビッテンフェルト艦隊によって同盟軍全体崩れる中で戦死する

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艦隊司令官

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銀河英雄伝説の用語」の記事における「艦隊司令官」の解説

1個宇宙艦隊本伝ではおおむね戦闘艦艇1万1万5千隻程度)を長として指揮する同盟では中将がその任にあたるが、帝国ではそれ以上階級場合もある。ナンバー2艦隊副司令官で少将以上。下級指揮官を含む幕僚の数の例として帝国グリンメルスハウゼン中将艦隊参謀長少将が4名、ラインハルト以下准将14であった自由惑星同盟滅亡後銀河帝国では、上級大将のみが艦艇1万1万5千隻を指揮しており、大将以下はより少ない数の艦艇指揮している。

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