踝とは? わかりやすく解説

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くるぶし

別表記:踝

「くるぶし」とは、足首関節内側と外側突き出している骨の突起部分を指す言葉である。足の内側のくるぶしは脛骨末端部分であり、外側のくるぶしは腓骨末端部分である。

くるぶしは漢字では「踝」と表記されるひらがなで「くるぶし」と表記されることも多い。足首内側突起は「内くるぶし」、同じく外側突起は「外くるぶし」と呼ばれる

くるぶしは、医療分野では「果(か)」と呼ばれる。内くるぶしは「内果(ないか)」、外くるぶしは「外果(がいか)」という。

くるぶしと下腿骨の関係

くる人の下腿(膝から足首にかけて)にある骨は総称して下腿骨かたいこつ)」というが、この下腿骨足首付近末端部分突き出したになっており、それがくるぶしである。

脛骨腓骨下腿内外に並ぶように位置している。脛骨内側位置し太く、主に体重支え役割果たしている。脛(すね)の骨である。腓骨下腿外側位置しており、相対的に細く、主に歩行・走行の際の衝撃吸収などの役目果たしている。

なお、下腿骨は「脛骨」と「腓骨」に加えて膝蓋骨」も含まれる膝蓋骨は、いわゆるひざの皿の骨」である。

手首のくるぶし

手首内外にある突起部分も「くるぶし」という。普通、単に「くるぶし」といえば足首のくるぶしを指すことが多く手首のくるぶしは「手くるぶし」のように呼ばれることも多い。

手首親指側にあるくるぶしは、「橈骨とうこつ)」の末端部分であり、小指側のくるぶしは「尺骨しゃっこつ)」の末端部分である。

解剖学的には手のくるぶしを「橈骨茎状突起ならびに尺骨茎状突起」という。「茎状突起けいじょうとっき)」は骨の細い突起部分のことであり、側頭骨中手骨にも見られる足首のくるぶしになっている突起を(たとえば「背骨茎状突起」のように)茎状突起と呼ぶことは、皆無ではないが、一般的ではない。

橈骨茎状突起は、交通事故によって骨折しやすい箇所でもある。自動車の運転中に操舵輪ハンドル)を握った状態で事故起きると、強い衝撃当該箇所集中しやすいからである。そのため橈骨茎状突起骨折俗に運転手骨折ショーファー骨折)」とも呼ばれる。「ショーファー(chauffer)」は「お抱え運転手」を意味する語である。

「くるぶし」の語源・由来

「くるぶし」は古くは「つぶぶし」といわれており、 小さくて丸いものを指す「粒(つぶ)」と植物の幹やにある膨れ上がった部分を指す「節(ふし)」に由来するとされている。室町時代から「くるぶし」となり、江戸時代には庶民口頭語として「くろぶし」「くろぼし」ともいわれた。「踝」は「足」+木の実(くるみ)を表す「果」から成り立ち、くるぶしを足にある木の実見立てている。医療用語の「果」も木の実でくるぶしの丸い膨らみ表したとされている。

「くるぶしソックス」とは

くるぶしソックス」とは、いわゆる「くるぶし丈」のソックスのことであり、おおむねくるぶし程度までの長さ靴下を指す表現である。くるぶしが露出するか否かは特に関係ない

くるぶしソックス」は「アンクルソックス」や「スニーカーソックス」とも呼ばれる。なお「スニーカーソックス」の名称は株式会社レナウンインクス登録商標である。

「くるぶし」の使い方・例文

足首のあたりで少し出っ張っている部分がくるぶしだ。
・内くるぶしは、体重支えるという大切な役割を果たす脛骨にある。
・外くるぶしは、歩行時や走行時の衝撃吸収足関節可動させる際の支えという役割を果たす腓骨にある。
・くるぶしの痛み続いているので病院に行くことにした。
・しばらくくるぶしの腫れがひかず気になっている
・くるぶしのまわりには様々なツボがあるのでマッサージをするようにしている。
今日は寒いのでくるぶしが隠れる丈の靴下を履くことにした。
身長伸びて去年履いていたズボンではくるぶしが見えてしまう。
昨夜降ったがくるぶしのあたりまで積もっている。
・くるぶしまで届くマキシ丈スカート欲しい。

くる‐ぶし【×踝】

読み方:くるぶし

足首関節内外両側にある突起した骨。内側脛骨(けいこつ)の末端外側腓骨(ひこつ)の末端にあたる。くろぶし。つぶぶし。

踝の画像

つぶ‐なき【×踝】

読み方:つぶなき

《「つぶなぎ」とも》くるぶし古名。〈和名抄


出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 06:14 UTC 版)

発音(?)


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「踝」の例文・使い方・用例・文例

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