リエントラント

デジタル大辞泉

リエントラント【reentrant】

読み方：りえんとらんと

複数のプログラムを並行して実行するマルチタスク処理において、実行中のプログラムが同時に他のプログラムからの実行要求に応じられること。再入可能。

IT用語辞典バイナリ

再入可能

読み方：さいにゅうかのう
別名：リエントラント
【英】reentrant

再入可能とは、複数の呼び出し元から同時に使用されても問題がないように設計されている関数、サブルーチンのことである。呼び出し元が自分自身の場合もある。

再入可能なプログラムを作成するためには、使用する変数を共有しないことに気を付ける必要がある。

サブルーチンの処理中に、同じサブルーチンが使われることを想定していないと予期せぬ結果をもたらすプログラムとなる。ただし、この要件は、ライブラリのように共通的に使われる場合に要求され、全てのプログラムを再入可能にする必要はない。

なお、再入可能な関数は、スレッドセーフであるが、その逆は必ずしも真ではない。

プログラミングのほかの用語一覧

コーディング：

論理演算  論理演算命令  ルーチン  再入可能  サブルーチン  再帰呼び出し  サイクルタイム

>>コーディングカテゴリの他の用語

ウィキペディア

リエントラント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/08/24 15:52 UTC 版)

リエントラント（英: reentrant / re-entrant、再入可能）およびリエントランシー（英: reentrancy / re-entrancy、再入可能性）とは、あるプログラムやサブルーチンの実行を完了する前に、割り込みなどにより、同じプログラムやサブルーチンを実行しても安全だという性質を指す。割り込みは分岐や呼び出しなどの内部的な動きによって生じる場合もあるし、ハードウェア割り込みやシグナルなどの外部の動きによって生じる場合もある。割り込みの実行を完了後に、割り込み前の実行に影響を与えずに継続できる。