ヤン・ウェンリーとその縁者
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「銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟」の記事における「ヤン・ウェンリーとその縁者」の解説
ヤン・ウェンリー 本作の同盟側の主人公。第2艦隊次席幕僚の准将(本編開始時)。後に第13艦隊司令官、イゼルローン要塞司令官兼同要塞駐留艦隊司令官。最終階級は元帥。 詳細は「ヤン・ウェンリー」を参照 ユリアン・ミンツ 同盟側の準主人公。戦争孤児でヤンの養子。ヤンの後継者。物語終盤でイゼルローン革命軍司令官となる。 詳細は「ユリアン・ミンツ」を参照 フレデリカ・グリーンヒル ヤンの副官。後に妻。宇宙艦隊総参謀長グリーンヒル大将の一人娘。物語終盤でイゼルローン共和政府主席となる。 詳細は「フレデリカ・グリーンヒル」を参照 ヤン・タイロン(Yang Tai-long) 声 - 宗矢樹頼(螺) / 田中秀幸(D) ヤンの父。自由惑星同盟の交易商人。故人。 同盟の交易商人の中でも手腕に富んだ男として知られていた人物。やり手の商売人らしい性格・言動で、始まりは小商船主だったが商売で大成功を収め、普段の口癖から「金銭(かね)育ての名人」と呼ばれていた。また、趣味の古美術(西暦年間のもの)に傾倒しており、稼いだ大金を注いでいた。抜け目ない商売人であるがゆえに、家族より金や美術品を大事にする言動を無意識にしてしまい周りの反感を買うこともあったが、息子ヤンには金の大事さを説く以外にも、ルドルフが独裁者となった原因について、単にルドルフを悪党とするだけではなく「民衆が楽をしたがったから」と回答して感心させ、ヤンの歴史観や人格形成に影響を与える。ヤンは父は変人ではあったが、息子に愛情らしきものはあったと述べている。 浪費癖のある最初の妻と離婚した後、軍人の未亡人だった美女と結婚し、一人息子のヤン・ウェンリーが生まれる。5歳の時に妻と死別し、仕事柄、家にいないことが多いためにハイネセンの自宅でメイドに息子を任せていたが、臨終の際の言動や息子の扱いを巡って妻の遺族から反感を買う。彼らから養育能力がないと見なされ、養育権の訴訟を起こされると、誘拐同然に息子を連れ去り、以降は定住せず恒星間商船での生活を送った。その後、16歳を間近に控え、歴史に興味を持ったヤンがハイネセン記念大学の歴史学科を受けることも快く承知し、学費などの支援を約束するも、ヤンが16歳になる数日前に宇宙船の核融合炉の事故で死亡する。48歳没。生前は、会社の資産や美術品など、多額の遺産を渡せることを豪語していたものの、会社は借金の抵当に入っており、美術品は万暦赤絵の壷以外は偽物で、ヤンが引き継げるものはほぼ無かった。このため、ヤンは学費が免除され、歴史が学べる大学として、国防軍士官学校戦史研究科に入学することとなる。 中国語版の表記では「楊泰隆」となっている。 カトリーヌ・ルクレール・ヤン ヤンの母。故人。33歳没。 軍人だった夫と死別した後にタイロンと再婚したという美女で、ヤンが5歳の時に急死した。本編中では名前は不明で、外伝『螺旋迷宮』においてヤンの墓参りの中で名が登場する。ヤンによればあまり母の記憶は残っていないものの「暖かくて優しい…」といった印象は残っているという。 元帥 ヤンの自宅で飼っているネコ。OVA版オリジナルキャラクター。 ユリアンがトラバース法によってヤンの官舎に来る時に道中で拾った拾いネコ。当初は子ネコであったが本編開始時点までには成長してやや肥満体となっている。劇中ではヤンが自宅でくつろいでいたり、転居する必要に迫られた時などにしばしば登場する。ハイネセン脱出の際にキャゼルヌ家に預けられ、以降は同家の飼いネコとして登場する。なお、名前の由来については「飼い主はどうせ元帥になんてなれないから」というものから。ウィークリービデオ第2期特典の『銀河英雄伝説第1期・第2期設定資料集』にはアッテンボローが名付け親とある。 OVA版オリジナルキャラクターであり、原作や道原版、ノイエ版には登場しない。特に原作では外伝『ユリアンのイゼルローン日記』でヤン家ではペットを飼っていないと描写されている。藤崎版ではOVA版の設定を受けて登場しており、特にユリアンがネコを拾うエピソードが掘り下げられている。名前の元帥はヤンが適当に呼び始めたという形になっている。
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