攻撃パターン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 16:28 UTC 版)
そのフラッキーの著書に基づいて講演を行った糸永新によれば、アメリカ軍の狼群戦法をまとめると下記のようになる。 1チームは3隻、最大で4チーム12隻が同一海域に出撃した。 群指揮官は序列に関係なく指名された。 作戦海域を指定し、幾つかの哨区に分割する。各狼群に割り当てされる哨区の広さは400から600平方マイルであった。 敵を探知、発見した場合は直ちに僚艦に通報し、極力協同して攻撃する。 僚艦との会合は主としてレーダー波による誘導を用いる。 フラッキー少佐は上記に加えて、独自の戦法を取っていた。日本の船団には前後に護衛艦が配置されることが多いため、月明りがない夜の攻撃では、1隻が船団前方、2隻目が船団横合いから攻撃する。2隻目は攻撃後逆方向に占位し攻撃を再開する。3隻目は船団の反応など戦況次第で攻撃する方向を変える。各艦は攻撃後浮上航走して船団前方に進出し、前述のローテーションを繰り返す。この方法のデメリットは時間を要することである。 攻撃の鍵は探知発見にあるため、各艦は極力浮上航走し、潜望鏡とレーダーを使用する。重要通信の傍受と充電にも浮上はプラスとなる。危険も高くなるが、受容するべきである。
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