ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
禁魔法律家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:28 UTC 版)
「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の記事における「禁魔法律家」の解説
エンチュー / 円 宙継(まどか そらつぐ) 声 - 神谷浩史 ムヒョのMLS時代の同期生で、昔はムヒョやヨイチ、ビコとはとても仲が良かった。 幼い頃から病気の母親を救いたい一心で、執行人を目指していた。しかしムヒョの才能への嫉妬・怨恨と愛する母の死(実際にはティキの手によって殺された)がきっかけで、理性の箍がはずれて善悪の区別がつかなくなり、禁魔法律に手を出してしまう。生真面目で没頭すると周りが見えない性格が災いして、人から外れた存在になってしまった。 ムヒョと執行人の地位を争ったその実力はすべて、闇の力によって手に入れた禁魔法律に変えられている。それ故、禁魔法律家でも群を抜いた実力を持つ。霊を操り続けたり、食事をとらなくても良くなってきたり、手が何本にも分かれたりと、確実に霊に近づきつつある。自らの体を黒い蝶に分裂させ、移動する事もできる。 事実上のリーダー格になっていると思われていたが、実際はティキに利用されていた。ティキと一体となることでさらに強大な霊力を使いこなすようになる。しかしムヒョに事実を伝えられ、その心の迷いからティキと分裂し、自殺しようと地獄へと飛び込むが、ムヒョ達によって助けられる。 母を亡くして以来ずっと独りぼっちだと思っていたが、本当は皆が彼を案じていたことに気づき、憎しみから解放された。禁魔法律の契約破棄に成功し、「どんな処分も受ける」という意思のもと、「無期魔監獄幽閉」の処分を受け入れる。そして第12監獄でムヒョ達に見送れながら、収監された。 収監された後も再び魔法律家になるための勉強を続けている。ロージーがムヒョを起こす方法を聞きに訪れた際に、髪形をポニーテールにして再登場。顔つきも以前と異なり明るく、男のロージーが「キレイ」と頬を赤らめるほど。ヨイチに対して、「ツメが甘い」と考えている事も。 身長171cm。12月24日生まれ。好きなもの:紅茶、ビコが焼いたパン、リオが作ったジャム、豆腐、ハチミツ梅干。特技:ムヒョを起こせる、勉強全般、針仕事、本をずっと読んでいられる、ペイジのポエムを理解できる(世界でただ1人)。苦手なもの:料理、熱い食べ物(猫舌)、整理整頓、ヨイチのエロネタ。 ティキ / エドガー・ティック 声 - 太田哲治 不気味な四ツ目の仮面と反逆者の印の入った手袋を身につけた、エンチューと行動を共にする男。その実態は、800年もの間協会からマークされ続けている反逆者。 神出鬼没の怪人として、MLSの教科書にも載っている。魔法律に関する大きな事件の度に現れ、手引きをしては消えるため、「既に死亡した亡霊」「不死の力を持つ」などといった噂が絶えない。上半身と下半身が別れ口となり、上級魔法律の使者を食べる。手袋には手の平に目が出現し、禁魔法律の反転マーク(つまり反逆者の印)を介して禁魔法律家を操ることが出来る模様。 目的の為になら卑劣極まりない行為も厭わない性格。リリー&マリルに言わせると、彼の行動は全て「協会への愛の裏返し」だと言う。 「箱舟」に関わる全ての悪意の糸を引いていた黒幕であり、千篇もの転生を繰り返し生きながらえてきた。体から蛆虫が出てきており、生身は死体そのもの。ムヒョ・エンチューのいずれかに転生すべく、エンチューの母を殺め、お互いが戦い、強くなるように仕向けた(その際エンチューの母に転生しており、ティキが抜けた後の遺体は白骨と化した)。一度はロージーを襲うが、母親が殺されたというエンチューの精神の迷いによりエンチューと分裂し、そこを魔王に引き裂かれ再び塵と化した。 かつて「エドガー・ティック」という人間だった頃、「協会市民を選ぶ」という選民思想を危険視され、教団から追放された過去を持ち、以後から協会を恨み続け、「永遠の苦しみを味わわせる」事を目的としてきた。しかし、最期は「"真に"永遠の苦しみを味わわせる」と言う魔王の言葉と共に地獄へ引きずりこまれるという、皮肉な結末を遂げた。 リオ / 黒鳥 理緒(くろとり りお) 声 - 明坂聡美 女性カリスマ魔具師で、ビコの師匠。ナイスバディのキス魔。常に片眼鏡をかけている。 昔、「カリスマ」と評されていたが、実際は病気の母親が心配でオフィス近くの悪徳執行人としか取引をしていなかった。悪霊に襲われた母親を見殺しにした協会への怨恨から、エンチュー同様に反逆者となり、禁魔法律に手を染める。禁魔法律家となってもビコを実の娘のように思ってはいるが、それ以上にエンチューへの忠義に厚い。禁書の力を使い、母親を蘇らせるのが願いであった。 母を襲った悪霊はティキの手引きによる物で、実質的に彼女はパンジャと同じく造られた反逆者である。分身のティキ対ムヒョとロージーの奮闘の末、ほぼ完全に反逆者の印を消す事に成功した。その後、ビコに叱咤激励の説得を受け、仲間に戻る。ビコと共にムヒョの新魔法律書を作成、三倍の煉出力を持つ強力な書を完成させた。 ティキの呪縛が解けても黒火蜥蜴との契約は継続中であったため、しばらくは禁魔法律を使うことが出来た。ティキとの死闘の後、ムヒョの力を借りて禁魔法律の契約破棄に成功する。しかし禁魔法律を使ったため、魔法律協会から「無期執行猶予」の刑を受け、監視員として今井がついている。 なお、ティキの呪縛から解放された直後の反逆者の印は、使者と禁魔法律の契約を交わしているため、僅かに残っていた。また、反逆者の印が消えた反動か、「箱舟」のメンバーの名前や顔はおぼろげにしか覚えていなかった。 5月10日生まれ。好きなもの:焼きたてのパン(ビコが焼いたパン)、コーヒー、おフロ。特技:おかいもの(値切り上手)、庭いじり、グラタン(20種類位作れる)。苦手なもの:お酒(ワインならちょっと・他は悪酔いし、危険)。 パンジャ / 桜井 千代(さくらい ちよ) 禁魔法律家。ミックと共に中継地の新潟のホテルでロージー達を待ち構えていた美少女。 幼い頃から霊媒体質であったが故に周囲から嫌悪され、学生の頃から耐え難いいじめを受けていた。それが原因で強い王子様願望に囚われる事になる。 両親から半ば迫害同然で無理やり家を追い出され、ムヒョの助手採用試験に行かされたが、道中で申し込み用紙を無くしてしまい、困っていた所を偶然通りがかったロージーに助けられた。それ以来ロージーに惚れてストーカー行為を続けていたが、一旦諦めて帰ろうとしたところをティキに唆されて、禁魔法律を教え込まれた。 「パンジャ」の由来は、ティキに誘惑された時に「パンジーは……いや」と聞こえにくい声で言ったため、「パンジャ」と聞き間違えたティキがそれを名前と思いこんだため。 指から放たれる「魔人形の糸」で人を自在に操る。また、操られている者に触れられたら糸が伝染する。契約している使者は、地獄の女帝ミミ。 当初は箱舟の一員と思われたが、実際はエンチュー達にとって捨て駒のようにしか思われていなかった。最後はロージーと思いが通じ合い、嬉しそうに成仏した。 ジュード・コルトロウ コルトロウ家の当主にして、アイビー、マイケル、キッドの父親。禁魔法律家であり、暗殺等の請負を行っていた殺し屋。その存在を危険視された魔法律協会によって殺された。 戦闘力はかなり高く、協会の魔法律家十数名を、手刀だけで返り討ちにした。子供たちに「箱舟」に入ることのむずかしさを教え込んでいた。 アイリス・コルトロウ ジュードの妻で、アイビー、マイケル、キッドの母親。夫同様禁魔法律家で、性格も夫同様冷酷。5年前夫と共に殺された。 ジュードと協力し、協会の魔法律家十数名を道連れにしている。アイビーの霊使いの才能は彼女から受け継いだもの。また、アイビーの怨竜ロクシーを託した。
※この「禁魔法律家」の解説は、「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の解説の一部です。
「禁魔法律家」を含む「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の記事については、「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の概要を参照ください。
- 禁魔法律家のページへのリンク