神殺しの13人(エインヘリャル)
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「終末のワルキューレ」の記事における「神殺しの13人(エインヘリャル)」の解説
ブリュンヒルデが自ら選出した人類最強の13人の出場者。 呂布奉先 声 - 関智一、矢野奨吾(子供) / 演 - 郷本直也 個の強さでは三國時代最強と謳われる「中華最強の英雄」。ブリュンヒルデ曰く、自身が戦場であった中で最強かつ最恐の武人。武器はランドグリーズが神器錬成した方天戟。幼少期から最強を求め、愛馬の赤兎と共に強者との闘いを欲しユーラシア大陸を駆け巡り、立ち塞がる多くの猛者や野獣を討ち取り勝利を収めてきた。次第に立ちはだかる者は居なくなり、最強を求めて30余年のおよぶ旅路の果てに己の時代で己が最強になったと気付く。天下において己の最強を悟り、退屈になってしまい絶望。退屈になってしまった人生に終止符を打つため曹操孟徳に敗れ、処刑される。生前に己が時代最強だと悟るも、いずれ出逢うであろうまだ見ぬ最強の敵との邂逅を信じ、さらなる強さを求め続け「天喰」を完成させた。神器錬成のよって作られた自身の全力を出しても壊れない武器、全身全霊で戦える相手が揃ったラグナロクに歓喜している。 アダム 声 - 斉藤壮馬 / 演 - 大平峻也 「全人類の父」。股間を木の葉一枚で隠しているのみの、ややあどけなさの残った童顔で引き締まった筋肉質の美青年。武器はレギンレイヴが神器錬成したメリケンサック。かつて楽園で不自由なく過ごしていたが蛇神の姦計で無実の罪を着せられエデンの園からの追放処分となったイヴ(声 - 小松奈生子)を守るべく、神々の目前で善悪の実を喰らった上で彼女を貶めた蛇神に報復し、楽園を去った。闘技場では人類で最も神を憎んでいると言われていたが当の本人は神への憎悪など一切なく、闘士として出場したのは己の子どもである全人類を守るためであった。 佐々木小次郎 声 - 山路和弘、寺島拓篤(子供・若き日) / 演 - 中河内雅貴 宮本武蔵(声 - 最上嗣生)との巌流島での決闘で知られる剣士。武器はフリストが神器錬成した備前長光三尺余寸。エインヘリャルとなった者たちは亡くなった歳に関係なく全盛期の姿になるが、小次郎は死後も数百年たゆまずに岩流の進化と剣の道を磨き続けたことにより死亡時より老いた老人の姿での出場となった。本人は「今刻が全盛期」と自信満々に断言する程。 生前は越前国の富田道場に通い、寝坊したり負けそうになると降参するなどお荷物と思われていたが、敗けるたびに勝利のための術を追求し一人で学び鍛錬を続ける才を持っており、後に自身を超えたと分かった師匠の富田勢源から、朝倉家の剣術指南役に推挙を受けるがそれを拒み、越前藩を出て全国の有名な強い剣士達を相手に負け続けては、その剣士達を越える方法を1人追求し続ける旅をしていった。生前は一度も勝利したことはなかったが、後に戦った相手を頭の中で構築化し何度も戦い、その相手を超え続けたことで「史上最強の敗者(ルーザー)」と呼ばれた。 数多の剣士と頭の中で何千回も刀を交えたことにより初見の相手でも呼吸や歩き方といった僅かな情報を元に相手を完璧に頭の中で構築して戦い、前もって攻撃パターンを経験出来る「千手無双」という境地に達する。さらにポセイドンの攻防の果て、己を信じ己を成長させてくれた数多の剣士の応援の果てに、空気の流れや地面の振動といった森羅万象を読み、神の一手ですら完璧に先読みが出来る「萬手無双」を開眼する。岩流の技だけでなく、自らが生前に戦った剣士達の技や戦い方も「千手無双」で経験し覚えることで使うことが可能であり、幾多の剣士達の技や闘い方の集大成でもある「二天岩流」は武蔵が天下無双と断言した。 ポセイドンに勝利後は治療を受けていたが、ロキと七福神対釈迦らによる一触即発の場へ。多勢に無勢が好きでは無いからと釈迦の側に加わった。 ジャック・ザ・リッパー 19世紀の英国を震撼させた「霧の殺人鬼」。右眼にモノクルを掛けた、貴族階級を思わせる老紳士の姿をしており、自らも紳士と称する。ブリュンヒルデからは「人類の中で一番キライなクソ中のクソのゲボカス野郎」と酷評されているが、その一方で神々も恐怖を覚えるジャックの持つ悪意や狂気を高く評価している。ブリュンヒルデが最初からヘラクレスの対戦相手として決めていた。紅茶を好んでおり、シェイクスピア作品の言葉を度々引用する。 左右で眼の色が違うオッドアイであり、右眼で見た相手の感情を様々な色によって判別する能力がある。本人はこの能力を悪意の中を生き抜くために「神がくれたたった一つのgift」と自慢げに言っている。 自身が希望した戦いの場である倫敦の街中に様々な罠を仕掛け、ナイフを使用した飛び道具での攻撃や、紐を取り付けてあるアンカー付きの二丁拳銃、街中にピアノ線を張り巡らせそれを利用した立体起動、自身の言動や様々な伏線で対戦相手や神々ですら騙すなど多彩で老獪な闘い方をする。一方で自身の持つ戦闘技術も高く、ヘラクレスの攻撃を傘で受け流したり、自身が投擲したナイフの軌道を自在に変化させるなどロキも認めるほどの体術を持つ。 試合開始直後は分解して片手剣としても使える巨大な金鋏が神器練成した神器だと言い、その金鋏が破壊された後は両腰に着けている神器を創出できる2つの袋が神器練成した神器だと発言していたが、真の神器はフレックが神器錬成した両手の手袋である。手袋で触れた瓦礫や建物や血といったあらゆるものが神器となる。神器を袋と偽っていた際には袋から創出した物を手袋で触れることで神器にし、袋が神器であると誤認させていた。 売春婦の母を持ち、幼少期は街の売春宿で育つ。過酷な環境を右眼の能力で生き抜き、眼で母の純粋で綺麗な感情の色を見るのが好きな少年であった。売春宿で貧困な環境にも関わらず幸せを感じて生活していたが、母は自分の父かもしれない作家との関係を結ぶためだけに自分を産み育てたのであり、自分に向けられていると思っていた愛情がそうでないことを知ってしまう。濁った哀しみの色に染まる母を救おうと首を絞めた時に、初めて見る「恐怖」という感情の色を美しい感じ、とっさにナイフで首を刺して他の感情の色を押し除け恐怖の色のみに染まっていく姿に美しさを覚え感動する。母を殺したその夜に自身の父かもしれない男を殺し、街の雑踏に消える。自身の右眼で見る他人の感情の色を自身だけが創造出来る芸術作品として、死の間際の「恐怖」の色一色に染まっていく美しさを創るためだけに数多くの人物を殺してきた。 ラグナロクでは戦う相手が今までとは違い人ではなく神であることから、神を殺すことに興奮しており、死ぬ瞬間の感情の色がどんなものなのか楽しみにしている。ヘラクレスとの死闘の最中、ヘラクレスの感情からかつての母の感情が偽物であり、本物の真実の愛の美しさを知る。真実の愛を持つヘラクレスを自身好みの色に染めようとし、死闘の末に満員創痍となりながらも勝利をするが、最後まで変わる事の無かったヘラクレスの心の前に自身の負けを認めた。ヘラクレスの消滅を見届けると自身が識らない「初めての感情」を持っていることに気付き、その感情が哀しみだと神器から元に戻ったフレックから教えられる。満身創痍の状態で闘技場を去る最中に、可能ならヘラクレスにもう一度逢いたいと願っていた。 勝利後は治療を受けており、治療室にてゲルと七福神の騒動に紅茶を勧める形で介入して、ゲルを助ける。彼らが七福神と呼ばれている存在だとゲルから聞くと、自身の右眼で七福神を見て、何かに気づいた。傷だらけの自身を案じるゲルの優しさから、ゲルにヘラクレスの面影を感じている。 雷電為右エ門 江戸時代に活躍した力士。筋肉質な体型。相撲の2000年の歴史の中で誰しもが認める史上最強の力士で、そのあまりの強さ故に張り手・てっぽう・閂・鯖折りの四つの技が禁じ手となるも勝ち続け、20年以上もの間土俵の帝王として存在した。事実上の無敵の存在となっていたため「無類力士」と呼ばれている。3大欲求に忠実な人間であり、ラグナロクでは自身の出場の前まで大量の食事を食べた後に複数の女性らと共に裸で寝ており、それを見たゲル曰く『欲望の権化』。口癖は『おめったい』。 生まれながらに筋肉が異常発達する特異体質で、幼少期はその暴走する筋肉の圧によって自身の骨を折るほどだったが、その強大すぎる筋肉を抑え込むために「百閉」という新たな筋肉を作り上げることで辛うじて肉体の均衡を保っていた。そのため生前は本来の力や後述の経緯もあって、ただの一度も全力を出して戦うことが出来ずに土俵を去っていった。神器はスルーズが神器練成した「超筋外骨締廻」であり、自身の制御不能な暴走筋肉を制御が行える上に、自身の意思で自由自在に操り、身体の筋力を腕や脚に集中させることが出来る。 「百閉」で筋肉を封じ込めていた状態でも人間離れした怪物じみた力を発揮しており、それを見た周りの子供から「化け物」と恐れられ、自身の身体を他の子達と同じく普通にしなかった神を恨むが、母の言葉でその力を弱いもののために使うことに決め、村の人からも愛される心優しい性格になり平和に暮らしていた。しかし浅間山大噴火による天明の大飢饉によって飢饉になった信濃の自身の村を自身の力で救うために江戸で力士になることを決め、村を出て江戸へ旅立つ。浦風部屋での谷風梶之助との初めてのぶつかり稽古で幾度も倒される中で相撲に楽しさを感じる。その後師匠となった谷風の元で徹底した稽古に打ち込み、生まれて初めて全力でぶつかることが出来る相撲という存在に全力で取り組んでいった。初土俵を迎えると、一撃で相手を倒す圧倒的な強さによる勝利の連続に観客からは歓声を浴び、故郷に金と食料を送ることができ、飢饉に喘ぐ日本を照らす雷光となったが、ある取り組みで自身を怖がる力士の表情から、「化け物」と恐れられていた幼少期を思い出してしまい、敗北してしまう。その夜、自身の敗けを非難しようとした谷風に、自身が知らない内に昔と同じく弱い者イジメをしていたことを知ってしまったと言い、それでも自身が唯一故郷に金を送る手段である相撲を辞めることは出来なく、相手を壊さないためと弱いものを傷つけないようにするために、自身が最も得意とするてっぽうや張り手ら四つの技を自ら封じることを決めた。四つの技を封印してもなお勝ち続け、故郷に金を送っていった。谷風ら力士達からは成長した雷電の全力を自身らでは受け止めきれなかったと、後悔していた。 ラグナロクでは、相撲以外の様々な格闘技も使っており、自身を圧倒するシヴァの強さを体感すると本気で思う存分相撲を取れることに満面の笑みを浮かべ、自身が封印していた「四禁」の技を含む相撲を解放した。 始皇帝 550年に渡る中華最大の戦乱"春秋戦国時代"に終止符を打ち、広大な中華統一を始めて成し遂げ、人類史上初めて皇天上帝に近づいた「始まりの王」であり、自らを『始皇帝』と号した。『終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝』3巻で本編に先立ち登場した。中華の歴代皇帝らからは中華の礎を作った人物として敬意を持たれている。 一人称は『朕』であり、相手が神であろうと構まずに尊大な態度を取る。布で眼を隠しており目が見えない状態でも不自由なく行動している。王として「惑わず、曲げず、頼らず」「常に民の先頭に立ち続ける、それが王」と言う信念を持っており、それを聞いたハデスからはポセイドンに似ていると言われた。かつて中華を支配していた魔神・蚩尤を単身で討伐し、蚩尤との闘いの中で5つの体系からなる究極の武術である蚩尤を習得した。 神器はアルヴィトが神器錬成した『神羅鎧袖』である。 六回戦後に自身の控え室がわからなくなって、壁を破壊しながら控え室を探していた所、アレスとヘルメスのいる神側のVIP観覧室に入って平然と寛ぎ、人類側の観客席に案内しようとしたアレスを片手で軽々と投げ飛ばし、ヘルメスに飲み物を要求するなど尊大な態度を取り、直後に自身を探しに来て自身の行動を咎めようとしたブリュンヒルデに対しても、『無問題』と言うなど尊大な態度や言動を貫き通した。他の闘士らと同じく自身の出番を待ち望んでおり、ブリュンヒルデから7回戦の人類側闘士が自分だと聞かされると、喜びを露わにして、人類側入場口からでは無くて、神側VIP観覧室から直接観客席に居る中華の歴代皇帝が作った道を歩いて闘技場に登場した。 レオニダス王 ニコラ・テスラ 沖田総司 日本の幕末の時代に活躍した新撰組の一番隊組長。原作者の代表作『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の沖田と同一人物。 ラグナロクを人類代表の自身の控えの間で近藤勇と共に観戦しており、試合を見て自身の知らない強い人達がまだまだいることに驚きを見せ、自身の出番が早く来るのを待ち望んでいる。ロキと七福神対釈迦らによる一触即発の場へ、多くの神々の力を察知して近藤勇とその場へ行き、戦いが起こると察知すると、自身も介入しようと、佐々木と近藤と共に釈迦の側へと加わった。その後介入したオーディンの肩に乗っているわたりガラスを「しゃべる鳥」と言っていた。 グレゴリー・ラスプーチン ミシェル・ノストラダムス フランスの世紀の預言者。 ブリュンヒルデの服を勝手に着てブリュンヒルデをからかったらりするなどお調子者で軽い性格であり、ブリュンヒルデからはかなり嫌われており「人類史上最も不愉快な漢」と酷評されている。その一方でクソ強いとその強さを認めておりノストラダムスを『我々のジョーカー』であると言っている。沖田や始皇帝同様自身の出番が来るのを待ち望んでおり、6回戦後にブリュンヒルデに自身の出番を聞きに来ていた。 かつて虹と闇の門を破壊し、神の禁忌を犯したため、人類で唯一冥界に堕とされた人間である。破壊した理由は壊したらどうなるのか思い付いて確かめたかったからと言うことで、本人曰く「思いついたら何でも自分で確かめたくなる性質」その理由を悪びれる事もなく平然と笑顔で言いのけたことから、ゲルは最凶の愉快犯と戦慄した。ラグナロクで人類代表に選ばれたことで、冥界から天界に戻って来ているが、本人は冥界に送られたことはあまり苦痛には思っておらず、冥界を色々面白いと楽しんでおり、また本人がその気になればいつでも天界に戻って来れるとブリュンヒルデは言っている。 シモ・ヘイヘ 冬戦争で活躍し、ソビエト赤軍から「白い死神」と恐れられたフィンランドの軍人。 本編には未登場だがキャラデザイン公開投票第一位になりイラストのみ先行公開された。 坂田金時
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