事件記録符号とは? わかりやすく解説

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事件記録符号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/08 04:30 UTC 版)

事件記録符号(じけんきろくふごう)は、日本の裁判所が受け付けた民事事件刑事事件を識別するため、事件に付する漢字・カタカナ・ひらがな1文字または2文字で構成する符号である。

民事事件はカタカナ、刑事事件はひらがな、それぞれの符号を基本的に用いる。

「民事事件記録符号規程」、「刑事事件記録符号規程」など最高裁判所規程に定めがある。

事件は、裁判所が受け付けた司法年度(暦年)、事件種類を表す符号、当該年度の事件種類毎に受付順で付す通し番号、の3部分で構成する事件番号[注釈 1]で管理する。裁判所と事件番号の指定で、日本の裁判所が受け付けた事件を一意に特定する。「A地方裁判所平成元年(ワ)第123号」は、A地方裁判所が平成1年に1月1日から受け付けた123番目の民事訴訟第一審、を表す。

主な事件記録符号

民事訴訟事件

民事事件記録符号規程(平成13年最規第1号)による。

簡易裁判所

  • (ハ) 通常の第1審訴訟事件

地方裁判所

高等裁判所

  • (ネ) 控訴事件
  • (ツ) 上告事件

最高裁判所

行政訴訟事件

行政事件記録符号規程(昭和38年最規第3号)による。

地方裁判所

  • (行ウ) 第1審訴訟事件

高等裁判所

  • (行コ) 控訴事件

最高裁判所

  • (行ツ) 上告事件
  • (行ヒ) 上告受理事件

その他の民事事件

地方裁判所

刑事事件

刑事事件記録符号規程(平成13年最規第2号)による。

簡易裁判所

地方裁判所

  • (わ) 公判請求事件

高等裁判所

  • (う) 控訴事件

最高裁判所

  • (あ) 上告事件

家庭裁判所の事件

家庭事件記録符号規程(昭和26年最規第8号)による。

家庭裁判所

脚注

注釈

  1. ^ 検察庁が犯罪事実ごとに付する「事件番号」(いわゆる「検番」)とは異なる。なお、検番は「元号○検第○号」の形式。

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