cadmiumとは? わかりやすく解説

カドミウム【cadmium】


カドミウム

分子式Cd
その他の名称Cadmium、C.I.77180、Cd
体系名:カドミウム


物質名
カドミウム
英語名
Cadmium
元素記号
Cd
原子番号
48
分子量
112.411
発見
1817年
原子半径(Å)
1.49(1.66)
融点(℃)
321.1
沸点(℃)
764.3
密度(g/cm3
8.64
比熱(cal/g ℃)
0.055
イオン化エネルギー(eV)
8.993
電子親和力(eV)
0


カドミウム


カドミウム

カドミウムは、原子番号48元素記号Cd原子量112.411、密度8.65 g/cm( 25 )、融点320.8 沸点765 銀白色重金属です。主な用途には、ポリ塩化ビニルPVC)の安定剤、プラスティック・ガラス製品着色
料、ニッケル・カドミウム蓄電池電極材料などがあります。カドミウムは、 土壌中、鉱物中等など天然広く存在し多く食品には、天然由来のカドミウムが含まれていることが確認されています。
カドミウムの暴露による慢性毒性としては、腎の近位尿細管再吸収機能障害認められています。

カドミウム

(cadmium から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/05 08:47 UTC 版)

カドミウム インジウム
Zn

Cd

Hg
48Cd
外見
銀白色
一般特性
名称, 記号, 番号 カドミウム, Cd, 48
分類 貧金属
, 周期, ブロック 12, 5, d
原子量 112.411
電子配置 [Kr] 5s2 4d10
電子殻 2, 8, 18, 18, 2(画像
物理特性
固体
密度室温付近) 8.65 g/cm3
融点での液体密度 7.996 g/cm3
融点 594 K, 321 °C
沸点 1038 K, 765 °C
融解熱 6.21 kJ/mol
蒸発熱 99.87 kJ/mol
熱容量 (25 °C) 26.020 J/(mol·K)
蒸気圧
圧力 (Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度 (K) 530 583 654 745 867 1040
原子特性
酸化数 2, 1(塩基性酸化物
電気陰性度 1.69(ポーリングの値)
イオン化エネルギー 第1: 867.8 kJ/mol
第2: 1631.4 kJ/mol
第3: 3616 kJ/mol
原子半径 151 pm
共有結合半径 144 ± 9 pm
ファンデルワールス半径 158 pm
その他
結晶構造 六方晶系
磁性 反磁性[1]
電気抵抗率 (22 °C) 72.7 nΩ⋅m
熱伝導率 (300 K) 96.6 W/(m⋅K)
熱膨張率 (25 °C) 30.8 μm/(m⋅K)
音の伝わる速さ
(微細ロッド)
(20 °C) 2310 m/s
ヤング率 50 GPa
剛性率 19 GPa
体積弾性率 42 GPa
ポアソン比 0.30
モース硬度 2.0
ブリネル硬度 203 MPa
CAS登録番号 7440-43-9
主な同位体
詳細はカドミウムの同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
106Cd 1.25% > 9.5 × 1017 y εε2ν - 106Pd
107Cd syn 6.5 h ε 1.417 107Ag
108Cd 0.89% > 6.7 × 1017 y εε2ν - 108Pd
109Cd syn 462.6 d ε 0.214 109Ag
110Cd 12.49% 中性子62個で安定
111Cd 12.8% 中性子63個で安定
112Cd 24.13% 中性子64個で安定
113Cd 12.22% 7.7 × 1015 y β- 0.316 113In
113mCd syn 14.1 y β- 0.580 113In
IT 0.264 113Cd
114Cd 28.73% > 9.3 × 1017 y ββ2ν - 114Sn
115Cd syn 53.46 h β- 1.446 115In
116Cd 7.49% 2.9 × 1019 y ββ2ν - 116Sn

カドミウム: cadmium [ˈkædmiəm])は、原子番号48の金属元素で、元素記号Cd である。亜鉛族元素の1つであり、化学的挙動は亜鉛と似ており、常に亜鉛鉱にカドミウムも含まれているため、亜鉛精錬の際に回収されている。

有害物質として知られる[2]。人体にとって有害であり、体内に吸収されると腎臓に機能障害を引き起こすことなどにより、取り扱いおよび鉱山などからの排水の管理には注意を要する。日本ではカドミウムによる環境汚染により、富山県の神通川流域で発生したイタイイタイ病が問題となった[3]。また、カドミウムとその化合物は、WHOの下部機関IARCより、人体に対して発癌性を有する (Group1) と勧告されている。

ホタテガイ中腸腺(ウロ)には、カドミウムが蓄積することが知られている。

歴史

1817年ドイツの化学者フリードリヒ・シュトロマイヤーにより、菱亜鉛鉱(炭酸亜鉛)から不純物として発見された[4]。同年には、同じくドイツのカール・ザムエル・ヘルマン酸化亜鉛から発見している。

名称

カドミウムの由来には、諸説が有る。例えば、フェニキアの伝説上の人物であるカドモスが由来という説も有る[5]。また、ギリシャ語菱亜鉛鉱を意味するカドメイア (Kadmeia) に由来するという説も有る。

性質

カドミウムの単体は、安定な六方最密充填構造 (HCP) をとる。銀白色で展性に富む軟金属である。比較的酸化されにくく金属光沢を保ちやすいものの、湿気の多い空気中では徐々に酸化されて灰色になり、金属光沢も失う。

塩酸および希硫酸などとは徐々に反応し、無色の2価の水和カドミウムイオンを生成する。

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