ピアノソナタ第12番とは? わかりやすく解説

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モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調

英語表記/番号出版情報
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調Sonate für Klavier Nr.12 F-Dur K.332 K6.300k作曲年1783年  出版年1784年  初版出版地/出版社Artaria 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro6分30秒
2 第2楽章 Mov.2 Adagio5分00
3 第3楽章 Mov.3 Allegro assai7分00

作品解説

2009年11月 執筆者: 岡田 安樹浩

このソナタは、K.330、K.331とともに1784年アルタリア社から3曲まとめて出版されソナタ集の第3曲にあたる(作品の成立年代についてはK.330の項目を参照されたい)。

第1楽章 ヘ長調 4分の3拍子
主要主題は、分散和音流麗な動機と、3度重音による付点リズム同音反復特徴的な角笛風の動機からなる分散和音下降音階による移行部(第23小節~)は、二短調ハ短調経てハ長調属調)の副次主題(第41小節~)があらわれる。充填リズム特徴的な移行部(第56小節~)、コーダ(第86小節~)を経て前半閉じる。
後半(第94小節~)は主要主題素材用いてハ長調属調)で開始され続いて副次主題移行部の素材あらわれる。ハ短調ト短調、二短調転調繰り返してヘ長調ドミナント至り、主要主題主調再現133小節~)が始まる。移行部を経て副次主題主調再現(第177小節~)して楽章閉じる。

第2楽章 変ロ長調 4分の4拍子
主調属調による2つ主題をもつ2部形式の緩叙楽章後半部分(第21小節)では両主題とも主調あらわれて楽曲閉じる。
お後部分が、モーツァルト自筆譜アルタリア初版譜とが大幅に異なっていることから、新モーツァルト全集ではその両方収録している。
この違いというのは、初版譜において細部わたって細かな装飾施されているのに対し自筆そうした装飾をほとんど含んでいないということである。当時演奏慣習では、同じ楽想繰り返した際に即興的に変奏することはごく当たり前のことであったが、モーツァルトそうした装飾法の一面印刷楽譜として世に出したことは、興味深いことである。

第3楽章 ヘ長調 8分の6拍子 ソナタ形式
トッカータ風の技巧的な主要主題によって開始され主題確保(第7小節~)の後に、冒頭とは対照的なカンタービレ風の第2の主要主題(第15小節~)があらわれる。長い移行部(第22小節~)を経て、第2の主要主題親近性をもつ副次主題(第50小節~)がハ短調あらわれると、今度トッカータ風の第2の副次主題(第65小節~)がハ長調あらわれる。
後半(第91小節~)はハ短調開始され、まず第1の主要主題素材あつかわれる。続いて副次主題への移行楽想分散和音など経過的な楽想によって、調性変ロ長調から主調ドミナントへと移行させ、下行音階パッセージから主要主題再現(第148小節)へなだれ込む
コーダでは移行部の楽想用いて楽章冒頭対照的に消え入るようにCalando」楽章閉じる。


シューベルト:ピアノ・ソナタ 第12番 嬰ハ短調

英語表記/番号出版情報
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第12番 嬰ハ短調Sonate für Klavier Nr.12 cis-Moll D 655作曲年1819年  出版年1897年 

作品解説

2007年7月 執筆者: 稲田 小絵子

ひとつの楽章断片ユニゾン力強く始まる主題には勢いがあるが、提示部までで断筆している。


ピアノ・ソナタ第12番

英語表記/番号出版情報
ジャコブ:ピアノ・ソナタ 第12番Sonate pour piano No.12作曲年1946年 
アレクサンドロフ, アナトーリイ:ピアノ・ソナタ 第12番Sonata for piano No.12
カプースチン:ピアノ・ソナタ 第12番Piano Sonata No.12 Op.102作曲年2001年 

ピアノソナタ第12番

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/14 14:42 UTC 版)

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