神武隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 03:41 UTC 版)
金剛隊の後、日本海軍は硫黄島に上陸したアメリカ軍に対して回天特別攻撃隊(千早隊)を編成して投入したが、伊368、伊370の二艦を失い、生還した伊44は、「作戦は無謀」と意見具申した川口源兵衛艦長(兵66期)が、命令違反を理由に解任されるなど無益の結果に終わった。 伊58は、呉から光に移動して回天を搭載した後、2月28日に光を出港し呉に移動。千早隊に続いて編成された神武隊に加わり、3月1日に呉を出撃。回天発進地点に予定していた硫黄島北西沖に向かったが、3月6日に神武隊に対して作戦中止が指令された。伊58は沖ノ鳥島西方海面に移動して、ウルシー特攻に向かう第七六二海軍航空隊の陸上爆撃機「銀河」24機で編成された「菊水部隊梓特別攻撃隊」(丹作戦)の電波誘導を行うようにとの指令を受信した。回天2基を海中に投棄して沖ノ鳥島と南大東島の間に設定された予定地点に急行した伊58は、3月11日に電波誘導の任を果たした。3月16日、伊58は光に到着して残った回天2基を陸揚げした後、17日に呉に帰投した。
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