怪盗団アカツキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 17:54 UTC 版)
「荒野のコトブキ飛行隊」の記事における「怪盗団アカツキ」の解説
「大空のテイクオフガールズ!」に登場する、インノに拠点を置く女怪盗集団。ロイグが中心に結成された怪盗団であり、その名の通りお宝を盗むのが主な活動である。ただし似たようなことを行う空賊とは敵対同士である。団員たちは目的や趣向もバラバラで普段それぞれ独断で行動することが多く、ロイグ曰く腐れ縁の関係にあり、怪盗団としての連携プレーは悪くはない方にあるが、時々誰かが身勝手な行動を起こすことがある。ロゴマークは「アカツキおじさん」なるハットとゴーグルを着けたチョビヒゲの男性の横顔シルエット。「外伝」3話と9話ではロイグとリガルが登場している。 ロイグ 声 - 高橋未奈美 ロマンを求める怪盗団アカツキのリーダー。乗機は鍾馗。陽気な性格で大胆不敵の長身の女性。伝説の大怪盗団「夜明けの鷹」に憧れたのが怪盗を始めたきっかけである。仲間からの意見が合わない場合や行動に分岐が掛かった場合などにはコイントスで決めていたが、後に両面同じ柄のコインだということが判明し、本当は自身のことより仲間に主導権を譲るなど、他人を思いやる性格の持ち主である。モアとは彼女の事件がきっかけで出会い、以降自分の右腕かつ相棒として共にしている。予告状を送るのが趣味で、時々方向性がおかしくなりそうな予告状を作ってしまうことがある。趣味に没頭しやすいこともあり、部屋を散らかすことも多いためその都度モアに注意されている。 二章では彼女の出自が語られており、戦闘機レースで富を築いた祖父を持つ名家のお嬢様で、お嬢様学園に通った学歴を持ち、幼少の頃からロイグを色々な場所へと連れて行った影響で外の世界に興味を持ち、祖父が愛読していた小説の中で活躍している「怪盗」の存在と、特に学園時代に資料で知った「夜明けの鷹」の伝説に憧れとロマンを抱き、卒業後は色々な職に就いたが満足を得られなかったのもあり怪盗になることを決意し、出奔した経緯を持つ。 後日談にあたる「外伝」3話とイベント「オサカナ狂騒曲」ではイケスカからアレシマへ渡った魚を自由にしてあげたいとロマンを抱き、湖へ放流するために盗むことを決意、アレンとリリコの協力も得て、魚の目撃情報のあるバラツマ湖への放流に成功する。 カナリア自警団の第3章でも登場。「夜明けの鷹」の情報収集のためにイヅルマに訪れた際にフィオやローラと共にウタカのイヅルマ戒厳令に巻き込まれ、ウタカの野望を阻止するためにカナリア自警団に協力した。 モア 声 - 関根瞳 ロイグの相棒である、内気な性格をした小柄の少女。乗機は鍾馗。怪盗団アカツキの良心的存在でリーダーのロイグに代わって団員の委員長的な人柄でもあり、自堕落なロイグを説教する姿から「モアママ」とも呼ばれている。過去に両親と共に旅行中に飛行船に乗った際に空賊の襲撃を受け、両親は他界し、その場に居合わせたロイグに拾われた経緯を持つ。事故のトラウマにより機銃の音を聞くと大人しい性格から狂暴かつ好戦的な性格に豹変する。その性格に伴い言動も荒くなり、ロイグを含め仲間に対しても容赦ない言動をとるが、本来のモアもそのことを自覚しているため、その都度仲間に謝ることも多い。団の中では飛行経験が最も浅く、活動時は無線傍受や機材の輸送などを担当するが、豹変した時は高い操縦技術と戦闘力を発揮し、ロイグも底が見えないと評している。インノの墓地に両親のために立派な墓を建てており、命日には必ず訪れる。 レンジ 声 - 藤原夏海 野生味あふれる女怪盗で、金塊など黄金などに目がなく、考えるより先に手が出る性格の女性である。乗機は隼一型。普段は一匹狼として活動することが多いが、情に厚く仲間思いところもあるため、怪盗団アカツキの団員としての活動も積極的に行っている。たった一人の肉親で、マバリの大富豪に売られた弟・アタルを買い戻すために金目なものを集めており、そのことについては他の団員には言わないようにしている。普段から荒っぽい操縦をしているため機体が時々不調になるが、その度に計器類に喝を入れるなどの根性論で直している。 二章では彼女の出自が語られており、インノの西のはずれにあるタランの出身で、幼い頃に両親を亡くし、病弱な弟・アタルの薬を買うために窃盗などの悪事も覚えたが、マバリの大富豪がアタルを買い取りたいと申し出てきてアタルの方から志願し、それでもアタルを取り戻すと一人で怪盗稼業をしていた所をロイグと出会い入団した経緯を持つ。後に男がアタルを下男にするどころか後継者にしようとしていることを知り、姉弟として共に暮らすか、アタルの幸せのためにあきらめるか苦悩するが、ロイグの後押しもありアタルを盗むことを決意する。後にアタルが重い心臓病で手術が必要だと知り、医者であるカランの父親に手術をしてもらうことに感謝し、一時は怪盗稼業に巻き込ませたくないとアタルのために自分が姉ということは伏せていたが、リガルの後押しもあり手術が成功したら思い出の「肉団子スープ」を食べさせてやると再会を約束した。 喧嘩も強く、怪盗団アカツキに入団する前は喧嘩屋としても有名であり、イベント「決戦 怒りのアレシマ」ではニコと二人でゴリオシ一家の構成員達を叩きのめし、ニコのことを「何を考えてるのかは分からないが、同じ武闘派で気が合う」と気に入っている。 リガル 声 - 大西沙織 美しい物に目がない女怪盗。乗機は飛燕。物腰柔らかいがプライドの強い性格の銀髪褐色肌の美女で、その美貌を武器に潜入捜査を得意とする。人や物、行動、どんなカテゴリーに関係なく美しさを好む趣味であり、自分ですら美しいと思うナルシストな面もある。また、野生児なレンジとは犬猿の仲であり、美しくない行動をとることに揉めることも多い。一方で弱者に対して放って置けない主義であり、ケガしている子供に対して、自分の買った美しい服を破いて応急処置をするなど、勇敢な一面ある。これは自分自身も孤児だったこともあり、自身と似たような思いをさせたくない表れである。自身の飛燕を美しい機体と自負しており、空戦中でも優雅に舞うことを信条としているほどに優れた操縦技術を持っており、傷を付けた相手は必ず撃墜する。 2章ではロイグと出会った頃が語られており、それまで悪徳富豪だけを狙い、色仕掛けで富豪の財産を巻き上げ、ゆえに他の怪盗が盗みに入っても金がないことから「怪盗殺し」の異名を持つ詐欺師で、当時は同じく悪徳富豪だけを狙う義賊として単独で活動していたロイグと出会い、意気投合して怪盗団アカツキを結成した。 後日談にあたる「外伝」3話とイベント「オサカナ狂騒曲」では動きが滑らかで美しいと魚を気に入り、しかし見世物にされて可哀想だと、自由にしてあげたいとロイグと共にロマンを抱き、湖へ放流するために盗むことを決意する。 ベッグ 声 - 赤尾ひかる 怪盗団アカツキ所属の戦闘機を整備するフードに眼鏡を掛けた凄腕の天才メカニック少女。乗機は飛燕。機械いじりが得意で潜入活動時は潜入道具を持ち込んで建物のブレーカーや用心棒の戦闘機などを使用不能にするなどの細工を行う裏方の活躍をする。同様に手先も器用で、ギャンブルのイカサマを見抜ける上に、イカサマ師も見抜けないほどの卓越したイカサマを使うこともある。自身の機体もフルチューンでピーキーな設定なため常人には扱い兼ねる代物であり、戦闘機の特性を熟知しているため、整備士だけでなくパイロットとしての腕も高い。相当な自信家で時々子供っぽい一面もみせる。整備士としてイジツ中を放浪しては戦闘機の整備で生計を立てている漂泊の民の族長の娘で、一族独自の発言である「~のだ」という語尾で会話する。 二章ではロイグたちとの馴れ初めが語られており、3年前に族長一族の習わしで一族を離れ、航空機の整備技術を磨くためにイジツ中を旅していたが、インノの近くで手持ちの食料が尽きて倒れていた所をロイグに助けられ、一宿一飯のお礼としてロイグの鍾馗を整備し、その整備技術を大層気に入ったロイグにスカウトされ、色々な戦闘機を見ることができると利害が一致して入団した経緯を持つ。 イベント「怪盗紳士ミカヅキ」ではイケスカよりユーハングの試作エンジンをイヅルマへ輸送するとの報を聞き、エンジンを盗むべくカランと共に潜入するが、護衛の任に就いていたケイトが「オサカナ狂想曲」の時に助けてもらったアレンの妹と知り、彼女に迷惑はかけられないと盗むことを断念した。 カラン 声 - 涼本あきほ 優れた医療技術を持つ白衣を着た三白眼が特徴の怪盗団アカツキの女医。乗機は隼三型。クールかつ冷静沈着な性格だが、皮肉屋かつ面倒くさがりなところがある。一方で実験や医療のことなどになると時々「クフフ」という奇妙な笑い方をする。医者としての腕は確かだか、高額な医療費を請求することで有名な闇医者。ただしあくまで富裕層のみ高額な医療費を請求し、貧困層の人に対しては色々と理由をつけて無期限無利息の出世払いにするなど義賊的な活動をすることもある。時折怪しい実験をしておりアカツキの団員に対して人体実験を行うこともある。また、潜入時は用心棒に下剤が混入した弁当を差し入れたり、警備員とぶつかった際に地図を盗み取るなど、ベッグと同様に裏方を担っている。反面、「患者を傷付けずに治す」という信念から外科手術は門外漢。 イベント「怪盗紳士ミカヅキ」ではベッグのサポートとして、医師として飛行船に潜入、飛行船員や護衛の任務に就いていたエンマとエルに一服盛るなどをしていたが、ケイトがアレンの妹と知り、ベッグと共に盗む事を断念する。 マヨナカ探偵団 ウメコを隊長に、助手のミカンとお茶くみ(のちに肩揉みに昇進)のユズハの三人で結成されたちびっ子探偵飛行隊。3人揃って孤児であり、彼女らのスポンサーであるロイグの祖父の下で活動しており、専用カラーを施した戦闘機も保有している。ロイグの祖父からアカツキのリーダーを連れてくるようにと依頼され、独自の調査でロイグたちが怪盗アカツキであることを突き止め、アジトに乗り込むまではよかったが、モアの作るカレーにあっけなく懐柔され、いつの間にかロイグ達と行動を共にするようになった。ウメコは普段はだらしないが時としてとんでもない推理力を発揮し、ミカンは物事を忘れやすいウメコの代わりに覚えているため記憶力に優れている上に、一度噛み付いたら話さないほどの強靭な顎を持ち、ミカンは剣道の有段者である。所持する機体は3人とも九七式戦闘機で、団のマークは虫眼鏡を持った少女である。のちにロイグを連れてきた礼として、ロイグの祖父より3人揃ってキ64を貰う。騒動後はロイグの祖父の家に居候しながらも「監視と報告」という建て前でロイグ達と行動を共にしている。 アタル レンジの弟。秀才で子供ながらに博識があると評判が高かったが元々病弱で、死去した両親に代って生活と薬代のために窃盗などの悪事に手を染めている姉に対し申し訳ないと思っていた所に自身の噂を聞きつけたマバリの大富豪が養子に迎えたいと申し出、これ以上姉に迷惑はかけられないと自ら養子を願い出る。レンジはそれまで下男扱いでひどい待遇を受けていると思っていたが、実際は実の子のように大切に育てられ、ゆくゆくは大富豪の後継者の候補に選ばれていることが判明する。 後に養子に迎えられたのは「夜明けの鷹」の財宝を探すための資料を暗号文を解読するためと、そして重い心臓病を患い手術が必要だということが判明し、医者であるカランの父親に手術をさせるためアタルを「盗む」ことを決意する。そして、切磋琢磨の末にアタルを盗むことに成功し、手術を受けることとなる。その際にレンジはアタルのためを思い姉だと名乗り出なかったが、リガルの後押しで手術が成功したら思い出の味である「肉団子スープ」を作ってやると言ったレンジに必ず手術を成功させて再会すると約束し、無事に手術は成功した。 ダグ マバリの大富豪屋敷で門番とアタルの警護も務める壮年の男性で、レンジがアタルを買い戻す金の受け取り役をしている。心臓病を患っているアタルのことを気にかけており、レンジのことも気立てのいい女だと片想いしている。 後にラムダによりリガルやレンジとアタルとの繋がりが発覚し、処分されそうになったアタルとリガルを救い共に脱出し、後にアタルを手術させるために共に大病院のあるラーナへ旅立った。 情報屋 アカツキが協力している謎の情報屋の男性。ロイグが憧れていた怪盗団「夜明けの鷹」が隠した伝説の宝に関係する航空日誌の在処の情報を握っている。彼の情報は確かなものでロイグ達もその点では信頼しているが、お上の命令の下で動いていたスパイであり、航海日誌を集めさせて奪う手はずだったが失敗した。その後もラムダと共に活動さつつ、スメラギよりラムダの監視を命令されており、スメラギに反旗を翻したと銃撃、ウメコを人質にするもサクラとオボロ、ネム、ホタルのムラクモ空賊団により失敗に終わった。 スメラギ卿 情報屋やラムダなども関係者から「お上」と呼ばれ、彼らを陰で操り、怪盗団「夜明けの鷹」が隠した伝説の宝を狙う謎の人物。70年前に石油採掘とユーハングとの交易により一代で巨万の富を得たが、それゆえに敵も多く、また用心深い性格なためイジツ各地の別荘を転々とし、ごく一部の関係者としか連絡を取らないなど、調査をしていたサクラ曰く「尋常ではない隠ぺいと用心深さ」を持つ。数年前に本業の石油採掘を廃業しているものの、現在でもその財力と影響力は計り知れない。 「夜明けの鷹」が手に入れたという財宝にただならぬ執着心を持ち、アタルなどの才能を持つ者達を集めては暗号解読などをさせている他、怪盗団アカツキ集めた「航空日誌」の奪取をラムダに指示している。 三章では「夜明けの鷹」の一員だということが明かされ、「財宝」を独占しようと野心が芽生えて仲間を裏切り、団長達に「財宝」を持ち逃げされてからは長い年月をかけて団長達の消息と「財宝」を探していた。 のちにバラツマ湖の洞窟内でロイグ達と会い、ロイグを傘下に迎えようとしたが断られたため排除しようと目論むが、ラムダの銃弾に倒れ、崩落する洞窟の中で息を引き取った。 ロイグの祖父 若い頃の戦闘機レースのパイロットを足掛かりに富を築き、引退後は趣味も兼ねて戦闘機のバイヤーとして成功を収め、息子に事業を譲った後も広大な敷地内で数々の戦闘機に囲まれて悠々自適な生活を送っている。ロイグを幼少の頃から色々な場所へと連れまわし、戦闘機の操縦を教えた「操縦の師」でもあり、数々の機体を乗りこなしており、今でも操縦の腕は健在である。パーソナルマークは黒い翼竜。読書家であり、イジツ語で訳された貴重なユーハング小説も収集しており、その中の怪盗小説を読んだのがきっかけで彼女の人生に影響を与えているが、破天荒な性格にロイグは苦手意識を持っている。勘が鋭く、怪盗団アカツキの数々の活躍を新聞などで知ってロイグの仕業だと看破し、ちょうど興味本位で敷地内を忍び込んだマヨナカ探偵団をスポンサー兼居候として雇い、知人の息子であるメグロとの見合いも兼ねてロイグを連れてくるよう依頼していた。「夜明けの鷹」については若い頃にムラクモ空賊団との争いの噂を度々聞いており、ロイグ達に「夜明けの鷹」の子孫についての情報を教え、スメラギ卿のことも知ってはいたが、自身の破天荒でスメラギ卿とは正反対な性格からか、スメラギ卿の方が関わりたくなかった模様で直接会ったことはない。 ロイグの両親 父親は現在は祖父の事業の跡を継いでおり、若い頃は冒険者でイジツ中を飛び回っていた。母親は不明で、父親が赤子だったロイグを連れて祖父の下を訪れてロイグを託した。 ラムダ マバリの大富豪に雇われ、お上の指令の下で偽アカツキを結成して各地で暗躍し、怪盗アカツキをおびき出して「夜明けの鷹」の航空日誌を奪い取ろうと目論む女性パイロット。かつてはロイグと同じ女学園に通った同級生で学園一の秀才でもあり、飛行機科目の操縦技術も学園で一番だった。ロイグは彼女を脅威として見ていたが、ラムダは当時クラスの中心となっていたロイグのカリスマ性に憧れを抱いていた。やがてロイグが自身と同じ「夜の住人」なったことを知るやロイグを仲間にしようと執着するようになり、保護者だと主張するモアを邪魔者として殺意を抱いている。 実はスメラギ卿と、彼が養女として引き取った孤児の娘との間に生まれた実娘だが、世間体的に孫として扱われており、母と自分を不幸にしたスメラギを父親として思っていない。のちにスメラギに反旗を翻そうとしていると判断した情報屋の銃弾で負傷しつつもロイグ達に隠れて行動し、バラツマ湖の洞窟内でスメラギを殺害、洞窟内に仕掛けた爆弾で洞窟を崩落させ、崩れゆく洞窟の中で行方不明になる。それでもロイグは彼女は生きていると確信しており、いつでも彼女から受け取った髪飾りを返せるよう肌身離さず持っている。 カランの両親 母親は動植物や昆虫なども研究する生物学者で、父親は医者で、ほぼ全ての医療をこなす。二人が結婚したのは「結婚生活」という実験をするためだけであり、カランが生まれても二人とも研究に没頭してあまりカランに構わず、カランが自立して家を出てから二人は離婚した。父親は現在ラーナの大病院の院長で再婚し、息子(カランの弟)も生まれている。しかしそんな二人でもカランを娘として大事に思っており、カランが母親の下を訪ねてきた時は相応に出迎え、父親もアタルの心臓手術をしてほしいというカランの頼みを快く引き受け、カランも二人を相応に尊敬している。 ニッカ ベッグの同郷の幼馴染みで、ベッグ同様語尾に「〜なのだ」を付ける。彼女も独り立ちしてイジツ中を放浪し、ロイグの祖父の下で戦闘機の整備をしている。 ドレミ 元空賊で、歌が好きなことからチンドン屋(イジツでいう音楽集団みたいなもの)「ヒメギリス団」を結成し団長をしており、イジツいちのチンドン屋を目指している。操縦の腕も確かである。搭乗機は雷電。同時に「夜明けの鷹」の孫であるジンタと共に「財宝」を探しており、ジンタを空賊などから守るためにベッグの一族に出世払いで雷電を改造してもらおうと無茶を言っていた所でベッグとカランと対峙、空戦で敗北し、以後は地道に頑張って名を挙げると改心した。 ジンタ ヒメギリス団の整備士で、ドレミとは恋仲でもあり、バカップルぶりを周囲に見せている。「夜明けの鷹」の整備士の孫でもあり、ベッグ達が「夜明けの鷹」の情報を知りたいと聞き、彼女達なら安心して託せると「財宝」の起動キーを渡した。 メグロ ロイグの祖父の知人である富豪の息子でロイグの見合い相手。アフロヘアーが特徴。真は熱く正義感ある性格だが、両親の言いなりの人生に嫌気が差して出奔し、幼馴染みのカズヤ達と共に「オトコブシ団」を結成し、大団長として旅をしている。旅費を稼ぎに地下格闘技場で闘い、王者として君臨していた所へ、ロイグとの見合いのために連れ戻しに来たレンジ達と会い、家には帰りたくないと逃走した。搭乗する機体は黄金色の疾風で、団のマークはユーハング語で「男」。ちなみに他の団員はグレーの鍾馗に搭乗している。 カズヤ メグロの幼馴染みでオトコブシ団の団長。「夜明けの鷹」の副長の孫でもあり、リガルに「夜明けの鷹」が忽然と姿を消した真相を明かした。 マダム・クロード 戦闘機レースの運営者で、裏では実弾使用も有りの裏レースも主催している。祖父は「夜明けの鷹」の団長で、祖父が遺した財産を元に今の地位を得たが、元怪盗団の血からか、欲しいと思った物は強引に手に入れたいという一面もあり、スポンサーとして雇っているベニヤンマ団に指示を出している。 「夜明けの鷹」が隠した「財宝」についての情報を握っており、そのため裏レースの開催中、警備の隙を突いて飛行船に忍び込んでいたラムダにより連れ去られたが、ロイグとベニヤンマ団に救出され、ロイグを信用できる相手として財宝の情報を教えた。 ベニヤンマ団 ドロシー(声 - ファイルーズあい)を団長に、副団長のササ(声 - 種﨑敦美)と幹部のスタコ(声 - 朝日奈丸佳)の3人組の女空賊団。元々は3人揃って孤児院の出身だったが、自分達を働かせて金儲けをしていた院長を懲らしめて下野して空賊団になった経緯を持つ。マダム・クロードに雇われているが、普段は裏レースにドロシーが参加し、秘密裏にササとスタコが撃墜して優勝するという汚い手口で王者の座に君臨し、時にはマダムの命令で空賊として活動している。3人とも搭乗する機体は紫電で金魚のような赤い塗装を施している。団のマークは赤いトンボのような顔。マダムのお陰で安定した収入を得ていると忠誠を誓っている。 本編では三章からの登場だが、それより前にイベントで登場している。 夜明けの鷹 70年前にイジツ各地で怪盗をしていた6人組の伝説の大怪盗集団。サクラによると当時は空賊や怪盗などを総してゴロツキ扱いにしており、「夜明けの鷹」も空賊のひとつとして認識されていた模様である。また、彼らが突如姿を消した際に隠した「財宝」があるという噂があり、現在ではおとぎ話になっているが、当時イケスカで発生した「穴」から落ちてきた「ある物」を巡ってムラクモ空賊団と争奪戦を繰り広げ、勝ち取った物が「財宝」で、そして「財宝」がきっかけで両者とも活動を止めたのではないかと推測されている。さらにアタルが資料を調査した結果、「財宝」は「未知の戦闘機」ということが判明した。 三章では姿を消した真相が明かされ、70年前にムラクモ空賊団との「財宝」の争奪戦に勝利したが、団員の1人であったスメラギが「財宝」を独占しようと野心を抱き、仲間を罠に嵌めて2人を殺害し、間一髪難を逃れた団長と副団長、そして整備士の3人は「財宝」を奪取し、スメラギの手に渡らぬようどこかに隠した。のちに財宝はバラツマ湖のほとりにある洞窟内に隠されたことが判明され、さらに財宝は「ユーハングのものとは違う、富嶽以上の超大型爆撃機の設計図と部品」であることが判明、スメラギはその超大型爆撃機を大量に製造し、かつてイサオが編成した富嶽爆撃隊を再現し、イジツを支配しようと目論んでいたことも判明した。
※この「怪盗団アカツキ」の解説は、「荒野のコトブキ飛行隊」の解説の一部です。
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