ギャル その他のギャルの傾向

ギャル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 09:31 UTC 版)

その他のギャルの傾向

女子高生制服の着崩しの一例。ブラウスの上にカーディガン、スカート丈は限りなく短くし、ルーズソックスとローファーを組み合わせて(2011-2014年)

パギャル

「中途半端なギャル」の略で用いられる言葉。この意味はかなり広義で使用される傾向が強く、ファッションが成長過程であることから用いられる場合もあれば、あるいはいわゆる「ダサい」からパギャルと呼ばれる場合もある。また、外見だけでなくギャルの精神をあまり受け継いでいない女性に対してもパギャルと呼ばれる場合もある。パギャルを決める尺度はかなり個人での開きがあり、一般的には自分が気に食わないギャルに対する否定的な呼称、あるいは侮辱する場合に用いられる。

ヤンギャル

ヤンキーからギャルに変移すること、あるいはギャルへ発展する過程段階のことを指す言葉。先述のパギャルと違うのは「ヤンキーからギャル」という明確な意味を持っている点である。容姿や外見に対してヤンギャルという言葉が用いられる場合は、そのファッションがどこかしらヤンキーファッションを彷彿とさせる要素がある場合であり、あるいは前述のパギャルと同様に「ダサい」ということで侮辱する意味合いで呼称される場合もあった。元々、ギャルファッションが流行する過程にはヤンキー系女性がギャル系に変移した者が多かったことが起因しており、特に1990年代に同様の流れでギャルになった女性のことを「脱ヤン」とも呼ばれた。ヤンキーファッションも社会的アンチテーゼが強かったため、金髪や濃いメイクなど共通する点が多く、そのためヤンキーからギャルへ変移しやすかったこともこの言葉が誕生する切っ掛けとなった。

2004年頃から登場した「女性のスウェット族」に対してもヤンギャルと呼ばれる傾向があった。スウェット族の女性が増えた原因の1つにキグルミンの流行と衰退があり、若い女性が着ぐるみを着用して街を徘徊していた層がほぼそのままスウェット族に移った。また、キグルミンの着ぐるみも、女性のスウェット族が好んだスウェット衣料も共通してドン・キホーテでよく販売されていた人気商品であったのも増加の原因になったともいえる。そのため、スウェット族の多くがメイクやヘアスタイルはギャル系のそれでありながらも、衣類は無地同色のスウェット素材の衣料上下(セットアップ)にキティサンという格好で外出するのが定番となった。これらを踏まえて、顔はギャルでありながらもファッションはヤンキーそのものであると評価された結果、あるいはその格好で深夜に駐車場などに座り込んで数人で談笑するギャルの習慣も相まって女性のスウェット族も同様にヤンギャルと呼ばれた。

その他の用途に、ヤンキーとギャルを大別せずに1つのジャンルに括った呼称として「ヤンギャル」と呼ばれる傾向もある。

ギャルみこしの様子
(写真は2010年7月23日)

ギャルみこし

大阪天満宮で開催される天神祭にて毎年7月23日に行われている行事。1981年から続いており、地域文化の発展・振興と地域の活性化の一環として天神橋筋商店街の四町会、四番街、天四北商店街、天五商店街、天六商店街の各商店街団体が中心となって企画された。このギャルみこしは毎年担ぎ手をオーディションにて募集する。オーディションでは参加者それぞれの得意とするかくし芸を面接審査で行って人選し、その中から優秀者は「ミス天神橋」(1名)「準ミス天神橋」(2名)として表彰される。なお、これら優秀者には副賞として海外旅行が贈呈される。2005年までの参加資格は満16歳 - 28歳の女性に限られていたが、2006年以降は年齢制限が撤廃された。また、ギャルみこしの担ぎ手に選ばれたメンバーはこの他に大阪市の各種公共イベントなどに出席したり、海外姉妹都市などへの招待を受けて演技することもある。2005年は第25回記念大会として、将来を担う子供たちと過去にギャルみこしを経験した母親との親子が参加する企画も行われた[32]

ギャルママ

子を出産し、育児を行う母親になったギャルのことをギャルママと呼ぶ。近年では2010年に発足した日本ギャルママ協会に所属している人もいる。

ノギャルプロジェクト

ギャルから実業家となった藤田志穂が2009年より行っているプロジェクト。都心から地方に向けて農業を行う人材を育成しようと「ノギャル」というプロジェクトを発案し、藤田は一旦代表取締役を辞任してこのプロジェクトに動いた。語源は「 + ギャル」である。この都心から地方に向けて農業や林業などに派遣を行うビジネスモデルは次第に定着しつつあり、実際に藤田の行いはギャルを含めた若者の農業に対する認識・関心が僅かずつではあるが高まりつつある[33]

2010年には派生系として「ウギャル」(魚/海+ギャル。漁業)が現れた。

渋ギャル

渋谷を愛する雑誌モデル「えひゃん」が渋ギャルと名づけたといわれている。

また、シブギャル-SHIBUGALはSHIBUGAL株式会社の公式ページによれば商標登録済みといい、所属ブロガーや読者モデルの意見に基づき、完成した企画商品として、つけまつげ、フェイスマスク、クレンジングなどがシブギャルというブランド名で発売されている。 また、


  1. ^ 日本語大辞典(講談社)、新版実用辞典(角川書店)
  2. ^ “≪70年代のファッション≫”. ファッションの歴史. http://www.fashion-rekishi.com/70.html 2011年2月23日閲覧。 
  3. ^ 西田善太(2009年)の18頁参照。
  4. ^ 西田善太(2009年)の18頁参照。
  5. ^ クイズ!年の差なんて』(フジテレビ)のヤング問題で「コギャルは何の略?」という問題が出題されたとき、「高校生ギャル」を正解としていたことがある
  6. ^ “Japan: Sex, Teenage Girls and Consumerism”. ed strong. (2006年4月6日). http://www.edstrong.blog-city.com/japan_sex_teenage_girls_and_consumerism.htm 2011年2月23日閲覧。 
  7. ^ “検証!「ヤマンバ」の登場と衰退 ~國學院大學 講座「渋谷学」連動企画~”. シブヤ経済新聞. (2002年11月15日). http://www.shibukei.com/special/118/ 2016年1月10日閲覧。 
  8. ^ 西田善太(2009年)の19頁参照。
  9. ^ “日本年轻人用语”. 贯通日本学习频道. (2004年7月25日). http://www.kantsuu.com/Article/200407/20040725133700_6049.shtml 2011年2月24日閲覧。 
  10. ^ 当然ながら、当時のALBA ROSAはレディスのみでメンズの取り扱いはなかったため、事実上の女装である。
  11. ^ 西田善太(2009年)の19頁参照。
  12. ^ “サイケギャル・ヒッピイギャル - Psy Gal / Hippie Gal”. Gal International. (2008年1月16日). http://galinternational.webs.com/fashionblog.htm?blogentryid=2799518 2011年2月24日閲覧。 
  13. ^ 西田善太(2009年)の19頁参照。
  14. ^ a b “「キャバ嬢」は女性「憧れの職業」 ブログやテレビでアイドル扱い”. J-Cast News. (2008年5月21日). http://www.j-cast.com/2008/05/21020404.html?p=all 2011年2月24日閲覧。 
  15. ^ 西田善太(2009年)の19頁参照。
  16. ^ “ギャル文化以降の女子カルチャーとは【前編】 - 「反オヤジマインドの敗北」 - ギャル雑誌の衰退が女子カルチャーに残す課題”. サイゾーウーマン. (2014年9月3日). http://www.cyzowoman.com/2014/09/post_13255.html 2016年1月8日閲覧。 
  17. ^ a b “ギャル文化以降の女子カルチャーとは【後編】 - 変容するギャル以降の女子カルチャー - 消費を拒否、文化系オヤジを拒む女子の可能性”. サイゾーウーマン. (2014年9月4日). http://www.cyzowoman.com/2014/09/post_13289.html 2016年1月8日閲覧。 
  18. ^ “「小悪魔ageha」の出版社・インフォレストが事業停止”. ITメディアニュース. (2014年4月16日). http://mdpr.jp/gal/detail/1359976 2014年5月7日閲覧。 
  19. ^ “「egg」休刊、創刊から19年の歴史と渋谷ギャルの現状”. モデルプレス. (2014年5月6日). http://mdpr.jp/gal/detail/1359976 2014年5月7日閲覧。 
  20. ^ “インターネット世代は渋谷を潰す?”. ライブドア. (2010年10月19日). http://travel.cnn.com/tokyo/play/internet-generation-killing-shibuya-228795/ 2016年1月8日閲覧。 
  21. ^ “「渋谷系ギャル」と「原宿系女子」...似てきたけど、やっぱり違うアレとコレ”. J-cast. (2014年9月12日). http://www.j-cast.com/trend/2014/09/12215767.html 2016年1月8日閲覧。 
  22. ^ “衰退報道がつづく「ギャル文化」…渋谷のギャルの現在は「相当減ってる」”. ライブドア. (2014年8月12日). http://news.livedoor.com/article/detail/9138447/ 2016年1月8日閲覧。 
  23. ^ “「小悪魔ageha」復刊が正式決定 編集長がコメント”. モデルプレス. (2015年3月10日). http://mdpr.jp/gal/detail/1472949 2015年7月24日閲覧。 
  24. ^ “ギャル誌「Happie nuts」復活を発表<編集部コメント>”. モデルプレス. (2015年7月2日). http://mdpr.jp/gal/detail/1498225 2015年7月24日閲覧。 
  25. ^ “外国人が「狂っている」と驚愕した日本6つの若者文化”. MONEYzine. (2010年6月13日). http://moneyzine.jp/article/detail/185843 2011年2月23日閲覧。 
  26. ^ “6 Japanese Subcultures That Are Insane (Even for Japan)”. Cracked.com. (2010年6月7日). http://www.cracked.com/article_18567_6-japanese-subcultures-that-are-insane-even-japan.html 2011年2月23日閲覧。 
  27. ^ “フランス人が日本に来て驚く14のこと”. MadameRiri. (2010年3月25日). http://www.sylvaniafamily.com/madameriri/2010/03/25/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E4%BA%BA%E3%81%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E6%9D%A5%E3%81%A6%E9%A9%9A%E3%81%8F%EF%BC%91%EF%BC%94%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/ 2011年2月23日閲覧。 
  28. ^ “ファッションビジネスの特徴とその可能性”. 社会・経済システム学会. (2010年5月). http://jasess.jp/conference/2010/5-b-2.pdf 2015年8月6日閲覧。 
  29. ^ “British followers of Japanese fashion”. BBC. (2009年7月3日). http://www.sanspo.com/geino/news/100114/gnj1001141728014-n1.htm 2011年2月14日閲覧。 
  30. ^ “話題のガングロカフェに行ってみたら、こんなにスゴかった!ギャルたちがおもてなし!”. Business Journal. (2015年3月27日). http://biz-journal.jp/2015/03/post_9384.html 2015年7月11日閲覧。 
  31. ^ “Japan's Next Big Trend Could Be "Neo Gals"”. Business Journal. (2015年3月27日). http://kotaku.com/japans-next-big-trend-could-be-neo-gals-1586450677 2015年7月11日閲覧。 
  32. ^ “天神祭ギャルみこし”. 天神祭ギャルみこし 公式サイト. http://www.galmikoshi.com/ 2011年2月24日閲覧。 
  33. ^ “「ノギャル」藤田志穂さん、農業体験希望者募集-今月「シブヤ米」田植え”. 秋田経済新聞. (2009年5月15日). http://akita.keizai.biz/headline/633/ 2011年2月24日閲覧。 
  34. ^ 初期の頃はLove Boat Drug Storeが正式な屋号であり、事実上LOVE BOATのセカンドラインであった。
  35. ^ “転機は「渋谷にセクシーカジュアルの突風が吹いた」96年渋谷の魅力は情報力。ますます若い人に魅力ある街に”. 木村達央 (渋谷文化プロジェクト). (2009年). http://www.shibuyabunka.com/keyperson2.php?id=77 2011年2月26日閲覧。 
  36. ^ “おしゃれ用カラーコンタクト、規制へ 事故多発受け”. 朝日新聞. (2008年7月10日). http://www.asahi.com/health/news/TKY200807100116.html 2011年3月6日閲覧。 
  37. ^ ALBA ROSAは全国の店舗を閉鎖していたが、最近「大人のラグジュアリー・エイジレスファッション」をコンセプトとしたALBA ROSA JAPANとして生まれ変わって、新しい店舗をオープンさせている。
  38. ^ “ギャルの法則”. ギャルメイクやり方講座. http://www.galmake.net/c1/3.html 2011年2月26日閲覧。 
  39. ^ “ナチュラルメイクの90年代”. ギャルメイクやり方講座. http://www.galmake.net/c1/6.html 2011年2月26日閲覧。 
  40. ^ “2000年代のギャルメイク”. ギャルメイクやり方講座. http://www.galmake.net/c1/7.html 2011年2月26日閲覧。 
  41. ^ “キャバ嬢をリスペクト「小悪魔ギャル」って何だ?!”. ZAKZAK. (2008年1月21日). http://www.zakzak.co.jp/gei/2008_01/g2008012129_all.html 2011年3月17日閲覧。 
  42. ^ “【名古屋巻き】美容院用語辞典・ヘアサロン用語集”. 岐阜美容院Navi.. (2010年). http://www.ghs-navi.com/Nagoya-rolling.html 2011年3月17日閲覧。 
  43. ^ ファッション雑誌ヘッドライン「廃刊/休刊雑誌一覧」より。
  44. ^ 日経エンタテインメント!」(日経BP、2008年07月号)の特集記事「雑誌を面白くする3大キーワード/姫ギャル・ユニセックスマンガ・スターモデルって何?」より。





ギャルと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ギャル」の関連用語

ギャルのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



ギャルのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのギャル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2020 Weblio RSS