ゲンの人生に関わった人々とは? わかりやすく解説

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ゲンの人生に関わった人々

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 01:36 UTC 版)

はだしのゲンの登場人物」の記事における「ゲンの人生に関わった人々」の解説

大原 夏江おおはら なつえ) ゲン似島へ米を貰いにいった際に出会った少女。もともと日本舞踊踊り子だったが原爆で母を失い自身も顔にケロイド状の大火傷を負う。ゲンの姉・中岡英子瓜二つで、ゲンらの姉貴分として慕われる。顔全体火傷を苦にして何度も自殺を図るが、ゲン止められ叱咤される。2巻登場しゲン別れ6巻入水自殺図ろうとしたところでゲン助けてもらうところで再会し原爆孤児隆太勝子ムスビ仲間入り共同生活するようになり明るさ取り戻した。そこで勝子らと洋裁店を開く決意をする。しかし盲腸入院後に再び死を考えるようになり、広島市郊外五日市町に住む陶芸家自分骨壺作りたい訪れたこともあった。そこで骨壷作る生きる勇気与えるためにゲンに壷を割られゲン叱咤立ち直ったのも束の間直腸ガン急性心臓麻痺併発しこの世を去る。死後ABCC関係者が来るが、ゲン追い返される。夏江遺骨ゲン作り直した骨壷納められた。当初比治山頂上埋葬する予定だったが、ABCC施設鎮座していたため、結局中岡家の墓に納められることとなった。なお、彼女も勝子同様、1950年にはスカート姿となる。 中尾 光子(なかお みつこ) 女子学生ゲン中学卒業式帰路雨森別れた直後広島市内の左官電停出会い一目惚れした当初ゲン犬猿の仲だった父の重蔵叱られるのを恐れて交際嫌がっていたが、隆太一喝ゲン想い受けて後に交際始め厳島初デートをした。ゲン初恋相手で、将来医師目指していた。原爆投下された時は母に頼まれ品物取り防空壕中に入っていたため助かったが、母と弟の悟(さとる)は熱線皮膚ヤケド負い歩けなかった。結局最後まで助けることはできず2人とも見殺ししてしまいそのこと後悔していたが、同様の経験を持つゲン励まされ立ち直るゲン同様激しく天皇嫌っており、出目でいい加減な皇国史観信じ切った女も大馬鹿発言している。また、父・重蔵戦争狂にはとても心を痛めている。 清楚かつ端麗な容姿とは裏腹にゲン同じくらいに気が強く襲い掛かったヤクザ焼きたてお好み焼き顔面押しつけこらしめた帰宅して間もなく入浴中大量に吐血し白血病死去する。彼女の死は、重蔵改心ゲンとの和解繋がった中尾 重蔵(なかお じゅうぞう) 光子の父。ゲンアルバイトをしている看板屋中尾工社』の社長隻眼の元大日本帝国陸軍軍曹。いわば軍人時代飛竜部隊所属鬼軍曹であったが、スクーター運転中軍歌を口ずさみ、会社での朝礼の際の作法軍隊式だったり、社歌軍歌歌詞替え歌にするなど病的な戦争賛美者で、たびたび従業員暴行働いたり等と軍人引退して鬼軍曹であった。しかし一方で原爆生き残った唯一の家族である娘の光子溺愛している。軍隊印刷インキ安価手に入れて看板屋始めたという経緯を持つ。ゲンとは会社決別して以来犬猿の仲であり、ゲン光子父親重蔵であったことを知りショックを受ける。スクーターパンク部下黒崎のせいにして殴り、娘の光子白血病死んだ際には光子の死をゲンのせいにして殴ろうとするなど、責任転嫁激し性格でもあった。しかし娘の死後ゲンから光子死んだ原因重蔵自身美化し続けていた戦争であると言われ事と部屋残され父親へのメッセージ兼ねた遺書読んだのを境に戦争美化し続けた己の愚かさ恥じ核兵器戦争を憎む平和主義者へと転じる光子遺書からゲン愛娘光子心から愛してくれたことを知りゲンとも和解した。なお、和解の際にゲンから受け取った生前光子肖像画感動しゲン画家としての才能認めている。ゲン東京へ旅立つ際、多額餞別渡してゲン天野星雅・達郎とともに見送った実際に作者看板屋就職し重蔵のような軍隊帰り親方から暴行受けている。 ゲン校門前で呼び止めた女性 中年女性で名前は不明広島原爆投下され1945年8月6日8時15分直前校門入ろうとしたゲン呼び止めその日授業はどこで行なうかを聞く。この時ゲン学校の塀を背にしてちょう日陰入っていたため、直後投下され原爆閃光爆風直撃浴びずに済むことになり、逆にこの女性は閃光爆風直撃受けて熱線皮膚焼きただれ即死したゲン初めて目にした原子爆弾犠牲者である。作者中沢原爆投下時実体験に基づくエピソードであり、中沢は「人間生き死にの運は、まったく紙一重の差で決まるものだ。」と述べている。 アニメ版ではゲンと同じ小学校女子生徒になっているまた、この時ゲンは塀を背にしていないが、落とした石を拾おうとしてかがんだ際に塀の影に隠れたになっており、女子生徒熱線浴びて半分焼かれ死亡している。テレビドラマ版では「おおのみのる」の母親名乗っていたが、こちらも同様に死亡している。 大川 節子おおかわ せつこ) 原爆投下直後ゲン君江出会った第一女子高一年五組の女子学生家族は父・弘吉(ひろきち)、母・ミヨ被爆したことで全身大火傷負い君江自身死んだことを両親伝えるよう伝言残しそのまま死亡した遺体ゲンによって埋葬された。 被爆したアメリカ兵捕虜 原爆投下以前に、広島収容されていた。広島市民は捕虜対し石をぶつけたりするなど憎悪抱いていたが、大吉アメリカ兵にも家族がいることを思い憎悪を抱かなかった。その後中岡家は、アメリカ兵捕虜捕虜収容所空襲から守るためにペンキで「P文字」を屋根書いていたことを知り中岡家自宅屋根にもペンキで「P文字」を書いて捕虜収容されているように偽装したが、原爆投下によって水の泡となる。 原爆投下後に、アメリカ兵捕虜熱線皮膚焼きただれ死亡しており、生き残った被爆者から石をぶつけられ憎悪対象になっていたが、ゲン被爆死した捕虜哀れみ自国兵士巻き添えにした原爆投下対し憤っていた。 兵士 ゲンが米を探す途中で出会った兵士熱中症倒れたゲン死体だと勘違いして火葬しようとした熊本県出身で、良太信吉という2人の息子がいる。やけどを負ったゲン救護所運ぼうとしたり、ゲン自分分の乾パンをあげるなど、優しい性格持ち主原爆死亡した罪の無い人達のためにも、アメリカ兵を倒すという旨の発言をする。救護所に向かう途中血便垂らし髪の毛抜け炎天下にもかかわらず寒気訴えて倒れ込んだゲンが彼を運んで救護所に向かうも、着いた時点死亡してしまう。救護所軍医によると、放射能による障害であり、救護所駆けつけてきた他の元気な兵士達もそれが原因死亡しているという。それを聞いたゲン原爆恐ろしさ知り泣き叫んだ正太郎 広島親類の家に遊びに来たが、原爆巻き込まれ命を落としてしまった。 正太郎母親 ゲンが米を探す途中で出会った女性一つあげ、ゲンから励まし言葉貰ったゲン君江食べさせよう思っていたが、喉を嗄らした夏江を救うために彼女にあげた。 似島一家 ゲン似島会った一家当初からかい半分浪曲を頼むが、ゲンの心のこもった浪曲感動し、米をあげた。テレビドラマ版ではゲン騙されそうになった子供の家族という設定になっている鉄男さち子(てつお・ - こ) ゲン隆太が、疎開中の昭を迎えに行く道中出会った兄妹母親と共に島根県松江にいる親戚の家に向かう途中母親体調不良倒れ食料調達のため、農家近所鉄男空腹訴えさち子をあえて殴り人々からの同情心利用して食料恵んでもらっていた。初めゲン達を追い払うが、鉄男体調不良倒れて身動きがとれなくなったことから、代役務めてくれたゲンたちに感謝する感謝の礼としてゲンに種麦を渡した大覚寺和尚 大覚寺和尚友子探す為、クラスメイト中村紹介で来たゲンお経教えた当初不謹慎なことを言うゲン怒っていたが、ゲンお経覚えた時は心の中褒めていた。 民吉(たみきち) 雨森の住む原爆スラム住民原爆投下時大怪我右眼左足失い、顔の右側には熱傷によるケロイド残っている。原爆症死期にある娘の春の「死ぬ前に生き別れた娘の泰子(たいこ)に会いたい」という願いかなえるため、赤ん坊貸してくれるよう奔走することごとく断られる。そこで、ゲンの家から友子連れ出し泰子生きていたと嘘をついて春を元気づけようとする初め達にゲン追い払ってもらっていたが、ゲンの強い訴え自分身勝手さを恥じて友子引き渡すことにした。 春(はる) 民吉娘。原爆投下当時、夫の達二(たつじ)と民吉生後2週間の娘の泰子暮らしていた。原爆投下で達二は死亡泰子連れて民吉と共に逃げ途中、炎にまかれて泰子見失う泰子会いたいという願い持ったまま原爆症死の床倒れ民吉連れてきた友子泰子信じ子守唄歌ってあげながらこの世を去る。 銀太三吉幸吉(てつ・ぎんた・さんきちこうきちいずれも雨森の住む戦後集落住民原爆家族亡くし原爆症死の恐怖から酒と喧嘩明け暮れる日々過ごしていたが、民吉拉致してきた友子によって生きる希望持ち始める。彼らは友子を「わしらのお姫さま」と慕っていた。初め雨森ともども友子取り戻すゲン因縁付けてまで追い払っていたが、ゲンの強い訴え改心して友子引き渡し友子治療費捻出するために働く。最後ゲンと共に友子弔う矢・三郎(てつや・さぶろう米兵骸骨売り歩いていた兄弟原爆投下前は大豪邸に住んでいたが、原爆で家と両親失い、弟の三郎失明してしまう。アメリカへの復讐三郎眼の手術費を稼ぐため、拾い集めた骸骨を売る。 廣川 千恵(ひろかわ ちえ) ゲン出会った女の子男の子いじめられていた所をゲン助けられる廣川 清吉(ひろかわ せいきち) 千恵の父。ABCCにて調査用死体収集仕事をしている。献体募るためにあちこちの家を廻るたびに「死体をあさるハゲタカ」と罵られ、そのため娘の千恵いじめられている。娘のために仕方なく汚れた仕事をしており、ゲンも彼を責めようとはしなかった。ゲンに、ABCC医者との癒着関係を話す。 倉田(くらた) 倒れた君江診察した医師ABCCでの診察薦める廣川清吉からABCC真相聞いたゲン糞尿責め仕返しをされる。その後隆太襲撃される宿で鮫島一緒にヤクザサイコロ賭博をするなど、悪事続けている模様。 岩次・留吉昭平(がんじ・とめきちしょうへいゲンお金集めていた時に会った孤児達ゲン入り浸っていた鉄くず集める所に持ってきたが、実際造船所から盗んできたものであった。彼らの会話盗み聞きしていたゲンも同じことをするために、ムスビと共に盗むための船を奪う。しかしその船は積みすぎで沈没してしまった。 印刷工場の男 ゲン持ってきた松吉原稿本にすることはできないと断る。原爆家族6人殺されているが、これも仕方がないことだと諦観する。ゲン極東軍事裁判日本戦争責任者として裁かれ親切な日本兵のことを話す(ゴボウ食べさせたら「木の根食わせた」として重労働30年お灸据えたら「火あぶりにした」という扱いにされて死刑)。 マイク・ヒロタ(Mike Hirota) 進駐軍少尉日系アメリカ人2世であり、日本語堪能。そのためゲン当初ヒロタアメリカ軍服を着ている日本人だと勘違いした第二次世界大戦時アメリカでは日系人の強制収容という差別があったために反日思想であり、視野狭く独善的なため(ヒロタ視点で)卑怯な騙し討ちである真珠湾攻撃をした日本報復として原爆投下されるの当然だ原爆投下一貫して肯定しており、原爆非人道性を告発する図書『夏のおわり』を無償配っていたゲン隆太ムスビ拘束し呉市基地連行する米軍工作機関であるキャノン機関とも関係があるらしく、ゲンたちを洗脳しスパイにしようと企むが、ゲンたちが拷問備え洗面器で尻を叩きその際衝撃を逃がす特訓をしているところを見て恐怖のあまり狂った勘違いし狂人スパイにしても役に立たないとして釈放する拷問受けている男 呉市基地収容されている男性ゲン隆太ムスビ拷問恐ろしさスパイ仕事告げたあと、ヒロタらに再び拷問される。 彼の拷問されている声を聞いたゲンたちは拷問備え洗面器尻を叩くなどの特訓をするようになった糞尿集めている男 ゲン墓参りしている時に出会った中年の男。他の家から糞尿集めており、その糞尿を畑の肥料にし、育てた野菜糞尿を貰う礼として家の住民配っていた。無断糞尿取ったため、その家の住民達に追われていたところをゲン助けられた。足を痛めたため、ゲン(後に隆太も加わる)が代役引き受け糞尿集め一個200円)を頼む。 倉持 勇造(くらもち ゆうぞう戦時中満州にいた元大日本帝国陸軍軍曹終戦後鉄くずを貯め込み、それを売って大金持ちになる。歯はすべて金歯朝鮮戦争特需成金悪路猛スピードで車を飛ばし歩いていたゲン隆太泥まみれにする。その後レストランで再び出くわす泥まみれにした件を悪びれもせず札束解決しようとし、店内大声聞こえよがし倉持戦争賛辞中国兵殺し自慢話怒ったゲン暴力沙汰発展する歴戦軍人だけにゲン隆太2人腕力圧倒するが、股間突き食らいその後愛車を石で破壊された。 陶芸家 広島市郊外五日市町に住む陶芸家。妻・ウメ暮らしている。雪子(せつこ)という一人娘がいたが、学校登校する途中で原爆死亡している。病気学校に行くのを拒否した彼女を無理矢理行かせたことを後悔している。自分骨壺作るために訪ねて来た夏江に壺作り教えた夏江死後、彼女の骨壺作るために訪ねて来たゲンに壺作り教えた天野 星雅(あまの せいが) 木板直接絵を描いて売っていた画家作品は全く売れないが、絵画の腕は一流で、大月代理中尾から任せられるほどである。ゲン政二から預かった油絵の具譲り受ける未来希望捨てないゲンに絵を教えゲン政二との出会い以来本格的に絵描き目指すきっかけとなったその後ゲンと共にアルバイト中尾工社に勤めるが、朝礼いざこざキッカケ重蔵戦争賛美嫌気差し中尾工社を去る。その後重蔵和解したようで最後東京へ旅立つゲンを共に見送る。 天野 達郎(あまの たつろう) 星雅の孫。生活苦により絵の具買えない祖父のためにゲン持っていた夏江骨壷金品勘違いして盗むが、星雅に諭されて以降ゲンを兄のように慕う。また、黒崎大月痛めつけられているゲンを見かねて助け入った最後祖父中尾重蔵とともに東京へ旅立つゲンを見送る。 黒崎くろさきゲンアルバイトをしていた看板屋社員国民学校6年生時に原爆家族親類失って戦災孤児となり、その後瀬戸内海の島にある寺の住職拾われ強制労働拷問を受ける(この間に、思いを寄せていた少女原爆症で死ぬ)。島を脱出した後、看板書かれた「人工の虹」を見て感動し中尾重蔵看板屋入社暴力を受けながらも大月腰巾着として働く。元々は臆病ながら優しい性格だったが、ひねくれた性格ヒガミ根性になってしまったのは外的要因のせいと自らを語りポジティブ思考年下自分より上達早いゲン僻むまた、悲惨な体験から、寺の鐘の音トラウマになっている看板屋朝礼参加した際にあくびをしたり、ゲン達がクビになったことを喜び重蔵殴られるなど、結局最後まで暴力を受けっぱなしだった。 大月 徹(おおつき とおる) ゲンアルバイトをしていた看板屋につとめる画家自称広島一の絵描きだが、性格は非常に悪く謝っているゲンケンカけしかけ黒崎共々ゲン痛めつける仲介して来た達郎を傷つけられ怒ったゲン投げ飛ばされ拍子利き腕右腕骨を折ってしまい、全治3ヶ月重傷を負う。その後完治し看板屋朝礼にも参加した際にゲンと星雅がクビになったのを喜んでいた。給料他の社員よりも多く貰っているらしい喫煙習慣有り・重(てつ・しげ) 黒崎チンピラ友人黒崎唆されゲンの腕を切断しようとしたが、逆にゲンコテンパンにされる。

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