京都アニメーション放火殺人事件とは？ わかりやすく解説

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京都アニメーション放火殺人事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/09 05:27 UTC 版)

京都アニメーション放火殺人事件（きょうとアニメーションほうかさつじんじけん）は、2019年（令和元年）7月18日に京都府京都市伏見区で発生した放火殺人事件。報道における略称は京アニ事件[12]、京アニ放火[13]など。


脚注

注釈

  1. ^ 負傷者数については、消防庁の35人（被告人を含む）[1]、または京都地検の33人（同）[2]など複数の記録が存在するが、本記事では最も詳細な内訳が公開されている34人（同）[3][4]とする。
  2. ^ 京都アニメーション社長の八田英明も、10時過ぎより本社にてNHK関連会社の社員と打合せを行っていた[21][22]。
  3. ^ スタジオの近くの防犯カメラが記録した火災の開始時刻は10時31分40秒だった[25]。
  4. ^ 厳密には、事件発生時に出勤してきた別の40代男性社員1人も、スタジオの外側で煙を吸って軽傷を負っている[28]。
  5. ^ 遺体は建物の外に搬出されてから、現地で死亡確認が行われた。さもなければ、病院に搬送しなければならず、遺族や報道機関等への対応により混乱をきたすおそれがあったため、加えて火災対応は専門外である医師が、建物の中に入る危険性が考慮されたためであった[32]。
  6. ^ 5人の内1人は倒れずに身を屈めた状態で発見された。京都第二赤十字病院の救急科副部長は、心臓が停止する直前まで非常に激しい運動により消耗したためと想像している[33]。
  7. ^ 皮膚移植により、一時は人工呼吸器を外して会話が出来るまでに回復したが、死体皮膚を貼った2カ所で細菌が感染した[43][44]。
  8. ^ 2001年に発生した歌舞伎町ビル火災では本事件を上回る44人の死者が発生しており、警視庁は放火の疑いが強いと見ているものの、2019年9月現在で原因は断定されていない[48]。
  9. ^ 偶然にも、事件の5か月前に伏見区を想定した搬送訓練を行っていたため、その経験により搬送先を円滑に分散できた[61]。
  10. ^ 父と兄妹の4人家族だったという報道も存在する[95]。
  11. ^ 同事件直前の2012年6月15日にはオウム真理教事件をめぐり指名手配されていた最後の教団信者・高橋克也が警視庁に殺人容疑などで逮捕されていた。
  12. ^ 2013年だけで計13回[125]。
  13. ^ 京都アニメーション関連の地図は調べていなかったことが判明している[147]。
  14. ^ 上記の経路は、いずれも『響け!ユーフォニアム』の聖地とされる場所である。入り組んだ通路であるため、土地勘がなければ立ち寄りが困難であるが、男は地図やスマートフォンを持っていなかった[146]。
  15. ^ この時、前述の取材のために現場に向かっていたNHKの吉田達弘ディレクターのチームによって、火を付けた男が確保されている様子が動画で撮影された[160]。
  16. ^ 1999年5月23日16時ごろ、神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央五丁目（鶴見駅から南東に約500 m）にあった麻雀店で発生した火災[162]。木造2階建て店舗建住宅延べ約330 m2のうち1階の一部（約40 m2）が焼け[162]、店長の男（当時55歳）・経営者の男性（当時51歳）や客ら計7人が死亡、客1人が重傷を負った[163]。神奈川県警察の捜査により、店の経営を巡って経営者とトラブルになっていた店長が経営者を殺害する目的でガソリンを撒いて放火したと結論付けられ[164]、店長の男は同年7月1日、被疑者死亡のまま殺人・現住建造物等放火などの容疑で書類送検された[165]（同月13日付で不起訴処分）[166]。
  17. ^ 2020年5月28日の東京新聞では、治療費は1000万円以上とみられると報道している[172]。一方、形成外科医で予防医療研究協会理事長の苅部淳は、治療費は2億円以上と推定している[173]。なお、被疑者は生活保護受給者であるため、治療費は全額保護費で賄われるとみられている[172]。
  18. ^ 増田の担当する合議審の裁判部は、京都地裁第1刑事部（合議係）である[232]。
  19. ^ 上記発表が行われた8月2日、共同通信社大阪社会部はTwitterにて「京都アニメーションの事件でお亡くなりになった方のご家族や親友の皆様へ」と題したツイート[297]を投稿し、犠牲者についての情報提供を広く呼びかけたため、賛否両論が巻き起こった[298]。
  20. ^ 読売新聞は、8月28日に25人全員の実名を紙面に掲載したものの、このときは会社としての立場や見解を掲載しなかった[307]。なお、同月18日の社説[309]の中で「実名を基にした取材によって、警察発表の事実関係をチェックし、正確性を高めることは、報道の使命でもある」と主張していた[308]。
  21. ^ 元警察官僚の古野まほろは、警察庁が京都府警に指示したという報道の信憑性を疑っている[317]。
  22. ^ 一部の新聞社は警察が公表する前に、独自に把握した犠牲者の情報を報道していた[333][334][335][336]。
  23. ^ 2020年4月6日に新型コロナウイルス感染症の流行拡大の影響で公開を再延期[347]、同年6月25日に公開日を9月18日と発表した[348]。
  24. ^ 本作品も『外伝』と同様、犠牲者を含む全スタッフの氏名が掲示された[349]。
  25. ^ 2018年3月から石山坂本線で運行している600形によるラッピング電車の運行は継続中。
  26. ^ 一部社員は休業中にも勤務していた[58]。
  27. ^ 合併した子会社Doの社員を含む。
  28. ^ 「『代償』と言うには不釣り合いも甚だしいほど酷く凄惨だ」という但し書きも加えている。
  29. ^ a b c d この募金は2019年7月26日時点で京都アニメーションが確認している活動[447]。
  30. ^ 事件が起きた7月18日の夜の時点で、安否不明者（後に死亡確認）は全て判明していた[306]。
  31. ^ 北方領土問題に関する発言が問題になり（詳細は丸山穂高#北方領土滞在中の言動を参照）、同年5月に日本維新の会から除名処分を受けている。なお、京都アニメーションとは無関係の人物である。

出典

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