バイソン【bison】
【M-4】(えむよん)
Myasishchev M-4"Bison".
旧ソ連のミヤシュチェフ設計局が開発した戦略爆撃機。
NATOコード名は「バイソン」。
同時期に開発されたTu-16に比べて大型の機体で、深い後退角のついた片持ち中翼配置の主翼にミクーリン設計局製のAM-3Dターボジェットエンジン4基を搭載している。主脚は胴体中心線上に配置されているため主翼を支える補助脚が翼端に装備されている。
機体前部の乗員コンパートメント及び後部砲塔は与圧構造になっている。
大西洋を超えて自由落下熱核爆弾を運搬できる能力を備えており、胴体中央部の主脚間に装備する爆弾倉には最大9トンの爆弾を搭載できる。
最初の爆撃機型(NATOコード「バイソンA」)は1953年に初飛行し、1956年に運用開始された。
しかし、当時のジェットエンジンは長時間の飛行に適さず、航続距離が不足し満足に任務をこなすことが不可能であることが判明したため戦略爆撃任務はターボプロップエンジンのTu-95が引き継いだ。
後にICBMの急速な実用化もあり、洋上偵察機や給油機として使用されることになる。
M-4は1963年までに93機が生産された。最後まで使用されたのが空中給油機型で、1994年まで使用された。
スペックデータ
乗員 | 6名 |
全長 | 53.4m |
全高 | 11.5m |
翼幅 | 52.5m |
翼面積 | 320㎡ |
全備重量 | 160,000kg |
最大離陸重量 | 210,000kg |
ペイロード | 15,000kg |
発動機 | ミクーリンAM-3Dターボジェット(推力9,500kg)×4基 |
最大速度 | マッハ0.95 |
航続距離 | 18,000km |
実用上昇限度 | 17,000km |
武装 | 固定武装にNR-23 23mm機関砲×6基 自由落下爆弾を最大9トンまで搭載可能。 |
派生型
- M-4"バイソンA":
最初の爆撃機型。
- M-4A:
開発機型。
- M-4-2:
空中給油機型。
- 2M:
エンジンをAM-3AからVD-5に換装した改良型で、3Mの基礎となった。
開発名称は≪28≫であった。
- 3M(M-6)"バイソンB":
エンジンを強化型のVD-7に搭載し、ペイロードと航続距離を増強した発展型。
1956年に初飛行し、当初はM-6と呼ばれていた。また、開発名称は≪201≫であった。
- M-29(M-6P):
1956年に3Mから設計された旅客機型。M-6Pとも呼ばれた。製作されず。
- 3MR:
機首に大型の哨戒レーダーを装備した洋上長距離偵察機型。
1964年にソ連海軍航空部隊に配備された。
- 3MS:
3MのエンジンをRD-3M-500Aに換装した改良型。
- 3MN:
3MにVD-7Bエンジンを搭載した改良型。
燃費の良いエンジンの搭載により、同じく改良型の3MSより、航続距離がさらに15%向上した。
- 3MD"バイソンC":
VD-7Bを搭載した新しい派生型。
翼面積を増すなど大幅な改設計が行われていた。
1959年に初飛行し、翌1960年にソ連空軍に配備された。
- 3MYe:
VD-7P(またはRD-7Pとも呼ぶ)エンジンを搭載した高高度爆撃機型。
1963年にソ連空軍に配備された。
- VM-T「アトラント」:
M-4の機体構造を用いて作成された規格外大型貨物輸送機。3M-Tとも。
背面に大型貨物を搭載する。
- 3MS-2:
M-4-2を基に、3MSから開発された空中給油機型。1975年に初飛行した。
Il-78の登場まで主力空中給油機としてソ連空軍で使用され、Tu-22Mなどへの空中給油能力を有していた。
- 3MN-2:
3MNから改修された空中給油機型。
- 3M-5:
KSR-5ロケットを輸送するために製作された輸送機型。1973年に完成した。
- M-204M:
エンジンをD-15(推力13,000kg)に換装した試験機。
bison
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/01/24 13:42 UTC 版)
開発元 | GNUプロジェクト |
---|---|
最新版 | 2.6.2 / 2012年8月3日 |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | パーサジェネレータ |
ライセンス | GPL |
公式サイト | http://www.gnu.org/software/bison/ |
Bison(バイソン)とは構文解析器を生成するパーサジェネレータの一種であり、CコンパイラとしてのGCCのサポートのために[要出典]開発されたフリーソフトウェアである。
概要
Bison は FLex と共にローレンス・バークレー国立研究所の Vern Paxson が作成した。その仕様としてはYaccとの上位互換を持っておりながら、多くの拡張機能が追加されておりリエントラントなパーサの生成などが行える。 もともとは、CコンパイラとしてのGCCのフロントエンドの構文解析用に作成されたソフトであるが現在GCC(バージョン4以降)はフロントエンドの構文解析を独自で行っており、Bison は主に単独のプログラミング開発ツールとして使用されている。
通常、LALR法に基づく構文解析器を生成するが、曖昧な文法についてはGLR法に基づいた構文解析器を生成できる。
他にもYaccの上位互換を持つソフトがある。
Bisonのベースとなった「Yacc」の項を参照。
関連項目
外部リンク
- Bison2.7 マニュアル(英語マニュアル)- g nu
- Bison 1.28(日本語マニュアル) - bookshelf.jp
- Bison for Windows 2.4.1(英語) - .sourceforge.net
- Bison 1.25 Yaccに近いBisonの詳しい解説。石川直太氏訳 - 大阪府立大学 嘉田 勝 准教授サイト(日本語)、
特に、「Bison構文解析器のアルゴリズム」
- bison/flex(yacc/lex)について - Honkusaさん
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Bison
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/20 01:35 UTC 版)
作者 | Robert Corbettら |
---|---|
開発元 | GNUプロジェクト |
最新版 |
3.8.2
/ 2021年9月25日 [1] |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C |
対応OS | Unix系 |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
対応言語 | アイルランド語、イタリア語、インドネシア語、ウクライナ語、英語、エストニア語、エスペラント後、オランダ語、ギリシア語、クロアチア語、スウェーデン語、スペイン語、セルビア語、中国語(中国、台湾)、デンマーク語、ドイツ語、トルコ語、日本語、ノルウェー語(ブークモール)、フィンランド語、フランス語、ベトナム語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジル、ポルトガル)、マレー語、ルーマニア語 [2] |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | パーサジェネレータ |
ライセンス | GPL |
公式サイト |
www |
Bison(バイソン)とは構文解析器(パーサ)を生成するパーサジェネレータの一種であり、CコンパイラとしてのGCCのサポートのために[要出典]開発された自由ソフトウェアである。
概要
Bison は FLex と共にローレンス・バークレー国立研究所の Vern Paxson が作成した。その仕様としてはYaccとの上位互換を持っておりながら、多くの拡張機能が追加されておりリエントラントなパーサの生成などが行える。 もともとは、CコンパイラとしてのGCCのフロントエンドの構文解析用に作成されたソフトであるが現在GCC(バージョン4以降)はフロントエンドの構文解析を独自で行っており、Bison は主に単独のプログラミング開発ツールとして使用されている。
通常、LALR法に基づく構文解析器を生成するが、曖昧な文法についてはGLR法やIELR法に基づいた構文解析器を生成できる。
Barkeley Yaccなど、Bisonの他にもYaccとの上位互換性のあるソフトウェアがある [3]。
さらに、bisonの上位互換であるbison++、そしてその上位互換であるbisonc++もある。
脚注
- ^ “Bison 3.8.1 released”. 2025年2月4日閲覧。
- ^ 3.0.2版配布物件のpoディレクトリーによる。
- ^ Bisonの仕様のベースとなった「Yacc」の項を参照。
関連項目
外部リンク
- Bison(最新バージョン)マニュアル(英語)- gnu
- Bison 1.28(マニュアルの日本語訳) - 石川直太氏訳
- Bison for Windows 2.4.1(英語) - .sourceforge.net
- bison/flex(yacc/lex)について - Honkusaさん
Bison
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 08:30 UTC 版)
フランス語のBisonは野牛を意味する。英語のバイソンに相当する。 ビゾン級駆逐艦は、フランスの駆逐艦の艦級。ビゾン (駆逐艦) は、ビゾン級の一隻。 ビゾン (大型駆逐艦) は、ゲパール級大型駆逐艦の一隻。 ル・アルディ級駆逐艦の一隻ル・フリビュスティエを、改名した名称。
※この「Bison」の解説は、「ビゾン」の解説の一部です。
「Bison」を含む「ビゾン」の記事については、「ビゾン」の概要を参照ください。
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