グランド・カナル事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)
「銀河英雄伝説の戦役」の記事における「グランド・カナル事件」の解説
宇宙暦795年/帝国暦486年。第3次ティアマト会戦の後に生じた戦闘。 会戦後の帝国軍の再侵攻にそなえてイゼルローン回廊同盟側外縁の同盟軍が展開した辺境星区において、人為的ミスから物資輸送が滞り、対応しきれない軍に代って民間船約100隻が物資を運ぶ事になったが、宇宙艦隊司令長官ロボスが不明確な形で戦力の保護を命じたため、これに過剰に反応した護衛部隊が巡航艦グランド・カナルを除いて途中で引き返してしまい、そこで哨戒行動をとっていた帝国軍の巡航艦2隻と遭遇、戦闘が開始された。1対2で勝算の無いグランド・カナルは奮戦し、撃沈されるも、ひきかえに民間船の多くを脱出させる事に成功した。同盟軍は自らの不手際を隠す意味もあって艦長のフェーガン少佐を初め戦死者全員を英雄として祭り上げた。なお、ヤン・ウェンリーはその意図を見抜いて皮肉を込めたコメントをインタビューで述べたが、マス・メディアは伝えなかった。 OVA版では同盟軍が辺境星区に展開した理由は第3次ティアマト会戦の準備のため、時系列も同会戦が開始される前とされ、ホーランドが登場して、「会戦前に戦力温存を図るのは当然。1隻の犠牲で9隻が救われた。ロボス閣下は間違っていなかった」と、軍の意向に沿ったコメントをインタビューで述べる等の変更がある。
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