チーム・フラッシュ
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「アローバースの登場人物」の記事における「チーム・フラッシュ」の解説
セントラル・シティを中心に活動するヒーローチーム。 S.T.A.R.ラボを拠点としており、科学力の高さも犯罪者との戦いに活きている。 アローとの違いとして「殺しをしない」事が挙げられ、セントラルシティの市民からヒーローとして慕われ、シーズン2では市長から街の鍵を授与された。 バリー・アレン Barry Allen / フラッシュ The Flash 【演者】グラント・ガスティン 【吹替】福山潤 【初出】『ARROW/アロー』シーズン2 第8話 『THE FLASH/フラッシュ』の主人公。フルネームは「バーソロミュー・ヘンリー・アレン」。 セントラル・シティ(英語版)警察の科学捜査官。明るく素直な楽天家で、空気を読むことや嘘、その場しのぎが苦手。その一方、父母を失っている経験からアイリスをも失うことを恐れて、彼女に寄せる想いを長年秘密にしている。 11歳の頃、「赤と黄色の閃光」が母親を襲う光景を目撃しており、母はその直後に殺害されている。父が母の殺害犯として逮捕され刑務所に入れられた後はジョーに引き取られて育った。見たままを証言して父の無実を訴えたものの荒唐無稽として信用を得られず、「ありえないもの」の存在を実証しようとして不可思議な事件を調べるようになった。 S.T.A.R.ラボでの粒子加速器の爆発の際、稲妻に打たれ、9ヶ月に及ぶ昏睡状態から目覚めると超人的なスピードを身につけていた。強力な代謝により骨折が数時間で回復するほどの治癒力も備わった。アルコールの分解も速いため通常の酒を飲んでも全く酔わなくなる。 能力を人のために役立てることを迷い、スターリング・シティでヒーローとして活動しているアローに相談。彼から「君なら俺より上手くやれる」と励ましを受けたことでヒーローとして活動する決心を固める。 当初、セントラル・シティの市民たちからは「赤い閃光」と呼ばれていたが、やがて「フラッシュ」の名で知られるようになった。 フラッシュとして活動するうち、腕を高速回転させることで突風を起こす、高速移動時にスピードフォースから発生する稲妻を投げつける、物体を通り抜けるなどの技を習得。スピードの向上によりタイムトラベルも行えるようになり、その応用で同じ瞬間に複数のフラッシュを存在させる「残存する時間軸」も実行可能となるが、時間操作は危険も孕んでいる。 オーディションに臨む際のキャラクター研究にコミックを用いたグラント・ガスティンは、その全てを読み込むのは不可能であると考え、「見た目と感じ」が番組イメージに近いと感じたNEW52(英語版)に焦点を当てたという。 アイリス・ウェスト Iris West 【演者】キャンディス・パットン 【吹替】村中知 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン1 ジョーの娘。本名はアイリス・アン・ウエスト。バリーがウエスト家に引き取られてからずっと姉弟のように過ごしてきており、現在も親友。バリーから長年に渡って恋愛感情を抱かれていたが気づかず、バリーが昏睡に陥っている間にエディと交際を始めた。 フラッシュが人を救う光景を目撃したことで、彼の存在を皆に知ってほしいとの考えを抱き、ブログを使ってその情報を広める。当初は「赤い閃光」と表現していたが、後にバリーとの会話中に発した「フラッシュ」の一言を気に入って、以降フラッシュと呼ぶようになった。 ブログではフラッシュ以外にもメタヒューマンの関わる噂や都市伝説を(メタヒューマンの存在を知らぬまま)扱うようになり、その危険を知る父ジョーやバリー、さらにはフラッシュ自身からもブログをやめるよう忠告を受けるも反発。それまで匿名だった記事を実名で書くようになった。さらにジャーナリストを志望し、劇中で有名な新聞社であるセントラルシティピクチャーニュースで新聞記者の職に就くが、フラッシュに関する記事を求められ普通の記事を任せてもらえなかった。しかし自分なりの努力・度胸をみせ次第にジャーナリストとしての才を表してゆく。 そしてバリーが入院していた頃の電気が走るような感覚をフラッシュから感じたことでフラッシュの正体がバリーだと知る。最初は嘘をつかれたていたことからバリーやジョーを責めるが、正義のために戦う彼らの姿を見て許し、チームフラッシュの一員として協力するようになる。 エディとは同棲を開始し、終盤でプロポーズを受け愛を誓うが彼がイオバードを倒すために自ら犠牲となったことで悲恋に終わってしまう。 シーズン2では死んだ者と思っていた自身の母親であるフランシーヌ・ウェストが生きていたうえに弟ウォリーを出産していた事実を知り家族への気持ちで葛藤する。 シーズン3ではバリーと正式に恋仲になり、新たに人生の一歩を歩み出す。しかし自分がサビターに殺される未来にあると知り運命を変えるため奔走することになる。 シーズン4でメルティングポイントの能力によって一時的にスピードスター化する。その際の稲妻の色は紫だった。 ジョー・ウェスト Joe West 【演者】ジェシー・L・マーティン、日本語吹替 - 山岸治雄 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン1 フルネームは「ジョセフ・ウエスト」。アイリスの父でセントラル・シティ警察の刑事。母を失い父も投獄されたバリーを引き取った。 犯罪を断固として許さず、メタヒューマンの規格外の能力を前にしても動じない強い心根を持ち、正義感の元に日夜犯罪者の逮捕に奔走する刑事の鏡と言える人物。やや過保護なほどに家族愛が強くバリーのことを我が子のように扱っており、彼からも父親のように慕われている。特に実娘のアイリスに対する愛情は取り分け強いものがあり、シーズン1で交際関係にあった相棒のエディに一時敵意じみた感情を抱いたり、バリーにも「必ず幸せにしろ」と釘を指している。カンも鋭く事件の真相を「刑事のカン」として感覚的に察知していたり、バリーのアイリスへの気持ちを察しつつも黙って見守っていた。時折、周囲の人物が笑わないようなことで吹き出しそうになるなど笑いのツボが他人とはズレているところがある。フラッシュ〈シーズン1〉 10年前のバリーの母親・ノラが殺害された事件に於いて現場に駆けつけ父親のヘンリーを犯人として逮捕し、バリーの「閃光の中に人がいた」という目撃証言を「親を守ろうとして子供が作り上げた嘘」とした信じず、大人になっても言い続ける彼に世話を焼きながらも呆れていた。しかしバリーがスピードを使ってウェザー・ウィザードを倒すところに居合わせ、メタヒューマンの存在を知る者の一人となり、以後チームフラッシュに協力するようになる。メタヒューマンの存在を知ったことで考えを改め、バリーとヘンリーの元へ赴き謝罪。ノラの殺害事件の真相を知るべく再び調査を始める。そして、ウェルズ(イオバード)の態度に疑念を抱いて秘密裏に素性調査を進める。 シスコ・ラモン Cisco Ramon / ヴァイブ Vibe 【演者】カルロス・バルデス(英語版) 【吹替】藤田大助(『THE FLASH/フラッシュ』シーズン1~) 【初出】『ARROW/アロー』シーズン2 第19話 S.T.A.R.ラボの最年少科学者で機械工学の天才。陽気でお調子者のオタクで、特徴的な犯罪者やメタヒューマンが現れるたびにあだ名をつけて面白がっている。 フラッシュが身にまとう耐熱・耐摩擦スーツは彼がかつて消防士用に開発していたもので、元々はなかった稲妻マークを取り付けたのも彼である。スーツはお気に入りの発明品と言っており、スーツが破損・焼失した際には怒ったが、その原因となったメタヒューマンが美女と知るや、気を取り直している。 バリーと親しくなる前、もし彼が危険な人物であったらと心配して、フラッシュのスピードに対抗する武器として絶対零度を放射する銃を開発していた。バリーと友人になってからもこれを破棄せず保管していた結果、キャプテン・コールドの手に渡ることになってしまった。ジョーの依頼により、バリーの母親の死とウェルズ博士を調べることになる。当初はウェルズ博士への信頼から彼が犯人であるはずがないと主張していたが、次第に博士を疑うようになる。 マーク・マードンとの戦いでバリーが1日時間を巻き戻ってしまう前の時間軸では、ついにウェルズの正体がリバース・フラッシュであることを知るが、そのままウェルズに殺害された。その後、巻戻った後の時間軸で自分が殺される夢を見るようになり、バリーたちにそのことを伝える。 シーズン2では、セントラル・シティ警察に新設されたメタヒューマン対策本部でジョーを手伝っている。以前の夢を見る現象がさらに発現し始め、これは後にメタヒューマンとしての能力である事が明らかとなり、バリーとケイトリンから「ヴァイブ」の名前を贈られる。次元を操ることができ、空間転移(並行世界への移動も可能)、物に触れることで所有者の過去・現在・未来を透視する、掌から空間の振動波を放つなど多彩な技を持つが、能力を完全に操るには特殊なゴーグルの装着を必要とする。ウェルズ(イオバード)から受け取ったという経緯からこの能力を畏怖し当初は使用を躊躇していた。しかしチームフラッシュの仲間の為にこの力と向き合いヴァイブである事を受け入れる。またかつての恩師のドッペルゲンガーであるハリーへは複雑な気持ちを募らせている。そのような複雑な状況に置かれつつも彼の実力を認めハリーとは良き友人となる。 名前はDCコミックスのヴァイブ(英語版)から取られている。 ケイトリン・スノー Caitlin Snow / キラーフロスト Killer Frost 【演者】ダニエル・パナベイカー 【吹替】東條加那子 → 行成とあ(『THE FLASH/フラッシュ』シーズン3~) 【初出】『ARROW/アロー』シーズン2 第19話 S.T.A.R.ラボ所属の科学者で生物工学の専門家。粒子加速器爆発事故でフィアンセのロニー・レイモンドを失ったが、その後もS.T.A.R.ラボに留まっている。 真面目な性格で、バリーやシスコが無茶をしようとすると苦言を呈したり自重を促す役回りである。対照的な性格のシスコとは仲が良く、お互い落ち込んだ時に励まし合っている。シスコと同様にメタヒューマンにあだ名をつけたがったり(ただしシスコに却下される)、採血器具を普段から持ち歩いているといった変わった面もある。 シーズン2で再度ロニーを失ったことでS.T.A.R.ラボを離れ、マーキュリー・ラボの研究員となる。しかしバリーの説得を聞きS.T.A.Rラボへ戻り再びチームフラッシュとして悪党退治を始める。 シーズン3では、極低温を操るキラーフロストとしての能力が発現。徐々にアース2のキラーフロストのように冷酷な人格への変貌を遂げてゆく。 シーズン4ではキラーフロスト部分が別人格として独立する。同シーズン終盤にてカウンセラーの助言からシスコの力を借りてキラーフロストの由来を調べたところ、粒子加速器が原因のものではなく子供の頃の事故が原因ですでに備わっていたものだと判明する。しかしデヴォーが奪い取ったメルティングポイントの能力が原因でキラーフロストが消えてしまう。 シーズン5ではキラーフロストを失いどうにか彼女を取り戻そうと奔走する。調査の結果メルティングポイントのパワーではなくブレインストームのパワーで深層心理に押し込まれていたことが分かり、セシルに使用していた機械の応用で対話に成功。入れ替わりも自由に可能になり、キラーフロストも感謝祭を楽しむなどより仲間として絆を深めてゆく。また一方で父親の死の真相を知り、新たに家族と向き合うこととなる。 原案は、DCコミックスのキャラクター「キラーフロスト(英語版)」。 フロスト Frost / キラーフロスト Killer Frost 【演者】ダニエル・パナベイカー 【吹替】行成とあ 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン3 ケイトリンの別人格。キラーフロストに覚醒したケイトリンから分裂して生まれた。極低温を操る。 シーズン4でケイトリンとは別の人格として独立する。チームフラッシュの一員として活動するようになり、シニカルな皮肉屋口調は変わらないが、良心はしっかり持っておりケイトリンが危機にさらされると自らバリーに「ケイトリンを助けて」と申し出るまでになる。しかし、いつでも自由に出てこれる訳ではなく、アドレナリンが分泌されないと対話もかなわない(どうしても出動しなければいけない時は無理矢理キラーフロスト状態へと移行するためにトラウマの刺激などの強硬手段に及ぶこともある)。そのため互いにコミュニケーションをとる時はメモを残している。 ハリソン・ウェルズ Harrison Wells → #ハリソン・ウェルズ セシル・ホートン Cecille Horton 【演者】ダニエル・ニコレット 【吹替】西川侑津佳 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン1 セントラルシティの地方検事で、メタヒューマンが起こす事件の捜査でジョーに協力している。クリフォード・デヴォー殺害容疑をかけられたバリーの弁護も担当。 シーズンが進むごとにジョーと親密な関係になっていき、シーズン4で結婚。彼の子を身籠り、テレパシー能力も得る。産まれた子供にジェナと名付けた。 ラルフ・ディブニー Ralph Dibny / エロンゲイテッドマン Elongated Man 【演者】ハートリー・ソーヤー(英語版) 【吹替】森田成一 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン4 元警官の私立探偵。殺人事件の証拠を改竄し、新人だった頃のバリーに告発され警察をクビになった過去を持つ。バリーがスピードフォースから帰還した際に発生したワームホールの近くでダークマターを浴びたバスの乗客の一人でもある。 後に改竄は悪意によるものではなく犯人を逮捕するために彼なりの正義感でやったことと分かり、バリーと和解。フラッシュであることを明かされ、ヒーローとしての勧誘を受けてチーム・フラッシュに協力するようになる。 一度人生を狂わされた経験から他人に対して斜に構えた性格で、下着を着用しないでズボンを履いたり、汗で湿り気が出るまでソファを洗浄しない、一目見ただけで女性のスリーサイズを判定する特技を身につけているなど品性はやや下劣。私立探偵一本で働いていた際にも浮気調査を主に扱い、緊迫した場面でも冗談ばかり言うため誤解もされやすい性分でトラブルが絶えない様子だった。だがこういった面とは裏腹に周囲に目を配っており、些細な変化にも気づきやすくいざと言う時にはいどれだけ拒まれようとも親身に支え、調子に乗って失敗した後は落ち込んで反省する面もあるなど根は熱い心を持った好漢。冗談を言い続けるのも永らく決まったパートナーに恵まれずめげていた母親を励ます為に始めたものを現在も継続しているからである。ただしウケはいまひとつ。。 メタヒューマンとしての能力は「ポリマー化したDNA細胞」で、ゴムのように体を伸縮させる事ができる。銃弾や小型爆弾などの物理的な攻撃は運動エネルギーを吸収して無力化してしまい、拳を大きくして攻撃力を底上げしたり大きく息を吸い込み全身を膨らませればクッションとして人命救助もこなせる。その他、体を変形させて思い浮かべた人物に擬態でき(声も変えられる)、嗅覚も発達している。弱点は熱を伴った光線や酸性の液体には常人並の耐性しかないこと。 シスコが正式なヒーローネームをなかなか決めなかったため名乗りを上げられず、ニュースのレポーターから「ストレッチマン」と呼ばれたことがあった。 シーズン5で実はマルチバースやドッペルゲンガーについて全く理解していなかった事が分かった(その後ちゃんと知識はつけた)。 余談だがシーズン1の時点で名前は出ている(粒子加速器の被害者リストの一人)。 カミラ・ファン Kamilla Hwang 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン5 ジプシーとの交際が破局したシスコが新たに交際を始めた恋人。写真家で技術は一流。シスコがヴァイブである事を知らずにいた。しかしくだらない偏見などを抱かない性格でシーズン終盤でシスコがヴァイブである事を告白しても前と変わらず交際し、寧ろ秘密を打ち明けたことでより親密な仲へと発展した。 チェスター・P・ランク Chester P. Runk 【演者】ブランドン・マクナイト 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン6 チーム・フラッシュに命を救われた天才科学者。ゴミ置き場の廃材だけでブラックホール発生装置を開発できるほどに卓越した技術の持ち主であり、シスコをして「天才」の太鼓判を押すほど。 平時はコメディアンやエンターテイナーを連想させるくらいに高いテンションで振る舞い、チームフラッシュ加入前には『調子はパーティーピーポー』という口上の元、動画配信をして生計を立てていた。 その腕を買われて、チームフラッシュに勧誘されフラッシュを崇拝する勢いのファンだった為に狂喜し加入。シスコの後任の技術担当となる。 アレグラ・ガルシア Allegra Garcia 【演者】ケイラ・コンプトン 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン6 電磁スペクトルを操る能力を持つメタヒューマン。やさぐれた態度が目立つ出で立ちが印象的で、アイアンハイツ刑務所に入所経験があるなど不良少女の気があるものの、家族を心の底から心配し、積極的に人の役に立とうとするなど正義感が強い芯の通った人物。探究心や行動力も申し分無くアイリスに雇用され新聞記者の道を歩み始める傍らチームフラッシュに協力する。隠し事をされるのが嫌いであり、一度そういったことをした人物に対して二度目の信頼を寄せるのは難しい様子。
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