弁戝天(べいざいてん=又は、弁才天)
弁才天
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 16:26 UTC 版)
弁才天(べんざいてん、梵、巴: Sarasvatī[1][2]、巴: Sarassatī[2])は、仏教の守護神である天部の一つ。ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが、仏教に取り込まれた呼び名である。神仏習合によって神道にも取り込まれ、様々な日本的変容を遂げた。
注釈
- ^ ただし、胎蔵曼荼羅では外金剛院・西方に配され、龍族の王でもある水天の眷属に位置付けられている。
- ^ 2臂の宇賀弁才天の場合は、その持物は「剣」と「宝珠」で荼枳尼天と同様である。
- ^ 『金光明経』では「山深く険しい所、洞窟および河辺、大樹や叢林に住す」と説かれる。
- ^ 江戸市井の弁天信仰に基づく。本所・江島杉山神社一ツ目弁天、洲崎・洲崎神社浮弁天、滝野川・松橋弁天(現存せず)[7]、深川・冬木弁天堂、上野不忍池・中島弁天堂(中之島は竹生島に准えた人工島である)、東大久保・厳島神社抜弁天
- ^ 江島神社弁天堂、浅草寺弁天山、東海寺 (柏市)布施弁天
- ^ 天川村の弁財天は普段公開がなく、60年に1度の御開帳の時だけの拝見となる。その時には能楽を始め『例大祭』が行われ全国各地から観光客や信者が天川村へ参拝へ参る。天河大弁財天社は芸能関係者の信仰が多く、著名人が東京を始め全国各地からもたくさん参詣に来る。最近の御開帳は2008年7月18日。
出典
- ^ a b c 定方 晟「弁才天」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
- ^ a b 水野弘元『増補改訂パーリ語辞典』春秋社、2013年3月、増補改訂版第4刷、p.346
- ^ a b c d e 弁才天の性格とその変容 宿神の観点から山田雄司、日本史学集録,17,8-26 (1994-12-01)
- ^ 重要文化財 木造弁才天坐像 1躯 - 鶴岡八幡宮、2021年5月28日閲覧。
- ^ 「長谷寺の弁天窟」、2019年2月16日閲覧。
- ^ 『和漢三才図会』巻第79。
- ^ [1]
- ^ a b 坂内龍雄「真言陀羅尼」、平河出版社、2017年4月第30刷、p214。
- ^ a b c 「印と真言の本」、学研、2004年2月、p123。
- ^ 坂内龍雄「真言陀羅尼」、平河出版社、2017年4月第30刷、p326。
- ^ 弁財天を祀る神社とお寺
弁才天
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:47 UTC 版)
弁才天(旧字体:辯才天)は、バラモン教の女神サラスヴァティーが仏教に取り入れられた形であるが、その起源はアーリア人の揺籃地(イランとインドへ移動することでイラン・アーリア人とインド・アーリア人に分岐するより前の居住地)と目されるカスピ海の東に広がるアムダリヤ川とシルダリヤ川に挟まれた流域に求められ、この流域の一河川が神格化されたものと考えられている。元は河川神であるが、バラモン教の時代から既に知識と学芸の神でもあった。当時の聖典(ヴェーダ)における扱いは決して大きくないが、庶民には人気があったと見られ、その特徴は後世のヒンドゥー教におけるサラスヴァティーにも仏教の弁才天にも引き継がれている。日本では鎌倉時代の頃から日本古来の招財神と習合した弁財天(旧字体:辯財天)という神格が派生し、吉祥天に代わって人気を集めた。宇賀神と習合した宇賀弁才天もその一種である。八臂の姿や琵琶を抱えた二臂の姿で描写される。
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弁才天(弁財天)
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七福神の中の紅一点で元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。仏教に取り入れられ、音楽・弁才・財福・知恵の徳のある天女となり選ばれた。七福神の一柱としては「弁財天」と表記されることが多い。
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弁才天
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:09 UTC 版)
弁才天は大弁天、妙音天、美音天ともいい、大弁財天女、略して弁天ともよばれる。もとは池・沼・川に詞られる水神・農業神だが、音楽や智恵の神となり、さらに鎌倉時代以降になると弁財天と表記され、福徳神の性格が強くなりのちには七福神に加えられた。東福寺の弁才天は「江戸弁財天百社参り」の第二十八番に数えられている。
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辯才天と同じ種類の言葉
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