メタ・ゴリラ
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「アローバースの登場人物」の記事における「メタ・ゴリラ」の解説
ダークマターにより強化・増幅された強靭な肉体と賢い頭脳を持つメタヒューマンのゴリラ版。並行世界「アース2」には多くのメタゴリラがおり、ゴリラシティという独自のコミュニティを築いている。 グロッド Grodd 【演者】サイモン・バーネット(英語版)(モーションキャプチャー)、デイビット・ソボラブ(英語版)(声) 【吹替】北村謙次 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン1 過去にS.T.A.R.ラボと軍が共同で行っていた研究の実験体であったゴリラ。粒子加速器の爆発により、体内に残る投与されていた化学薬品が影響を受け、人間並みの高度な知性とテレパシーにより人を操る能力を得た。初めは指示に従っていたのみだったがその知能は物語が進む毎に上昇の一途を辿っており、シーズン2ではたどたどしくも行動し、シーズン3では軍団のリーダーになるなど劇的な向上や主体性を獲得、シーズン5では姿を悟らせることなく計画完遂手前まで物事を推し進める程の成長性を発揮した。 前述の実験を主導していたエイリング大将を恨んでいるが、実験中止を提言したウェルズ博士(イオバード)の事は、「父」と慕っている。また、よく世話をしてくれていたケイトリンの事も好意的に記憶している。本人曰くバナナは嫌いとの事。フラッシュ〈シーズン1〉 終盤に登場。正体が露呈したウェルズにより街に解き放たれ計画を遂行するための足止め兼時間稼ぎとして立ち回る。地下道に点検に来ていた作業員を襲ったり、エイリング大将を洗脳して強盗行為を働かせるなどして街を混乱させ目先の注意をウェルズから自身に逸らした。フラッシュとの直接対決では司令塔を失い混乱したタイミングにつけ込んだ事や肉体能力、テレパシー能力を駆使して優位を保つが、アイリスの言葉に意識を集中させテレパシーを克服したフラッシュに誘い込まれ、迫る地下鉄に気付くことができずはね飛ばされてしまい敗北を喫した。しかしその後何事もなかったかのように街中を移動する様子が映された。 フラッシュ〈シーズン2〉 ウェルズが居なくなり、喪失感や寂しさから独自に行動を起こす。唯一の頼る先と言ってもいいケイトリンを攫い、自身のようにメタ・ゴリラを量産するように頼むが、リバースフラッシュに扮したハリー(アース2)の言葉に混乱しケイトリンを連れ戻され計画が破綻し、暴走。その後はチームフラッシュの計らいによりアース2へと移され多くの同族がいるゴリラシティに身を寄せる。 フラッシュ〈シーズン3〉 多くの同族に囲まれたものの、強さが全ての弱肉強食の競争社会だった為に馴染めず、アース1へ帰る事を望み、チームフラッシュを呼び寄せる。ソロヴァーがアース1へ侵攻するのを未然に防ぐ手助けをするように求めるが実はこれらの言葉は嘘であり、真の狙いはソロヴァーに対して下克上を起こしゴリラシティの支配者に成り代わりアースを手中に収めようとする計画であった。チームフラッシュには逃げられるが、ヴァイブ能力を持つジプシーを洗脳しゴリラ軍団と共にアース1へ侵攻する。チームフラッシュ相手には優勢を保っていたものの再起したソロヴァーに敗れ軍団の主導権を失った上に止めを刺されそうになるがフラッシュの説得により事なきを得た。しかし一連の騒動が原因となり1人アース1へ置いていかれアーガスに厳重に収容されることとなった フラッシュ〈シーズン5〉 単身で脱走しキングシャークに使用されていたテレパシークラウンを強奪して自身のテレパシー能力を強化してセントラルシティ全体を支配しようと画策する。市民諸共チームフラッシュを昏倒させるほどの能力強化に成功するが大切な人の為に人間の姿をかなぐり捨てるまでの覚悟を決めたキングシャークがチームフラッシュに加勢したことにより街中の建造物を利用した激しい格闘戦を展開し、敗北。今度は逆にテレパシークラウンで脳の活動が抑制され全く動けなくなる皮肉な末路を辿った。 フラッシュ〈シーズン6〉 クライシス後のアースプライムに登場。ギデオンの改良に悪戦苦闘していたバリーの頭に入り込む。しかしテレパシークラウンにより精神が高い次元に押し上げられていた影響でクライシス以前の記憶を保持しており、自身の行動を省みた結果これまでの態度とは一変。暴力や争いでは望んだものは手に入らないと悟り、悪事を働く気はなく純粋に助けを求めていた。テレパシークラウンの効果により精神崩壊が迫っていた為にチームフラッシュの面々の姿を借りて呼びかけ助けてもらおうと試みるが、信用を得られずに失敗する。気弱になり自分の嘘偽りない意見を吐露した結果「変化を受け入れ生きようとする君を見習うべきだ」と気付いたバリーに協力を承諾される。精神世界の出口に居座る己にとっての恐怖の象徴であるソロヴァーに対してフラッシュと共闘することとなり、敵を倒す為に二人は脳波を同調・融合させ、一時的にスピードスターの力を得たフラッシュゴリラとなり精神世界からの脱出に成功。GPSを埋め込む事を条件にゴリラシティへと送られ仲間と共に平和に暮らす道を選んだ。 ソロヴァー Solovar 【初出】『THE FLASH/フラッシュ』シーズン3 アース2の知性あるゴリラのリーダーで、ゴリラシティの国王。グロッドのライバル。グロッドと同様にテレパシー能力を持つ。 アルビノの様な白い体毛と赤みを帯びた肌が特徴。槍と盾を主武装にした知略を活かした戦法でグロッドが恐れをなして大人しく従い、フラッシュのスピードにすら対応する高い戦闘能力を発揮する。フラッシュ〈シーズン3〉 ゴリラシティの縄張りに入り込んだチームフラッシュとハリーを処刑し、アース1へ侵攻しようとする。フラッシュと闘技場で一騎打ちを展開し、力だけでなく機転を利かせた戦法でフラッシュを圧倒するがリバースフラッシュの技を応用したカウンターに敗北する。一難去ったと思われたがこれらはグロッドの策略であり、ソロヴァーには侵略の意図は無く利用されていただけだった。敗北を喫し下克上によって軍団を奪われるが再起するとアース1へ赴きグロッドを圧倒して軍団を奪還。グロッドの処遇はチームフラッシュへと託し仲間と共にゴリラシティへと戻った。 フラッシュ〈シーズン6〉 グロッドの精神世界に登場。グロッドにとっての恐怖の象徴として具現化された存在であり、厳密には本人ではなくフラッシュの呼び掛けにも応じることはなかった。戦闘力の高さは相変わらずでグロッドとフラッシュは1体1では勝てなかったが、改心したグロッドとフラッシュが一時的に融合した存在となったフラッシュゴリラに翻弄され2人の精神世界からの脱出を許した。
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