ユリアンのイゼルローン日記
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「銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟」の記事における「ユリアンのイゼルローン日記」の解説
サックス 声 - 三戸崇史(ユ) 捕虜交換に伴うハイネセン行きの輸送船団の指揮官。少将。外伝『ユリアンのイゼルローン日記』の登場人物。 輸送船団の指揮官としては長い経験を持つ人物。以前共に仕事をしたこともあるキャゼルヌからは無能ではないが、あまり他人の意見を聞かず、肩肘を貼りすぎていると評される堅物。イゼルローンでの捕虜交換式で、帝国より戻った帰還兵200万をハイネセンに送る任務受ける。ヤンより15歳年上で、彼との初対面の際は、階級は相手が上でも、あくまで船団輸送の責任者は自分であると言明する。部外者であるヤンやその一行に尊大な態度であたり、口やかましく、彼らを辟易させる。運行計画が予定より大幅に遅れるなどのアクシデントの中で焦る様子は見せるものの、運行情報などはヤンに特に明かそうとせず、ユリアンから不満をもたれる。ドールトン事件では半ば責任転嫁の目的で始めた犯人探しが結果的に犯人のドールトンを見つけ出すことにつながるも、部外者に介入されないよう内々で片付けようとしたことが結果的に、彼女が緊急管制室に立てこもる事態へと発展させてしまう。ここに至って自分の対処できる範囲を大きく超えたことを認めヤンを頼る。事件解決後はかなり遅れを取り戻してわずかに面目を施したものの、それでもなお予定より10日遅延となる。その人格は後に復路のラン・ホーとも比較される。 イヴリン・ドールトン 船団航法士。大尉。外伝『ユリアンのイゼルローン日記』の登場人物で、作中で起こるドールトン事件の首謀者。 背が高く褐色の肌の美人。宇宙暦797年の捕虜交換の際に帰還兵をハイネセンに送る輸送船の1つに、ヤンやフレデリカらと同船する(特にフレデリカとは同室となる)。帰還兵の中に、かつて妻帯者にも関わらず結婚を餌に自分に近づき、さらに不正に加担させた恋人がいるのに気づき、その復讐心から船団航法士という立場を悪用し、船団をまるごと恒星マズダクに突入させようとする。偶然から事前に航路の変更が発覚したため、大事には至らなかったものの、その後の犯人探しの中で真相が発覚し、武器を持って緊急管制室に立てこもる。既に精神の均衡は失っており、標的の男が死ねば自殺するだろうというフレデリカの提案に乗ったヤンの策で、男が乗ったと聞かされた無人の脱出シャトルを撃墜した後、自殺して管制を明け渡す。事件解決直後、憲兵隊がその死体を手荒に扱おうとしたため、ポプランとコーネフに防止され、フレデリカに死化粧を施された上で宇宙葬にされる。 パーカスト 声 - 金光宣明(ユ) 帰還兵。大尉。元エル・ファシル警備艦隊所属でリンチの部下。外伝『ユリアンのイゼルローン日記』第6章の登場人物。 エル・ファシル事件時のヤンの先輩であり、当時の彼を知る人物。リンチと共に帝国の捕虜となり、矯正区で9年を過ごした後に宇宙暦797年の捕虜交換で同盟に帰還する。偶然、ヤンと同船して彼の姿を見かけ、彼が大将となっていることに驚く。ヤンの従卒であるユリアンに自嘲的な愚痴をこぼしたところ、これを悪意があると勘違いした彼から皮肉を言われる(ただし、そのときの態度で、これが自嘲と気づいたユリアンに態度を改められる)。その後、当時のヤンが「ごくつぶしのヤン」などと呼ばれていたことなどをユリアンに教えたという。元上官のリンチについては呼び捨てにするなど、現在はまったく敬意がない。 ラン・ホー 声 - 羽多野渉(ユ) 駆逐艦「カルデア66号」の艦長。少佐。外伝『ユリアンのイゼルローン日記』の登場人物。 帰還兵輸送を終えたヤンらがハイネセンからイゼルローンに向かう際に搭乗した新造駆逐艦の艦長。ヤンを尊敬しており、このため、ユリアンを含めたヤン一行に最大限の自由行動を許し、行きの艦長であるサックスよりも善良と評される。一方で胆力に欠けるところがあり、道中ではネプティスやカッファーなどの武力叛乱の情報を聞き狼狽する。最終的には予定通りにイゼルローンに到着し、往路の酷さもあって、ヤンから「名艦長」と賞賛される。その後、特に総司令部から命令がなかったこともあって、そのままイゼルローンに留まり、哨戒や巡視の任の命令をヤンより受ける。
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