キングコングの逆襲
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『キングコングの逆襲』(キングコングのぎゃくしゅう、King Kong Escapes)は、1967年(昭和42年)7月22日に公開された日本の特撮映画[7]。製作は東宝[7][5]。配給は日本では東宝[5]、アメリカではユニバーサル・ピクチャーズがそれぞれ担当した。カラー、シネマスコープ(東宝スコープ)[出典 5]。
注釈
- ^ 資料によっては日米合作と記述している[19][14]。
- ^ 後に、ゴロザウルスは映画『怪獣総進撃』でゴジラの仲間となっている。
- ^ 英題名『キングコング・エスケープ』はここから採られている。
- ^ 書籍『ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』では、ROBOT-KONGと記述している[28]。
- ^ 資料によっては、「建造地」として記述している[25]。
- ^ 資料によっては、名称をレーザー殺獣光線と記述している[35]。資料によっては、サーチライトと解釈している[30][33]。
- ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、硬質ウレタン製のアップ用とラテックス製のアクション用と記述している[30]。書籍『東宝特撮超兵器画報』および『東宝特撮メカニック大全』では、アクション用とスローアクション用と記述している[34][36]。
- ^ 川北は、当時キングコングの権利を有していたのはユニバーサル映画であったと証言している[49]。
- ^ 資料によっては、名称を大海蛇[出典 23]や大海ヘビ[17]と記述している。
- ^ 書籍『ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』では、GIANT SERPENTと記述している[28]。
- ^ 書籍『ゴジラ来襲!!』では、怪蛇と記述している[31]。
- ^ 資料によっては、「不明」と記述している[54]。
- ^ 資料によっては、名称をドクター・フー輸送船と記述している[61][67]。
- ^ 資料によっては、名称をドクター・フー輸送ヘリと記述している[61]。
- ^ 戦車のミニチュアとして初めてエンジン付きのラジコンが用いられた[23]。しかし、操作に不慣れであったため、セットを壊してしまうこともあった[23]。
- ^ 階級を「一尉」とする文献もあるが[6][74]、劇中のネルソンの台詞では「三佐」と言及されている。
- ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、円谷英二が強い不満を表していたと記述している[24]。
- ^ この不採用になった脚本は、キングコングをゴジラに置き換えて『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』として転用された[出典 42]。
- ^ 同様に若林がヒロインを務める予定であった映画『エスパイ』は制作中止となり、1974年にキャストを一新して改めて制作された[85]。
- ^ 書籍『ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』では、「1/12スケール」と記述している[86]。
- ^ 農民が上陸したキングコングから逃げるシーンは『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のガイラの映像を入れ替えたものである。
- ^ 本作品では、ドクター・フーの手下役で出演している[78]。
出典
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- 1 キングコングの逆襲とは
- 2 キングコングの逆襲の概要
- 3 登場怪獣
- 4 登場兵器・メカニック
- 5 キャスト
- 6 スタッフ
- 7 再上映
キングコングの逆襲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:19 UTC 版)
「東宝チャンピオンまつり」の記事における「キングコングの逆襲」の解説
1967年公開作品の短縮再編集版リバイバル。東宝製作。59分。
※この「キングコングの逆襲」の解説は、「東宝チャンピオンまつり」の解説の一部です。
「キングコングの逆襲」を含む「東宝チャンピオンまつり」の記事については、「東宝チャンピオンまつり」の概要を参照ください。
キングコングの逆襲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 15:39 UTC 版)
「キングコング (架空の怪獣)」の記事における「キングコングの逆襲」の解説
南ジャワ海のモンド島に棲んでおり、類人猿が巨大化したとされる。身長、体重は初代の半分程度。島の老人からはボー(島の言葉で「王者」)コングと呼ばれている。 本作品ヒロインのスーザンの危機に対し、その声を聞きつけて、ゴロザウルスと戦い、ダウンさせる。その後はモンド島近海に住む大ウミヘビを退け、ドクター・フーによって北極のエネルギー鉱石を採掘するために攫われるが逃亡し、東京でスーザンを攫って東京タワーに登ったドクター・フーが操るメカニコングと対決し、スーザンを救出し、メカニコングとドクター・フーを倒した後、モンド島へと帰っていく。 関連書籍などでは2代目キングコングとも表記される。 スーツアクターは中島春雄。本作品のためにゴリラの動きを研究したと述べている。手を地面につけて歩いたり、腕力を中心とした戦い方であるなど、メカニコングとの対比として類人猿らしさが強調されている。中島は、猿のような動き方に苦労したといい、東京タワーのシーンも片手で柱に捕まりながら戦わなければならないため難しかったと述懐している。 本作品でのコングは、前作よりも小さい身長20メートルと設定されており、精密な増上寺のミニチュアや鉄骨製の東京タワーのセットなど、従来の怪獣映画とは異なるスケールでの描写が特徴である。 恐竜(ゴロザウルス)からヒロインを救い出す場面は、RKO版をオマージュしており、構図も揃えている。 造形 頭部造形は利光貞三、胴体は八木寛寿、八木康栄による。『キングコング対ゴジラ』のコング造形に対するアメリカ側の不評を受けて、今回の着ぐるみは原点に近い頭の大きなゴリラタイプに造形された。スーツはアップ用とアクション用が作られた。前者は目が三白眼、後者は目が見開いているのが特徴である。アップ用は腕の内部でマジックハンドを脱着する方式が取られ、前作のような不自然さを解消。まぶたと口がラジコンで開閉する。アップ用、アクション用の2種類の顔が同じ石膏型から作られたが、東京タワーのシーンでは、それらとは別に、歯をむき出して笑っているような表情の頭が使われている。 海のシーンに使われたコングの胴体は、『キングコング対ゴジラ』のコングのものを再使用。この胴体は、『ウルトラQ』でも大猿ゴローに使われている。 その後メインのぬいぐるみは『行け! グリーンマン』の「ゴリラ」に流用された。 着ぐるみのほかに、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のガイラのものを改造した実物大の右手と右耳周辺、ギニョール、操演用人形も製作された。 操演用人形は安丸信行が制作し、ヘリコプターで運び込まれるシーンに用いられた。
※この「キングコングの逆襲」の解説は、「キングコング (架空の怪獣)」の解説の一部です。
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