シアン化カドミウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/20 18:40 UTC 版)
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| 物質名 | |
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Cadmium(II) cyanide |
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| 識別情報 | |
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3D model (JSmol)
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| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.008.027 |
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PubChem CID
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| UNII | |
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CompTox Dashboard (EPA)
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| 性質 | |
| Cd(CN)2 | |
| モル質量 | 164.45 g/mol |
| 外観 | 白色の立方晶系結晶 |
| 密度 | 2.226 g/cm3 |
| 1.71 g/100 mL (15 °C) 2.2 g/100 mL (20 °C) |
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| 溶解度 | エタノールにわずかに溶ける。アルカリ、金属シアン化物および水酸化物に溶ける。 |
| 磁化率 | −54.0·10−6 cm3/mol |
| 危険性 | |
| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |
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PEL
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[1910.1027] TWA 0.005 mg/m3 (as Cd)[1] |
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REL
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Ca[1] |
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IDLH
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Ca [9 mg/m3 (as Cd)][1] |
| 関連する物質 | |
| その他の 陰イオン |
塩化カドミウム ヨウ化カドミウム |
| その他の 陽イオン |
シアン化亜鉛 シアン化カルシウム シアン化マグネシウム |
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特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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シアン化カドミウム(シアンかカドミウム、英 Cadmium cyanide)はカドミウムのシアン化物。白色の結晶で、強い毒性がある。
用途
生成
塩化カドミウムまたは硝酸カドミウムを、シアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムの水溶液で処理し、沈殿物を乾燥させて得られる。
性質
他のカドミウム化合物と同様に強い毒性を持ち、日本の毒物及び劇物取締法では毒物に分類されている。ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は16mg/kgである[2]。シアン化カドミウム自体は不燃性だが、無機酸と反応し、猛毒で引火性のシアン化水素を生成する。有機酸との反応は比較的緩やかである。シアン化カリウムやシアン化ナトリウムとの反応により、様々な金属シアン化物が得られる。たとえば、シアン化カリウムと反応させると、テトラシアノカドミウム酸カリウムが生成される。
脚注
シアン化カドミウムと同じ種類の言葉
| カドミウムに関連する言葉 | シアン化カドミウム カドミウム(かどみうむ) 塩化カドミウム |
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