直接行動
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直接行動(ちょくせつこうどう、英語: direct action)とは、選挙などの政治行動によらずに一定の政治的,経済的,社会的な意思表示を行う方法を広く指す [1]。反原発を訴えて官邸前で連日集団で行われたデモ活動、1960年安保闘争の際に「ワッショイ!」のかけ声とともに駆け足で蛇行する形で行われたジグザグ・デモ、それに伴って行われ「へたりこみ」とも呼ばれた座り込みなどが例として挙げられる[2]。政府に対する意思表示だけでなく私企業に対するものも含まれるが、反捕鯨活動において、生簀の網を切る、漁業者の顔にカメラを近づけて罵詈雑言を浴びせるといった、違法性や悪質性の高い行為が含まれることもある[3]。
実例
中華民国(台湾)では、2014年に政府の政策に抗議する若者らによる立法院の占拠が行われた[4]。
脚注
- ^ "直接行動". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2022年11月7日閲覧。
- ^ 渡邊, 太「直接行動と民主主義 : ―抗議行動の戦術をめぐって―」『鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要』第85号、鳥取看護大学・鳥取短期大学、日本、2022年7月1日、15-27頁、ISSN 2189-8332、2022年11月7日閲覧。
- ^ 野村, 康「民主政と越境的直接行動 太地町における反捕鯨活動の批判的考察」『人間環境学研究』第11巻第2号、人間環境学研究会、日本、2013年、91-105頁、CRID 1390282680275765376、ISSN 1348-5253、2024年1月16日閲覧。
- ^ “「中台協定」反対の学生らが議場占拠 台湾 「産業切り捨てにつながる」”. 産経新聞. (2014年3月19日) 2014年3月23日閲覧。
関連項目
直接行動
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「動物の倫理的扱いを求める人々の会」の記事における「直接行動」の解説
詳細は「動物解放戦線」を参照 ニューカークは直接行動を支持する立場を鮮明にしている。彼女が軍事的要素と呼ぶものが無ければ社会を変革するのは不可能だと記している。「思想家は革命を準備することはできます。しかし、野蛮な人たちはそれを実現することができるのです。」 「 黒人のデモ隊が暴力に訴えるまで、政府は公民権について真剣に検討することはありませんでした。…(中略)…1850年に白人の奴隷制度廃止論者は平和的な手段をあきらめ、プランテーションの廃止や奴隷解放のための行動を取り始めました。これらは全て間違いなのでしょうか? 」 —イングリッド・ニューカーク PETA は動物の権利を主張する活動家や団体に資金を提供している。その中には ALF や ELF のような FBI にエコテロリストと指定されている団体も含まれる。 PETA は2001年に ELF に対し1,500ドルの資金提供をしているが、ニューカークは寄付したことは間違いで、本来なら残酷な慣習をなくすための公教育に使われる予定だったと答えている。しかしこれは ELF の広報官クレイグ・ローズブラウの弁護費用に充てられたと見るものもいる。 動物の権利活動家のロッド・コロナドは ALF の「バイト・バック作戦」(Operation Bite Back)として行われた1990年代の動物試験施設への一連の攻撃に関与し有罪判決を受けている。彼はミシガン州立大学での火災の前後に2度小包をメリーランド州ベセスダに送り、1度目は PETA のスタッフ、マリア・ブラントンの元に渡り、2度目は当局が差し止め筆跡から送り主をコロナドと同定した。郵送物には大学から持ち出した文書とビデオテープが含まれていた。ブラントンの家宅捜索を行った結果、襲撃の際に使われたコロナドと PETA の共同設立者アレックス・パチェコのコードネーム、建物に侵入するための道具類、送受信用無線機、偽造された身分証などが見つかった。PETA はコロナドの弁護費用として45,000ドルを支払い、また彼の父にも25,000ドル支払っている。 ニューカークは研究施設などから動物を連れ去る行動についても支持している。彼女は「誰かが研究施設に入ってきて動物たちと出て行くとき、胸が高鳴ります」と語っている。また「動物たちの人道的な扱いを求める抵抗が理解できたなら、なぜ研究所が燃え尽くされていないのかちょっと不思議に思うかもしれません。私にもっと勇気があればマッチに火を点けていたでしょう。」とも述べている。 2007年のウィキニュースの インタビューでは、ALF などの団体から非難されていることを認めている。理由は ALF などが研究所から動物を解放しているのに PETA は行っていないからである。また、放火などの行為については支持していないが、動物を傷つけるような建物はなくなってほしいとも述べている。
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