sabotage
「sabotage」とは、サボタージュ・意図的な妨害行為のことを意味する英語表現である。
「sabotage」の基本的な意味
「sabotage」を名詞として用いたとき、「サボタージュ」「妨害行為」といった意味をもつ。不可算名詞である。このとき、サボタージュとは、労働者が争議手段の1つとして機械や製品などに意図的に損傷を加えることである。日本語の「サボタージュ」は「労働を怠けること」という意味で用いられ、器物破壊の意はないが、英語の「sabotage」には「労働を怠けること」という意味はない。「労働を怠けること」を表す際は、アメリカ英語では「slowdown」、イギリス英語では「go‐slow」という表現が主に用いられる。「sabotage」を動詞として用いたとき、「故意に妨害する」という意味をもつ。活用変化は、sabotaging(現在分詞)、sabotaged(過去形)、sabotaged(過去分詞)、sabotages(三人称単数現在)である。
「sabotage」の語源
フランス語で「妨害行為」を意味する「sabotage」が語源である。フランス語の「sabotage」は、フランスの労働者が木靴(sabot)を用いて機械を破壊し、仕事をしなかったことに由来するという説と、木靴を履いて仕事をすると作業効率が悪化することに由来するという説がある。「sabotage」の発音・読み方
「sabotage」の発音記号は、「sˈæbətὰːʒ」である。カタカナで表記すると、「サボタージュ」となる。実際に発音する際は、「サァバァタァージュ」のようになる。「s」は、舌先を前歯の裏の歯茎に近づけ、息を用いて「ス」という音を出す。「æ」は、口を横に開け、「ア」と「エ」の中間の音を出す。「b」は、唇を閉じて息を止めた状態から勢いよく唇を破裂させるように「ブッ」と発音する。「ə」は、口をあまり開けずにあいまいな「ア」の音を出す。「t」は、舌先を前歯の裏の歯茎につけて一度息を止めた後、勢いよく息を破裂させるように「トゥ」と発音する「ɑː」は、口を大きく開け、「アー」と伸ばして発音する。「ʒ」は、唇を丸く突き出し、舌先を上の歯茎に近づけた状態で息を吐いて「ジュ」という音を出す。「sabotage(曲)」とは
「sabotage(曲)」は、緑黄色社会の楽曲である。2019年11月6日に1枚目のシングルとして発売された。2019年10月15日より放送されたTBS系火曜ドラマ『G線上のあなたと私』の主題歌として用いられた。楽曲のテーマは、「自分とは何か?」という自問自答となっている。緑黄色社会のボーカル&ギターメンバーである長屋晴子が作詞・作曲を務めた。2019年11月26日に放送された『G線上のあなたと私』第7話のエンディングでは、アコースティック編成でレコーディングされた「sabotage -acoustic ver.-」が使用された。「sabotage」を含む英熟語・英語表現
「self-sabotage」とは
「self-sabotage」が動詞として用いられたとき、「自己破壊的なことをする」「物事を自分自身で駄目にしてしまう」といった意味をもつ。一時的な気の迷いや愚かな行いなどによって、自ら悪い結果を引き起こしたり、自らの成功や幸せを壊す行動をしたりすることを指す。
「self-sabotage」が名詞として用いられたとき、「自分を傷つけること」という意味をもつ。このときも、自ら悪い結果を引き起こしたり、自らの成功や幸せを壊す行動をしたりするといった意味が強い。
「sabotage」の使い方・例文
「sabotage」を動詞として用いた場合の例文として、「He sabotaged her life purpose.(彼は、彼女が人生の目的を達成するのを邪魔した)」「She sabotaged her colleague's efforts to master work.(彼女は、同僚の仕事を覚えようとする努力を妨害した)」「He sabotaged his sister's chances of getting married.(彼は、妹が結婚する機会の邪魔をした)」などがある。「sabotage」を名詞として用いた場合の例文として、「Then ensued a sabotage of the operatives.(それから従業員による妨害行為が続いた)」「This machine can be used to detect sabotage such as mischief from the outside.(この機械は、いたずら等の外部からの妨害行為を検出するために使うことができる)」「What he did is sabotage to the equipment.(彼がやったことは、設備に対する破壊行為である)」などがある。
サボタージュ
「サボタージュ」とは、「労働争議において労働者が故意に業務に支障が出るような行為を行い企業活動を妨害すること」を指すフランス語で本来は「破壊活動」のことを意味する表現。他にも「怠ける」といった意味を持っている。また、「サボタージュ」は、戦争の当事者ではない個人などが行う破壊活動を文章として書き記す場合にも使用されている。1917年のソビエト・ロシア初期には、秘密警察組織である「反革命・サボタージュ取締全ロシア非常委員会」が設置されていた。
「サボタージュ」の原因
「サボタージュ」の原因は、労使関係においては「経営方針」「労働条件」「賃金」が主な原因である。労働争議として行うサボタージュには、製品や機械を破壊したり故意に不良品を生産したりして業務を積極的に妨害する「積極的サボタージュ」、外部に会社や製品の悪口を発信して業務を間接的に妨害する「開口サボタージュ」、表面的には通常どおり業務を行うふりをして、上司などの指示に意識的に従わない「消極的サボタージュ」がある。日本では労働者の争議行為に関する権利が認められている。しかし、争議行為に対する免責されるのは「消極的サボタージュ」のみである。「積極的サボタージュ」と「開口サボタージュ」は正当な争議行為とは認められていない。日本語の「サボる」との関連
日本語の「サボる」は「サボタージュ」から生まれた言葉である。「サボる」は単に怠けるという意味であり、「サボタージュ」のように破壊や戦略的な意味はない。また「サボタージュ」は名詞であるのに対し、「サボる」は動詞である。「サボタージュ」の語源・由来
「サボタージュ」とは、フランス語で「破壊活動」のことである。表記は「sabotage」。産業革命の初期、仕事に対して不満がたまっていた労働者が履いていた木靴(sabot「サボ」)を機械に放り込んで壊し、繊維工場の操業を妨害したのが、「サボタージュ」の由来とされている。しかし、現在では諸説があり、いつ発祥したのかは不明である。「サボタージュ」の熟語・言い回し
サボタージュするとは
「サボタージュ」(名詞)に「する」(動詞)が付いた表現である。意味は「サボタージュ」の内容を行うという意味である。つまり、「破壊行為をする」「労働争議において労働者が故意に業務に支障が出るような行為を行い、企業活動を妨害する」「怠ける」ということである。同じ「サボタージュする」でも、文章の前後やその場の話の内容によって意味が異なる。
「サボタージュ」の使い方・例文
「サボタージュ」という言葉は、ゲーム・映画・音楽とあらゆるジャンルで使用されている。Among Usというオンラインゲームでは、妨害手段という意味で「サボタージュ」が使われている。また、映画の作品名にもよく使用されており、1936年のアルフレッド・ヒッチコック監督の作品(イギリス)や2014年のアーノルド・シュワルツェネッガー主演の作品(アメリカ)は特に有名である。日本では、鈴木雅之と菊池桃子のデュエット曲『渋谷で5時』の歌詞にも使われている。「サボタージュ」は自国の言葉の中に混ぜて使用している例も多く、何語ともなじみやすい言葉といえる。例文:・積極的サボタージュを行うと、出世に影響を及ぼす可能性が高いので気を付けよう。
・この前の地方選挙は、ネガティブキャンペーンなどのサボタージュがひどかった。
・今日の授業、クラス全員でサボタージュすれば怖くはない。
・企業のシステムに侵入してコンピューターを破壊するサイバーサボタージュは犯罪である。
・労働者の争議手段には「サボタージュ」「ストライキ」「ロックアウト」「ボイコット」などがある。
・サボタージュの発生により、昨年よりも売上が大幅に落ちた。
・CIAの書庫には『シンプル・サボタージュ・フィールド・マニュアル』という公式文書がある。
・疲れすぎて会社側にサボタージュする気力がない。
・戦禍で起こるサボタージュは悲惨で直視するには耐えがたいものがある。
サボタージュ【(フランス)sabotage】
破壊活動
(SABOTAGE から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 05:47 UTC 版)

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破壊活動(はかいかつどう、フランス語: sabotage)とは、生産設備や輸送機械の転覆、障害、混乱や破壊を通して敵、圧制者または雇い主を弱めることを目的とする意図的な行動を指していう言葉である。サボタージュともいい、日本語の「サボる」という言葉は、この語に由来する。
日本語での「サボタージュ」は、労働争議の手段としての同盟怠業(どうめいたいぎょう)、または単に怠けることを意味することが多い[1]。英語の「sabotage」には怠業の意味はなく、怠業は「slowdown」と呼ばれる。
起源
サボタージュという呼び名は、産業革命の初期に由来すると考えられてきた。不満や怒りがたまった労働者が、彼らの履いていたシューズまたは木靴(フランスでは「サボ」と呼ばれていた)を動力化された織機の機構部分に放りこんで壊し、繊維工場の操業を事実上妨害していたという説に由来する。このことは、ラッダイト運動を暗示するものの最初の一つとして、よく引き合いに出される。しかしながら、この語源は非常に疑わしい。何故なら、木靴での破壊活動自体が、この言葉の起源である時代からの報告に全くないということが知られているからである。
Wikipedia 英語版から3つの説が提示されている。
- 15世紀のオランダ人が木靴(sabot)を織機に投げ込んで歯車を破壊した故事から、産業革命で自動織機を壊す恐れを揶揄した[2]。
- 労働者が馬車にブレーキをかける時に車輪の外側に木靴を押し当て止めたことから、労働者の低速な労働(生産性の低さ)を揶揄した[3]。
- 19世紀の下級労働者の履いていた木靴から労働者を Sabot と蔑称していた。サボタージュはかれらの質の低い働きぶりを揶揄したもの[4]。
戦争行為の中の破壊活動

戦争では、この言葉は、戦争の当事者である軍隊とは無関係な個人や団体が行う破壊行動を記述するときに用いられる。特に、外国のエージェントや原住民の支持者などが、その行動が生産拠点や戦争遂行には不可欠な施設(例えば器材、工場、ダム、公共事業、貯蔵プラント、物流経路)を破壊する、もしくはそれらに損害をあたえることに終わるときによく使われる。テロリズムとは異なり、破壊活動には、一般には人員に打撃を与えることを主要な目的としていない。破壊活動家は通常敵として区分されるスパイのように、検察官による公訴を免れえないかもしれないし、戦争捕虜としての拘禁の代わりに刑事罰を受ける可能性がある。
反戦主義者に対して、この言葉を元の意味から多少外れていても使うのは、戦争中に影響力を保ち続けた政府や戦争方針の支持者にとっては一般的なことである。同様に、第一次世界大戦後のドイツ民族主義者たちは、共産主義者や社会民主党 (SPD)が主導したドイツ革命と休戦協定(いわゆる背後の一突き)をドイツへの破壊活動と捉えた[5]。
日本では、戊辰戦争中の箱館戦争において、箱館(現在の北海道函館市)を占領した榎本武揚率いる旧幕府軍に対し、反発した市民が散発的な破壊活動を行なっている。
犯罪の一部としての破壊活動
一部の犯罪者は、金を求めて破壊活動に関わった。1990年代終わりにクラウス=ペーター・ザボッタが一千万ドイツマルクをドイツ鉄道から強奪しようとしたことなどが例として挙げられる。彼は現在無期刑に処せられ服役中である。
仕事場での破壊活動
不満を持った労働者が、機材に損害を与えることや潤滑な労働を妨害することを「仕事場破壊活動」と呼ぶ。いくつかの労働争議はこの活動を含み、しばしば「モンキーレンチング」と呼ばれることがある。例えば、世界産業労働組合のような、過激な労働組合は自衛の手段と不公平な労働条件に対する直接行動として破壊活動を主唱した。それに対して、雇用者は破壊活動を検出し防止するために警備員を雇い入れる。
環境保護のための破壊活動
特定の環境団体は、環境破壊の抑止または有害だと考えられる技術に対して反対意思を示す手段として資産の破壊を行う。アメリカ連邦捜査局は上記の目的で資産の破壊に従事する者を「エコテロリスト」と呼ぶ。これに対して、環境団体の賛同者は、「資産は恐怖を感じることが出来ない。資産への損害はより、“破壊活動”と評されるにふさわしい」と反論している。動作中の機械を止めるために、モンキーレンチをその動作機構に投げ込むという描写は、エドワード・アビーの小説「爆破―モンキーレンチギャング」(築地書院 2001年)によって広く知られるようになり、環境活動家が地球を破壊する機械類に対しての反対を示すのに用いられるようになった。
政治的破壊活動
「政治的破壊活動」という言葉は通常選挙中に政敵の世間体を傷つける、特定政治団体を混乱に陥れるといった行動を指す。
軍隊での武器破壊規定
軍隊では、戦況の悪化などで保有する兵器が敵軍に渡りそうな時には彼らに鹵獲させないために内部規則や軍規で、これを破壊するように定めている。兵器には「破壊責任者A、破壊責任者C」などと記載されている。通常は、破壊責任者Aは士官(尉官以下)または下士官(曹長以下または特務曹長以下)などがあたり、破壊責任者Cは下士官または士(士長以下または上士以下)が是を行うことと定められている。
脚注
- ^ “(フランス)sabotage(サボタージュ)の意味”. goo国語辞書. 2020年11月6日閲覧。
- ^ Hodson, Randy and Teresa A. Sullivan, The Social Organization of Work, Chap. 3 pg. 69
- ^ Partridge, Eric (1977). Origins: A Short Etymological Dictionary of Modern English. Routledge. p. 2843. ISBN 0-203-42114-0.
- ^ Donald, Graeme (2008). Sticklers, Sideburns & Bikinis: The Military Origins of Everyday Words and Phrases. Osprey Publishing. p. 230. ISBN 1-84603-300-4.
- ^ Stab-In-The-Back Legend
関連項目
SABOTAGE(サボタージュ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 10:00 UTC 版)
「メタルギアオンライン」の記事における「SABOTAGE(サボタージュ)」の解説
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