螺旋迷宮
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「銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国」の記事における「螺旋迷宮」の解説
クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー (Christof von Köfenhiller) 帝国軍人でエコニア捕虜収容所の捕虜。捕虜たちの自治委員会の会長。同盟への投降時は大佐。男爵。71歳。外伝『螺旋迷宮』の主要人物。 →銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟#螺旋迷宮 プレスブルク (Pressburg) 帝国軍人でエコニア捕虜収容所の捕虜。同盟への投降時は中尉。外伝『螺旋迷宮』の登場人物。 →銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟#螺旋迷宮
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螺旋迷宮
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「銀河英雄伝説の登場人物・自由惑星同盟」の記事における「螺旋迷宮」の解説
クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー (Christof von Köfenhiller) 声 - 矢島正明(螺) 帝国軍人でエコニア捕虜収容所の捕虜。捕虜たちの自治委員会の会長。同盟への投降時は大佐。男爵。71歳。外伝『螺旋迷宮』の主要人物。 28歳で捕虜となり、その後43年間に渡りエコニア捕虜収容所に収容されていた老人。施設の職員や他の捕虜からも一目置かれ、所長も頭が上がらず、収容所の主とまで称される。明敏な頭脳や老貴族らしい威厳を持つと同時に、柔軟さも合わせ持ち、初対面のヤンに興味を持って友好的に接する。第2次ティアマト会戦にも関わっており、同編で起こる事件解決のキーマンになると同時に、第2次ティアマト会戦を帝国軍人であった自分の目線でヤンに語り、同会戦の真相にヤンが辿り着く大きなきっかけとなる。 表向きの前歴は男爵家の若き当主かつ地方行政官として出世コースに乗り、辺境惑星を転々としていた。しかし、25歳の時に突如内務省を辞めて軍に入隊し、28歳で大佐、情報参謀となり、参加していた第2次ティアマト会戦の敗北で同盟の捕虜となる。帝国には残してきた妻もいるという。しかし、真相は結婚して間もない最愛の妻が伯爵家の次男と不倫し、真実の愛を見つけたと語って離婚しようとする妻や、手切れ金などで離婚を認めさせようとする伯爵家に反発して離婚を認めなかったことが原因であった。辺境惑星に回されたのも伯爵家の嫌がらせであったが、それは特に気にしていなかったところを、妻が間男の子供を産んだという知らせを聞いて絶望し、死ぬために軍に入隊する。3年後に上記の通り同盟の捕虜となるが、自分が死ねば妻と間男を喜ばせるだけだと気づき、以降、自分が生き続ける=妻は間男と正式に再婚できない、という復讐心で生きながらえてきた。歴代所長の半数はケーフェンヒラーに好意的で、捕虜交換の名簿に彼の名を載せようとしたことも何度もあったが、その都度、それを拒絶していた。 第2次ティアマト会戦ではコーゼル大将の麾下にいたが、そのコーゼルから直々にミヒャールゼンについて諮問されたこと、後に捕虜生活の中でミヒャールゼンが暗殺されたことなどを聞き、同盟・帝国に跨る巨大な陰謀について密かに調査をしていた。自分の当時の記憶や、新たに得た情報などから、ミヒャールゼンの死の真相や、アッシュビーの不敗神話の正体などについてかなり確度の高い推測を持っていた。 物語には参事官として収容所にやってきたヤンを自治委員会の会長として迎えたところから登場する。ヤンがケーフェンヒラーの経歴を知って第2次ティアマト会戦やそれにまつわる人物たちに興味を持って尋ねてきたことから、逆にヤンに興味を持つ。その後、プレスブルクによる暴動が起こると、自ら人質となることを申し出て同じく人質となったヤンと様々な会話を交わす。暴動の黒幕が不正の発覚を恐れたコステアであることなどをヤンに明かし、同事件の解決に貢献する。その後、ムライの計らいによって同盟市民権と退役大佐の格の年金付きで釈放されるもハイネセンに向かう道中で心筋梗塞により眠るように死亡する。ケーフェンヒラーが残した書物や日記などの記録物はヤンが引き継いだ後に、B級重要事項に指定され、機密情報として25年間封印されることとなった。 バーナビー・コステア 声 - 坂下光一郎(螺) 惑星エコニアにある捕虜収容所所長。大佐。59歳。外伝『螺旋迷宮』の登場人物で作中事件の黒幕。 ヤンから見てやや堅苦しい印象の軍人。第2次ティアマト会戦の参加者(当時16歳)で、執務室にジャスパー提督の肖像画を飾るなど今も敬愛している。一兵卒からの叩き上げで極めて平凡に出世して現在の地位・階級におり、若くして少佐にまで出世していたヤンにも友好的に接する。ところが、実は長年に渡って収容所の予算を横領しており、事態を把握していたケーフェンヒラーによれば、その横領額は、佐官級のコステアが現状で受け取れる退職金の百倍余りの規模に達していたという。このため、既にエル・ファシルの英雄として名声を得ていたヤンがわざわざ派遣されてきたのは自分の汚職調査のためと勘違いし、プレスブルクら捕虜達を唆して暴動事件を引き起こし、ヤンや、予てより邪魔者とみなしていたケーフェンヒラーの謀殺を図る。しかし、ヤンやケーフェンヒラーに裏を掛かれ、計画は失敗の上、逆に拘束されてしまう。事件の調査官としてやってきたムライに、ヤンが捕虜暴動の首謀者などと虚偽の報告をして最後の悪あがきをするものの、エコニア到着前に既に不正の実態をムライに暴かれており、速やかに摘発される。 ジェニングス 惑星エコニアにある捕虜収容所副所長。中佐。36歳。外伝『螺旋迷宮』の登場人物。 1年4ヶ月程前に赴任してきた人物。極めて官僚的な人物で、必ず夜中の3時に所内を巡回するなど神経質な面がある。官僚的な能力でコステアを上回っており、その相反する経歴も含めてコステアと対立している。捕虜達の暴動において真っ先に人質となり、ヤンとパトリチェフが身代わりとなって解放される。ところが、その後の戦闘での砲撃の余波で全身打撲を負い入院加療となる。このため、事後処理をヤンがやることとなった。 プレスブルク (Pressburg) 声 - 鉄野正豊(螺) 帝国軍人でエコニア捕虜収容所の捕虜。同盟への投降時は中尉。外伝『螺旋迷宮』の登場人物。 貴族出身の青年軍人。貴族の子弟らしい上品げな容姿をしており、年齢は不明だが、士官学校を出たばかりでヤンとほぼ同輩だろうと推測されている。若者らしい短慮な面はあるものの、帝国軍人や帝国貴族としての矜持を持ち、暴動の主犯となってヤンを人質にとるも、彼から悪意や反感は抱かれなかった。 ケーフェンヒラーの不正を暴く(そして、その見返りとして恩赦を与える)とコステアに唆され、表向きは脱獄を目的とした暴動を引き起こす。ジェニングス、続いてヤンとパトリチェフ、さらにケーフェンヒラーを人質にとるが、邪魔者をまとめて消し去りたいコステアの裏切りで危機に瀕する。結果的にヤンとケーフェンヒラーに助けられる形となり、すべてを白状する。脱出後にはヤンらの黙認でコステアに報復を行い、彼の自白を引き出す。 事件後の身柄については、ケーフェンヒラーからムライに帝国への送還を希望されたものの、作中では別の収容所に移送されたとあるのみである。 チャン・タオ 声 - たてかべ和也(螺) 惑星エコニアにある捕虜収容所の職員。一等兵。外伝『螺旋迷宮』の登場人物。 参事官としてやってきたヤンの従卒に任命された初老の軍人。従卒ひとすじ35年を自称し、言動も兵士というより安宿の番頭のような人物。薄給の一兵卒ながら勤続30年の恩給もあって生活には困っていないという。730年マフィアであるウォリス・ウォーリックの従卒を務めた経験もあり、彼を崇拝している。そのため、ヤンから730年マフィアの面々について聞かれるも、「大変立派な方たちばかりでした」と漠然としたことを話すのみで、ヤンの考察には何ら寄与しなかった。 アルフレッド・ローザス 声 - 瑳川哲朗(螺)井上倫宏(螺・青年期) 同盟軍退役大将。元宇宙艦隊総参謀長。730年マフィアの一人。78歳。外伝『螺旋迷宮』の登場人物。 かつてアッシュビーの参謀長を務め、存命する730年マフィアの最後の一人である老提督。730年マフィアの中では目立つような偉才に恵まれていたわけではなく、指揮官としては「平凡よりややまし」という程度の能力であったが、幕僚としては非凡な才を持ち、個性的な730年マフィアの調整役・緩衝役として組織としての力を大幅に引き上げたと評される。過去の業績のみならず、その人格はヤンに好印象を与える。 アッシュビーは謀殺されたという投書の件でヤンの訪問を受け、彼を気に入り、謀殺疑惑は否定したものの、730年マフィアの面々についての昔話に花を咲かせる。しかし、それから数日後に、自殺とも事故死とも言い難い睡眠薬の大量服用によって死亡する(最終的にはミリアムに残した遺書によって自殺と判明する)。その後、生前の功績を讃えて元帥号が追贈される。 外伝『螺旋迷宮』の登場人物だが、本伝にも回顧録の執筆者としてわずかに名が登場している。 ミリアム・ローザス 声 - かかずゆみ(螺) アルフレッド・ローザスの孫娘。外伝『螺旋迷宮』の登場人物。 ポニーテールで17、8歳の少女。利発で挑発的な言動もしばしばある。ローザス大将の唯一の肉親で、ローザスに会いに家にやってきたヤンを出迎える。その際に「アッシュビーは祖父の功績を偸んだ」とヤンに言い興味を惹かせる。その後の祖父の葬儀では喪主を務め、参列者のヤンに祖父がヤンを気に入っていたことなどを明かす。終盤ではさらに祖父の死が自殺であったことをヤンに伝える。 ミンツ 大尉。ファーストネームは不明。 外伝『螺旋迷宮』の登場人物。 キャゼルヌの部下。年齢は30半ば。エルファシル事件後にヤンがキャゼルヌの執務室に呼び出された際にわずかに登場する。髪の色は亜麻色であり、そのファミリーネームと共にユリアン・ミンツとの関係を示唆するが、文中においてはそれ以上の説明はなく、登場も1シーンだけである。また外伝3巻にはキャゼルヌがユリアンの亡父とわずかながら面識があったという記述もあるが、このミンツ大尉を指しているかは不明である。 道原版では、明確にユリアンの実父であると描写され、『銀河英雄伝説ハンドブック』でも父親と紹介されている。 ユリアンの実父としてのキャラクターは#主要人物の家族・縁者を参照。
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