ウィリアムソン:ピアノ・ソナタ第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ウィリアムソン:ピアノ・ソナタ第2番 | Sonata No.2 | 作曲年: 1957年 献呈先: ジェラルド・フィンジ |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第一楽章:Quasi lento | No Data | No Image |
2 | 第ニ楽章:Poco Adagio | No Data | No Image |
3 | 第三楽章:Allegro assai | No Data | No Image |
作品解説
第一楽章:Quasi lento
第ニ楽章:Poco Adagio
第三楽章:Allegro assai
イギリスの作曲家ジェラルド・フィンジへの哀悼の意を込めて作曲され、当初の楽曲タイトルは“Janua Coeli(天国の門)”と付けられていた。ロビン・ハリソンにより初演。明るく快活なソナタ第1番とは対照的に、重々しく深刻味を帯びた曲想。セリエリスムによって進行されていく中、ところどころ突如中心を登場させるという、ウィリアムソン特有の語法が、この作品の表現力を強化している。
1970年に大幅な改訂を加え、5楽章構成から3楽章構成へと変更。
ピアノ・ソナタ第2番
ブラームス:ピアノソナタ 第2番 嬰ヘ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ブラームス:ピアノソナタ 第2番 嬰ヘ短調 | Sonate für Klavier Nr.2 fis-Moll Op.2 | 作曲年: 1852年 出版年: 1854年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro non troppo, ma energico | 6分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante con espressione | 5分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Scherzo: Allegro | 4分00秒 | No Image |
4 | 第4楽章 Mov.4 Finale: Introduzione (Sostenuto) - Allegro non troppo e rubato | 10分30秒 | No Image |
作品解説
第1曲のソナタより以前の、1852年11月にハンブルクで完成された作品。ブラームスが19歳のときにかかれたもので、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンからの影響が濃くみられる。表現内容の振幅が激しく、劇的であり、また感傷味を秘めている、若きブラームスの意欲作である。作品1と同じく、古典派的でありながら、新ロマン主義への接近も感じさせる。
第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ、マ・エネルジーコ。嬰ヘ短調、四分の三拍子。ソナタ形式をとる。この第2番でも第1楽章の冒頭主題が全体の主要主題と密接に関連している。
第2楽章:アンダンテ・コン・エスプレッシオーネ。ロ短調、四分の二拍子。主題と、幻想的でかつ即興的な3つの変奏とからなる。中世のミンネゼンガーのクラフト・フォン・トッゲンブルクの歌、冬に森も林も荒涼となるのは淋しい、という内容の「冬の旅」に霊感を得たものであるといわれている。切れ目なしに、次の楽章へ入る。
第3楽章:スケルツォ、アレグロ。ロ短調、八分の六拍子。三部形式をとるが、前の楽章の変奏を主題としているので、3楽章全体が前の楽章をしめくくるような役割をもっている。
第4楽章:ソステヌート、イ長調の序奏と、アレグロ・ノン・トロッポ・エ・ルバート、嬰へ短調の主部からなる。序奏は、主部と動機的に密接に関連しており、また楽章の最後でも自由な形で再現し、全体を統一する役目を果たしている。
ローゼンブラット:ピアノソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ローゼンブラット:ピアノソナタ 第2番 | Sonata#2 | 作曲年: 1988年 |
作品解説
第2番は三楽章から成る。リズムとハーモニーにおいてロマンティック・モダン・ピアニズム以降の伝統的な要素を持つジャズの特徴と、古典的な形式とを融合させているという(作曲者の言)。
間宮 芳生:ピアノソナタ 第2番
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 | Sonate für Klavier Nr.2 A-Dur Op.2-2 | 作曲年: 1794-95年 出版年: 1796年 初版出版地/出版社: Artaria |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 1.Satz Allegro vivace | 6分30秒 | |
2 | 第2楽章 2.Satz Largo appassionato | 7分30秒 | |
3 | 第3楽章 3.Satz Scherzo | 3分30秒 | |
4 | 第4楽章 4.Satz Rondo-Grazioso | 6分00秒 |
作品解説
ピアノ・ソナタOp.2の3曲は、いずれも自筆譜が消失しており、1796年3月にウィーンのアルタリア社から初版が刊行されたこと以外には、作曲年代を特定する情報はほとんどない。従ってこの第2番Op.2-2は、おそらくは第1番Op.2-1、第3番Op.2-3とほぼ同時期に作曲されたと思われるが、番号順に作曲されたかどうかは定かではない。
第1楽章 イ長調 4分の2拍子 ソナタ形式
(提示部)
主要主題は、3オクターヴのユニゾンによる跳躍下行と順次上行という対照的な動機からなり、確保(第21小節~)を経て即興的な推移(第32小節~)となる。
副次主題(第59小節~)は属短調のホ短調であらわれ、短3度ずつ上昇しながら繰り返される。属調のホ長調による楽想(第84小節~)を挿み、先にあらわれた即興的な推移が再現してコーダとなる。
(展開部+再現部)
提示部をホ長調で締めくくった後、ホ(単音)→ホ+ト+ロ(三和音)→ホ+ト(3度重音)という進行が挿入され、展開部(第123小節~)を開始するハ長調(イ長調の同主短調の3度調)を導く。
まず、主要主題の跳躍下行動機を用いて、ハ長調、変イ長調、ヘ短調と転調を繰り返し、ふたたびハ長調へ戻ると、今度は順次上行動機がヘ長調であらわれる。二短調、ト短調、ヘ長調と転調を繰り返しながら順次上行動機が展開され、主調の同主短調であるイ短調へ転じると、ドミナントがながく引き延ばされて再現部を準備する。
再現部(第226小節~)は古典的ソナタ形式の規範に則り、副次主題(第279小節~)を主調(の同主短調)で再現し、提示部と同様の推移とコーダを主調へ移置して楽章を閉じる。
第2楽章 二長調 4分の3拍子
ロンド形式を援用しており、4声部書法を基本とした弦楽四重奏風の緩叙楽章である。
第1クープレ(第19小節~)は平行調のロ短調へ転じ、ロンド主題の回帰(第32小節)の後に、主調の二長調による第2クープレ(第50小節~)が置かれる。しかし、次のロンド主題回帰(第58小節~)は同主短調の二短調となり、主調での回帰(第68小節~)においては音域を1オクターヴ高め、内声部に変化が与えられている。
第3楽章 イ長調 4分の3拍子 スケルツォ
第1番Op.2-1の中間楽章はメヌエットであるが、第2番ではスケルツォが用いられている。音型化された分散和音のスケルツォ主題をもち、トリオの役割を果たす中間部はMinoreとなり、同主短調のイ短調へと転じる。
第4楽章 イ長調 4分の4拍子 ロンド
ロンド主題は、3オクターヴを超える幅広い音域のアルペジオと、2オクターヴ近い跳躍下行に特徴づけられており、冒頭のテンポ指示が示すように、まさに優美なGrazioso主題である。
16分音符による即興的な推移(第17小節~)を経て、第1クープレ(第27小節~)が属調のホ長調であらわれる。ロンド主題の回帰(第41小節~)に際しては、アルペジオの音域が4オクターヴ超に拡大される。
第2クープレ(第57小節~)は同主短調のイ短調へと転じ、8分3連音符の半音階上行と付点リズムの和音とが組み合わされる。第1クープレもそうであったが、第2クープレはそれ以上に極めて主題的な性格をもっており、従来のロンドのクープレとは様相がだいぶ異なっている。第2クープレは反復記号をもち、さらに平行長調のハ長調へと転じて規模を拡大している。
次なるロンド主題の回帰(第100小節~)では、アルペジオが急速な音階上昇へと変容し、主題を構成する各動機にも、細かな装飾がほどこされている。ふたたび第1クープレへの推移楽想があらわれ(第116小節~)、第1クープレが部分的に主調で再現される(第124小節~)。
4度目となるロンド主題の回帰(第135小節~)では、アルペジオが冒頭と同じ音域へと戻されるが、楽想は発展して第2クープレをなかば強引に引き出す。
ナポリ調の変ロ長調へと転じ、第2クープレの半音階上行と付点リズムが即興的に挿入された後、だめ押しのような5度目のロンド主題回帰(第173小節~)を経て楽曲を閉じる。
シマノフスキ:ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シマノフスキ:ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 | Sonata fortepianowa Nr. 2 Op.21 | 作曲年: 1910-11年 出版年: 1912年 初版出版地/出版社: Universal |
フックス:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調
シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 | Sonate für das pianoforte Nr.2 g-Moll Op.22 | 作曲年: 1833-38年 出版年: 1839年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 So rasch wie moglich | 5分30秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andantino. Getragen | 5分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Scherzo. Sehr rasch und markiet | 1分20秒 | No Image |
4 | 第4楽章 Mov.4 Rondo. Presto | 4分30秒 | No Image |
作品解説
ロベルト・アレクサンダー・シューマンには、ソナタのような形式的な枠組には中々当てはまらない幻想的な作品が多いが、このピアノソナタ第2番はコンパクトにまとまったソナタらしい曲に仕上がっている。それだけに、第1番や第3番のソナタに比べてシューマンらしさに欠けるとも言われるが、シューマンの劇的なエネルギーが一気に爆発した、明快な曲である。第1、3、4楽章はいずれも急速なテンポで落ち着かず激しく進んで行く音楽だが、その中で第2楽章はシューマンらしい魅惑的な叙情が静かに溢れ出て対比を成す。全く巧妙に、曲全体の構造が組立てられている。作曲は1833~38年。
・第1楽章 できるだけ急速に ト短調 4分の2拍子
・第2楽章 アンダンティーノ ハ長調 8分の6拍子
・第3楽章 スケルツォ:極めて急速に明瞭に ト短調 4分の3拍子
・第4楽章 ロンド:プレスト ト短調 4分の2拍子
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 | Sonata for piano No.2 Op.14 | 作曲年: 1912年 出版年: 1913年 初版出版地/出版社: Jurgenson |
ルビンシテイン, アントン:ピアノ・ソナタ 第2番 ハ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ルビンシテイン, アントン:ピアノ・ソナタ 第2番 ハ短調 | Piano Sonata No.2 in C minor Op.20 | 作曲年: c1848-54年 出版年: 1855年 初版出版地/出版社: Breitkopf, Hamelle |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 アレグロ・コン・モト Mov.1 Allegro con moto | No Data | No Image |
2 | 第2楽章 アンダンテ Mov.2 Andante | No Data | No Image |
3 | 第3楽章 ヴィヴァーチェ Mov.3 Vivace | No Data | No Image |
作品解説
À Mademe Alexandrine de Kologrivoff
・Alleguro con moto
・Thema : Var.I-Andante, Var.II-Più lento, Var.III-Allegretto, Var.IV-Tempo Primo
・Vivace
ピアノ・ソナタの1番と2番は1854年頃の同時期の作で、メンデルスゾーン流のアカデミックズ・フォーマルな形式感を土台として、若きルビンシュタインのたぎるような熱情を盛り立てている。勢いに任せ20代のうちにop.60に及ぶ作品を書き殴ったルビンシュタインはその後省みてこの時期の作品の大半を改訂することになる。この第2のソナタは初級である。「熱情ソナタ」のように変奏曲を第2楽章に置く三楽章構成で終楽章の熱狂的な三連符の疾走は、親友サンサーンスの第2協奏曲の終楽章の結尾にほぼ同じ形で引用されている。
ステンハンマル:ピアノ・ソナタ 第2番 ハ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ステンハンマル:ピアノ・ソナタ 第2番 ハ短調 | Piano Sonata No.2 in C minor |
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第2番 ハ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューベルト:ピアノ・ソナタ 第2番 ハ長調 | Sonate für Klavier Nr.2 C-Dur D 279 | 作曲年: 1815年 出版年: 1888年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato | 9分00秒 | |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante | 6分00秒 | |
3 | 第3楽章 Mov.3 Menuetto-Allegro vivace | 4分00秒 |
作品解説
第1番と同時期に作曲され、同じように、第4楽章を欠く3楽章制の作品。アレグレットD 346がこのソナタの第4楽章として作曲されたという説もある。第1番と同様、古典的なソナタである。だが、早くも試みられている多彩な和声変化は、今後のシューベルトを予感させるに十分である。
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 | Sonate für Klavier Nr.2 F-Dur K.280 K.189e | 作曲年: 1775年 出版年: 1799年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel |
作品解説
1775年にミュンヘンで、デュルニッツ男爵のために書かれた6曲のうちのひとつ。第一番と同様に、すべての楽章がソナタ形式。また、バロック的な語法と新しいフォルテピアノのための語法が入り混じっている。
この作品では、シチリアーノ風のリズムにのって歌われる第2楽章アダージョが特に美しい。その第1主題の楽節構造に際立った特徴がある。この時代の主題は、多くの場合、「4小節+4小節」で構成されるが、この曲では「3+2+3」となっている。また、再現部では中間の2小節が省略される。慣例にとらわれないモーツァルトの大胆さがうかがわれる。
※ソナタ第一番から第六番までの調性については、第一番の解説を参照のこと
グラズノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 ホ短調
コルンゴルト:ピアノ・ソナタ 第2番 ホ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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コルンゴルト:ピアノ・ソナタ 第2番 ホ長調 | Klaviersonate Nr.2 E-Dur Op.2 | 作曲年: 1910年 献呈先: Alexander v. Zemlinsky |
ヘラー:ピアノ・ソナタ 第2番 ロ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ヘラー:ピアノ・ソナタ 第2番 ロ短調 | Sonate für Klavier Nr.2, h-moll Op.65 | 出版年: 1844年 初版出版地/出版社: Hoffmeister |
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ 第2番 ロ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ 第2番 ロ短調 | Sonata for piano No.2 Op.61 | 作曲年: 1942年 出版年: 1943年 初版出版地/出版社: Muzgiz |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegretto | 7分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Largo | 6分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Moderato (con moto) - Allegretto con moto - Adagio - Moderato | 11分00秒 | No Image |
作品解説
ショスタコーヴィチが初期にみせた急進的な姿勢は、1936年『プラウダ紙』によって批判されたことをきっかけに、社会主義リアリズム(形式において民族的、内容において社会主義的)の方向へきりかわることになった。プラウダ批判以後の円熟期にかかれた作品のひとつが、この《ソナタ第2番 ロ短調 作品61》である。《ソナタ第1番》から16年後にあたる1942年に作曲され、翌年6月にショスタコーヴィチ自身によって初演が行われた。
モダニスティックな側面が強くみられた《ソナタ第1番》とはうってかわって、この作品は古典的な形式性をもち、保守的な作風をみせている。
レニングラード音楽院のピアノ科の師、レオニード・ヴラジーミロヴィチ・ニコラーエフ(1878-1942)の想い出に捧げられた。
作曲当初は、四楽章構成で予定されていたものが、三楽章構成へ変更され、また、楽譜にも削除や訂正が多く、作曲にも苦労の跡がみられる。初演も不評に終わり、ショスタコーヴィチ自身も、この作品に対して、否定的な発言を残している。演奏所要時間は、約25分。
第1楽章:アレグレット。ロンド風のソナタ形式。トッカータ風に分散和音が奏される中、低音部で主旋律が柔らかく歌われていく。第2主題はマーチ風。ショスタコーヴィチらしい高音の鋭角的な音色が印象的である。全音音階による音の動きが面白い。
第2楽章:ラルゴ。4分の3拍子。3部形式による。調性は曖昧で、無調に近い。pppからmfのダイナミックレンジで奏され、その静寂は幻想的な雰囲気をもつ。
第3楽章:モデラート(コン・モート)冒頭から、主題が、右手単音のみで、静かに奏され、これが9つの変奏をみせる。
ウェーバー:ピアノ・ソナタ 第2番 変イ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ウェーバー:ピアノ・ソナタ 第2番 変イ長調 | Sonate für Klavier Nr. 2 Op.39 | 作曲年: 1816年 出版年: 1816年 初版出版地/出版社: Schlesinger |
カバレフスキー:ピアノ・ソナタ 第2番 変ホ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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カバレフスキー:ピアノ・ソナタ 第2番 変ホ短調 | Sonata for piano No.2 in E flat major Op.45 | 作曲年: 1945年 出版年: 1947年 初版出版地/出版社: Muzgiz |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato - Festivamente | 8分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante sostenuto | 8分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Presto assai | 7分00秒 | No Image |
作品解説
カバレフスキーは三曲のピアノソナタをのこしている
1928年、音楽院に在学中の時にかかれた《ピアノソナタ第1番》は、あまり知られていないが、1945年に作曲された《ピアノソナタ第2番》と1946年に作曲された《ピアノソナタ第3番》は、演奏される機会が多い。
《ピアノソナタ第2番》が作曲された1945年は、祖国ソ連が第2次世界大戦で勝利をおさめた年でもあり、カバレフスキーの勝利の喜びや、祖国への愛情が感じられる。技巧的にも非常に充実した作品である。
全3楽章から成る。
第1楽章:アレグロ・モデラート
「陽気に、祭りのように」大戦勝利への喜びを感じさせるような華やかな曲
第2楽章:アンダンテ・ソステヌート
戦死者への追悼の念がこめられている
第3楽章:プレスト・アッサイ
民謡風なエピソードをもつ。ロンド形式による。
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 | Sonata for Piano No.2 Op.36 | 作曲年: 1913年 出版年: 1914年 初版出版地/出版社: Gutheil |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章(1931年版) Mov.1 Allegro agitato - Meno mosso | 9分00秒 | No Image |
1 | 第1楽章(1913年版) Mov.1 Allegro agitato - Meno mosso | 12分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章(1931年版) Mov.2 Non allegro - Lento - Piu mosso | 7分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章(1913年版) Mov.2 Non allegro - Lento - Piu mosso | 9分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章(1931年版) Mov.3 Allegro molto - Poco meno mosso - Presto | 6分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章(1913年版) Mov.3 Allegro molto - Poco meno mosso - Presto | 8分30秒 | No Image |
作品解説
この作品はピアノ協奏曲第3番の出版から3年後、1913年に書かれた。それまでに3曲のピアノ協奏曲と2曲の交響曲を書き上げていたラフマニノフは、既に後期ロマン派的な作風による自身の手法をしっかり確立しており、このピアノ・ソナタもそうした作風にそって作られている。
1913年の夏を、ラフマニノフはローマで過ごしている。このとき滞在していたのは、彼の尊敬するチャイコフスキーが長く使用していた部屋で、ピアノ・ソナタ第2番はこの部屋で書き上げられた。
この作品は3つの楽章からなるが、これらは切れ目なく演奏される。第1楽章の冒頭に提示される主題は、循環主題として第2楽章、第3楽章にも現れ、作品全体の統一感をよりいっそう強めている。
1931年にはラフマニノフ自身による改訂が行われ、当初26分であった演奏時間は、彼自身の言葉によると、「ショパンのソナタは19分で、それだけですべてを表現しつくしている」ので、大幅なカットにより19分に短縮された。また、同時に多くの声部が動く部分が修正され、よりシンプルなテクスチュアへと変更されている。
ちなみに、ラフマニノフの親しい友人であったホロヴィッツは、この改訂版では満足できなかったようである。ホロヴィッツは、作曲家の同意を得て、1913年のオリジナル版とこの改訂版を融合させ、さらに手を加えたホロヴィッツ版とも言うべき改作を行い、その演奏も残している。
第1楽章、アレグロ・アジタート、変ロ短調、4分の4拍子。ソナタ形式だが、自由な変奏と豊かな和声によって、形式にとらわれることなくドラマティックに展開していく。第2楽章、レント、ホ短調、8分の12拍子。三部形式で、循環主題が第1楽章とは対照的に、ゆったりとした幻想的な雰囲気で展開され、第1楽章の第2主題で静かに閉じられる。第3楽章、変ロ長調、4分の3拍子。ソナタ形式だが、第1楽章と同じく自由な展開が見られる。まず、循環主題が華麗に提示され、第2主題が優雅に展開された後、循環主題が再現される。最後は、技巧的に装飾された循環主題によるコーダできらびやかに終結する。
ヴァイン, カール:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ヴァイン, カール:ピアノ・ソナタ 第2番 | Piano Sonata No. 2 | 作曲年: 1998年 出版年: 1998年 初版出版地/出版社: Faber Music 献呈先: Michael Harvey |
作品解説
献呈先であるマイケル・ハーヴェイは、ヴァインの最初のソナタを世界的に広めたピアニストである。その彼が、ヴァインのピアノ協奏曲の初演後(1997)、翌年のシドニー・フェスティバルでの初演を前提に、2番目のソナタを作曲するように依頼した。
このソナタは第1番と同様に2楽章構成である。第1楽章はさらに二つのパートに分かれる。最初のパートは左手がさまざまな身体的な効果を発揮して動きまわり、続くパートでは鐘の音のごとく響く右手のメロディーに、左手が低音を鳴らし続ける。第二楽章では、ジャズ的なリズム語法のもと、シンコペーションが多用される。
カプースチン:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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カプースチン:ピアノ・ソナタ 第2番 | Piano Sonata No.2 Op.54 | 作曲年: 1989年 |
ヴァーレン:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ヴァーレン:ピアノ・ソナタ 第2番 | Piano Sonata No.2 Op.38 | 作曲年: 1940-41年 |
ヒアネオ:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ヒアネオ:ピアノ・ソナタ 第2番 | Sonata para piano Nr.2 | 作曲年: 1943年 |
オムス:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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オムス:ピアノ・ソナタ 第2番 | Sonata para piano No.2 |
バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ 第2番 | Piano Sonata No.2 | 作曲年: 1953年 |
ミヨー:ピアノ・ソナタ 第2番
ヒナステラ:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ヒナステラ:ピアノ・ソナタ 第2番 | Sonata para piano No.2 Op.53 | 作曲年: 1981年 出版年: 1981年 初版出版地/出版社: Boosey & Hawkes |
ブーレーズ:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ブーレーズ:ピアノ・ソナタ 第2番 | Sonate pour piano No.2 | 作曲年: 1947-48年 |
諸井 三郎:ピアノ・ソナタ 第2番
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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諸井 三郎:ピアノ・ソナタ 第2番 | 作曲年: 1940年 |
作品解説
ドイツ留学を経て、形式的・構造的な作曲技巧を次々と作品に結実させていった頃に書かれた作品。同時期の作品には、《交響曲第1番》、《交響曲第2番》、《弦楽6重奏曲》などがある。半音階を基調とした、大規模なソナタ。
■第1楽章
激しさと輝かしさを湛えた楽章。性格が異なる3つの主題(Adagio energico、Allegro ma non troppo、Adagio tranquillo)が、交互に現れながら展開していく。
■第2楽章
急速で快活なScherzo楽章(Presto appassionato)。
■第3楽章
穏やかさと焦燥感を併せ持つ楽章(Andante sostenuto)。
1楽章の冒頭部分が最後に再現され、輝かしく終わる。
ピアノソナタ第2番
「ピアノソナタ 第2番」の例文・使い方・用例・文例
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