平成の時代から令和の時代へ(2018年 - 2021年)
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「オールナイトニッポン」の記事における「平成の時代から令和の時代へ(2018年 - 2021年)」の解説
オールナイトニッポン放送開始50周年記念期間(2017年1月-2018年9月末)の真っただ中だった2018年4月に、オールナイトニッポンのチーフディレクターとして石井玄が就いた。その時期に立てた目標が「ANNの裏番組のTBSラジオ『JUNK』に聴取率で勝つこと」だったという。石井は「ラジオを聴いてない人を取り込むのはもちろん、俳優、アーティスト、アイドル、お笑い芸人とパーソナリティの幅が広い“ANNの強み”を生かそうと考えました。」と述べている。しかし、他のディレクターからは「何でバカなことを言っているの?」や「勝てるわけないでしょう?」といった冷ややかな反応だったという。 その為、毎週行われる会議において、ディレクターと話し合い、どうしたら良くなるのかを議論した。その結果、「毎週の番組の振り返り」「4月に番組のレジェメを書く」「SNSで積極的に告知を行う」「各番組の連動を図るためディレクター同士のコミュニケーションを促す」「裏番組である「JUNK」を研究し、良いところをマネする」といった策をそれぞれ実行に移した。 チーフディレクターの石井が当時心掛けたことは「効果があると思うことは信じてやる」「意味がないと思ったことはやらない」だったという。そして、「オールナイトニッポンが一番」といったおごりを捨てることがディレクターの意識付けの第一歩だったと石井は述べている。これは、50年続くオールナイトニッポンでも、歴代のパーソナリティやスタッフによって成り立っているだけであって、裏番組の「JUNK」に対して負けていることを認めて、いわば「挑戦者」であるということを他のディレクターに意識させた。そして、取り組み始めて、石井が気づいたことというのは「オールナイトニッポンのパーソナリティのパフォーマンスは高いこと」「構成作家は一流の人が揃っていること」というこの2つの要素によっていかに番組が面白くなるということだった。 2018年10月7日(6日深夜)から2021年3月7日(6日深夜)まで、毎月第1土曜日に『AKIのオールナイトニッポン0(ZERO)〜eスポーツSP〜』と題して、オールナイトニッポンの中で初めてeスポーツを取り扱う番組を放送した。 2019年2月1日に、『オールナイトニッポン』のリスナーでもあるイラストレーターの中村佑介が、『オールナイトニッポン』(火曜から日曜の1時から3時(月曜から土曜の深夜))のパーソナリティのオリジナルイラストを手掛けたことが明らかにされ、そのイラストがニッポン放送のタイムテーブル2019年2月号に掲載され、同時に、2月1日から2月28日までオリジナルイラストを描いたポスターがニッポン放送本社1階にて展示。 2019年5月1日、『星野源のオールナイトニッポン』が、平成に替わる新しい元号「令和」の下での最初のオールナイトニッポンとなった。 2019年10月5日から2020年3月21日まで、土曜日の19時から21時までの放送枠に『オールナイトニッポンPremium』が編成され、パーソナリティには2018年度の金曜日のパーソナリティを務めたKis-My-Ft2がリスナーの復活要望に応えて、再び起用された。 2019年10月14日から10月19日の1週間にわたって、ニッポン放送開局65周年を記念して「音楽を大切にする1週間」として『オールナイトニッポン ミュージックウィーク』を展開。 2019年10月14日 ANN:菅田将暉・ゲスト:TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU) ANN0:ハマ・オカモト(OKAMOTO’S) 2019年10月15日 ANN:星野源 ANN0:Creepy Nuts 2019年10月16日 ANN:坂道グループ(乃木坂46・欅坂46・日向坂46) ANN0:打首獄門同好会 2019年10月17日 ANN:サカナクション・山口一郎 ANN0:King Gnu・井口理 2019年10月18日 ANN:WANIMA ANN0:TENDOUJI 2019年10月19日 ANN:西川貴教 ANN0:銀杏BOYZ・峯田和伸、サンボマスター・山口隆 2019年10月24日から2021年3月21日まで、オールナイトニッポンとSCRAPとの共同制作によるリアル脱出ゲーム『オールナイトニッポン 最大の危機からの脱出』というイベントが行われた。 また、2018年4月にオールナイトニッポンのプロデューサーに就いた冨山雄一は「僕が『オールナイトニッポン』のプロデューサーに就任してからは、『オールナイトニッポン』はすでに、聴取率とともにradikoの数値を判断基準にしています。radikoには「ライブ(生放送)」と「タイムフリー(聴き逃し)」、その合計である「トータル」という3つの数値があり、それを番組作りの上での評価軸にしています。」と述べている。また、石井は「パーソナリティのみなさんも交流に積極的で、これをきっかけにほかのANNも聞いてくれる人も増えてきました。今まではANNからANN0という縦のつながりだけでしたが、今はradikoのタイムフリー機能で1週間以内ならいつでも聴けるので、横のつながりが効果的になっています。生放送は“ながら聴き”をしたり、消し忘れで数字としてカウントされている人もいると思いますが、タイムフリーは『その番組を聴こう』という人の数字なので、評価基準にしやすいです。(オードリーの)若林さんが結婚を発表した回や、井口さんがゲストのaikoさんと『カブトムシ』を熱唱した回などは、特にタイムフリー再生が多かったですね」と述べている。また、冨山は「実はradikoだけの数値でいうと、この1年前くらい前から非常に伸びています。『オールナイトニッポン』と『オールナイトニッポン0(ZERO)』の数字は、ここ数年で、タイムフリー数字が生放送の数倍も聴かれていることもあり、トータル数字が非常に底上げされています。」と述べている。さらに、冨山は「ラジコでは、テレビの毎分視聴率のようなデータが取れます。分析すると、おもしろいことが分かってきました。深夜放送は、受験生が勉強しながら聴いているというイメージが強くて、制作側にもANNは10代向けの生放送という先入観があった。しかし、聴取者層は20代が圧倒的で、朝の通勤、通学時間帯にラジコのタイムフリー機能を使って聴いてくれる。さらに上の年代のリスナーもいて、タイムフリーで聴く人が生放送の5~6倍も多いんです」とも述べている。 この時期はパーソナリティが相互に番組に出演し、パーソナリティが『オールナイトニッポン』『オールナイトニッポン0(ZERO)』にゲストに出演したりした。また、2020年の日本アカデミー賞において、岡村隆史が優秀助演男優賞を受賞し、「話題賞」も狙って、星野源と菅田将暉をライバルとしてけん制していた。 そして、その間の一連の取り組みが功を奏し、2020年2月のビデオリサーチが行っている「首都圏ラジオ聴取率調査」で『オールナイトニッポン』『オールナイトニッポン0(ZERO)』において、月曜から土曜平均で同じ時間帯で単独首位に立った。この同じ時間帯の単独首位は、2019年12月に行われた「首都圏ラジオ聴取率調査」に続いて2期連続となった。この番組作りの取り組みと聴取率の分析について石井は「JUNKは昔からANNをはじめとする裏番組をしっかり研究していて、『このゲストのときに盛り上がっていた』とか分析をしていた。一方のニッポン放送は、JUNKに聴取率で負けていたのに対策を十分にやっていなかったんです。なので、僕が最初にチーフDになったときに『裏番組をちゃんと気にしましょう。JUNKはいい番組で、どんな企画をやっているのか調べて聴くのも勉強になるし、それを踏まえての戦い方もあるはずです』と話しました。同世代のDが作っているので、ちゃんと聴いていいところは参考にしようと。ANNがナンバーワンという奢りを捨てることから始めました」と述べている。また、石井は「各番組のリスナーはそれぞれのファンが中心ですが、横や縦のつながりで他の番組も聴いてもらえるように意識的に仕掛けて、それが聴取率やradikoの再生数の向上という結果につながっています」とも述べている。また、オールナイトニッポンのリスナーを増やしていったことに伴い、この時期のオールナイトニッポンの提供スポンサーが30社以上になり、21世紀になって提供スポンサーが一番多い状態になった。さらに、この提供スポンサーの数は、1980年代の全盛期よりも多いという。 さらに、冨山は「「オールナイトニッポン」といえば、数年でパーソナリティが交代するイメージがありました。最近は比較的、長い期間パーソナリティを務めている人も出てきていますが、そのあたりの状況を教えてください。」という問いに「そうした流れのきっかけのひとつに、2015年から始まった岡村さんの歌謡祭(『岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭』)があると思います。歌謡祭に関わったことで、リスナーの熱量やナイナイさんのラジオを20何年も聴いてくれる人たちの存在を目の当たりにしたのですが、この熱量はなかなか1年や2年では醸成できないと感じました。」とした上で「やっぱり番組が継続することで、番組本がつくれたりイベントができたり、選択肢が広がります。なので、「オールナイトニッポン0(ZERO)は1年、オールナイトニッポンも2~3年が目安だよね」というような改編ありきの考え方もかつてはあったのですが、いまは改編が前提という考えではなくなっています。」とも述べている。さらに、冨山は「パーソナリティが変わらないことで、逆にマンネリ化してしまうという懸念はありませんか。」という問いに「「オールナイトニッポン」は長年、中学生や高校生といった10代をメインターゲットに作ってきました。でもradikoのデータを見ると、リスナーのボリュームゾーンが圧倒的に20代なんです。そういうところでいうと、10代は毎年、進級や進学があって生活サイクルが変わるので、短期間のサイクルでパーソナリティが変わっていくという考え方があったと思うんです。でも20代以上のリスナーの皆さんは、ある程度生活サイクルは変わらないので、番組が長く続いていても生活習慣の一部になります。だから継続的に多くの人に聴いてもらえるという部分では、パーソナリティが変わらないということはメリットとも言えます。」とした上で「その一方で、さまざまなアーティストや芸人の方、佐久間さんのような方がパーソナリティを担当するというのもオールナイトニッポンの魅力だとも感じています。オールナイトニッポンの歴史はパーソナリティが変わっていく新陳代謝の歴史でもあるわけで、そうした要素も理解しつつ、「リスナーファースト」「コンテンツファースト」の視点で考えていければと思います。」と述べている。 また、2020年で、radikoがサービスを始めて10年となったので、石井は「極端に言うと、僕がやってる番組はradikoで聴く人をターゲットにしていますし、ANNでは従来の聴取率ではなくradikoの数字が完全な判断基準になっています。ラジオ局全体としては従来のラジオで聴いてくださる方も対象にして番組作りをしますが、ANNとしてはそこを考えなくていい」と述べている。また、冨山は「radikoの登場で、今までのアナログラジオの要素に加えて、デジタルコンテンツの文脈で制作をしています。だからSNSも活用するし、タイムフリーでいつ聴かれてもいいという考え方で。」とした上で「若い人たちとラジオの接点が見つからないという問題点があるなかで、スマホの中にradikoアプリが入ると1人1台、ラジオが入っているのと一緒になるというのはラジオ業界にとって21世紀で最も大きな出来事だと思います。このデジタルと融合することで一番良いのは、ラジオを知らない人との新しい接点と拡散だと思います。」とも述べている。さらに、冨山は「2016年にradikoのタイムフリーが始まったことも大きな影響があると思います。SNSで放送内容が拡散したり、その放送を後から追えることで、より多くの方にオールナイトニッポンというコンテンツに接していただける環境が整っています。ニッポン放送がまずやらなければいけないことはいいコンテンツをリスナーに届けるということで、そういう意味では「リスナーファースト」「コンテンツファースト」の考え方になったと思います。」とも述べている。 さらに、石井は「ラジオ業界が厳しいことは間違いないので、若いDや放送作家がラジオで生活できるために、コンテンツを制作する人に正しくお金が入る仕組みを作りたいです。ANNは初めてラジオに触れる人の入り口であることが多いので、その突破口になればいいなと。 ANNは“肩書きにとらわれず時代の顔である人が面白いことを話す”というコンセプトは守りながら、いろいろ挑戦していきたい。」と気合を見せた。 また、冨山は「数年前に、佐久間(宣行)さんの「オールナイトニッポン0(ZERO)」イベントでおぎやはぎの小木さんが「(当時テレビ東京社員だった佐久間さんのパーソナリティ起用について)ニッポン放送がすごいことをしたという感じがする」という予言めいたことも言っていましたが、このように近年フィーチャーされるようになった理由をどのように捉えていますか。」という問いに「ちょっと前までは、他のメディアや他局の話題を出すことはタブーに近かったのですが、『面白いことか』『リスナーが盛り上がってくれるか』を最優先にいろんなことを仕掛けることが出来始めて、自由にやる空気が醸成されていった感じです。その結果が、佐久間宣行さんがAKB48のオールナイトニッポンへのゲスト出演だったり、秋元康さんの後押しもあってその後のレギュラー起用につながったと思います。」とした上で「その後、佐久間さんの番組に伊集院光さんをゲストに来ていただいたり、テレビ朝日の弘中(綾香)アナで特番実施など、佐久間さん起用がきっかけでタブーが崩壊した形です(笑)。だから佐久間さんがエポックメイキングなのは間違いないですね。」とも述べている。 冨山は、半世紀以上にわたって続いているオールナイトニッポンについて、「苦しい時代を含め、何度かやめるタイミングはあったと思うんです。実際、他局の名物だった深夜番組は終わってしまいました。ANNだけはそのスタイルを守り続けたんです。だって、55年前からやってることは変わらないんですよ。生放送で、パーソナリティがリスナーからきたハガキやメールをリアルタイムで読むという。時代が何周もしてようやくラジオに追いついたというか、戻ったというか。」と述べている。 そうした中で、2020年4月23日に生放送された『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』で、パーソナリティの岡村隆史が番組の中で女性軽蔑の不適切発言をしたとしてネット上で問題視された。これを受けて、ニッポン放送では、2020年4月27日に、この不適切発言をめぐり、「現在のコロナ禍に対する認識の不足による発言、また、女性の尊厳と職業への配慮に欠ける発言がございました。放送をお聴きになって不快に感じられた皆様、関係の皆様にお詫び申し上げます。」というお詫びコメントを報道機関にリリースした。オールナイトニッポンにおける不適切発言の問題が起きたのは、2008年1月29日に放送された単発特番「倖田來未のオールナイトニッポン」(この時は録音放送だったが、ニッポン放送側が倖田が行った問題の発言を見落とし、そのまま放送に至った為、ネット上で炎上が発生したもの。)以来、およそ12年3か月ぶりとなった。その後、2020年4月30日に岡村がリスナーや関係各位に対し、お詫びしたが、その際、矢部浩之が生出演して、岡村に対し「公開説教」を行った。翌週の5月7日にも、矢部が岡村に対して再び「公開説教」を行った。そして、その翌週の5月14日をもって、およそ5年半ぶりに矢部が本格的にパーソナリティとして復帰し、旧題の『ナインティナインのオールナイトニッポン』に戻してコンビとしての放送が再開された。その後、2020年7月8日に行われたニッポン放送の定例会見で社長の檜原麻希が「女性の尊厳と配慮に欠ける発言だった。今回の発言についておわび申し上げたい」をしたうえで、番組の制作に関わっているニッポン放送の社員や系列の制作会社であるミックスゾーンに所属するディレクターに、この度の「一連の経緯や問題点」をまとめて、それを資料として作り、注意喚起を行ったことを記者会見の場で明らかにした。その上で、「われわれスタッフも本人も真摯にすべてのご批判を受け止めている。リスナーの皆さんからは温かいリアクションをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝の意を述べた。さらに、生放送の形式に戻すかどうかについて「岡村さんもいい大人ですから、本人もよくよく理解して対応されている。」とした上で、「今、どうしても大河ドラマ(の『麒麟が来る』)とか(岡村の)いろいろなスケジュールや矢部さんも加わったということで、収録にさせていただいていますけど、早期に時間があれば生放送に戻す」としている。その後、2021年4月2日(1日深夜)の放送で生放送の形式に戻った。 2020年9月21日-9月26日の1週間に亘って、2018年以来、2年ぶりにお笑い芸人がパーソナリティを務める『オールナイトニッポン お笑いラジオスターウィーク』が行われた。 2020年9月21日 ANN・東野幸治 ANN0・マヂカルラブリー 2020年9月22日 ANN・くりぃむしちゅー ANN0・コント村(ゾフィー×ハナコ×ザ・マミィ×かが屋・賀屋) 2020年9月23日 ANN・漫才サミット(中川家×サンドウィッチマン×ナイツ) ANN0・フワちゃん 2020年9月24日 ANN・ナインティナイン ANN0・オズワルド 2020年9月25日 ANN・三四郎 ANN0・霜降り明星 2020年9月26日 ANN・オードリー ANN0・アンガールズ 2020年10月3日から2021年3月27日まで『オールナイトニッポンPremium』が土曜日の19時から21時の放送枠で編成されることとなり、パーソナリティには2018年度・2019年度に続いて、Kis-My-Ft2がパーソナリティを務めた。ただし、ニッポン放送では、2020年10月・11月に「ニッポン放送ショウアップナイター」を編成していたため、当初は、ストリーミングサービス「SHOWROOM」において、音声という形で配信を行っていた。 2021年1月に配信という形で行われた『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) リスナー小感謝祭 2021~Believe~』は「元々有観客と配信のハイブリッドで準備はしていたのですが、緊急事態宣言を受けて配信のみということになって。ありがたいことに配信のみで17,000枚を超えるチケットが売れました。当初の東京国際フォーラム・ホールAで開催する予定だったチケットは完売していたものの、数としてはコロナ対策があったのでキャパシティの半分の2500枚くらいでした。それを遥かに上回る売り上げだったのでこれは社内的にも驚きでしたね。配信イベントでこんなにチケットが売れた前例がなかったので。」と、反響が大きく「イベントの後、中止になっていた他番組のイベントも配信で開催できたりと、今では配信は当たり前になりましたね。会場に実際に来れる人は生で楽しめて、地方などで足を運べない人は配信で楽しむという形が定着してきて、世界が広がった感じはします。」とニッポン放送エンターテインメント開発部のプロデューサー・石井玄は話す。さらに、「11月の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) リスナー大感謝祭2021~freedom fanfare~』もかなり多くのチケットが売れていましたが、佐久間さんだからこそ成功できたこともあるのでしょうか?」という問いに「佐久間さんは作り手でもあるので、番組の仕組みをよく分かっていらっしゃる。だから1月のイベントのように中止が決定してもすぐに配信イベントに切り替えて実施できたり、11月のイベントでは、出演予定だったサンボマスターさんが直前で出られなくなってしまったのですが、急遽DJ松永(Creepy Nuts)くんが出てくださって、その上で進行できたりだとか。現役のプロデューサーでもあるから、対応してくださる幅が広く、スピード感が違ってくるので、トラブルが発生しても乗り越えられているのは制作側としてはとても助かっています。佐久間さんが作り手としての裏側を知っているからこそできることも多々あり、それが配信イベントに影響して人気が出るひとつの要因になっているかもしれませんね。」と石井は話す。 2021年1月から3月にかけて、日曜未明に放送されている『オールナイトニッポン0(ZERO)』の土曜版の中で、月1回、『LIVE in smash.』という番組として、『オールナイトニッポン0(ZERO)』の土曜版とSHOWROOMが開発した「スマホに特化した短尺のバーティカルシアターアプリ」である『smash.』とが手を組み、現在のコロナ禍の中で、観客を入れてのライブの制限がある中で、音声と「スマホで楽しめる動画」アプリである『smash.』の特徴をそれぞれ活かして、複数人がパーソナリティを務め、トークに加えて、ライブも展開していく番組を放送した。 2021年1月30日 眉村ちあき 川崎鷹也 ひらめ 2021年2月27日 Mega Shinnosuke Kroi 小林私 2021年3月27日 Awesome City Club illiomote Rin音 2021年4月改編(2021年3月30日(29日深夜))をもって、『オールナイトニッポン』と『オールナイトニッポン0(ZERO』に続く、第3のオールナイトニッポンとして、2021年3月26日(25日深夜)をもって終了した『ミューコミプラス』と、2021年3月27日をもって、放送枠が移動した『三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE』の後番組として、火曜日から土曜日の0時枠に、新しいオールナイトニッポンブランドの生ワイド番組『オールナイトニッポンX』が放送されている。なお、火曜日から金曜日の0時台は年越し特番などの特例がない限り『オールナイトニッポン』ブランドの番組が放送されたことはなく、2021年10月で55年目を迎えるオールナイトニッポンの歴史で初めてのことになる。ラジオやradikoに加えSHOWROOMが手がけるバーティカルシアターアプリの「smash.」と連動させ、スタジオの様子もを同時配信して、音声と動画をリアルタイムとアーカイブで楽しめるような形式とする。このブランドの概要は2021年3月16日に明らかにされた。 2021年10月改編では、半年間限定で、新たに『なにわ男子のオールナイトニッポンPremium』としてレギュラー番組を編成するが、ニッポン放送の場合は2021年10月・11月に『ショウアップナイター』を編成するため、ストリーミングサービス「SHOWROOM」において、音声という形で配信を行う。 2021年10月4日から、『オールナイトニッポン』『オールナイトニッポン0(ZERO)』『オールナイトニッポンX』に次ぐ「第4のオールナイトニッポン」として、『オールナイトニッポンPODCAST』のサービスが開始された。 これについて、オールナイトニッポンのプロデューサーの冨山雄一は、このブランドを立ち上げた狙いについて「『オールナイトニッポン』でパーソナリティをやっていただきたい魅力的な人はたくさんいますが、放送枠の関係などで、お願いしたくてもできないという現状があります。そんな人たちの番組を配信という形でやろう、ということで始めました。」と述べている。また、各コンテンツとも配信時間が30分になっていることについてデジタルビジネス部の澤田真吾は「データによると、配信の放送を聴くのは通勤、通学中の人が多い。深夜の『オールナイトニッポン』みたいに2時間も放送すると、行き帰りの時間だけでは聴くことができない人もいる。だから、帰りの時間に聴けるサイズにしようと。」という風に述べている。また、今後の展望について冨山は「最近は、配信アプリを使って、魅力的なトークを発信する人が増えています。そんな誰もがラジオパーソナリティになれる時代ですが「ディレクターや、放送作家の力が加わるともっと輝くのではないか?」という人を見つけて『オールナイトニッポンPODCAST』で育てていきたいです。そして番組で力をつけて『オールナイトニッポン』で活躍するようなパーソナリティを生み出せたらいいなと思います。」と述べている。 前述したように「『オールナイトニッポン』は配信イベント、『smash.』や『ミクチャ』などの同時ライブ配信、『オールナイトニッポンPODCAST』などテクノロジーを駆使して様々な新しいことを進められていますが、こちらの背景についていかがでしょうか。」という問いに冨山は「『オールナイトニッポン』は芸人さん、俳優さん、アーティストさんなど様々な分野で活躍しているスペシャリストの方々をパーソナリティに立てて番組を放送しているというコンセプトがあり、そのラジオの広がりみたいなところを様々な形で表現していきたいという思いがあります。その一環で、音声だけでなく動画でも配信してみようということから、『smash.』や『ミクチャ』での配信や、『オールナイトニッポン』というブランドがPodcastとしてアウトプットしたらどうなるのかという挑戦で『オールナイトニッポンPODCAST』を立ち上げたりと、様々なテクノロジーとの掛け算をして最大化を図っているところです。」とした上で「あとは『smash.』に出向している『オールナイトニッポン』の元チーフディレクターである松岡敦司や、イベント事業を担当している石井との連携など、『オールナイトニッポン』を起点に各企業や各部署と横の繋がりで仕事ができているので、オールナイトニッポンのコンテンツが広がっていっているのだと思います。」とも述べている。 2021年11月25日22時から0時までは、『前澤友作×オールナイトニッポン宇宙プロジェクト』の一環として『前澤友作のオールナイトニッポンGOLD』をロシアからリモートという形で放送。これは、1990年以来、日本人による民間人の宇宙飛行士になる前澤友作が2021年12月にロシア所有の宇宙船に乗り、そこで、宇宙旅行を行うことを受け、『オールナイトニッポン』が「宇宙から若者にメッセージを発信しないか?」という依頼して、実現したもの。そして、2021年12月13日1時30分から3時(12日深夜)の放送時間で『宇宙から生放送!前澤友作のオールナイトニッポンスペシャル』が放送され、国際宇宙ステーションに滞在している前澤友作の声を伝えることになっていて、有楽町のニッポン放送のスタジオには音楽プロデューサーの亀田誠治、それに、ニッポン放送アナウンサーの東島衣里が出演した。当初、放送では、国際宇宙ステーションの軌道の関係上、2時45分から15分間にわたって、前澤が国際宇宙ステーションから出演することになっていたが、実際は、出演開始時間が2時55分にずれ込んだものの、リスナーから寄せられた質問に答えた。その為、この番組の放送終了時間が3時10分に急遽変更された。この番組について、ニッポン放送社長の檜原麻希は2022年1月12日に行われた定例会見で「奇想天外な発想の持ち主で、次なる企画が楽しみ。また機会があれば一緒に番組などをやっていきたい」と述べている。
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