チーム・パイドパイパー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 20:57 UTC 版)
「エウレカセブンAO」の記事における「チーム・パイドパイパー」の解説
ゲネラシオン・ブルのIFOチーム。隊長はイビチャ。“パイドパイパー ”というチーム名は『ハーメルンの笛吹き男』に由来する。ゲネラシオン社のプロパガンダにより、フレアとエレナは世界を守るスーパーアイドルとして子供から大人まで広く知れ渡っており、人気がある。 イビチャ・タノヴィッチ 声 - 後藤哲夫 チーム・パイドパイパー隊長で、チームでは父親的な存在。IFO母艦のトリトン号艦長を兼務する。エウレカを命の恩人とする人物。アオをゲネラシオン・ブルにスカウトする。性格は偏屈で頑固者。大のコーヒー党でもある。新参者のアオを含め、パイドパイパーの子供達のことを最優先に考えて行動し、レベッカの過去も知っているが、彼女を信頼している。そのためチームメンバー全員から厚い信頼を寄せられている上、ノアからも好かれている。行動力にも長けており、アメリカで市民がシークレットの脅威にさらされていた際には、自ら囮になって攻撃することでフレアとエレナがシークレットを撃破する機会を作った。ビック・ブルー・ワールドにより「世界の敵」にされたことで戦意を喪失したレベッカをたった一言で翻意させるなど男気を見せる。ブランの死後、連合軍から攻撃を受ける本社施設から志望者をトリトン号に乗せて脱出。スポンサーとして受け入れを表明した日本に向かう。 ビック・ブルー・ワールドが謀略で消し去ったバルカン半島の国家出身で、元は歩兵部隊に所属していた。パイドパイパーの名付け親であり「笛吹き男」を自認している。ブランとは腐れ縁であり、愛娘を託されるほどの仲である。 レベッカ・ハルストレム 声 - 中村千絵 チーム・パイドパイパーの作戦参謀。PRカンパニー「ビッグ・ブルー・ワールド」からゲネラシオン・ブルへ出向している。真っ赤な髪のポニーテールにピアスの美女。イライラと怒りっぽい面がある。アメリカ出身で、情報操作によりイビチャの故国を地図上から消し去った過去を持つ。真面目で任務に忠実なため、子供たちの勝手な行動やイビチャから押しつけられる面倒事、ゲオルグの空気を読まない解説などに悩ませられることが多い。イビチャに対してひとかたならぬ思いを寄せている。一人で悩む事が多く、その度にガゼルから発破を掛けられている。 フレア・ブラン 声 - 大橋彩香 本作のヒロインの一人。チーム・パイドパイパー所属のIFOパイロット。16歳。ブランの一人娘。金色のセミロングヘアが特徴。左利き。優秀なパイロットとしての自覚と誇りを持つ、真面目で勝ち気な性格の持ち主。 IFOパイロットと同時にゲネラシオンブルの広告塔の役割を持ち、エレナと共に世界を救う正義のアイドルとして広く世界に知られている。 初対面ではアオに興味津々で好意的に振る舞うが、ニルヴァーシュに初めて乗りながらシークレットを撃破し、フレアやエレナにも起動できないサードエンジンを扱えることに対して、対抗心や嫉妬心からか、入社するや先輩風を吹かせるなど厳しい態度をとっていた。しかし、アオには自分の才能を鼻に掛けるようなことがなく、自分と同じように父親と確執がある(後述)と知ったのが切っ掛けで、次第に意気投合するようになる。アオがチームに溶け込んだ頃にはエレナや父親にまで関係を怪しまれるまでになっており、ナルやエウレカといったアオを取り巻く女性たちの存在に対しては心中穏やかでない態度を表せているが、本人は頑強に否定している。ガゼルに異性として興味を持っていたが、自分に対して全く関心がないと感じるようになる。 大気圏突入によってアオがニルヴァーシュごと燃え尽きようとしていた際には、普段嫌っているブラン社長に泣きついてまで彼の助命を必死に懇願したり、生きていたアオがエウレカと接触していた際には動揺を見せているなど、複雑な感情も見せており、エウレカとの接触後に精神的に不安定になったアオにも気を遣う素振りをみせる。 自分の過去に触れられたくないという想いから、アオ、エレナといった身近で親密な存在に対してもそれぞれの事情は詮索せず、深入りしないように振る舞っている。そのことについてエレナから「弱さ」と断じられている。 過去に事故で母と共に瀕死の重傷を負った際、どちらか一人しか生かせないという状況に陥り、父・クリストフが自分を生かして愛する母親を助けなかったことに対して怒りを抱え、以後はギクシャクとした関係が続いている。腹部には、その時の傷が残っており、他人に見られるのを嫌がっている。後に、連合軍がゲネラシオン・ブルに攻め込んだ際、父の決死の行動と、日本国へ託した遺言の内容を知って号泣する。 その後は父の後を継ぎ、日本でのチーム・パイドパイパーの代表取締役となり、ガゼル達からは社長と呼ばれている。代表的な立場になってからは、IFOで出撃する事は少なくなり、クォーツ回収はアオに任せていた。改変された2度目の世界では、未来からやって来たレントンと出会ったことで真実を知ったアオが、自らクォーツ・ガンを撃つ決意を決めた姿を見て、涙ながらに彼を引き留めていた。 『ロード・ドント・スロー・ミー・ダウン』では、時間漂流していたアオが幼い頃の交通事故を何らかの方法で救出しており、この結果、母親も酷い負傷をしていなかった為に、存命している模様。また、この世界でのエレナは一目会った時より彼に惹かれていたらしく、クリストフにもからかわれて戸惑いを見せる。その後、本物のエレナと共に時空をさまようアオの救出作戦である「アストラル・オーシャン」に参加。アオとニルヴァーシュが取り込んでいた大量のクォーツの除去に成功し、沖縄に漂着し泣き叫んでいたアオの元に駆け付け、涙ながら迎え入れた。 エレナ・ピープルズ 声 - 小見川千明、東條加那子(大人) 本作のヒロインの一人。チーム・パイドパイパー所属のIFOパイロット。チーム・パイドパイパーに入ったアオとチームを組む事になる。15歳。ピンク色のショートヘアと褐色の肌が特徴。 基本的にマイペースな性格で、二次元のアニメやマンガをこよなく愛し、それにちなんだセリフを使う。また、前述のようにアイドルとして、アニメキャラにもなっているが、作品のストーリーを監修している。 楽天的かつ脳天気な言動が多いものの、時折情緒不安定を思わせるかの様な面も見せる。親しくなっていくアオとフレアの関係を楽しみながら傍観している。自身もアオに対しては友好的な態度をとっており、アオが米軍から戻る意思がないと聞いた時には豹変し、真っ先に助けに行こうとしている。 チームに入る前は研究施設に居たが、それ以前の“ エレナ・ピープルズ ”は、5年前にクルージング中にスカブバーストに巻き込まれ亡くなっており、容姿も茶髪で色白の肌と全く異なっている。エレナ自身もまた、自分が何者であるのか知らない節があり、内心ではそれを知ることを望んでいる。 自分を「この世界に置き去りにした」と思っていたエウレカに対しては、激しい敵愾心を抱いており、彼女の存在を感知すると性格が一変して攻撃的になる。長らくエウレカによって別の世界から連れてこられたと信じ込んでいたが、実は1981年のカリブ海のスカブバーストに巻き込まれかけていた所をエウレカに助けられ、5年前のカリブ海に置き去りにされていた(過去の時間軸から飛ばされてきた)ことが、第21話でエウレカの口から語られた。マギーが調べた当時の行方不明者の資料によれば、「エレン・ブルックス」という少女と自身が酷似しており、それが本名と思われる。エレナ自身は自分が異世界からやってきた「特別な存在」であると思い込むことで幼少期に味わった寂しさや心細さといった心の隙間を埋めていた。このため、「特別な存在」として潜在的に憧れているエウレカとその息子・アオに対しては強烈な嫉妬の念を抱いている。 連合軍がゲネラシオン・ブルに攻め込んだ際、試作機として保管されていたゴルディロックスのIFOクレドを持ち出し、連合軍に自分を売り込む。エウレカから聞かされた真実と、過去の事件を調べたマギーの言葉で自分が異世界人ではないという事を知るが、それを認められずアオにクォーツ・ガンを撃たせようと仕向ける。しかし、アオの説得により落ち着きを取り戻し、同時に彼に惹かれていたことを自覚した。その後トリトン号へと帰還して復帰を果たすも、第23話で艦内に姿を現したエウレカに対しては変わらず厳しい目を向けていた。 『ロード・ドント・スロー・ミー・ダウン』では、1981年にアオによって救出されたため時間軸を飛ばされることなく成長している。 OVA『ユングフラウの花々たち』では、声優繋がりである鎌職人の恰好をしていた。エレナ・ピープルズ(本人) 声 - 小見川千明 『ロード・ドント・スロー・ミー・ダウン』に登場。時間漂流していたアオが1981年のカリブ海でエレン・ブルックスを救出し、もう一度同じ場所でスカブバーストが起こることを教え、2020年に救出されたエレナ・ピープルズ本人。色白で眼鏡をかけている。エレン・ブルックスをもう1人のママと呼び慕っている。また、改変された世界ではゲネラシオン・ブルにIFOのパイロットとして所属しており、改変される前の世界でエレナの搭乗していたキリエに搭乗している。 フレアと共に時空をさまようアオの救出作戦である「アストラル・オーシャン」に参加。アオとニルヴァーシュが取り込んでいた大量のクォーツの除去に成功し、沖縄に漂着し泣き叫んでいたアオの元に駆け付け、迎え入れた。
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