石神村
石神村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:51 UTC 版)
コハク 声 - 沼倉愛美 村に住む金髪碧眼の少女。千空が最初に遭遇した石神村の住人。16歳。身長160センチメートル、体重52キログラム。8月8日生。B型。古風な口調で話す。言葉の始めに「ハ!」と一息置いてから話すことも多い。 青いワンピースに似た服装を着用している。クロムからは「メスゴリラ」と言われており、その度に制裁を加えるが年相当の少女らしさを持ち合わせる。11.0という驚異的な視力と軽快な身のこなしで村一番の武力を誇る。司からは女子高校生ほどの年齢としては有り得ないほどの戦闘能力と評されるが、実力は司や氷月の足元にも及ばない。 母親(声 - 木村亜希子)が亡くなり、姉のルリが病弱なことため、父親・コクヨウから巫女になり百物語を途絶えさせないよう命じられる。しかし、ルリが死んでもOKというプランに手を貸す気は無く、自分がいつでも巫女を継げる状況になればルリを持たせている気力の糸が切れてしまうと思い、父に嫌われ巫女にふさわしく無い娘になろうと、粗暴になった。 ルリのために温泉を汲みに行った際に千空に出会い、彼に協力するようになる。しかも司が斬り落とした大木の下敷きになった時、千空に助けられたことで彼に惚れてしまったと告白している。司が杠を人質にとり、千空が身代わりになって攻撃を受けた一連の様子を目撃しており、司を尾行して問答無用で殺そうとするなど野蛮な面も見られる。しかし殺人経験は無く、ほむらを捕える上で無傷での捕縛は不可能だが殺すことは可能と判断し、いざと言うとき躊躇しないために千空にほむらの殺傷許可を求める。 カセキが物作りに興奮して肉体が膨らみ服が弾け飛んだ時には真っ赤になって顔を手で覆っていた反面、クロムが御前試合でのマグマ対策で睾丸を攻撃する練習をしてた際には「積極的に睾丸を叩くべき」と助言をするなど、戦闘方面では冷静な性格。 父から贈られた盾をギアの材料にする際は微塵も構わないと言うなど、物への愛着よりも実用性を重視するようである。 普段は髪を縛っているため分かりにくいが、千空を遥かに上回る癖毛の持ち主。 クロム 声 - 佐藤元、泊明日菜(幼少期) 村に住む16歳の少年。コハクとルリの幼馴染。身長170センチメートル、体重63キログラム。2月4日生。A型。 理数系で、好奇心旺盛で頭が良い。あくどい表情や性格は少し千空似である。化学の倉庫を所有。口癖は「ヤベー!」「クッソ!」。科学を「妖術」と呼び、村の科学と算術を確立させた。千空と出会い、科学の素晴らしさを学ぶ。ルリに想いを寄せているが、クロム本人はその恋心に気づいていなかった。妖術(科学)を極めていたのも、彼女の病気を治すためである。だが病気を完治させる方法は見つからず、周りからは変人扱いされていたが、千空との出会いでルリを救う道を見出した。 戦闘能力自体は低いようだが、鉱石の探索などで鍛えられており、一般的な身体能力の現代人と比べれば身体能力は高めのようである。御前試合ではマグマに力負けしたが、スイカの被り物のレンズを使い、マグマの服に着火させ怯んだ隙を突き、見事マグマに勝利している。だが千空との決勝戦直前に力尽き、意識を失ってしまった。 千空から3700年前の世界で起こった石化現象により文明が滅びてしまったことを聞き、涙を流すほどに悔しがる様子を見せ、それがきっかけで千空と意気投合し、千空と共に科学王国設立に協力する。 千空が作ったわたあめ機から水車を思いつきカセキと共に3日間徹夜で作り上げたり、電球が完成したことで洞窟の奥深くから鉱石を入手することを思い浮かんだりするなど、柔軟な発想力を持っている。文字や数学知識なども積極的に学んでおり、北米編では三角測量を行ったり、重症を負った千空の代わりにドリルを設計するほどの成長をみせている。元々数学知識に長けており、独学で九九を編み出しており、本人は「苦苦(くく)」と名付けていた。 ルリ 声 - 上田麗奈 村の巫女。コハクの姉で、クロムの幼馴染。18歳。4月14日生。O型。 代々の巫女が伝承する「百物語」を継承しており『桃太郎』の他、日本ではまず見ないであろう動物や、難しい言葉を知っている。初対面の千空のことを知っているような素振りを見せていたのも百物語に彼が登場するためであった。 病弱だったが、千空が完成させたサルファ剤を服薬して回復した。その際、薬に対する反応から肺炎を患っていたことが判明する。元々の身体能力は妹同様に高く、完治後は村人が驚くほど活発に動き回る。 その後はワイン作りやマンガン電池の製造など、労働にも従事する。 幼馴染のクロムとは小さいころよく遊んだ仲だが、立場と病気によりずっと遠縁のような仲がずっと続いていた。しかし、病気が完治した後は、昔のように話し合う関係に戻った。 金狼(キンロー) 声 - 前野智昭 村の門番の18歳の青年。7月9日生。A型。 生真面目でルールに厳格な性格。千空に得物の槍を金メッキ を施されると喜ぶなどの一面も見せる。本来の実力はマグマをも上回るが、ボヤボヤ病(近眼)で実力を発揮できなかったが、メガネを着用して克服する。目つきが悪いのは元々だと言っていたが、メガネを着用後は明らかに目つきが柔らかくなる。当初は科学を妖術と言い、科学や算術が戦いの役には立たないと理解を示してなかったが、番外編の千空とクロムの算術決戦時に男性陣4人がかりでもコハクに完敗したことを算術で例えた事で理解した。 科学王国で開催されている文字の勉強会にも参加しており、名前を書けるようになっている。出番はさほど多くないが第2回人気投票で4位に入るなど、読者からの人気は高い。 銀狼(ギンロー) 声 - 村瀬歩 金狼の弟。村の門番の少年。16歳。4月7日生。B型。 フランクだが単純かつ弱気な性格。語尾が間延びした喋り方をする。金メッキを施された金狼の槍に嫉妬し、その槍が無くなった時はおちょくる。硫酸採取時に気を失いかけたが、その後千空の言葉で勇気を出し、硫酸の池に落下しそうになったクロムを助けるなど、硫酸採取に貢献する。御前試合では千空らと共に八百長に参加するが、ルリの言葉を行間も読まず解釈し、準決勝で裏切り千空を本気で攻撃するなど、利己的な本性を露わにする。また、カセキの言葉に隠された意味をその場にいたほとんどの者が理解していたにも関わらずわざわざ口に出したり、電話でルリと話そうとしたクロムに告白するように促すなど、野暮でお節介な一面もある。 宝島編では一度は乗船を拒否したが、いい格好をしようと追いかけたため大樹によって無理矢理乗船させられる。また、石化される直前、偶然海に潜っていたことが幸いし、石化を免れている。その後、石化装置の秘密を探るべくコハクと共に後宮へ潜入した際には、女装姿を披露している。 コクヨウ 声 - 金尾哲夫 村の元長。ルリとコハクの父親。4月19日生。B型。 御前試合でルールを破ったコハクを勘当した。御前試合で優勝してしまった千空に対し、当初は長になることを認めないが、ルリの肺炎を完治させたことで千空を正式に長に任命する。その後、村の発展に貢献し続ける千空の活動を目の当たりにし、長の座を譲った判断は間違っていなかったと確信する。厳格な性格だが、コハクが自分にとって思い入れの深い盾をギアに改造しようとしたさいに惜しむなどの一面も見せる。 スイカ 声 - 高橋花林 模様のないスイカをフルフェイスヘルメットのように被った小柄な9歳の少女。「スイカ」という名前が本名なのか渾名なのかは不明。身長119センチメートル、体重21キログラム。9月9日生。O型。語尾に「○○なんだよ」を用いることが多い。 内向的だが純真な性格で、「人の役に立ちたい」という思いが強く、積極的な行動を起こす。小柄な体と被り物を活かした情報収集を得意とする。ボヤボヤ病(近視)を患い、素顔は可愛らしいが目を細めてしまうので凄い顔になる(ピンホール効果で少し見えやすくなることと、目を細めたときの顔を見られるのが恥ずかしいというのが、スイカの被り物を被っている理由である)。 御前試合でマスクを破壊されたため、千空とカセキが作った新しいマスクに新調した。このマスクについている葉っぱは丸めてあり、集音機となる。 宝島編では船に密航していたが、石化される直前に龍水によって逃がされ、ラボカーを奪取するなどの活躍をした。アメリカ編からは正式に乗員となる。スタンリーとの決戦では石化装置で自爆する戦法が用いられることになったため復活役に選定され、再度の全世界石化から数か月後に復活。糞尿を使った方法で硝酸を製造し、7年の歳月をかけて復活液を完成させた。 「スイカ」のイントネーションは、稲垣理一郎や担当編集は果物のスイカと同じイントネーションで呼んでいるが、Suica ・果物のスイカのイントネーションのどちらで呼んでもよいとしている(アニメ版では果物の方の発音で呼ばれている)。 マグマ 声 - 間宮康弘 目付きも性格も凶暴な男性。8月22日生。B型。 下品な笑い方をする。「問題を解決するために千空たちを迷いもなく殺そうとする」「自分が長になるためにあさぎりゲンの暗殺を企てる」など自分の邪魔な相手に容赦のない性格。コハクが勘当されるきっかけを作った張本人でもある。体格が良く、石神村で次期長に最も近いとされていたが、ゲンのハッタリとクロムの機転で御前試合で敗北する。総合的な実力は、コハク、メガネを着用した金狼には劣るが、力だけで言えば村でダントツとのこと。村では強い男ほど人気があるらしく、村の中では最もモテるらしいが、作中では女性人気があるとは思えないような描写しかない。 その後、真空管作成のためにタングステン採取に行くときに、その怪力に目をつけた千空が白羽の矢をたてる。その際、洞窟の中で雲母に落ちたあと、千空と協力して雲母から脱出し、千空の仲間になる。後に一応改心し、怪力を活かして鉱石の採掘や実験の力仕事に貢献する。 司がコールドスリープ状態になった後、指導者を失った旧司帝国の構成員を従えるべく、船長の座を狙う。その際のマントルとの会話で、千空を殺す意思が薄れたことが明らかになる。 マントル 声 - 松重慎 マグマの腰巾着。AB型。基本的に「あいー」としか言わない。常にマグマに付き従うが、マグマに恐怖心を持っている。現在はマグマと共に千空に協力している。 マグマから千空を殺したいかどうかを聞かれた際に、すぐに答えを出さず、複雑な顔をして悩む。 カセキ 声 - 麦人 長い髭を生やした60歳の老人。仕事熱心な職人。千空達の物作りにおける中心的存在。身長155センチメートル、体重57キログラム。2月9日生。AB型。 老人ながら屈強な肉体をもつ。千空と同じく技術に詳しい。その技量は鉄具・染料も無い状態でコハクの盾をつくり、現代ですら専門職人が製作するヒックマンポンプを、千空の描いた絵だけを頼りにガラス細工で作成するほど。千空の作ったガラスを加工して、実験道具を作る。物作りで想像したり興奮すると、肉体が膨らみ服が弾け飛ぶ。 もともと、物作りが好きな少年で、他の村人から白い目で見られないように、橋や盾を作っていた。そのため、千空たちとは歳が50近くも離れ、通常は隠居するほどの高齢でありながら現役扱いされる。 ゲンのことを気に入っているようで何かと作業の手伝いをさせている。 ルビィ、サファイア、ガーネット 声 - 近藤玲奈(ルビィ)、前田佳織里(サファイア)、石上静香(ガーネット) 村一番の綺麗所である三姉妹。通称『キラキラ3姉妹』。血液型はそれぞれO、B、A型。 村の女の中では特にモテるらしい。3人とも彼氏が欲しいらしく、ルビィは奢ってくれる人、サファイアはイケメン、ガーネットは強い男が好み。 ガンエン 声 - 室元気 村で一番の食いしん坊。食べ物関連の話題がある場面に良く出てくる。 ジャスパー 声 - 竹内良太 長の側近の一人。やせ形で長身の男性。御前試合で審判を務める。A型。 御前試合の審判は前回準優勝者が務めるという決まりがあることから高い実力を有しているようで、クロムによると外野からの攻撃など試合での不正は絶対に見逃さない。同じく長の側近であるターコイズと比べると柔軟で、御前試合にコハクが出場しようとした際には女子が出場してはいけないという決まりは無いとのことで出場を許可し、銀狼がルリの言葉をそのまま解釈した時には「少しは人の言葉の行間を読むことを学べ」と心の中で突っ込む。 ターコイズ 声 - 大地葉 長の側近の一人。真面目で正直な女性。千空を「よそ者」と呼ぶ。頭が固く、融通が利かない性格。B型。 ナマリ 絵を描くのが得意。御前試合のトーナメント表や千空の科学ロードマップを描く。無口な性格らしく、時折出番はあるが台詞らしい台詞は現時点では見受けられない。 七海が通貨を発行する際、通貨のデザインになる版画作りに協力する。 チョーク 声 - 鈴代紗弓 白い毛並みの犬。 猫じゃらしで遊ぶのが好き。単行本第6巻では、チョークが第1話に出てきた小犬の子孫であることが示唆されている。この子犬は諦めきれずに石化した飼い主である少女にしばらく寄り添っていたが、生き抜くために内に秘めていた野生の力を思い出す。似たような境遇の犬たちと群れを作り、つがいを見つけて家族を作ったが、最期まで飼い主のことは忘れずに立派に生き抜いたとのこと。 シャベル 声 - 鈴代紗弓 小さな子供。出っ歯。おしゃべりで、得た情報を村人たちに言いふらす。最初に同じ言葉を繰り返す癖がある。 鉄犬 金狼と銀狼の父親。白金の夫。 白金 金狼と銀狼の母親。鉄犬の妻。 礁 漁の名人。村の食糧係のひとりで、自身が獲った魚を村民たちに分け与えている。珊瑚の夫。 珊瑚 礁の妻。 アラバスタ 声 - 前田弘喜 ルビィ、サファイア、ガーネットの父親。ダイアの夫。 ダイア ルビィ、サファイア、ガーネットの母親。アラバスタの妻。 サガン 声 - 杉崎亮 ガンエンの父親。エンの夫。村の酒作りを担当している。 エン 声 - 八百屋杏 ガンエンの母親。サガンの妻。 アルゴ 声 - 内匠靖明 胸に傷のある筋肉質な男性。御前試合で銀狼と対戦する。 玄武 声 - 山本格 長髪で長い顎髭で体格のいい中年男性。 なとり、あるみ 声 - 菊池康弘、所河ひとみ 村の老夫婦。カーボの実の両親でベリーの義父母。 カーボ 声 - 坂田将吾 金髪の若い男性でベリーの夫。気性が荒く、千空が強力磁石作成を作成する際にマグマに同行して千空を殺害しようとする。なとりとあるみの息子。 ベリー 黒髪の若い女性でカーボの妻。 すず 声 - 天野心愛 おかっぱ頭の少女。 あずら 声 - 若山詩音 お下げで童顔の少女。 ウンモ 声 - 村上裕哉 坊主頭に剃り込みを入れた背の低い中年男性。御前試合で太鼓を叩く。 孔雀 声 - 樹元オリエ 金髪で妙齢の女性。 チタン 声 - 熊谷健太郎 黒髪でボサボサした髪型の青年。村人の一覧表に載っていたが、現時点では未登場。 ソユーズ(名無し) スキンヘッドで頭に大きな傷のある男性。幼いころに石神村に拾われ本名を隠し、名無しとして生きてきた。身長179センチメートル。O型。 元は3700年前に百夜達が到着したほぼ無人だった島の出身で、母親と思われる女性と共に村に流れ着いた。女性はソユーズの名を告げて息を引き取り、鉱石由来の名前の者ばかりである石神村では目立つ名前のため別の名前をつけることも考えられたが、自らの唯一の素性である名前を捨てきれず、名無しで生きていくことを決めた。 一目見れば何でも正確に記憶でき、赤ん坊のころの記憶すら憶えているほど異常な記憶力を持つ。実は宝島の頭首の息子で、頭首は百物語を代々伝える使命があるため高い記憶力を持つ女性と結婚する習わしがあり、ソユーズの記憶力も遺伝によるもの。イバラを倒した後、宝島の新頭首となり、イバラによって石化された人々の蘇生に尽力するため王国を離れた。 相良(サガラ) 油田を発見したイノシシ。身長60センチメートル。天涯孤独で警戒心のない性格で、フランソワに調理されそうになったところを間一髪で千空らに救出され、スイカに手懐けられ彼らを自身の遊び場であった油田へと連れていった。 身体に染み付いた油の匂いから食べるには不向きと判断され、スイカやチョークの友達となった後は、チョークと共に食料集めを担っている。
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