チーム・フォルトゥーナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 19:17 UTC 版)
「ろんぐらいだぁす!」の記事における「チーム・フォルトゥーナ」の解説
亜美・葵・雛子・弥生・紗希の5人で結成したサイクリングチーム。後に美弥が加わって6人になる。全員同じ大学に通っている。チーム名の「フォルトゥーナ」は、ローマ神話に登場する運命の輪を司る幸運の女神が由来である。 倉田 亜美(くらた あみ) 声 - 東山奈央 本作の主人公。大学1年生 → 2年生(第6巻で同級生の葵が2年生になっている)。身長150cm。これといって特技のない小柄な女性。チーム・フォルトゥーナの発起人。 何もないところで転ぶほどの運動音痴。自転車は問題なく乗れるものの、初心者であり自転車に関する知識もほとんどないため、走行距離の長さや購入費用の高額さに驚いたり、初めてのサイクリングでハンガーノックに陥ったりとさまざまなトラブルに見舞われるが、葵・雛子・弥生・紗希らに支えられて困難を乗り越え、自転車乗りとして成長していく。当初は『自転車なら、何をやっても長続きしない私でも長く続けていけるかも』という程度の動機だったが、乗り続けていくうちに自転車がどんどん好きになっていき、試練やトラブルでさえも自身の成長のためには必要なことだと前向きに捉えるポジティブな思考を持つようになる。 当初は街で見かけた折り畳み自転車・r&m・BD-1を買おうとするが、あまりの高価格に購入を断念。しかし別の自転車店で大友商事(現・オオトモ)の折り畳み自転車PONTIAC Firebird FDB166に一目惚れしてこれを購入し、『ポンタ君』と名付ける。その後、ロードバイクに乗る雛子、弥生、紗希に出会うことでロードバイクに興味を持ち、ついには一念発起して型落ちながらもフォーカス・Culebro SL 3.0を購入する。 現在の目標は、チーム・フォルトゥーナの5人でフレッシュに挑戦して完走すること。しかしブルベやフレッシュは20歳以上でないと参加できないため、年齢が満たっていない現在はフレッシュに出るための走力や知識、経験を積み重ねており、チーム・フォルトゥーナの遠征先を自ら提案して実行するなど、物語の進行に伴い着実に成長している。 絵心があり、チームジャージのデザインを自ら起こしている。 新垣 葵(にいがき あおい) 声 - 五十嵐裕美 亜美と同い年の幼馴染み。大学1年生 → 2年生。身長170cm。運動神経抜群でスタイルも良い才女。男のようなさばさばした口調で話す。 自転車経験者であり、普段はジャイアントのクロスバイク・Escape RX3に乗っている。フェルトのロードバイク・F55も所持しており、亜美がロードバイクを入手して以降、チームのサイクリングにはこちらで参加している。ナイトライド(夜間走行)に並みならぬ情熱を持ち、その際には自転車にこれでもかとライトを満載して現れ、雛子らに「光害」であると言わしめている。 亜美が見かけた折り畳み自転車と同じ物を売っている販売店を紹介したり、亜美をサイクリングに誘ったりと、初期における亜美の先導役。その亜美とは家族ぐるみの付き合いをしており、非常に仲が良い。一方で亜美のことを大事に思うあまり、少々過保護になる所がある。アニメ版では亜美を大事に思う部分が強調されており、雛子たちに亜美のことを茶化されて赤面するシーンが多々ある。 クールな振る舞いに反して、可愛いものに目がないという一面も持つ。犬が苦手。普段は亜美のペースに合わせて走っているが、雛子たちについていくために毎回へとへとになっている亜美とは対照的に体力的には余裕の走りを見せていたり、ナイトライドで自転車にライトを満載して現れた際に『普通に走る分には(自転車の)重さなんか関係ない』と言ってのけたりと、雛子や紗希からは本気を出したらすごい走力を持っているのではないかと思われている。 重度の自転車好きの父・正臣に連れられて、過去に太平洋側から日本海側の日本横断を経験している。その父は葵の自転車をカスタマイズしている他、妻(葵の母)に内緒でいろいろな(高額な)機材を所持しており、葵は亜美のためにガーミンの自転車用GPS端末を借りたりしている。 西條 雛子(さいじょう ひなこ) 声 - 大久保瑠美 亜美と葵が通う大学の先輩。大学3年生 → 4年生(第10巻)。身長143cm。亜美以上に小柄で、金髪のツインテールと八重歯が特徴のチームのまとめ役。 亜美と葵の初のサイクリング時に、亜美がハンガーノックで倒れている所に弥生と共に通りかかり、葵に頼まれて彼女に補給食を渡すなど介抱する。この時は互いに名乗らずに別れたが、翌日大学の構内で再会し、これをきっかけに亜美たちと一緒に走るようになる。補給食は常時携帯しており、この時にも筋肉痛で動けなくなっていた亜美に「なんか食うか?」と言ってジェルタイプの補給食を差し出している。 かなりノリの良い性格で、『そんなにきつくない』『大した距離じゃない』と言いつつ、初心者の亜美をアップダウンの激しいコースや長距離ライドに連れ出したりする多少強引な面がある。その一方で同年代の女性の自転車仲間をもっと増やしたいと思っており、亜美の相談を聞いてあげたり亜美にアドバイスをするなど、亜美に対しては思いやりを持って接しながら成長を見守っている。 実家は座間にある中華料理屋。自転車資金のねん出のために接客のアルバイトをしているが、制服は母親の意向によりチャイナドレスやバニーガールスタイル。それ目当てで来る客も多く、またバイト代も破格であるため、嫌々ながらも引き受けている。 弥生とともにフォルトゥーナ以外の地元の自転車クラブにも所属しており、ロングライド界隈ではそれなりに名前が知られた存在。ブルべに選手やスタッフとして関わったり、亜美がブルべ参加を目標に頑張る姿を見て、自分もブルべを運営する側に回ってみたいと思うようになる。大学卒業後は弥生・紗希ともども大学院に進学することが決まっている。 登りが得意分野であり、紗希とは事ある毎に張り合っている。使用バイクはカレラ・PHIBRA two。 一之瀬 弥生(いちのせ やよい) 声 - 黒澤ゆりか 雛子と同級生で、大学3年生 → 4年生。身長165cm。ウェーブの掛かった髪とグラマラスなスタイルが特徴の女性。 雛子と同じく、亜美がハンガーノックで倒れている所に遭遇し、介抱する。 口数は少なめでおっとりしており、いつもニコニコしている。押しの強い雛子のブレーキ役でもあるが、亜美を仲間に引き入れたい気持ちは雛子と同じであり、徹夜で走行するオーバーナイトを伴うナイトライドに言葉巧みに亜美を誘い込んでいる。 亜美が汗のかきすぎによる塩分不足で足をつった際に、亜美に塩飴を提供して介抱するなど、雛子に負けず仲間への配慮や準備をする優しい面もある。 家は裕福で、自宅には自分の自転車専用のガレージがある。チームが遠征に車を使用する際は基本的に彼女がハンドルを握っている。また、自転車機材に関する知識と愛情はチーム一で、コンポーネントの取替やホイールの振れ取りのみならず、自分で自転車を組んでしまうほどの機材マニア。登りは苦手。 実家は裕福だが、自転車の資金は父の会社を手伝って稼いでいる。 雛子とともにフォルトゥーナ以外の地元の自転車クラブにも所属しており、ロングライド界隈ではそれなりに名前が知られた存在。大学卒業後は雛子・紗希ともども大学院に進学することが決まっている。 使用バイクはエム、マキノサイクルファクトリーのオーダーメイド・クロモリフレームのロードバイク。 高宮 紗希(たかみや さき) 声 - 日笠陽子 雛子と弥生の同級生で、大学3年生 → 4年生。身長162cm。雛子と弥生の自転車仲間。黒髪のポニーテールが特徴で、弥生に負けず劣らずの巨乳。チーム・フォルトゥーナの名付け親。 新垣家の家族旅行で亜美も同行した渋峠の日本国道最高地点に行った亜美たちの前にロードバイクに乗って現れ、亜美がロードバイクを購入するきっかけとなる。後日雛子に紹介される形で再会する。 重度の自転車オタクで、日々アルバイトやロングライドに勤しんでいるために大学には単位取得が危ぶまれる程に顔を出さず、雛子からもレアキャラ扱いされている。アニメ版ではソロライド一辺倒の考えから、亜美たちと走ることを通じてチームで走ることの楽しさを知ったことを亜美たちに告白する描写がある。 走力はチーム・フォルトゥーナのメンバーの中でも群を抜いて高く、出発地点がどこであろうと輪行ではなく自走で現れ、サイクリング終了後に自分だけ別の目的地に向けてそのまま走り去ることもしばしば。日本各地で開催されるブルベに参加してSR(シューペル・ランドヌール)ランクを獲得するほどの実力の持ち主で、ブルベの最高峰と言われるパリ・ブレスト・パリに参加することが夢。大学卒業後は雛子・弥生ともども大学院に進学することが決まっている。 サイクリングルートのグルメスポットは全て抑えるほど食い意地が張っている。しかも大食漢で、馴染みのカフェに彼女専用のスペシャルメニューがあるほど。 使用バイクはエム、マキノサイクルファクトリー・MK01。ロードバイクに乗り始めて半年の時点では、キャノンデールのロードバイクを使用している。 佐伯 美弥(さえき みや) 声 - 楠田亜衣奈 大学で亜美と同じ講義を受けている大学生。 普段は大人しく、あまりしゃべらないので亜美もそれほど深い面識はなかったが、近所でパンクして困っている所で亜美と出会い、これをきっかけに友人になる。アニメ版では自転車を始めた動機がはっきり描かれており、講義で一緒になった時に聞く亜美の自転車の話に触発されて自転車を始めている。ロードバイクを購入してからはひとりでヤビツ峠に走りに行ったりする一方、亜美も率先して一緒にサイクリングをしながらロードバイクやサイクリングのイロハを教えていたが、友人と一緒に走ることの楽しさをもっと感じたいとチーム入りを希望し、チーム・フォルトゥーナの一員となる。 使用バイクはビアンキのクロモリロードバイク・Vigorelli。
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