中腸腺とは? わかりやすく解説

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ちゅうちょう‐せん〔チユウチヤウ‐〕【中腸腺】

読み方:ちゅうちょうせん

軟体動物甲殻類中腸付属する消化腺脊椎動物肝臓膵臓(すいぞう)の機能相当する意で肝膵臓ともいう。


中腸腺 [Digestive gland]

 軟体動物節足動物中腸に開く複胞状の腺様組織で、消化酵素分泌して胃へ送ることから、脊椎動物肝臓膵臓との機能合わせもつという意味で肝膵臓ともよばれるいわゆる"カニみそ"はこれであるが、動物によって構造にも機能にも違いがある。カタツムリでは吸収細胞分泌細胞からなりカキなどではグリコーゲン貯蔵行われる。なお、ホヤ類の胃と腸の壁に接在す樹脂状分岐した腺(幽門腺)を肝膵臓とよぶことがある。なお、毒化した貝類貝毒が中腸腺に集まるので、貝毒をもっている時期食用にするのは危険である。

中腸腺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/28 01:02 UTC 版)

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ナメクジの一種Deroceras laeveの中腸腺。

中腸腺(ちゅうちょうせん)は、節足動物軟体動物消化管の中腸に開口する、盲嚢状器官

別名

節足動物のものは、脊椎動物肝臓に相当する栄養摂取にかかわる多様な生理機能と、膵臓に相当する消化液分泌機能をあわせ持つことから、肝膵臓(かんすいぞう)とも呼ぶ。

軟体動物のものは消化腺の名称で呼ぶことが多くなっている。

食用

日常の食生活で認識されるものとしては、カニのいわゆる蟹味噌イカ塩辛を作るときに用いられるいわゆるワタの部分(ゴロ)などがこれに相当する。

食品としては美味で栄養の豊富な部分でもあるが、二枚貝の場合には渦鞭毛藻などの有毒植物プランクトンを摂食したときに吸収された貝毒などがここに蓄積して食中毒の原因となったり、その中でもホタテガイなどではカドミウムヒ素といった重金属濃縮が認められる、あるいはサザエアワビのような海藻食の巻貝では季節によりポルフィリンなど葉緑素の分解産物が蓄積して光過敏症の原因となるなど、扱いに注意を要する場合がある。

関連項目

外部リンク


中腸腺(ウロ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 18:34 UTC 版)

ホタテガイ」の記事における「中腸腺(ウロ)」の解説

堆肥などに加工されていたが、最近最終処分場持ち込めないほどの重金属(主にカドミウム)や砒素含有する例が発見され堆肥としても使えず産業廃棄物としても処分難し状況になっている焼却法による回収では重金属類気化し外部排出される為、近年では電気分解化学処理によって重金属回収する方法開発されつつある。

※この「中腸腺(ウロ)」の解説は、「ホタテガイ」の解説の一部です。
「中腸腺(ウロ)」を含む「ホタテガイ」の記事については、「ホタテガイ」の概要を参照ください。

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