星を砕く者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:21 UTC 版)
「銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国」の記事における「星を砕く者」の解説
ノルデン (Norden) 声 - 大原康裕(三) 第3次ティアマト会戦におけるラインハルトの参謀長。少将。子爵家の嫡男。32歳。外伝『星を砕く者』の第1章「第3次ティアマト会戦」の登場人物。 第3次ティアマト会戦において、軍務省人事局の指示でラインハルトの幕僚となった青年将校。32歳で少将という地位にあり、また内務省次官の父の引退に伴い、間もなく家督を継ぐと目されている。特に無能というわけではないが良くも悪くも凡庸な人物で、ラインハルトの見識が常人の範囲から外れるがゆえに、態度に出さずとも内心で軽視してしまう。作中ではラインハルトが否定しているにも関わらず、ホーランド艦隊の無謀な用兵ぶりを高く評価し、彼を苛立たせる。さらにはキルヒアイスの配慮もあって、ラインハルトから直接、狙いや限界点に達したところを討つと説明されていたにも関わらず、いざその時になっても見当違いの意見具申を行ったため、ついにはラインハルトに激怒され、あまりの衝撃に硬直してしまう。キルヒアイスから敵意は抱かれなかったものの、最終的には「ラインハルトさまのお役には立たない」と判断され、以後、ラインハルトの幕僚としては登場しない。 藤崎版では、ある貴族からラインハルトを戦死させる密命を帯びてラインハルトの幕僚に配属された人物として登場する(原作では単に軍務省のお役所仕事で他意はなかったことが説明されている)。その正体はミュッケンベルガーを通して既にラインハルトに知られており、ノルデンの存在が軍全体に危険をもたらすというミュッケンベルガーの憂慮でラインハルト艦隊は後方待機の命令を受けてしまう。ラインハルトとしては戦功を挙げたいにも関わらず、当の原因であるノルデンが戦死させるという任務を達成するため、艦隊を突出すべきなど、危険な具申を行うため、ラインハルトから睨まれる。原作同様にホーランド艦隊の活躍に狼狽するが、敵艦隊壊滅後は、それまでの苛立ちから「残存艦隊を皆殺しにせよ」と恥知らずな進言を行ったことで、ついに堪忍袋の緒が切れたラインハルトから罵倒と叱責を喰らい艦から摘み出される。 コルプト大尉 大尉。兄は子爵。ブラウンシュヴァイク公の従弟の息子で、姉はリッテンハイム侯の一門に嫁いでいる家柄。外伝『星を砕く者』の登場人物。 クロプシュトック戦役に討伐軍の一員として参加した青年貴族。戦闘後の勝者側の略奪の嵐の中で、上品な老婦人に伸し掛かるとそのサファイアの指輪を奪おうとし、彼女が守るために飲み込もとすると喉をナイフで斬って殺し、切り口から指輪を奪う。そこに駆けつけたミッターマイヤーに詰問されると、まったく悪びれず、自分がブラウンシュヴァイク公の従弟であることやリッテンハイム侯の一門とも縁戚であることを述べて罪を免れようとしたため、激昂したミッターマイヤーに軍規に照らしてその場で射殺される。これによってミッターマイヤーは門閥貴族の怒りを買い、その窮地をラインハルトが助けることになる(また、それによってラインハルトとフレーゲルの対立が始まる)。なお、彼の登場シーンではその名前は登場せず(単に青年貴族や大尉と称される)、後日に兄の子爵がコルプトを名乗る。 コルプト子爵 コルプト大尉の兄。士官。門閥貴族。戦艦アルトマルクに乗艦(おそらく艦長)。外伝『星を砕く者』の登場人物。 階級は不明だが士官。第4次ティアマト会戦の前段において弟を殺された恨みから、ミッターマイヤーに「戦闘中は背後に気をつけろ」と脅しにやってくる。しかし、まともに相手にされず、その場にロイエンタールもいたことであっさり追い払われてしまう。その後に起こったレグニツァ上空遭遇戦において、予告通り戦艦アルトマルクがミッターマイヤーの乗艦を背後から狙うが、砲撃を躱された上に同盟軍の前に引きずり出され、十字砲火を浴びて撃沈される。 作中での明確な登場はミッターマイヤーを恫喝した場面のみだが、ミッターマイヤーの記憶では、大尉射殺後に囚われた軍刑務所でフレーゲルと一緒にいた一人ではないかとしている。
※この「星を砕く者」の解説は、「銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国」の解説の一部です。
「星を砕く者」を含む「銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国」の記事については、「銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国」の概要を参照ください。
- 星を砕く者のページへのリンク