千億の星、千億の光とは? わかりやすく解説

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千億の星、千億の光

作者田中芳樹

収載図書銀河英雄伝説外伝 2 愛蔵版
出版社徳間書店
刊行年月1998.3


千億の星、千億の光

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:21 UTC 版)

銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国」の記事における「千億の星、千億の光」の解説

リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン (Richard von Grinmelshausen) 声 - 槐柳二(千) 艦隊司令官中将(後に大将昇進し軍務省高等参事官宮廷顧問官)。子爵当主76歳。乗艦はオストファーレン。配下ラインハルトケスラーリューネブルク。「グリンメルス」と略されることもある。外伝『千億の星、千億の光』の主要人物軍部宮廷貴族部下多くの者から軽んじられている老提督外見老耄としており、居眠りが多いことから「居眠り子爵」「ひなたぼっこ提督」などとも呼ばれる後述する皇帝との関係によって現在の不相応地位にいることを自他共に認めており、言われ相手困惑するほど、自分無能者だと平然と言う(曰く18歳時には既に自分才能将来性見切りをつけていたという)。作中では素なのか意図的なのか、のらりくらりとして、何が狙いかわからない相手戸惑わせる言動多く良くも悪くもラインハルトキルヒアイスをも困惑させる。編の終盤本性明敏であったことが明かされラインハルト高く評価し、その死に際しては自身集めた秘聞情報遺すまた、軍上層部疎まれていたケスラー庇護者となっており、ラインハルトケスラー邂逅するきっかけとなっている。 元は子爵家の三男士官学校での成績凡庸であったが、兄2人相次いで亡くなったため偶然に家を継ぐことになる。青年時代フリードリヒ4世侍従武官放蕩仲間で、帝位に就くまで何かと尽力したため信頼厚く、今も皇帝仲が良いまた、誰からも軽んじられ存在であったがゆえに貴族社会官僚界、軍部秘密醜聞など、聞き知ったことを生涯にわたって収集することができ、それらを克明に記録していた(秘聞情報いわゆるグリンメルスハウゼン文書)。 作中初登場ヴァンフリート星域会戦からで、同戦役中ではミュッケンベルガーやラインハルト苛立たせたり困惑させるなど、迷惑な指揮官として描かれる。あまりの酷さ前線から遠ざけられるが、それが結果的にラインハルトリューネブルク活躍ヴァンフリート4=2同盟軍基地攻撃という功績挙げることに繋がる。この功績皇帝好意により、大将昇進して後方勤務軍務省高等参事官かつ宮廷顧問官名誉職実質的な退役)となる。戦役中はラインハルト足を引っ張っているだけのように見えたが、キルヒアイス昇進を特に推薦して感謝されさらには返礼挨拶に来た彼に対しラインハルト高く評価した上で、その野心にも気づいている素振り見せる。また、続く皇帝との会話でもラインハルト高く評価し皇帝がローエングラム家を下賜する遠因となる。その後第6次イゼルローン攻防戦直前頃に夏風邪を引き、そのまま死去したことが示唆される死の直前にはエリザベートマチアス死の真相教えることでハルテンベルク家(ひいてはリューネブルク)を破滅させ、ラインハルト将来に役立たせて欲しい(大貴族高官対す脅迫使え)と信頼する部下であるケスラー通して秘聞情報託す。 ヘルマン・フォン・リューネブルク (Hermann von Luneburg) 声 - 野沢那智(千) 陸戦隊指揮官准将(後に少将)。元同盟軍大佐で第11薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊長35歳外伝『千億の星、千億の光』の主要人物生まれながら帝国貴族といった容姿を持つ、長身銀灰色の髪の白兵戦技の達人。元部下作中随一陸戦隊の長であるシェーンコップをして陸戦指揮官として高く評価され自分以外では倒せないとまで評される陸戦に関わらぬ部分でも優秀であり、ヴァンフリート4=2地上戦では元はラインハルトの策とはいえ同盟軍基地発見功績立てた上、すぐに先制攻撃進言し、さらには同格ラインハルト発言封じるなど、キルヒアイスから危険視される。『千億の星、千億の光』におけるラインハルト対立者という人物であったが、一方で野心家で逆亡命者という反感を買い易い立場であったことや、私生活において恵まれなかったことなどは、後に自身境遇重なったラインハルトから複雑な心境抱かれる。 元は帝国爵位持ち家柄だったが同盟亡命し、後に第11代ローゼンリッター連隊長として名を馳せる作中3年前理由不明だが、再度帝国亡命し陸戦隊隊長として准将地位を得る。野心家帝国での栄達望み、ハルテンベルク伯の思惑もあって、彼のエリザベート半ば強引に結婚するマチアスの死が背景にあり、夫婦仲自嘲するほど最悪だった)。その来歴野心家であるための普段言動さらにはその結婚経緯から、周囲からは非常に疎まれていた。真偽不明だが、実は皇族落胤という噂話もあったという。 作中ではヴァンフリート4=2地上戦においてグリンメルスハウゼン艦隊麾下ラインハルト同格同僚として登場するラインハルト地上偵察提案対し陸戦隊の長である自分の方がふさわしいとして彼の手柄横取りするような形となるが、ローゼンリッター連隊長であるヴァーンシャッフェを戦死させ、続く即座同盟基地攻撃進言や、そこでの活躍などラインハルト認め戦功挙げるラインハルトからその存在危険視されるの同時にリューネブルクもまたラインハルト野心才幹見抜いて危険視し、以降水面下暗闘する。しかし、オフレッサー取り入ろうとして、逆に拒絶されるなど、自分人望無さなどの不手際晒し追い込まれていく。第6次イゼルローン攻防戦では、復讐燃えシェーンコップの策で戦場引きずり出され、彼との一騎討ち果て右腕を斬り飛ばされ敗北し、「俺は死んでやる、死んで解放してやる」と妻に対して独白して絶命する。戦死後大将昇進した。 エーリッヒ・フォン・ハルテンベルク (Erich von Haltenberg) 声 - 佐々木功(千) 内務省警察総局次長。ハルテンベルク伯爵家当主エリザベートの兄で、リューネブルク義兄外伝『千億の星、千億の光』の登場人物現実的な視野貴族プライド併せ持つとされ、まだ若手ながら、いずれは警視総監、そして内務尚書座を占める噂されている実力者。かつて妹がうだつの上がらない貴族子弟カール・マチアス付き合うことに反対し、その上でマチアスサイオキシン麻薬密売をしていると知ると、妹と家名、そして将来栄達を守るために、彼をフォルゲン伯と組んで謀殺するその後最愛の人の死で廃人同然に陰鬱とする妹を見かね、元薔薇の騎士連隊連隊長という経歴を持つリューネブルク婚約させた。これについてケスラー最愛の人奪った者を夫とする憎しみ対象与えることで妹の心を救おうとしたのではないか推測している。 最終的にグリンメルスハウゼンマチアス死の真相エリザベート教えたために妹から恨まれ睡眠薬飲まされ階段から突き落とされた上に、顔に植木鉢叩きつけられるというその職位爵位合わない悲惨な死を迎える。 エリザベート・フォン・リューネブルク (Elisabeth von Luneburg) 声 - 麻上洋子(千) リューネブルク の妻。ハルテンベルク伯爵家令嬢現当エーリッヒの妹)。外伝『千億の星、千億の光』の登場人物かなりの美貌を持つ伯爵令嬢。かつてカール・マチアスという最愛恋人がいたが同盟との戦闘中亡くなりショック廃人同然になっていたという過去を持つ。兄の斡旋で、そのマチアス殺した薔薇の騎士連隊の元連隊長という経歴を持つ亡命者ヘルマン・リューネブルクと半ば強引に結婚させられた。そのため、当然のことながら夫婦仲最悪だった。なお、エリザベートマチアスサイオキシン麻薬密売手を染めていたことや、それによって兄とフォルゲン家が共謀して彼を最前線送り戦死させたことを知らなかった第6次イゼルローン攻防戦とほぼ同時期にグリンメルスハウゼン画策によってマチアス死の真相知らされる。これによって兄への復讐心が芽生え睡眠薬入り紅茶飲ませた上で階段から突き落とし、さらに鉢植え顔面投げ落として殺害するカール・マチアス フォルゲン伯爵家の四男。准将軍官僚)。エリザベート恋人故人外伝『千億の星、千億の光』の登場人物エリザベートのかつての恋人将来誓いあった仲であった青年極めて能力乏しく、家のおかげで斡旋された軍務主計)も怠りがちであったが、エリザベートへの愛は最終的に本物だった。ハルテンベルクとフォルゲン両家反対押し切って結婚しようとし、さらに結婚生活生活費のためにサイオキシン麻薬密売手を出す。それが警察総局務めエリザベートの兄エーリッヒ知られカール長兄現当主のフォルゲン伯爵相談の上で、エリザベートそれぞれの家名を守るために最前線送られ戦死した。なお、この時の相手薔薇の騎士連隊であったことが、リューネブルク人生影響与える。 マルティン・ブーフホルツ (Martin Buchhortz) 声 - 三木眞一郎(千) キルヒアイス小学校時代旧友外伝『千億の星、千億の光』5章登場人物ヴァンフリート星域会戦後実家帰ったキルヒアイス偶然に再会した幼馴染その時18歳国立オーディン文理科大学古典文学について研究していたが徴兵され戦場送られることを憂慮し古典文学研究徴兵免除対象ならない)、思わずキルヒアイスにあたってしまう。その半年後、憲兵隊による学生たちの地下反戦組織摘発逮捕され政治犯収容所送られてしまう。さらに2年後に、地位権限得たキルヒアイスが行方を追った時には栄養失調で既に亡くなっていたことが判明する

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