シアン化カドミウムとは? わかりやすく解説

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シアン化カドミウム

分子式C2CdN2
その他の名称Cadmium cyanide、シアン化カドミウム、Cadmium dicyanide
体系名:カドミウムジシアニド


シアン化カドミウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/06/20 13:54 UTC 版)

Cadmium cyanide
識別情報
CAS登録番号 542-83-6 
特性
化学式 Cd(CN)2
モル質量 164.45 g/mol
外観 白色の立方体の結晶
密度 2.226 g/cm3
への溶解度 1.71 g/100 mL (15℃)
2.2 g/100 mL (20℃)
溶解度 アルコールに微溶
関連する物質
その他の陰イオン 塩化カドミウム,
ヨウ化カドミウム
その他の陽イオン シアン化亜鉛,
シアン化カルシウム,
シアン化マグネシウム
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。

シアン化カドミウム(シアンかカドミウム、 Cadmium cyanide)はカドミウムシアン化物。白色の結晶で、強い毒性がある。

目次

用途

金属の腐食防止目的で、塗料めっきに使われる。

生成

塩化カドミウムまたは硝酸カドミウムを、シアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムの水溶液で処理し、沈殿物を乾燥させて得られる。

性質

他のカドミウム化合物と同様に強い毒性を持ち、日本の毒物及び劇物取締法では毒物に分類されている。ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は16mg/kgである[1]。シアン化カドミウム自体は不燃性だが、無機酸と反応し、猛毒で引火性のシアン化水素を生成する。有機酸との反応は比較的緩やかである。シアン化カリウムやシアン化ナトリウムとの反応により、様々な金属シアン化物が得られる。たとえば、シアン化カリウムと反応させると、テトラシアノカドミウム酸カリウムが生成される。

脚注

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