シーズン2 第8話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:02 UTC 版)
「石の意志」(The Will of a Stone) あらゆる再起のこころみが絶たれたことに絶望したトシは、村西を誘い出して復讐しようとする。しかし村西の必死の懇願を前に考えを変え、ひとり古谷のもとを訪れ、古谷を銃で撃ち殺す。その場でトシは萩原に刺し殺されてしまう。 萩原は武井刑事の手で逮捕されるが、警視庁へ護送したところで、武井自身も収賄容疑で逮捕されてしまう。長期にわたってAV業界の周辺で収賄をつづけてきた武井の逮捕は、暴力団対策法が本格化する前触れだった。 意識不明の状態からかろうじて生還した黒木香は、リハビリを経て退院。すべてを諦め、母親のもとへ帰る決心をする。 数年前まで年商100億円と豪語していた村西は、いまや事務所に残ったわずかなビデオテープや細々した雑貨をならべる路上販売で、わずかに食いつないでいた。 ほかの女優たちとともに村西のもとを去った乃木(千葉)は、路上で零落した姿の村西に偶然出くわし、再び二人の生活が交差しはじめる。 村西を追い出した川田も、物売りの姿に身をやつした村西に出会う。川田は、トシが自らの命を犠牲にして村西を救ったと詰問するが、恥も外聞もなく生き延びようとする村西をどうしても憎むことができなかった。 数年後。 黒木香は念願のイタリア留学を実現させ、現地で美術の勉強を始めている。川田は小瀬田や三田村を監督に、AV制作を再開させた。そして乃木(千葉)は村西と暮らし始め、子供が産まれている。 村西は家族をささえるため、TVバラエティ番組のどんな下らない依頼も断らず細々と出演料を得るようになっていた。しかし渋谷で撮影中、急な予定変更で撮影中止を告げられた村西は、かつての反逆精神が頭をもたげ、ブリーフ姿で女優をともなって渋谷のクロス交差点の群衆の中へ飛び込んでゆく。衆人環視のもと無許可のゲリラ撮影を開始し、やってきた警官たちから逃げ回るさなかにもカメラを回しつづける。 ようやく警官が村西をアスファルトの路上に押さえつけると、村西はカメラに向かって「死にたくなったら下を見ろ、俺がいる!」と叫び、この一言がシリーズ全体の結びの言葉となる。
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