「完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)」
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「魔法先生ネギま!の登場人物」の記事における「「完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)」」の解説
かつて、魔法世界に大戦を引き起こし、「紅き翼」に壊滅された組織。その構成員は二大大国の中枢までに入り込み、大戦を意のままにコントロールしていた。「紅き翼」も当初は死の商人などの戦争が利益となる者たちの連合組織と睨んでおり、実際に構成員の多くは死の商人、マフィア、政府の役人などの戦争で得をする者たちであったが、それらは下っ端構成員で、その黒幕と真の目的は壊滅させてもなお不明のままだった。魔法世界編においては、その残党がネギたちの前に立ちはだかることとなる。 現在の組織はその多くが魔物で構成されており、そのほとんどが「創造主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメイカー)」と呼ばれる、創造主の力を宿したアイテムを所持している。 一部の魔物は「造物主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメイカー)」の簡易版「マスターキー」を、フェイトら一部の幹部はその上の「グランドマスターキー」を持っている。なお、これらのアイテムには魔法世界人の使う魔法を打ち消す効力があり、これを持った状態でのみ使える魔法「リライト」は、魔法世界人を消し去る力を持っている。「リライト」が効かない者およびこのアイテムを持った魔物たちを倒せるのは、ネギを含めた「白き翼」メンバーやベアトリクスなどの旧世界人(人間)のみである(例外として、明日菜は魔法世界人であるが「完全魔法無効化能力」を持っているため、「リライト」が効かない)。 第297時間目で、組織の目的があらゆる人々の願望や後悔から計算して作り上げた、幸せに満ちた幻想の楽園「完全なる世界」を生み出して、人々に幸福を提供すると共に、滅び行く世界の運命・その未来に生じる火星人類と地球人類の惨たらしい戦争を起こさせないことだと判明した。 フェイトとフェイト・ガールズ以外の使徒は全員エヴァの魔法によって生きたまま氷漬けにされた。 フェイト・アーウェルンクス / テルティウム(本名) 声 - 石田彰魔法始動キー:ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト ネギの行く手に立ちふさがる、正体も目的も不明の人物。外見はネギと同じくらいの年齢の冷静沈着な白髪の少年(テルティウムというのはラテン語で三番目という意味である)。 水を使った「転移魔法(ゲート)」や石化系の高等な西洋魔術や陰陽術を使い、格闘技にも優れている。 敵対者や「力量的にも精神的にも未熟と見なした者」に対して、容赦のない部分が目立つ。その言葉はネギの心にトラウマとして刻まれ、ネギも彼に対しては容赦なく敵意を剥き出しにしている。 ネギたちには世界を滅ぼす諸悪の権化のように見られており、本人もそれを認めているが、本人は一連の行動の最終目的を「世界を救う」と語っており、その大義のために人的損害を避ける配慮も見せるなど、その真意は不明である。また、後述する調達との出会いに関する回想シーンから、魔法世界で今もなお続く紛争の類について否定的な感情を抱いている節が読み取れる。 彼自身は人間のような生命体の類ではなく、何らかの魔法的な技術によって生み出された存在であることが劇中で幾度か触れられているが、第290時間目で月詠との戦闘や言い合いの果てに、「僕は人形だが、ネギとの戦いを望んでいる」という、月詠が言うところの「人間」そのままな願望を抱いていると自覚した。また、第307時間目ではデュナミスが彼を「アーウェルンクスシリーズ」と呼んだ。 現在のフェイト(テルティウム、地のアーウェルンクス)はナギが倒したフェイトをデュナミスが復活させたものである。また、その際デュナミスはクゥァルトゥム(4番目)火のアーウェルンクス、クゥィントゥム(5番目)風のアーウェルンクス、セクストゥム(6番目)水のアーウェルンクスの「3人のアーウェルンクス」も稼働させている(セクストゥムはテルティウム、クゥァルトゥム、クゥィントゥムらと違い、女である)。 作り出された直後、自らの気持ちなどが他のメンバーと違うことを造物主に問いただすと「おまえには私への忠誠心や目的意識を設定していない。好きに動け」と言われる。その理由はセクンドゥムのパラメーターを最強にするなど、設定に「失敗」したことが原因である。 ネギとの一騎討ちの末、ネギの「魔法世界の救済計画」の推移を見極めるという条件付きで敗北を認める。 2学期からテラフォーミングによる魔法世界救済計画「Blue Mars計画」実現のために麻帆良を留守にすることが多くなったネギの代理として、3-Aに赴任する。宿題や抜き打ちテストなどが頻繁に行われるスパルタぶりにいつも明るく能天気な椎名桜子でさえゲンナリした顔で愚痴を言うほどである。 『UQ HOLDER!』にも登場。「Blue Mars計画」推進の中心人物になり、軌道エレベータ「アマノミハシラ」の建設を日本に誘致したが、ネギの死により行動が豹変し、強大な力をそのままに人類に敵対するようになってしまった。 魔法の始動キーはアーウェルンクスシリーズに共通した物である。 現在の所、以下の5人のミニステル・マギの存在が確認されている。調(シラベ) / ブリジット(本名) アーティファクト:狂気の提琴(フィディクラ・ルナーティカ)(仮契約相手:フェイト・アーウェルンクス) 魔法効果:ものすごく外した音で特殊な音波を発生し、それを浴びせた物体を粉々に破壊する能力を持つ(音を聞いただけでは効果はない)。 ロングヘアーで角のような耳が特徴の亜人の女性で、5人の中では外見的には一番年上。常に両目を閉じている。樹を操る種族の生き残りで、種族能力として木の根を使った攻撃や、上級木精使役が可能。 彼女の種族特有の頭部の角は万病の妙薬として闇市で高値で取引されていて、柔らかい子供の角はさらに価値が上がると言われている。 焔(ホムラ) ツインテールで釣り目が特徴の女の子。髪の毛を炎に変えたり、睨んだものを発火させる能力を持つ。自らも火の精霊になることができる。 冷静な性格に見えるが、ラカンと戦った時に戦災孤児であることを同情されると激昂していた。また、栞がネギの考案した魔法世界の崩壊阻止を受け入れたことに対しても、「魔法世界が消えなくても、世界がこのままでは自分のような戦災孤児が無くならない」と真っ向から否定した。 栞(シオリ) / ルーナ(本名) アーティファクト:偸生の符(シグヌム・ビオレゲンス)(仮契約相手:フェイト・アーウェルンクス) 魔法効果:口づけした対象に変身し、外見だけでなく特殊な自己暗示により性格・記憶まで本人に成りすますことができる。 ウェーブ髪でエルフ耳の亜人の女の子。姉がおり、フェイトは、栞の姉に好意を寄せていたが、戦死しており、そのことがフェイトの人格形成に大きく影響する。 アーティファクトは「偸生の符(シグヌム・ビオレゲンス)」。口づけした対象に変身し、外見だけでなく特殊な自己暗示により性格・記憶まで本人に成りすますことができる。しかし、自己暗示中は栞自身も完全に本人だと思い込んでいるため、対象の感情が栞本人にまで影響が出るのが最大の欠点。また、あくまでも外見のみのため、本人の特殊能力は再現できず、アーティファクトの再現も外見のみに限られる。このアーティファクトによって明日菜が囚われた後、自ら明日菜に成りすましネギたちを完全に騙すことに成功した。 その後ラカンから明日菜が偽者だったことを聞いたネギが仮契約することで正体が明らかになるが、フェイトから「自由にしていい」と言われたことに加え明日菜の感情に感化され、さらに自分を庇ったネギに好感を抱いたことから監視の下情報提供などの協力を行う。 変身を解除する直前や正体が割れた後は明日菜と栞の二重人格のようになる。 ネギたちの協力者の中では、3-Aのメンバー以外でネギの従者になった最初の人物である。『週刊少年マガジン』読者による全キャラクターを対象とした人気投票で、ミニステル5人の中で唯一ランクインを果たしている。 暦(コヨミ) アーティファクト:時の回廊(ホーラリア・ポルティクス)(仮契約相手:フェイト・アーウェルンクス) 魔法効果:時間操作系のアーティファクトで、これを使うことで敵に気づかれないまま環のアーティファクト「無限抱擁」に敵を閉じ込めることができる。 黒髪のショートヘアーで、猫のような耳をした豹族の女の子。 他の4人と比べると感情的になりやすい面があり、精神的に未熟な部分がある。 環(タマキ) アーティファクト:無限抱擁(エンコンパンデンティア・インフィニータ)(仮契約相手:フェイト・アーウェルンクス) 魔法効果:無限の拡がりを持つ閉鎖結界空間を発生させる。 色黒で、額にハートマークのような紋章を持つ竜族の女の子。 かなりの無口。ラカンが調べたところノーパンであるが、これは尻尾があるために履くことができないと作者の赤松がファンの疑問に答えている。暦と同じくラカンに散々遊ばれていた。 アーティファクトは「無限抱擁(エンコンパンデンティア・インフィニータ)」。無限の拡がりを持つ閉鎖結界空間を発生させる。魔法理論的には、彼女を殺さない限り「抜け出すことは絶対不可能」なはずが、魔法理論を無視した規格外のラカンの圧倒的な実力「大次元破り(実際は重力系魔法の応用)」により軽々と結界を破壊され、脱出を許してしまった。 彼女たち5人は、かつての大戦終結後も戦乱の続く地域で生まれ、親や故郷を失ったところをフェイトに救われた戦災孤児であり、それゆえフェイトに感謝の念を浮かべるだけでなく彼の進める計画の遂行にも力を尽くすことを誓っている。また、フェイトのミニステル・マギにはならなかったものの、同様に助けられてから平和な地域の学校(暦はアリアドネーへ入学するよう勧められたが、ミニステル・マギになるべく断った)へ入学するよう手配された戦災孤児が存在することがフェイト自身の口から語られている。 『UQ HOLDER!』において、彼女たちとよく似た人物「カレン・ダ」「サクレ・ト」も登場している。 墓所の主 栞曰く「小柄で少女のようでもあり、老婆のようでもある不思議な人」で、計画実行に際して旧知のポヨを呼び寄せている。アスナやアリカに似た顔をしている。 「完全なる世界」に協力しているように思われていたが、314時間目で「同志であった覚えはない」と言っており、同時にネギが出したプランに賭けてみたくなったとも言っている。さらにネギに向かって「我が末裔よ」とも言っている。 月詠(つくよみ) 声 - 綱掛裕美(アニメ版第1作) / 釘宮理恵(OAD版・パチンコ版・UQ HOLDER!) 京都神鳴流剣士。華奢で非力そうな肢体を袴姿ではなくロリータ・ファッションに包んだお惚け眼鏡っ娘。間延びした口調で話す。神鳴流としては珍しく野太刀ではなく、片手で持てる長短2本の小太刀を使った二刀流の使い手。また、大勢の式神「百鬼夜行つくよみ組」を召喚する。 対人格闘では刹那を上回り、真名ですら服を破く程度の傷しか与えられなかった。典型的な戦闘狂(バトルマニア)で、強い女の子が大好き。弱点は眼鏡が外れると行動不能に陥ること。 普段はふんわりした女の子だが、時折狂気とも思える表情や言動をのぞかせることがある。これは神鳴流の闇の部分が影響しているからである。 最初は修学旅行編にて木乃香が誘拐された際、天ヶ崎千草の護衛として登場。後にフェイトに雇われゲートポート破壊事件に荷担し、その後は明日菜たちの監視を続けていた。フェイトたちの目的には興味はなく、血と戦いへの欲望を満たすために同行している。与えられた仕事はきちんとこなすが、血の気の多さにフェイトも抑えるのには苦労している様子(本人はどうにか自制を保っているつもり)。ただ、第290時間目のフェイトに対する言動から、彼女なりにこだわりや信念を抱いていることが見て取れる。 経緯は不明であるが、『ラブひな』で登場した妖刀「ひな」を入手し、剣の魔の力を持って刹那に一騎討ちを挑み、追い詰め「全てから自由のウチは強い」と「勝利」に酔っていたが、刹那から「私には、私を信じてくれる人たちがいて力を与えてくれる」と反撃を受け敗北する。 この戦い以降、351時間目の生徒名簿で刹那の所に「月詠さんがストーカーの件」、刹那のパートナーの近衛木乃香の所に「月詠さん事件 解決!!」と書かれている点から幾度か再戦を挑んだようである。 『UQ HOLDER!』にはフェイトに従う祝 月詠(いわい つくよみ)という人物が登場している。本編ではネギまのツクヨミとの関係は明かされていないが、作者の赤松はTwitterにてネギまからの続投キャラクターであることを語っており、同一人物であることを匂わせている。 ポヨ・レイニーデイ アーティファクト:幻灯のサーカス(仮契約相手:不明) 魔法効果:精神を「完全なる世界」へ封じることができる パクティオーカード称号:PRIMARIA IN DIABOLIMUNDO(魔界のお姫様) 墓所の主がフェイトやデュナミスには無断で呼び寄せていた、ザジ・レイニーデイに酷似した少女。 ザジと同じく「幻灯のサーカス」というアーティファクトを持ち、白き翼のメンバーの精神を「完全なる世界」に封じ込めた。 ザジ・レイニーデイの姉で、顔はザジと瓜二つと言って良いくらい似ているが、良くみると顔のペインティングが逆。 「ポヨ・レイニーデイ」というのは、彼女が話し言葉の語尾に必ず「ポヨ」とつけることからネギが命名したが、仮契約カードには「ザジ」と書かれていることからザジと同姓同名であることが推測される。 また、実は魔族で、力を解放すると頭から角が生える。また、本人曰く「ラスボスくらいには偉い」らしい。 造物主(ライフメーカー) 声 - 甲斐田裕子(UQ HOLDER!) 「完全なる世界」の親玉で真の黒幕。構成員からは「始まりの魔法使い」とも呼ばれている。 黄昏の姫御子を使い「世界を無に帰す儀式」=「広域魔法消失現象」を起こした張本人(創造主は広域魔法消失現象を世界中に広げて「世界を無に」しようとした。なお、発生したのは創造主が倒された直後だが、紅き翼の前に姿を現した時には既に儀式は完成していた)。 ラカンですらが後にも先にも唯一「勝てない」と思ったほど(理由は力の差ではない模様)の化け物で、正体を知るらしきアルは「この世の誰にも倒すことは不可能」「不滅の存在」と語っていたが、2人の予想を覆して理由は不明ながらナギは造物主を倒し、世界から消し去った。 その後、「白き翼」と「完全なる世界」との最終決戦の最中に復活し、姿を表す。ネギ一行の助けに入ったラカンたちをも寄せ付けない圧倒的な強さを見せつけるも、ネギとアスナによって再度倒される。消滅の間際、ローブのフードの下からナギの顔を現し、「俺を殺しに来い」と謎の言葉をネギに言い残した。 エヴァンジェリンを不死の吸血鬼に変えた張本人。吸血鬼となった直後にエヴァンジェリンが殺害したはずであったが「不滅の存在」ゆえに生き延びた。 魔法世界を構築した「神」たる存在そのものでもあり、創者としての責務として世界を無に帰すために自らが造りあげた使徒を起動させた。ラカンが勝てない理由も魔法世界人は全て彼女の力によって作られたため逆らえないからである。 『UQ HOLDER!』で語られた「ハッピーエンド」の結末では明日菜の力により2011年に無事討伐された。 明日菜が過去に帰還しない『UQ HOLDER!』の世界では、ナギの精神を乗っ取ったのち、2066年にネギによって倒されるも、今度はネギの精神を乗っ取ってしまう。『UQ HOLDER!』では、造物主としての本名「ヨルダ・バォト」という名も明らかとなる。世界中の人類の苦しみを共感する「共鳴り」の能力を持つ。 また性別も女性であることが判明するが、美形の男にも女にも見える端正かつ中性的な顔立ちを持つ。 その正体は「自らを倒した敵に憑依して乗っ取る」能力である「報復型憑依能力」を備えた精神生命体であり、ネギの故郷の村が魔族に襲撃されたのも、全てナギの精神を乗っ取った造物主によるものであり、『ネギま!』で登場したナギは全て一時的に造物主から肉体の主導権を取り返していた状態であった。そしてそのことを知らなかったネギはナギもろとも造物主を倒した結果、造物主に憑依され、精神を乗っ取られてしまった。 その後宿主をエヴァに乗り換えるも最終的にはネギ・明日菜と刀太・九郎丸により魂を120億個に分割され、「共鳴り」は抑えられた。 造物主の使徒 造物主の目的を成就するために手足として生み出された存在。常に何重に渡る防御魔法陣を常時纏いその身体は傷つけるの難しく圧倒的な戦闘力を持つ。大戦期では組織の大幹部として各地で暗躍をしていた。作中に登場する使徒のうちデュナミス以外は四大元素(地、水、風、火)の一つを冠しており、それぞれの属性の高レベルの魔法を難なく操る。デュナミスとセクステゥム以外は紅き翼のメンバーやネギおよびフェイトに倒されたが、ネギとフェイトの決着直後に造物主の力により復活して再登場した。満身創痍のネギとフェイトを追い詰めたが、救援に現れた紅き翼のメンバーや学園長、エヴァたちと戦闘を繰り広げた後、最後はエヴァの魔法によってフェイト以外の全員が生きたまま氷漬けとなった。デュナミス 長身のローブ姿の魔術師。顔を仮面で隠しているが、素顔はかなりの美男子である。戦争で生き残った完全なる世界の残党。大量の悪魔の影や大型傀儡悪魔を“造物主の掟”の書庫から呼び起こしたりなど魔術師としての実力は恐ろしいもの。 自身を「惨めに年老いた敗残の将」と語りながらもフェイト・ガールズを鼓舞した。陰鬱な空気を纏う人物だが、どこかコミカルでフランクな面も持つ。戦闘形態(バトルモード)と呼ぶ姿に変身可能で、変身する前には仮面と帽子以外の服がはじけ飛び全裸になるが、当人は特に気にしていない(周りの女性陣にはかなり驚かれていたが)。 フェイトと同じ「完全なる世界」のメンバーで、メガロメセンブリアのゲート破壊作戦ではフェイトや他の仲間とともに参加し、楓を窮地に追い詰めた。 オスティアでは舞踏会場である総督府に無数の魔物を放ち襲撃させる一方で、フェイトが危険視している読心術の使い手であるのどかを抹殺しようとするが、彼女の思わぬ反撃によって一時的に「グランドマスターキー」を奪われ、そこからのどかは消滅させられた人々を復活させる方法を得る。 長きに渡って造物主に仕えており、二十年前の大戦からの唯一の生き残りでもある。かつては巨大な組織だった「完全なる世界」が今やフェイトとそのミニステル・マギをはじめとした数人を構成員とするのみとなっている現状を嘆いているが、一方でその状況から計画を進められたことに対して暦たちに感謝してもいる。造物主の使徒としての使命や忠誠に忠実だが、大戦終結後も残党狩りを進めて「完全なる世界」を小規模な組織(彼は月詠や魔物たちを数に含めていない)へと転落させたタカミチとゲーテルへの恨みは深く、「完全なる世界」の目的とは別に彼らに「ひと泡吹かす」と宣言したりと私怨剥き出しである。造物主を倒したナギとその面影を深く残すネギにも同様の感情を抱いている。最初に起動した使徒で年代は不明。月詠やフェイト・ガールズからも好かれており、白き翼メンバーからは強いおっさんと評価されている。 アーウェルンクスシリーズ フェイトと同型の使徒。髪の色と服装がフェイトと同じであるなど外見も似通っている。それぞれラテン語の序数が名前となっている。1(プリームム) 「一番目」という意味の名前を持つアーウェルンクス。属性は地。フェイトをそのまま青年にしたような人物。何年にも渡り、赤き翼と戦い続けた。ナギによって倒される。 2(セクンドゥム) 造物主が「調子に乗って色々とパラメータをMaxにしたらあんなのになった」というアーウェルンクス。他のアーウェルンクスシリーズとは異なり、ナギに完敗して悔しがったり、エヴァに追い詰められ、苦し紛れに「話しあおう」と叫ぶなど、フェイトとはまた違う意味で非常に人間臭い性格の持ち主。よく笑い、サンドバッグにもされるが防御力はひたすらに高い。復活前はフェイトに殺害された。 4(クゥァルトゥム) 火のアーウェルンクスを拝命し稼動する。火の属性の魔法に特化している。残忍で好戦的な性格をしている。炎の魔人や火の蜂を召喚する。 5(クゥィントゥム) 風のアーウェルンクスを拝命し稼動する。風の属性で風や雷の魔法に特化し、高い機動力を持つ。性格は冷静で冷酷。 6(セクストゥム) 水のアーウェルンクスを拝命し稼動する。女性型。水の属性に特化し水や氷の魔法を操る。また、ネギの攻撃で核を損傷し自己回復出来ずにいたデュナミスを治癒させた。 弐(ニィ) 魔法始動キー:メラルガ・メラザド・ナシゴレン 「火のアートゥル」二代目。小柄な少女の姿をした使徒。ラカンに因縁があるらしい。炎の呪文はナギやクーフェイたちを苦しめるほど強力。 サンドイッチやアイスキャンディを食べていた。瞳が赤くなると髪が炎のようにメラメラ逆立つ。 セプテンデキム 魔法始動キー:アクエリ・エタルナ・デッドシー 「水のアダドー」十七代目。頭の両側にツノを持ち、前髪で顔を隠した女性の姿をした使徒。無口で冷静な性格。黒い肌に藍色の長髪が特徴的。 炎を操る男(名称不明) 炎を操る、筋骨隆々とした男性。20年前の大戦時、「紅き翼」と「完全なる世界」との最終決戦でラカンと戦った。攻撃力が高く、ラカンに傷を負わせるほどの連続鉄拳を炸裂させた。 水を操る男(名称不明) 水を操る、長髪の男性。20年前の大戦時、「紅き翼」と「完全なる世界」との最終決戦でゼクトと戦った。冷静沈着な魔導師。ゼクトが紅き翼のメンバーであることを驚いていた。 風(雷)を操る男(名称不明) 風(雷)を操る男性。20年前の大戦時、「紅き翼」と「完全なる世界」との最終決戦では詠春と戦った。闘気を高めると電撃が全身を覆い白目になる。 「白き翼」と「完全なる世界」の最終決戦に復活し姿を現した際には、詠春と20年前ぶりに戦っていた。
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