その他の政治家・政府要人
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「銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟」の記事における「その他の政治家・政府要人」の解説
ジェシカ・エドワーズ 声 - 小山茉美(旧) / 木下紗華(D) ヤンの旧友でラップの婚約者。初等学校音楽教師。のちに同盟議会の議員。 ライト・ブラウンの頭髪をした若い美人。士官学校の事務長の娘で、かつて士官学校時代のヤンとラップと出会って交友関係を持ち、後にラップと婚約する。当初は一般人であったが、アスターテ会戦でのラップの死を契機に政界転身し、またたく間に反戦平和派の急先鋒である若き女性議員として有名となる。ヤンも彼女に惚れていたことは度々作中に示唆され、外伝「ユリアンのイゼルローン日記」では救国軍事会議のクーデターの直前にヤンがハイネセンに滞在していた時に、ジェシカと「おとなどうし」の会話があったかもしれないとユリアンに推測されている。 本編にはアスターテ会戦の慰霊祭から登場する。戦意を煽るトリューニヒトに対し、婚約者を失った遺族として凛としてその演説を論駁する発言を行い、能弁を自任する彼を狼狽させる。その後、反戦運動に身を投じ、テルヌーゼン惑星区の補欠選挙で当選して同盟議会の代議士となり、反戦平和派の急先鋒として有名となる。救国軍事会議のクーデターが発生すると、市民を代表し、ハイネセン記念スタジアムにて大規模な抗議集会を実施する。そして、集会の解散を命じられたクリスチアンの暴力行為に対しても毅然として立ち向かい「ルドルフの不肖の弟子」と厳しく糾弾するが、激昂したクリスチアンにブラスターで乱打された上に踏みつけられ、この暴力が元で死亡する。彼女の死が引き金となって集会は暴動に発展し、市民2万余り、兵士も1500人の死者を出す大惨事(スタジアムの虐殺)となり、クーデター勢力の正当性に大きなダメージを与える。 外伝においてもしばしば名前が登場しており、ヤンがラップと共に行った戦史研究科廃止反対運動では部外者にも関わらず精力的に動いて協力し、ヤンからは組織力と指導力と説得力において、自分より優秀な人材と評されている。 OVA版では政治家になった際のエピソードが掘り下げられており(第10話)、元は自分が立候補するつもりはなく、立候補予定者で反戦運動家であったソーンダイクの運動員だった。しかし、劇中の爆弾テロでソーンダイクが亡くなり、彼の意志を継ぐとして代わりに立候補し当選を果たした。 エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ 声 - 山内雅人(旧) 同盟自治大学学長。ヤン査問会の副長。歴代同盟政権のブレーン。 政治家ではないが、歴代同盟政権にブレーンとしてその政策に関わってきた学者。求められれば政治倫理的には問題が多くとも法の抜け道などを利用し、献策する(ただし、あくまで献策であって自らが実行者になることはなく失敗時には責任逃れする)。自治大学の目的が官僚育成ということもあって、その雰囲気は学者というより官僚とも評される。ヤン査問会のメンバーの一人として登場し、感情の制御ができないネグロポンティに代わって実質的に査問会の進行を主導する。終始冷静であったが、査問会の終盤で、調子に乗って戦争の意義を講義し始め、それをヤンに偽物の愛国心だと徹底的に否定され、初めて怒気を表す。その後も、レベロ政権ではヤンを始末する助言を与えたりしたが、最期はオーベルシュタインの草刈りで帝国に拘束され、ラグプール刑務所の暴動によって命を落とす。ヤンからはその長い名前を正確に記憶しているだけで敬意に値すると皮肉られている。
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